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今回の一言 WTCビルとは...。 2015 アメリカ ドラマ 監督 ロバート・ゼメキス Cast ジョセフ=ゴードン・レヴィット シャルロット・ルボン クレマン・シボニー チェーザレ・ドンボーイ ベン・キングスレー ストーリー フィリップ・プティは幼い頃にサーカス団の綱渡りを観てからというもの、ずっと綱渡りに取り憑かれていた。 自宅に生えていた木と木の間にロープを5重幅に張り、それを渡る事から始めた。 やがてロープは4重、3重、2重とその幅を狭めていき、成長と共に綱渡りの技術も磨かれていった。 そして1973年。 23歳の時、彼の人生を変える出来事が起こる。 ある時、街中で大道芸を披露していると少女が飴玉をくれた。 しかし虫歯が疼いたフィリップは歯医者へと駆け込む。 その待合室でたまたま見た雑誌に載っていたのがアメリカはNYに建設中のワールドトレードセンターツインタワービルだった。 それは世界一の高さを誇り、NYのシンボルタワーとして世界中から注目されるビル。 フィリップの人生は決まった。 彼はワールドトレードセンタービルで、誰も成し得た事のない世界一の綱渡りをすると心に誓ったのだった...。 感想 ふーん。 もっと面白いのかと思ってたんですがねぇ。 なんてゆーか、「ふーん」ですなぁ。 こないだ「エベレスト」を観たのです。 人はなぜ命をかけて山に登るのか? 不思議に思ったし、理解したいと思ったし、それでもやはり理解出来なかったし。 それでもものすごく感動したし感じるものがあったし、そして登った事のない人間があーだこーだ言うべきではない!! 登った人にしかわからないとても「神聖な場所」なのだと感じました。 今作もテーマとしては同じです。 誰も出来ないこと、夢やロマンのあること、命を懸けてもやるべきこと。 なぜやるのか? 分からないし、理解しようと思っても出来ない事。 やった事のない人間があーだこーだ言うべきではない事だと思います。 まったく同じ事!! ところが「エベレスト」では全く感動的な描写などなかったのに開始15分で泣いた私が、今作では一度も泣かなかった...。 なぜでしょうかね? 分からん! 分からんのですが。 とりあえず気に入らなかった事を上げてみましょう。 まずは語り口調。 主人公フィリップ・プティことジョセフ=ゴードン・レヴィット。 彼は冒頭で自由の女神が掲げるたいまつのところに立っています。 なぜ? そこは立つ意味があるのか? NYを代表するところならWTCビルが映れば十分ではないのか?と。 実話なんですよ、これ。 例え脚色してたとしてもね。 その「実話である」という「実感」を冒頭からいきなり崩してるわけです。 「自由の女神のたいまつで語る」なんてバカみたいなあり得ない行為によって。 そして完全CG。 これを観た観客は作品に入り込めるのですかね? 少なくとも私は「えぇ?超絶CGな上に、WTC、こんな感じでネタにしてももう良いのかな?」と、9.11の事まで気にしちゃった私です。 次にフィリップ・プティのキャラ。 ワガママ、傲慢、自己中。 恋愛においてさえすごく傲慢で、なんかもうこいつ嫌いだわ!!笑 WTCビルでの綱渡りの前に何十回も同じ説明したり、夜中にいきなり釘打ち始めたり、みんなを叩き起こして何を言うのかと思いきや感謝の言葉を述べる辺りもちょー腹立つわ!!怒 なんてゆーか、全然惹かれない!!笑 そして最大の山場であるWTCビルでの綱渡り。 当たり前だけど超絶CG。 綱渡りのドキドキ感ゼロ。 緊張感がまったく伝わってこない。 そんなわけで全体的に淡々としていて、語り口調がところどころ入るのでさらに淡々とします。 そしてCGなので淡々な上に出来の悪い再現VTRを見てるような気に...。 なんか「アンビリーバボー」とか「仰天ニュース」とかで再現VTR見ながら、実際の映像とかちょろっと流れる方が楽しい気が...。 長ったらしくなく、せいぜい15分程度だろうし。笑 ただ脇役ルディのベン・キングスレーだけは、ちょろっとしか出てないのに素晴らしい存在感があり良かったです。 彼が出るとダラダラ淡々としていた作品が急に色づき、命が吹き込まれる様な感覚になります。 素晴らしい役者さんというのは、本当に何かが違います。 それともう一つ。 とても良かったのは、WTCビルという建物。 WTCビルが、アメリカ人にとってどんな建物だったのか、人々の夢や希望や生活やシンボルとしてとても大きかったというのが伝わります。 決して悲劇的な作品ではないし、9.11を彷彿とさせる映像もないのですが、なぜ9.11で狙われたのがWTCビルだったのか?が分かる気がします。 なんてゆーかただの建物ではない何かがWTCビルにはあります。 9.11でアメリカ人に多大なる精神的ダメージを与えたなとあの事件の真髄を感じる事が出来ます。 そんな感じです。 まぁ風評は高いのですが、個人的にはあまりオススメは出来ません。 my評価2点(10点満点中) 概要 原作はフランス人大道芸人フィリップ・プティのノンフィクション自伝小説「マン・オン・ワイヤー」。 今作にフィリップは綱渡りの指導者として参加、主役フィリップを演じるジョセフ=ゴードン・レヴィットに綱渡りを指導した。 今作はフィリップを一躍有名にしたワールドトレードセンタービルでの無許可の綱渡りを描いた実話作品であり、これは「史上最も美しい芸術犯罪」として彼の自伝だけでなく様々な本などに載せられ、人々に記憶された歴史的な大事件となった。 批評家達のレビューサイト「ロッテン・トマト」では支持率85%と高評価、平均点は10点満点中7.2点。 「スリリングな視覚効果と実話に基づいた人間ドラマのバランスが上手い具合にとれている」とされている。 ザ・ウォーク 【DVD】(発売日お届け) ソニーピクチャーズエンタテインメント ザ・ウォーク 初回生産限定 【DVD】 ザ・ウォーク 【DVD】 【新品】ザ・ウォーク(初回生産限定) DVD
2016.10.12
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今回の一言 呪いたくなるほど酷いの。泣 2008 アメリカ サスペンス 監督 ティム・イアコファーノ Cast テッシー・サンティアゴ フランク・ホエーリー クリス・ブルーノ バード・ジョンソン ストーリー FBIと司法省の合同チームはある凶悪犯・カスプを追っていた。 サイコメトリー能力のある女性マヤは、被害者女性の衣服から被害者が今どこに居るのか?をサイコメトリーし、カスプに拉致監禁されているであろう女性の居る廃屋を探し当てる。 女性は両手足を椅子に縛られ、頭には四角い鍵付きの箱(セル)を被せられていた。 カスプの姿も見えたが、カスプはフードを深く被っており顔までは見えなかった。 マヤはなんとかカスプの顔を覗こうとするが、あまり深く覗きすぎて、カスプにサイコメトリーしている事に気付かれてしまう。 その瞬間、カスプはなんのためらいもなく女性の胸にナイフを突き立てて、その場から立ち去っていった。 同時にFBIが廃屋に突入。 女性はついさっきまで生きていたのに、一歩遅く死んでしまっていた。 それから1年後。 再びカスプの犯行と思われる女性の遺体が見つかり、さらに地元の保安官ハリスの姪・ペネロピが失踪してしまう。 ハリス保安官と司法省のケッセル捜査官は再びマヤの元に出向き、カスプの捜査の協力要請をする。 マヤにとってもカスプは重要な人物だった。 なぜならマヤもかつてカスプに拉致監禁された被害者女性だったからだ。 カスプは拉致監禁した女性達を様々な方法で殺しては救命医療の技術を屈指して蘇生させるという事を何度も繰り返す異常者だった。 マヤの場合はカスプに6度も殺された。 最後に殺された時、蘇生させられたものの脈拍の弱さからもうこれ以上回復せず死ぬだろうと判断され捨てられたのだ。 そのおかげでマヤは生き長らえ、さらに6度も生死を繰り返すうちにサイコメトリー能力に目覚めたのだ。 しかし拉致監禁された頃の記憶は曖昧でカスプの顔も覚えていなかった。 今度こそカスプを捕まえる為、マヤは再び捜査に乗り出すのだったが...。 感想 えーとまず言いたいのが、これ「ザ・セル」の続編だよねぇ? 