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日本の歴史にはあまり詳しくないが、おそらく明治維新時代の日本が法治国家だったとした歴史は大分違っていたかもしれない。例えば今僕たちが英雄と呼んでいる幕末の雄の多くが塀の向うの人となっていたかも知れないからだ。そんな馬鹿なことを思いながら村上ファンドのニュースを聞いている。
このニュースが流れた先週末、あるコラムに危機局面での村上世彰氏の経営者としてのお手並み拝見といったようなことを書かせてもらった。その後東証での記者会見という、ちょっとした離れ業で投資の世界に別れを告げた彼の心中なかなかの思いが詰まっていたのだろう。
調書に署名して、会見で非を認めることでファンドの存続を取引したとは思いたくないが、自らを捧げることで「トカゲの尻尾切り」ならぬ「トカゲのトサカ切り」でこの時局を乗り切ろうとする村上氏の経営努力には頭が下がる思いがした。
そんな会見の氏の言葉からいくつかコメントしておこう。
「プロ中のプロ」確かに村上氏はプロである。ただし証券取引業と言うよりは企業合併のプロだろう。そう言った意味で株式取引のプロと過信したところから彼の失敗は始まっていたように思える。
「今回のインサイダー問題で多大な迷惑をおかけしたことを心から深くお詫び申し上げたい。」非を認め謝罪するのは潔く素晴らしいことだ。しかし罪を認めた以上謝る対象はファンドの投資家ではなくてインサイダー取引の被害者、つまり一般投資家だろう。この辺りのボタンのかけ違いが社会からのサポートが少ない現実に繋がっている。
「儲けるつもりはなくて。。。」株主価値は株価が上がらなければ向上しない。買った株が上がらなければ儲からない。株を買った以上「儲けるつもりはない」とはいえないだろう。もし株が上がると思っても「儲けるつもり」がないなら空売りでもしておかないと。「これ」を言ったらおしまいだ。
「頑張って税金をいっぱい払った人をほめたたえること、あるべきではないか。」とても難しい質問を投げかけている。日本の税制は寄付に対する控除が少なすぎる。税金を納める代わりに多額の寄付をする海外の資産家と比べると社会貢献度の評価が低くなりがちだ。この辺りを改善しないとこう言った言葉は繰り返し聞くことになるのではないだろうか。
そんな村上氏が阪神星野Sディレクターの「天罰」コメントに反論した時「青少年に対する影響」を息子を引き合いに出して懸念していた。ただ星野氏は犯罪者ではない。青少年に与える影響はどうしても犯罪者のレッテルが貼られたものが甘んじなければならないのではないだろう。
ただ082には彼の悔しさが痛いように分かる。百年経った後の日本史に残る名前は果たして歴代の首相なのか、はたまた塀の向うの人となったホリエモンや村上氏なのか。違法行為は法的に処罰するとして、彼らの社会に与えた功績は歴史が判断してくれるだろう。法治国家たる今の日本の歴史が紐解かれる後世の人たちの意見が待たれるところだ。
PS:昨日Gyaoが村上氏の会見全てをストリーミングしたそうだ。大株主に対する心遣いなのか、それとも株主価値向上のための努力なのか。結局今日のUSEN株は79円安の1651円で引けてしまったのだが。。。
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