勝ち組  勉強法

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病んだ子は眠らない


 その理由は、今日本の多くの子どもが日々「こんなこともできないのか」「何やっているんだ」「しっかりしろ」と否定され続けていることにあると言っていますが、私はそうだとは思いません。もちろん「夜の過し方」に子どもの変化を読み取ることは正解だと思いますが、その原因が「否定され続けていること」にあるとは考えていません。否定されることはむしろ昔の方が強く多かったように思います。現場で子どもたちを見ていて思うのは、否定ではなく「放置」されていることに問題があるのです。今小泉首相の「格差」問題が話題になっていますが、子育ての状況にも格差が広がっているのです。
 それは、少子化で一人っ子が増え親がその子に関わる時間や度合い(学校への物言いや塾・学校への送迎など)が増えたことによる、過干渉からくる放置。つまり親のエゴが強く出て、成長期・思春期の一番大事な「心の成長を育む」ことを大切にした関わりが欠如することから来る「心」の放置です。
 一方、その極にありその格差が広がっていることに、共働きで子どもと関わる物理的な時間が減り、その上塾通いや習い事で益々親子の接触が少なくなっている家庭が増えたことからくる「子どもの存在」の放置です。
 後者はこの新聞でいう「そっとそばにいてあげてください」が一部当てはまります。一部である理由は、いま世の中には情報が溢れ、子どもにするとどの情報が自分に有益か無害か有害かが分からないのですから、親が叱らずにそっと傍にいるだけでは情報に振り回され、自分を見失いその結果精神的に孤独感にさいなまれるからです。
 一番大事なことは、前者の場合、親が子どもを私物化せずその子の「心」を育むことにも時間やエネルギーを裂くように心がけること。後者の場合は、関われない分ついコンピュータや携帯電話を与える場合がぉおいですが、そんなところで甘やかすことで関わりの穴埋めをしようとせず、はっきり情報を制限する(高校までは携帯を与えない、コンピュータの使用を時間制限する)のです。そしてもちろん出きる限り傍にいてやって下さい。
 従って、決して「否定され続けている」こともないし、ましてそれが原因ではないのです。偏った関わり(子どもの私物化からくる過干渉と制限のない情報過多)が原因なのです。こんな記事を読んで、「叱らない方が良いのか」などと勘違いしないで下さい。

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