何んなの?このありきたりなB級サスペンスストーリーは? 「ザ・セル」の要素1ミリもないよ?? 異常犯罪者の精神に入り込むが「ザ・セル」の見どころじゃないの? 良し悪しは別として。 何なの?このありきたりな突出したところのない映像美も何もないB級サスペンス。笑 で、超能力者マヤが登場。 なるほど、前作と違い自在に入り込めるかどうかの差なのねー。笑 しかし因縁の連続殺人鬼カスプにはたどり着けない! 一年後。 再び動き出すカスプの操作に再び呼び出されたマヤ。 しかも元被害者で6回死んでるとか意味分からん設定!笑 犯人が被害者を殺したり救急医療で生き返らせたりする変態なのはわかったけどね。 その理由を知りたいのよね、こっちは。 しかし超能力者だけどもちろんそこんとこの大事な部分は全く読めない! なのに地元警察官ハリスとは簡単に分かち合っちゃう。笑 FBIの捜査依頼だよねぇ? 確かにスカイラーは全く期待しておらず、むしろ馬鹿にしてたけどさ。 さらにハリスと仲良くなるほど成果あげたの? ハリスの指輪でちょいと過去を見てみました、その程度で信じるなんてペテン師や詐欺師が使う常套手段とお馬鹿な被害者レベルですけどいいの、これで? しかも意味不なのが彼女の能力は持ち物からその持ち主の過去を見るものです。 その持ち主の現状を知るのは不可能です。 それ能力外だよねぇ? なのに冒頭の時点で持ち物から被害者や犯人の今が見えちゃってるんだよねー。笑 何そのテキトーな設定。笑 おバカな私でさえヘソで茶が湧くほどいい加減だと思っちゃうよー。笑 バカなの? スタッフ、バカなの?笑 カーチェイスシーンもそれはそれは酷いものでして、えぇ。 まず2台ともナンバープレートがない。 それはね、映画ですからね、えぇ、許可取ったそれ用の車でしょうよ、えぇ。 でもナンバープレートはつけよう!笑 映画用のプレートあるでしょう?笑 次にカーチェイスシーンが酷い。 そりゃね映画用の撮影場所でしょうし、万が一既存の場所でも人払いはしてるでしょうね。 しかし人っ子一人居ない!笑 明らかに人居そうな場所にも居ない!笑 さらにあからさまな廃屋。笑 予算の関係なのか?えぇ? さらにカーチェイス自体が酷い。 仮にも警察官でしょう? 見事な腕前の犯人の技術に対して警察車両はクッソすぎる! どっちが主人公かわからないよ!くらい雲泥の差が。笑 分かりやすいアメリカ作品稀にある主人公の方がクソ運転てゆーね。 なのにちゃんと追いつけてる意味が分からないよ!笑 それだけ差があったらとっくにまくられてるはずですよー。 最終的に逃げられると。 え?結局?笑 超絶つまらんけど!笑 デッドヒートの上に逃げられるなら良し! でもあからさまな運転技術の差! さらに障害物のない廃屋! 人っ子一人居ないつまらない場所! ナンバープレートないし。笑 逃げられるも何もね、このカーチェイスの意味ね!笑 それが甚だ疑問だよね!笑 つーかそもそもあんなわかりやすく犯人登場するかね?と。笑 そこからのカーチェイスの一連の流れが謎なんだよね。笑 何しに犯人はあんなあからさまな場所に現れたのか?と。 そしてハリスに「いざという時は迷わず撃って」といきなり言い出します。 いきなり何の話?笑 ああ、そうだった! 確か冒頭にサラッと前作と同じく「夢と現実がごっちゃになると現実世界でも死ぬ」というのが出てましたっけね、サラッとね。笑 思い出すのも一苦労。笑 しかも冒頭から最後まで「犯人にバレる」と言われてましたけどね。 心の中読まれると相手はそれに気づくの? なんなの、その謎の設定!笑 犯人の方も超能力者なの?笑 「あ、今、俺の心にマヤが入ってきたわー」ってなるの?笑 うん、どうやらそうらしいです。笑 ありえねー。笑 CGもクッソだし。 しかも犯人はちょーすごくて現実世界でハリス達と戦いながら、頭の中でマヤとも戦ってますよ、こいつが間違いなく1番凄いわ!笑 とりあえずよくわかんねー設定だけど凄い! しかも終盤になって「狙いはマヤ」とか意味わかんねー。 それでそれだけの犠牲者を生む猟奇殺人者になれるわけ? そこが知りたいのに、マヤが目的とかもう答えになってないからね。笑 ラストシーンでミッション・インポッシブルばりのアクションとか出してきても面白くないからね! 何やってるの?君達。って感じだからね。笑 しかも急に野球場とかも意味不意味不。 マヤもう起きてるし。笑 頭の中の死闘はどーした?笑 と、思ったら再び頭の中へ...。 いや、もう犯人、ハリスに頭ぶち抜かれてますけど?笑 マジでわけわからん。笑 精神世界も何もないでしょ?笑 ちなみに前作の要素は本当になくてセルもないし、まぁ頭につけてるあれが「セル」と言われたらそうですねってなりますけど。 「白」の意味とか、女性ばかりを狙う意味とか、わからんし。 水は出てこないけど代わりに暗闇。 でもそこのトラウマシーンもないし。 とりあえず本当に酷いの。泣 もう本当に酷いの。泣 今回は観ながら書いたので、まとまりはなかったですが展開通りの感想なはずです。笑 1~10点なんだけど、マイナス30点くらい酷い。 史上稀に観るクッソ映画です。 最低点の中でも最強だった「ネクロマンティック」より酷い。 見る価値ないとかそーゆーレベルじゃない。 なんかもう今作に携わった奴らが生きてる事を呪いたくなるほど酷い。 my評価1点(10点満点中) 概要 2000年にジェニファー・ロペス主演で公開された「ザ・セル」の続編。 しかし監督、出演者、スタッフも全て一新されており、前作の要素もほぼなくファンの間では「続編とは呼べない」と言われている。 しかし冒頭では前作の映像がそのまま使われている為、正式な続編である事は間違いない。 本国アメリカでも劇場公開はされておらず、ビデオ用映画として発売された。 もちろん日本でも劇場公開はされていない。 全巻セット2パック【中古】DVD▼ザ・セル (2枚セット) 1、2▽レンタル落ち【ホラー】【10P01Oct16】 【新品】【DVD】ザ・セル2 テシー・サンチャゴ 【クリーニング・研磨・ケース入替済】【今なら着後レビューを書いて次回3%割引クーポン配布中!】ザ・セル 2【DVD】テシー・サンチャゴ クリス・ブルーノ フランク・ホエーリー ティム・イアコファーノ アレックス・バーダー ケビン・ケイシャ ロブ・リノウ05P01Oct16
2016.10.04
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今回の一言 君の心って神の世界だね。 2000 アメリカ SFX、サイコ、サスペンス 監督 ターセム・シン Cast ジェニファー・ロペス コルドン・ジェームズ ヴィンス・ヴォーン ヴィンセント・ドノフリオ ストーリー 脳科学研究所の医療施設キャンベル・センターで働く小児精神科医のキャサリン。 ここでは最先端の医療技術を屈指して、相手の精神世界に入り込み治療を行うという装置が使われていた。 被験者のエドワードは長い事昏睡状態。 彼の精神世界に何度も入り込んでいるキャサリンはエドワードとの信頼関係は築けているし、もう少しで成果が出そうなところで足踏みな状態を何ヶ月も続けていた。 一方その頃。 街では女性ばかりを狙う連続猟奇殺人事件が起こっていた。 FBI捜査官のピーターは7人目の犠牲者が出たところでとうとう犯人カール・スターガーの居場所を突き止め、捕まえる事に成功した。 しかしカールは発見時、意識不明で倒れていた。 カールは重い精神疾患を患っており、とうとう昏睡状態となってしまったのだ。 しかしカールは倒れる前にすでに8人目の女性を誘拐、監禁し、セル(監禁房)に閉じ込めていた。 FBIはセルが完全オートな事を知る。 しかしこれまでの犠牲者の共通点として、監禁されてから死亡するまでに40時間の猶予があった。 なんとか8人目の女性を助ける為、FBIはキャンベル・センターに向かい、カールの精神世界に入り込み監禁場所を聞き出すよう、キャサリンに要請するのだった...。 感想 (ネタバレします) ふーむ、かなり独特です。 いくら猟奇殺人系サスペンス大好きの私でもね、これはちょっと...。笑 そもそも頭おかし系はあまり好みではないですしね~「マルホランド・ドライブ」とかね~意味不だよね~。笑 (カテゴリ別一覧検索「ま」から見れますのでよろしくどうぞ) しかもこの作品、当時けっこー話題になってた気がしますし、ジェニファー・ロペスも売れてきた頃ですし、そこそこ期待したんですがなんだか映像重視って感じです。 デザイナー感てゆーか。 まぁいくら映像重視でもストーリーがしっかりしてて面白ければ文句ないんですよ。 しかし結局のところ、全ての謎解き要素は精神世界の中で行われるんです。 ところが精神世界は現実ではないので、話はとびとび、意味不な映像、幼少期のトラウマ、被害者達の謎の格好と結局のところ知りたいところはよく分からん!! 作中でピーターが「虐待を受けたって真っ当に生きる人間なんかたくさん居る、人を殺したりする事なく」と言ってます。 そうなんですよ。 幼少期の父親からの虐待シーンはまぁ必要でしょう。 ましてやFBIは8人目の女性を助ける為ですが、キャサリンはカールの精神世界に入ってからは少年を救う事が目的になってしまってますから、彼女の動機やラストでの小児精神科医としての成長を描く上でも必要な映像だったと思います。 しかし私としてはもう少し猟奇的な部分がどこから来るのか?が知りたかったわけです。 そう、虐待を受けたって真っ当に生きる人間は居る! でも彼はそうならなかった。 そこが知りたいわけですよ!! まぁ言わずもがな水が大きなトラウマになってるのはよく分かりましたし、だからあの殺害方法なのも分かりましたよ、うん。 あとなるほど、と思えたのが「怪我した鳥を助けたかった、でも父親に見つかったら酷い目に遭わされる、だから殺した」ってシーンです。 殺した=救ったと認識しながらも心のどこかでそれが正しかったのか?と悩み、歪んでいった。 それを象徴するかの様に鳥の姿や鳥の頭などが作中に登場します。 しかしじゃあなぜ女性をターゲットにしたの? しかもなぜ毎回監禁なの? なぜ監禁場所は必ず四角いの? なぜ「白」にこだわるの? なぜ鳥の頭と女性の体をすげ替えるの? なぜ両性具有の人物が登場するの? その辺意味不です。 全部幼少期に受けた虐待のトラウマで片付ける気だよ、おい。笑 なんとなく答えを探せばありますよ。 女性がターゲットなのは狙いやすいからとか、母親が居なくなったせいで父親に虐待されるようになったから女性そのものを恨むようになったとか、幼少期におばあちゃんのあそこを見させられていてそれが不潔に見え、女性に対して歪んだ感情を抱くようになったとかね。 両性具有からの想像はもしかしたら父親の命令でおばあちゃんと無理やりさせられたのかもとかね。 性に対して大きく歪みそうだし。 いずれにしても少ない少ないヒントを元に、半分想像です。 映像で伝えてくれよ~。笑 蛇も象徴的でしたが異性へのコンプレックスや性へのコンプレックス、恐怖、支配願望などからきてそうですね。 とにもかくも女性が操り人形になってるシーンや「白」へのこだわりなんかはもう結局分からないままだし、ストーリーからも消えていきました。笑 そもそもキャサリンは始め監禁場所を見つける為だったのに、それはどっかいっちゃってるし、それをやったのは結局ピーターっていう。 結局、監禁場所を知る為にはなんとかしてピーターを精神世界に入れなきゃいけない。 その為にはキャサリンを危険にさせないといけない。 それでキャサリンを救うヒーロー的な流れで精神世界ピーター入る。 けど、そんな事より監禁場所のヒントを見つけて「さぁ帰ろう!」と。 なんて酷い脚本なのか...。 あと1番はぁ?ふざけてんの?と思ったのがキャサリンの精神世界です。 いくら子供を愛していようが、幸せに暮らしてようが、人間ならそれなりに良くない感情や負の思いなんぞ持ってるはずです。 ところが彼女の精神世界はとても穏やかで桜が咲き乱れ雪が降り、彼女自身は女神様と。 もちろん彼女の精神世界ですから彼女が望めばある程度はそーゆー世界に出来るでしょうが。 なんてゆーか君の心ってまるで神の世界だね、と言いたくなるほどご都合主義な世界で出来てます。 そんな簡単にメンタル面整えられて、神様の様な清らかな心に出来る奴なんて居るわけねーし!笑 観る価値はないかと思うのですが、精神世界の映像美、SFファンタジーの様な不思議空間、そういったものだけを考えるなら好きな人は好きかと。 my評価2点(10点満点中) 概要 CMやPVなどで人気となった監督ターセム・シンが手掛けた初映画監督作品。 その独特の映像やメイクなどが話題となった。 主演は「アウト・オブ・サイト」のジェニファー・ロペス。 MTVムービーアワードでジェニファー・ロペスが主演女優賞を受賞。 その他、アカデミー賞など数個の映画賞においてメイクアップ賞や衣装デザイン賞などにノミネートされている。 ザ・セル 【字幕・吹替え】ジェニファー・ロペス【中古】 全巻セット2パック【中古】DVD▼ザ・セル (2枚セット) 1、2▽レンタル落ち【ホラー】【10P28Sep16】 【中古】ザ・セル デラックス版 特別プレミアム版/ジェニファー・ロペスDVD/洋画サスペンス 【新品】ザ・セル Blu-ray
2016.10.01
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今回の一言 イーストウッドってずーっとおじさんだよね。笑 1993 アメリカ サスペンス、アクション 監督 ウォルフガング・ペーターゼン Cast クリント・イーストウッド ディラン・マクダーモット レネ・ルッソ ジョン・マルコヴィッチ ストーリー フランク・モリガンは長年シークレット・サービスに勤めるベテラン警護官。 しかし今は警護の仕事ではなく特別捜査官。 偽造紙幣を取り締まる為、潜入捜査官としてある組織と取引しようとしていた。 しかし新米SPで相棒のアルは、その組織に言動を怪しまれ尾行されシークレット・サービスである事がバレてしまった。 取引現場を証拠にしようとしていたフランクの計画は崩れ、アルは捕らえられてしまう。 そして素性のバレていないフランクは、その組織の信用を得る為フランク自身の手でアルを殺せと言われてしまう。 仕方なくフランクは計画を変更し、アルを助けその組織の奴らを撃って難を逃れた。 自分にこの仕事は向いてないと落ち込むアルに、フランクはお前はきっといい警護官になると話す。 しかしアルに叱咤激励をしベテラン警護官として振る舞うフランクだが、フランク自身はかつて若かりし頃、ジョン・F・ケネディ元大統領の身辺警護を任されていながらも、彼を助けられなかった事をずっと悔いながら生きていたのだった...。 感想 私は西部劇嫌いで、彼の昔の作品を観てないからしれませんが、イーストウッドってずーっとおじさんだと思うんですよね。笑 「ダーティーハリー」も観たことないし。 いつ観てもイーストウッドはおじさん。笑 彼が若い時ってあったのかな?って思うくらいいっつもおじさんです。 今回はTVでやってたやつを観たのですが、今は亡き元祖・ルパン三世の山田康雄がイーストウッドの吹き替えをしてて、そーいえば、他の作品でも確かイーストウッド=山田康雄ですね。 なんか良いですよね。 イーストウッドも山田康雄も若い人はあまり知らないでしょうが、個人的にはとても馴染みます。 逆にイーストウッドの若い時の映画とか観たらしっくりこないかもしれません。 「白い肌の異常な夜」は確かに今より若いですが、あの時もすでに顔がおじさんだし。笑 ストーリーとしてはあまり面白くなかったんですが、イーストウッド好きとしては、すでに60代であろうイーストウッドが頑張って走ってる時点で良し!笑 以前チャリティーサッカーで日本を代表する名選手、釜本が監督だったんですが「交代!!俺!」って事でピッチに出たんです。 スタジアム中が歓喜に湧き、実況が大興奮してたんですね。 もう60代だか70手前だかのジジイがピッチを走っただけで、実況が「釜本、走るっ!!釜本、走るっ!!うぉぉ~かまもとぉぉぉ~!!」って大興奮だったんです。笑 釜本が凄い人なのは知ってますが、いまいち彼の足跡を知らない私はただおっさんが走ってるのにみんな大興奮でウケるって感じでした。 もちろん元サッカー選手の面影も一切なく、本当に年老いたおっさんが走ってるだけだったので、ヨタヨタノロノロみたいな感じでした。 それに比べたらイーストウッドなんかかなり頑張って走ってるわ!! さすがベテラン役者はいつ何時も体に気を使ってるね!って感じで、何年も走ってない人って感じではなかったです。 レネ・ルッソはまぁマドンナ的な感じでイーストウッドと並んでも良い見た目に見える40代あたり? そんな感じで、ベテラン大御所イーストウッドに大いに気を使ってる感のある作品です。 マルコヴィッチとの電話でのやり取りはなかなか面白かったんですが、ケネディが暗殺されたのはマルコヴィッチ10歳とか子供の頃だよね? まるでマルコヴィッチがケネディ暗殺の犯人みたいに聞こえてくるので、だとしたらマルコヴィッチもイーストウッドぐらいの高齢じゃないとおかしいぞとなって、ちょっとワケが分からなくなりました。 まぁこの電話でのシーンは心理戦みたいな感じなので、そう聞こえてもいいっちゃいいんですけど。 そんなこんなでイーストウッド好きやマルコヴィッチ好きにはオススメですが、単純に映画としては飛び抜けて素晴らしい作品とかではありません。 むしろ大御所イーストウッドに気を使ってる感じが、何とも映画としては素直に受け取りがたい雰囲気だったりします。笑 my評価3点(10点満点中) 概要 1993年に公開されたクライムアクション作品。 監督は「Uボート」「ネバー・エンディング・ストーリー」のウォルフガング・ペーターゼン。 主演のクリント・イーストウッドは当時63歳でありながらハードなアクションに挑戦。 若い時の様に動く事は到底無理であったが、それでも十分年齢には似合わない動きを見せた。 また今作はジョン・マルコヴィッチの演技が高く評価されている。
2016.04.12
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今回の一言 見所はズバリ!!レクター博士vs熊さん! 1997 アメリカ スリラー、ドラマ 監督 リー・タマホリ Cast アンソニー・ホプキンス アレック・ボールドウィン エル・マクファーソン ハロルド・ペリノー・Jr ストーリー 大富豪のチャールズ・モースはある日、妻でモデルのミッキー、彼女の専属カメラマンのボブ、アシスタントのスティーヴ、そして数人のモデル達とアラスカ旅行へと出掛ける。 チャールズは休暇だったが、ミッキー達は撮影の為だった。 それでも多忙のチャールズが旅行に着いて行くのはとても珍しい事で、ミッキーはとても喜んでいた。 その日の夜、山小屋で1泊するとサプライズで皆がチャールズの誕生日を祝ってくれた。 ミッキーは懐中時計をプレゼントし、そこには「最愛の夫へ 誕生日を祝し 世界一幸運な女より」とあった。 幸せな風景に見えたが、実はチャールズはミッキーとボブの仲を疑っていた。 翌日、モデルの1人が風邪に倒れ、ボブは山小屋から130km離れた山小屋に住むという現地人のジャックを代役にしようと考える。 ボブ、スティーヴ、そしてチャールズは自家用セスナで130km離れたジャックの元へ向かうが、その途中、2人の仲を疑っていたチャールズはボブにある質問を投げかけた。 「どうやって私を殺す?」と...。 感想 (ネタバレします) 今回の一言を冷静に振り返ってみると、もしも戦うのがチャールズvs熊さんではなく、レクター博士vs熊さんだったら、レクター博士はチャールズよりも冷酷に淡々と熊さんを殺してしまいそうなので、今回の一言ミスったかも?笑 いずれにしてもそーゆー意味じゃなくてアンソニー・ホプキンスの代名詞という意味なだけなので、あまり深く考えないでほしいです。笑 アンソニー・ホプキンスが選びそうにないB級映画だなと思ったんですが、彼の高い演技力がなかなか作品を面白くしていたなと感じました。 もしも彼じゃなかったらもっと駄作の完全B級映画になっただろうと感じます。 見所は熊さんとの対決ですね。 熊さんの目が意外と優しくて、もうちょっと冷酷な瞳でいて欲しかった気はしますがなかなか迫力ありました。 急な山肌を降りてくるのか?来ないのか?のシーンではまるでソリの様にザザーッと滑り降りてくる熊さんも案外可愛かったりして、結局けっこー可愛い熊さんだったんですけど、やっぱりあんなに準備してても腕の一振りで人間なんぞ吹っ飛ばされてしまう辺りもリアルで良かったです。 しかしツッコミどころも多いです。 そもそも渡り鳥の季節と冒頭で言ってましたから、秋かと思うんですが、真冬の極寒地みたいなシーンもあれば初夏みたいなシーンもあります。 標高なんかでかなり寒暖差がありそうな場所ですけど、それにしても随分と山の様子が違うので謎です。 リアルに初夏~冬に撮影した感じです。 もうちょっとうまいことならなかったのかな? それに毛皮や爪の首飾りを作るシーンもけっこー謎で、毛皮ってそんな簡単に作れるものなのかな?と思います。 血肉のついた皮を洗ったり乾燥させたりしなきゃいけないのでは? そもそもあんなでっかい生き物どーやってさばいたのか?と。 ポッケにしまえる様なナイフで出来るとはちょっと思えませんね。笑 そしてボブとの関係性なんですが、ボブは別に冷酷な人殺しでもなければ嫌な奴でもありません。 なのに彼がチャールズを殺そうとしてるなんてなぜ思ったんでしょうかね? 確かに金持ちってのは作中で語られてる通りに大変なんだと思いますが、もしも心の奥底で「チャールズさえ居なければ」と思っていたとしても「殺そう」なんて普通の人は考えませんよね。 サバイバルに銃、そして山中に2人きり。 条件は揃いました。 初めて殺せるチャンスですが、もしも「どうやって私を殺す?」と聞いていなければ、ボブは同じ行動を取ったのでしょうかね? チャールズが彼の心の奥底の願望に揺さぶりをかけたとも言えます。 逆に「どうやって私を殺す?」と聞いたからこそ、ボブの良心に訴えかけてたとも言えるかもしれませんね。 もしもその発言をせずにこの状況下に陥ったなら、チャールズの気持ちなど気にせずボブは迷わず後ろからズドンといけたかもしれません。 この微妙な関係性が案外面白かったです。 しかし大自然サバイバルとこの三角関係のミックス具合はあまり良かったとは思えません。 自分を殺すかも知れない男とこいつさえ居なければと考える男のサバイバルとしては、疑問に感じるシーンが多いです。 サバイバルと共に変化していく心理描写があまり伝わらず、ただ悶々とした微妙な関係性の中突然現れたチャンス!からのハプニング!そしてラストシーンへ...って感じです。 そしてラストシーン「人は皆、試練に出会う。」というくだりですが、彼らにとっての試練がなんだったのか?と感じます。 チャールズはきっと2人を許したのだと思いそれが彼の試練だったのだと思いますが、(生まれ変わるって言ってたので、この先何事もなかったかの様に元通りに生きるとは思えませんね)ではボブはどうかと言われると微妙です。 ボブが撃ったか撃たなかったかはあれでは分からないです。 そしてミッキーの試練はむしろここからが始まりとも言えます。 それにそこが試練だとしたらこのサバイバルは一体なんだったのか?と思ってしまいます。 約2時間永遠サバイバルやっといて、最終的にはサバイバル関係ねーってなっちゃいます。笑 そんなわけでツッコミどころも多いし、もしもアンソニー・ホプキンスじゃなかったらすごい駄作だっただろう事を考えると、かなり評価の高い作品です。 アンソニー・ホプキンス好きには十分にオススメ出来る作品です。 my評価6点(10点満点中) 概要 ニュージーランド人先住民族マオリ族の血を引くリー・タマホリ監督作品。 作中に登場する熊はほとんどのシーンでCGや機械ではなく本物の熊を使っている。 熊役はアニマルタレントとして名優と名高いアラスカヒグマのバート君。 バート君は数々の作品に出演しており「クラン・オブ・ザ・ケイブ・ベア」「ザ・ジャイアント・サンダー・マウンテン」「子熊物語」「ホワイト・ファング」「沈黙の要塞」「12モンキーズ」などに出演していた。 アンソニー・ホプキンスとは「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い」以来、2度目の共演となった。 バート君は2000年に癌で亡くなっている。 【中古】DVD▼ザ・ワイルド▽レンタル落ち【P08Apr16】 【中古】DVD▼ザ・ワイルド▽レンタル落ち 【中古】ザ・ワイルド <期間限定生産版>/アンソニー・ホプキンスDVD/洋画アクション
2016.04.11
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今回の一言 映画としても凄い!! 音楽作品としても凄い!! 2013 日本 ミステリー 監督 利重剛 Cast 橋本愛 清塚信也 ミッキー・カーチス 柳憂怜 相築あきこ 相楽樹 ストーリー 大富豪の香月玄太郎は、長男の徹也とその嫁の悦子、次男の研三、そして徹也と悦子の娘・遥と大豪邸に幸せに暮らしていた。 ある日、長女の玲子が夫と娘ルシアを連れて帰省する。 玲子とその夫は貧しい国を飛び回り人々を助ける仕事をしており、今回向かう国にルシアを連れて行くのは危険と判断して、香月家にルシアを預けに来たのだった。 遥とルシアはすぐに仲良くなり、玲子から離れて暮らす事を告げられた時も泣き出すルシアの側には遥が居た。 それからしばらくして玲子とその夫は発展途上国の治安の悪さの中、消息を絶ち、ルシアはそのまま香月家で暮らす事になった。 それから数年後、遥とルシアは高校生となったが、相変わらず2人はいつも一緒だった。 ある日の夜。 遥はルシアが暮らす「離れ」でルシアと一緒に寝るつもりで部屋へ向かう。 そこで遥はルシアから、子供の頃から2人が一生懸命続けて来たピアノを諦め、看護学校に通うつもりである事を聞かされる。 そして遥にはピアニストになって、ドビュッシーの「月の光」を私の為に演奏してほしいと伝える。 深い約束をした2人だったが、さらに夜も更けた頃...。 不思議な音に目が覚めた遥は愕然とした。 家がみるみると炎に包まれていたのだった...。 感想 (ネタバレしちゃダメなタイプの作品ですけど、がっつりネタバレします) 風評はあまり高くない作品ですが、私はなかなかの傑作だと思っています!! 低い評価をしてる人達は「被害者意識が強い」とか言ってる人が多いんですよね。 まぁ原作は読んでないのでよくわかりませんが、でも考えてみてください。 ある朝目覚めたら、なぜか自分の事を別人だとみんなが思ってて、鏡を見てみたらその別人の顔になっていて、しかも本当の自分の事なんて誰も気にかけていないと。 ある日突然自分の存在が消されたらどうでしょうか? 違うと言いたいのに声も出ない。 体も動かない。 私なら自分の存在意義を考えそうです。 もしもこのまま別人として振る舞う事がみなの幸せになるのなら、誰も本当の自分の存在を意識していなかったら。 自分自身として生きる事は許されていないんじゃないか?と思いそうです。 だからと言って死にたくはない。 こんな孤独はないんじゃないでしょうか? 生き地獄とでもいいましょうか? 葛藤の中で「違う」とそれでも声を大にして言うのでしょうか? 人は誰でも孤独を嫌います。 だから例えばいじめを止められなかったり、嫌いな人の前でもいい顔したりするんじゃないでしょうか? 1人になるのが怖いから。 クラスの子たちにシカトされ続けたた学生がイジメを苦に自殺なんて最もたるものですね。 もちろん嫌いな人に嫌いな態度を出さない方が物事が円滑に進むとは思いますがね。 そーゆーのを取っ払っても、やっぱり孤独になるのが怖い部分はあると思うんです。 それを「被害者意識が強い」なんてよく言えるな~と思います。 そんな彼女の葛藤がよく表現されていたと思いますし、先生との微妙な距離もとても良かったと思います。 また音楽作品としても良かったと思います。 私はピアノの習っていた事があり、今でもクラシックは時々聞きます。 特にドビュッシーの「アラベスク」「月の光」はいつか弾きたいと子供の頃思っていて、まぁ「アラベスク」の途中でリタイアしたんですが、そんな思い入れもある曲なので尚更楽しかったです。 しかもとても嬉しかったのが清塚信也が「手首で呼吸する」とか「月の光を弾くためにアラベスクを早く弾いたでしょ?そんなのは冒涜だ」と言っていた部分です。 それから楽譜を見ながら「ピアニッシモだけでも気を使うのに、ディミヌエンド、だんだん弱く。しかもモルト、それを物凄くやって。ドビュッシーはここでそうとう繊細な音を出して欲しかったんだろうね。」という部分です。 クラシックは曲のスピードから音の強さから何から何まで楽譜に書き込まれているので、その通りに弾きます。 うちの旦那には「そんなの面白くない」とか「そんなんじゃ誰が弾いても一緒だ」とか言われて「なら一度でも楽譜通りに完璧に弾けてから言えよ!」と喧嘩になるのですが。笑 それがそもそも難しい!! しかも歌謡曲の様に歌詞がないので、一体作者が何を感じてこの曲を作ったのか?と思惑に暮れるわけです。 そんな中で何故ここで弱く弾くのか? 何故ここは強く弾くのか? そんな事を考えながら弾くわけですが、技術云々を置いておいてもいつまで経っても完璧がないんですよね~。 まぁ私はクラシックの世界に片つま先をチビっと突っ込んだくらいのレベルなので、あくまでもそんなレベルの私が思う事ですが。 だから面白いんです、クラシック。 追求の先に追求があって。 ちなみに好きなピアニストとかは居ないので、この人はこうだから好きだとかこの人はこうだから素晴らしいとかはよくわかりません。 そもそも旦那の言う様に「楽譜通りに弾いてるのだから誰が弾いても一緒」のはずがそうじゃないから、有名なピアニストという人が存在するわけですし。 面白い世界ですね~、クラシック。 長くなりましたが、そんなクラシックの世界の片鱗を清塚信也が語ってくれてるんですよ。 手首で呼吸するなんて、ピアノやってないと言えない台詞だよな~とか思いますし。 清塚信也は今作でかなりピアノシーンで口出しした、というと聞こえが悪いですが、制作に参加した様なので、その辺の気合の入れ具合がかなり音楽作品として良い方向に向かったのではないでしょうか? それと岬先生とのキスのくだりはかなり気に入っています。 彼のあの発言で、彼女は救われたと。 やっと本当の自分の存在意義を認めてもらえた瞬間です。 しかしミステリー作品としてはツッコミどころもありました。 そもそも骨格違うのに医者は気付かないのか?とか、治療する前に歯の形とかでその人物が誰か調べないのか?とか。 いくら母親の発言でも、それを鵜呑みにするかね?と。 それから子供の頃の遥とルシアは確かに似ていますが、高校生の遥とルシアは残念ながら似ていません。 体型も身長も骨格も似てません。 そこもうちょっとなんとかならないかね?と。 それから火傷の後遺症についてはよく分かりませんが、あそこまで声や指が本当に元通りになるものなのかもわかりません。 まぁそこツッコむと元も子もないんですが。 いずれにしても彼女の葛藤がよく描けていたし、音楽作品としても素晴らしいし、かなり面白かったです。 クラシック好きにもオススメですが、クラシックに興味がなくとも十分楽しめると思います。 オススメです。 my評価8点(10点満点中) 概要 原作は日本人小説家、中山七里の同名小説。 今作は中山七里の「岬洋介シリーズ」の第1作目であり、他に2作品の単行本文庫本と短編の2作品がある。 第8回「このミステリーが凄い!」大賞を受賞。 今作の他に2016年にスペシャルドラマとしてTV放送もされた。 また岬洋介役を演じた清塚信也は本物のピアニストであり、輝かしい経歴を持っている。 これまでにも数々のドラマ作品や映画作品のピアノ演奏吹き替えを担当し、今作で俳優デビューとなった。 今作では俳優としてでだけでなく、ピアノ指導シーンでの台詞や細部の演技などの部分について脚本作りにも参加し、「手首で呼吸する」などといった本物のピアニストならではの表現も多数採用された。 また玄太郎がヨーロッパで買ったという設定のグランドピアノもその設定に相応しいピアノ探しに参加し、演奏シーンでは監督の利重ではなく、清塚がOKを出すまで撮影が続けられた。 利重もまた、通常は事前に演奏した音源に合わせて弾くふりをして撮影するところを撮影と録音を同時にやる事にこだわり、リストの「第4番マゼッパ」を清塚が弾くシーンでは演奏から台詞のやり取りまでのすべてを1カットで撮影した為、何度も撮り直しとなり、子供の頃から1日12時間ピアノの練習をしてきた清塚が舌を巻くほどに壮絶な現場となった。 主演の橋本愛はほぼピアノの経験がなく、映画同様に清塚が橋本愛のピアノ指導も務めた。 さよならドビュッシー 【初回限定版】 [ 橋本愛 ] 【店内ポイント最大10倍】[DVD邦]さよならドビュッシー/新品DVD(新品未開封)[橋本愛](NEW201510)【期間限定・4/12・10時迄】 【新品】【DVD】さよならドビュッシー 橋本愛
2016.04.10
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今回の一言 ジョン・トラボルタが渋い!! 2009 アメリカ サスペンス、アクション 監督 リドリー・スコット Cast デンゼル・ワシントン ジョン・トラボルタ ジョン・タトゥーロ マイケル・リスポリ ジェームズ・ガンドルフィーニ ストーリー ある日、ニューヨーク地下鉄「ペラム123号」の運転席に銃を持った男が侵入した。 男は防犯カメラと前方運転席の死角となる位置から、後部運転席の男を銃で脅すと後部運転席に入り、前の駅から列車に乗っていた仲間を後部運転席に招き入れ、セキュリティを解除させると、別の仲間は前方運転席に入り運転手を銃で脅した。 そして駅と駅の間のトンネルの丁度携帯電話やパソコンなどの電波が入らない場所で電車を停止させ、次に列車を切り離した。 その頃ニューヨーク地下鉄の全てを一括管理する運転司令室で働くガーヴァーは「ペラム123号」の異変を確認し、無線通信を入れてみた。 通信に答えた男はライダーと名乗り、乗客を人質にして金を要求するのだった...。 感想 なんか「アンストッパブル」にも「フライト」にも似てますね~。 「アンストッパブル」なんて監督も同じですし、時間が経ったらどれがどれだか記憶がごっちゃになりそうなほど似ています。 (カテゴリ別一覧検索でタイトルの頭文字から見れますのでよろしくどうぞ) しかしジョン・トラボルタはかなり良かったと思います。 彼の代表作である「サタデー・ナイト・フィーバー」を彷彿とさせる派手なシャツを着た成金みたいな格好だったり、「閉ざされた森」や「将軍の娘」とか、軍、警察関係だったりのイメージはあるんですが、今作の彼はパッと見気付かないくらいあからさまなワルって見た目で、でもなかなか様になってるんです。 なんかハーレーとか乗り回したイカついライダーみたいにも見えるんですけど、実はインテリってのもなかなか良くて、面白いキャラです。 デンゼル・ワシントンは好きなんですが、今作ではしょーじきジョン・トラボルタの圧勝!!彼にばかり目がいってしまうほど、演技力に差があった様に思います。 デンゼル・ワシントンは交渉人として頭のキレの良さを発揮してはいますが、ケビン・スペイシーの様に裏の裏まで読む鋭い人には見えないし、ブルース・ウィリスの様に交渉人なのにパワー押しでもないし、何とも地味でした。 ここがまた「一般人だけど交渉人になっちゃった」ってのがズルいとこです。笑 でも所々にいい台詞のシーンがありました。 例えば妻が「牛乳を買ってきて」と頼むシーンなんかは気に入ってます。 本当は「行かないで」とか「警察でもないのに無関係の人を助けるなんて、もし何かあったら私達はどうするの?」とか言いたいのに、そこを押し殺して、出て来た言葉が「牛乳を買ってきて」です。 いつもと同じく、何もなかったかの様に、当然帰って来ると信じているという思いが伝わる台詞で、何気ない日常の中に幸せがあるという事をヒシヒシと感じる言葉ですね。 ライダーの「あんたはヒーローだ」もかなり良いです。 ライダーはどう振る舞えば悪でどう振る舞えばヒーローなのか知っていますが、それと真実は違います。 賄賂の話は実は伏線とも言えますねー。 しかし表面上と真実を混同させる方法も知ってるんです。 ライダーはとてつもなく頭の良い人なので、なぜあの犯行を行ったのか?真意が難しくてあまりよく分からなかったのですが、少なくとも彼はガーヴァーに救われました。 そして結局賄賂を受け取っていても、彼はヒーローになれるのです。 「あんたはヒーローだ」はとても面白い言葉だったと思いますね。 ちなみに風評でもライダーの動機が分からないというのが多いですね。 私も先ほど書いた様に彼は頭が良過ぎるのであまり分からないんですが、個人的に感じたのは結局ライダーは死んじゃいますから誰が得をしたのか?を考えると居ないんですよね。 まぁ無関係の人で得した人は居るでしょうが。 しかもライダーの計画は明らかに「逃げ切って豪遊する」とこまで練られてないんですよね。 もちろんムザムザ死ぬ為に行ったわけではないでしょうから計画はあったとは思いますが、明らかに金を受け取るまでと受け取った後の行動に知力の差があり過ぎますよね? となると、ライダーは「ニューヨークが悪い」と散々言ってましたから、自分の手で世界経済の中心であるニューヨークの経済を動かしたかったのかもしれません。 そこが最大の目的。 多くのテロ行為も末端工作員達はそんな事考えてないでしょうが、テロ行為が起こる度に経済は動きます。 儲かる人々も大勢居ますよね。 ならばライダーは自分の手である株価を暴落させ、ある株価を高騰させバランスを崩す事で、ニューヨーク経済への自分の恨みを晴らしたかったのかな?とか、そこが最大の動機と考えています。 そんなわけでテンポも良いですし、それなりに面白いですが、デンゼル・ワシントン好きにはあまりオススメ出来ません。 他にもっと面白い彼の出演作はあります。 逆にジョン・トラボルタはかなり良かったですし、ライダーのキャラも良かったのでこちらはオススメです!! my評価6点(10点満点中) 概要 原作はアメリカ人作家ジョン・ゴーディが1973年に発表した小説「サブウェイ・パニック」。 翌年の1974年にはウォルター・マッソー主演で映画化された。 この作品で犯人達が自分達を色のニックネームで呼び合うところはクエンティン・タランティーノ監督の「レザボア・ドッグス」に影響を与えた。 また1998年にも「サブウェイ・パニック1:23PM」としてテレビ映画化されており、今作は3度目の映画化となった。 【中古】DVD▼サブウェイ123 激突▽レンタル落ち【P08Apr16】 【中古】サブウェイ123 激突/デンゼル・ワシントンブルーレイ/洋画アクション ★BD/洋画/サブウェイ123 激突(Blu-ray)/HPXS-54144 【新品】【DVD】サブウェイ123 激突 デンゼル・ワシントン
2016.04.09
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今回の一言 日本じゃ若干早かった?サスペンス 1995 アメリカ スリラー、サスペンス 監督 アーウィン・ウィンクラー Cast サンドラ・ブロック ジェレミー・ノーサム デニス・ミラー ダイアン・ベイカー ストーリー 凄腕のコンピューター解析技術で、フリーのプログラマーとして自宅で働くアンジェラ・ベネット。 主にデバッグ作業を請け負い、その発見も修正スピードもトップクラス。 しかしアンジェラは、その腕を見込まれ企業にヘッドハンティングされても断り、男性からのデートの誘いも断り、買い物もネットで済ませ近所の人ですら顔も分からないほど人間関係が稀薄な引きこもりだった。 そんなある日、昔からの顧客であるソフトウェア会社、カテドラル社のデイルから一枚のフロッピーディスクが届けられる。 中身は「モーツァルト・ゴースト」というバンドのサイトだったが、コンサート情報をクリックすると何故か電力会社のサイトに入ってしまう。 デイルに電話をかけたアンジェラは「何か異変がないか?」と聞かれる。 ただのプログラムミスかと思われたが、右下に「π(パイ)」のマークが付いていた。 するとデイルはやはり気づいたかと言った感じで、「コントロールシフトを押してクリックして」と話す。 すると何故か明らかに通常アクセスできないはずのアドレスに繋がるのだ。 デイルはこの件について「どうしても電話では言えないから会いたい」と話し、翌日の正午の飛行機で旅行に行く予定のアンジェラだったが、午前中に会う事になった。 デイルは自家用セスナでアンジェラに会いに飛び立つのだったが...。 感想 なかなか面白い作品なんですが、若干早かった様な気もします。 95年というと私はまだ子供だったので、世間がどうだったのかわかりませんが、日本では携帯電話もパソコンも現在の様には普及していなかったはずです。 「Windows95」とかあって、すごーい!ってなってましたけどね。 それでもパソコン出来ないお父さん達の方が普通に多かった時代のはずです。 99年頃になると、パソコンはだいぶ普及しましたが、インターネット回線ではなく電話回線を使ってる家も多く、パソコンをいじってる間、自宅の電話が通じなくなっちゃったりとかもありました。 周りもまだポケベルが多く、携帯電話もPHSの頃です。 私はPHSでしたが、画面は1.5cm×3cmくらいでカタカナしか入らないやーつで、しかもメールは20文字くらいしか打てないやーつ。笑 そんな時代にこの作品は作られたわけですから、もしこれが2000年以降に作られていたら、かなり流行ったのではないか?と思わずにはいられないわけです。 もちろん自分が世界のどの位置にいるかで「時代の流れをどのくらいの早さでキャッチしているか?」が違うと思いますが、少なくとも私の親は大企業に勤めたわけでもないのでパソコンは必要なかったですし、私もまだ子供で授業にパソコンはなかったですからね。 それでも興行収入は1億ドル超えで、時代の波をピンポイントで押さえた新しいサスペンス作品だったのではないでしょうか? しかし「さすが90年代サスペンス!」って雰囲気もちゃんとあります。 なんかとてもミクロなんですよね。 アンジェラvsジャックのみの構図ですし、現代の様に衛星から位置を割り出したり、防犯カメラを操作して追いかけたりというものではないので、なかなか見つからない! なのでジャックが直接その身で追いかける! 見つけても逃げられてしまうので、なかなか捕まらない! この辺が近年のサイバー系サスペンスと違うところですが、このぐらいの方が実は機械オンチの私にはちょうど良かったりします。 そして当時のごく一般的な人々の感性もこのぐらいがちょうど良かったのではないか?と。 私の大好きな「攻殻機動隊」もサイバー系のクライム作品ですが、90年に産まれたんです。 しかし近未来を描いた作品であるにも関わらず現在でさえ、意味が分からない、難解と言われるわけですから、そーゆー意味でも「攻殻機動隊」はかなり時代を先取りなわけです。 それに比べたら、今作ははるかに誰にでも分かりやすくサイバー犯罪を描いた作品だったと! 今作にサンディを迎えた辺りも、サイバー犯罪を親しみやすく感じるにはベストチョイスだったと思いますし、そこから発展していく話がとんでもなく膨大なものでも、アンジェラからして見れば「自分を取り戻したい」という純粋な動機だけなので、上手いこと出来てるなと思います。 「90年代のサイバー犯罪作品」として、とても良かったです。 オススメです! my評価7点(10点満点中) 概要 名作「いちご白書」や「ロッキー」などを手掛けたアーウィン・ウィンクラー監督作品。 原題は「The Net」であるが、当時の日本ではまだ「ネット」だけでは「インターネット」を想像するよりも「網」を想像すると考えられた為、「インターネット」が採用された。 しかしこれではインパクトに欠ける事から「The」を付ける事になったが、本来「インターネット」に「The」を付ける場合、発音は「ザ」ではなく「ジ」である。 しかし日本人の英語への馴染みやネーミングとしての安定性、インパクトを考え、最も客受けが良さそうな「ザ」を使用。 こうして邦題は「ザ・インターネット」となった。 この傾向は他作品にも見られ、「ザ・インタビュー」「ザ・エージェント」などがある。 また1998年にはUSAネットワークでTVドラマ化(全22話)もされている。 【中古】DVD▼ザ・インターネット▽レンタル落ち【ポイント10倍】 【新品DVD】ザ・インターネット(発売日前日出荷) ザ・インターネット 【DVD】(発売日お届け) ザ・インターネット 【DVD】
2016.04.08
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今回の一言 戦争がもたらしたものとは...。 2012 オーストラリア、ドイツ、イギリス 戦争、ドラマ 監督 ケイト・ショートランド Cast サスキア・ローゼンダール カイ・マリーナ ネレ・トゥレープス ミーカ・ザイデル アンドレ・フリート ストーリー バイエルン州の都心部に住む14歳のローレは、妹リーゼル、双子の弟ギュンターとユルゲン、そして生まれたばかりの赤ん坊ペーターと母と父と幸せに暮らしていた。 1945年、春。 ナチス将校であった父はある日、突然帰宅するとすぐに荷造りをする様家族に話す。 父は仕事の重要書類を全て燃やし、家族は少ない荷物でバイエルン州郊外の田舎町シュヴァルツヴァルトへと向かった。 そして一軒の小さな家に辿り着くと、父は仕事だと言って去っていった。 しばらくここで暮らしていたが、母はある日、様子を見に都心部へと向かった。 その夜、ボロボロの姿になって帰ってきた母は「総統は死んだ」とローレに話す。 そして母はまた身支度を整え、都心部へと向かっていった。 ローレは母も父ももう戻らない事を悟った。 今住む家の持ち主であり農家でもある隣人に金を払い食料を分けてもらいながら暮らす子供達だったが、やがて金が底を尽きてしまう。 そしてギュンターは腹が減りすぎてとうとう牛乳を盗んでしまい、子供達は借りていた小屋を追い出される事になる。 母が戻らない場合、ハンブルグにある祖母の家に迎えと言われていたローレは妹弟を連れ、ハンブルグを目指すのだった...。 感想 (がっつりネタバレします) 製作国はオーストラリア、ドイツ、イギリスと合作なんですが、ひじょーにヨーロッパ作品らしさがあります。 日本作品にも見受けられる「静」の描写で、セリフが少ないです。 とても詩的な作品で、叙情的です。 ドイツというとどーしてもユダヤ人の大量虐殺の事に目が行きがちで、日本と同じ敗戦国であるドイツのその後、ドイツ人達のその後についてはいまいちピンと来ませんが、こんな感じなんですかね~? 日本に置き換えて考えてみると「火垂るの墓」や「後ろの正面だあれ」の様に、末端の子供達まで戦争が浸透していたのに、ローレ達は父がナチスの将校だからかずいぶん裕福ですね。 それともあの当時のドイツ人は、あれが普通なのか? ほかの作品でも戦時中のアメリカも日本に比べてかなり裕福ですし、イマイチ戦争映画というのは、国によって描写が異なるのでピンと来ませんね。 ただローレがユダヤ人を差別するのはそう教育されたので仕方がない気がしますが、手縫いでなく買った綺麗な服を着て「飢えてます」と言われても、そりゃ助けてあげられないよ、とも思います。 周りの人々の方が貧しそうですからね。 また性的な描写も多く、これが女性監督らしい視点なので、とてもエロティックですが、男性が好む様なものとは違います。 そこはそこで高評価なんですが、そのせいでよく分からない部分も多々。 まず母が「総統は死んだ」と語った日、彼女の身に何が起きたかよく分からないです。 子供達の視点から描いた作品なので、それで良いっちゃ良いんですが、感じ的にはレイプされています。 一体都心部はどんな事になってるのか? そしてトーマスとの出会いですが、私が想像してたものとは全然違ったので、こいつ何で付いてきてるのか?と謎。 その前の描写でも出会ったあの家では女性が死んでいました。 レイプされたであろう痕跡もありました。 虫がたかっていたのでかなり時間が経ってるでしょうから、トーマスではなさそうですが、セリフがないのでよくわかりません。 そして重要なのは旅の途中の性的描写。 私が解釈するに、トーマスは初め単純に性的な気持ちで付いてきた。 しかし彼女が妹弟、赤ん坊を連れ、金品を支払いながらなんとか食いつないでるのを知る。 興味を持って付いてきて、やがて行動を共にするがまだ性的な気持ちもある。 そのうちにそれ以外の気持ちが芽生える。 なのでローレの方から真意を知る為に誘ってみたが、彼は拒否る。(でもローレも複雑な気持ち) お互い大切に思う頃に、彼は消える。 なぜなら正体がトーマスではないから、と解釈しました。 しか~~し!! ここで問題なのはラストシーン!! ローレの着替えで太ももまで足を覗かせるシーンがあるのですが、彼女の足はまるで道中散々男達に乱暴されたかの様にアザだらけなのです。 明らかに沢山歩いたからという感じではないのです!! しかも映し方が冒頭の母の足の映し方に似ているのです。 母にも何が起きたかは描かれてませんが。 はて?このアザはどこで? もちろん描写はありません。 このアザの描写のおかげで、これまでの解釈が崩れてしまったのです。 どこからかわからないが、もしやトーマスにヤられていたのではないか? しかし彼なしでは目的地にたどり着けず、みんな飢えて死ぬかもしれない。 もしくはドイツ人の現状を見て、妹のリーゼルも酷い目に合うかもしれないと考える。 弟達はトーマスに懐いている。 無垢な子供達に真実を話せない。 やがてローレに歪んだ愛が芽生えてしまうと。 ちなみにローレから誘って拒否ったのは、トーマスがドSで暴力的なのが好きだから。笑 それを象徴するかの様に、ローレはストーリーと共に傷が増えています。 トーマスはトーマスで何か目的があって、それを達成したので汽車を降りローレ達は解放。 汽車を降りる際、何か耳元で打ち明けてる様にも見えましたしね。 そもそも身分証ないのになぜローレ達は汽車を降ろされなかったのかもわからんし。 話が全然変わっちゃいました!! ( ̄□ ̄) とにもかくもとりあえずトーマスはユダヤ人、そしてドイツ人がしてきた事を知り、ドイツ人達への風当たりの強さを知り、ドイツがソ連やアメリカの領土として分けられてるのを知り、戦火を逃れたドイツ人達が未だにヒトラーを盲信しているのを知り、ローレの価値観も世界観も全て変わってしまいます。 あのバンビはとても印象的で、力なきか弱い者つまり自分達を表してると考えます。 しかしそんなものは旅の間に全て壊れてしまったのです。 戦火を逃れた現実を知らない祖母の言うことなど聞いてられるか!!と。 ご飯を食べられるかどうかも分からず、飢えかけた事もある子供達にとって、食前のマナーやらお祈りなんかどうでも良い事なのです。 ラストシーンはよく伝わってとても良かったと思います。 しかしユダヤ人とドイツ人の心の交流を描き、それまでの価値観が変わる話だと考えていた私にとって、実際はだいぶ理解に苦しむ作品だったと思います。 この女性的な性的表現はつまり男性の好むものより、想像を膨らませる必要があるわけです。 直接的なものがない。 だからわからなくなってしまったのです。 ちなみに風評では私の様な解釈は見受けられず、ってゆーかあのシーンは話題にも上がってないので、さっぱり分からないです。 いずれにせよ、ドイツ人達の戦後の状況を知るには良かったと思います。 世界観が変わる過酷な旅だったと思います。 解釈の正解は分かりませんが、これは決して綺麗なだけの話ではないと感じます。 目を見開いて観るべし! my評価6点(10点満点中) 概要 原作はイギリス人作家レイチェル・シーファーの小説「暗闇の中で」。 「暗闇の中で」は三部作で構成されており、戦前の「ヘルムート」、戦後の「ローレ」、現代の「ミヒャ」と分かれている。 今作はその中の第2部「ローレ」を原作としている。 またローレの生まれ育った家はバイエルン州内としか分からないが、都心部ミュンヘンだと思われる。 また引越し先のシュヴァルツヴァルトから祖母の住むハンブルグへは約900kmもあり、ドイツの端から端へと横断するほどの距離である。 第85回アカデミー賞外国語映画賞に出品されている。 さよなら、アドルフ [ サスキア・ローゼンダール ] さよなら、アドルフ さよなら、アドルフ■監督:ケイト・ショートランド//ザスキア・ローゼンダール/カイ・マリーナ■(2012) キノフィルムズ■【DVD】【中古】【ポイント10倍】
2015.10.28
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今回の一言 まぁ誰だってこんな余生を送りたいですよ。 2007 アメリカ ヒューマン 監督 ロブ・ライナー Cast ジャック・ニコルソン モーガン・フリーマン ショーン・ヘイズ ロブ・モロー ストーリー 45年間も自動車整備工場に勤めたカーター・チェンバース。 カーターはある日受け取った一本の電話で自分の病気の病状を知る。 彼は大学時代に結婚し、すぐに子供が出来た。 その為、学校を辞め、黒人だからという事で仕事を選べず、自動車整備工場に入った。 それから45年間、ただひたすら家族の為に人生を費やした。 家族に囲まれ幸せだったが、カーター自身がかつてやりたかった事は何一つ叶わず、振り返るとただ我慢ばかりしてきた人生だったのだ。 一方、会社を大きくする事だけに全力を注いできた億万長者の実業家エドワード・コール。 多忙な人生を歩んできたエドワードは企業買収や美味しいコーヒーを飲む事以外、特に人生について考えた事などなかった。 そんなエドワードはある日、会議中に倒れてしまい、自身の経営する病院に搬送された。 そんな2人が、偶然にも病院で同室となった。 エドワードは「何故、個室じゃないんだ!」と怒るが、かつてエドワード自身が「病院はリゾートホテルではない、一室二床、例外はない」と語ったのがアダとなり、個室は許されなかった。 初めは文句ばかりのエドワードにカーターも良い印象を抱かなかった。 そんなカーターの元には家族が見舞いに訪れていたが、エドワードの元を訪れるのは秘書だけだった。 対照的な2人はやがて徐々に打ち解け始めるのだった...。 感想 良かったかどうかで聞かれたら良かったと思います。 思いますが、気に入らない作品ですね!! 誰だってそんな余生を送りたいですよ!! お金さえあれば、出来るでしょうがね。 一方カーターがエドワードにしてあげられることと言えば、それぐらいしかないね!となりますよね? この作品は家族の愛に囲まれなかった金持ちと家族の愛に囲まれていながらも、不自由だった一般人の構図があって初めて成立するんですよね~。 なので共感できないというか。 誰の元にも死は平等に訪れますし、皆それは分かっていますが、誰もが5時間後に死ぬかもしれない、明日には死ぬかもしれないなんて考えながら生きてませんよね? いざ「あなた死にますよ」ってなって棺おけリストを作ったところで、果たして何人の人がそのリストをこなしていけるんでしょうかね? 備えあれば憂いなしと言いますが、そんな風に考えてその時の為に貯蓄する人も普通いませんよねー? なので、大金持ちじゃなきゃ無理じゃん!ってなってしらけちゃうんですよね。 ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンとベテラン2人なので、それはまぁ演技的には素晴らしかったと思います。 文句のつけようもありませんが。 いまいち乗り切れないストーリーでした。 羨ましいとか良かったねとか思いますが、結局、どこか遠い世界の話でしかないんですね。 それこそ映画を観てる感覚以外の何物でもなかったです。 良い話だとは思います。 つまらなくもないです。 ですが、それ以上の心を揺さぶる何かや感情移入するような何かはありません。 風評は高めですし、幅広い年代で楽しめる作品だとは思います。 my評価5点(10点満点中) 概要 余命6ヶ月と宣告された2人の男が、死ぬ前にやり残した事を実現する為に旅に出るヒューマン・ドラマ。 「bucket list」とは「kick the bucket」という言い回しからからきており、首吊りをして死ぬ際に、足場に使ったバケツを蹴るという意味から=「死」を表している。 日本訳では「棺おけリスト」とされているが、直訳すると「バケツリスト」。 そして意味は「死ぬ前にやりたい事リスト」となる。 【DVD】最高の人生の見つけ方 スペシャル・パッケージジャック・ニコルソン [10003-65502] (DVD) 最高の人生の見つけ方【中古】 【リユース】【中古】最高の人生の見つけ方[DVD]/ジャック・ニコルソン ビバリー・トッド モーガン・フリーマン ショーン・ヘイズ ロブ・モロー 【メール便発送可】【中古】【中古ブルーレイ】最高の人生の見つけ方(ブルーレイディスク)【レンタルアップ】
2015.10.27
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今回の一言 中国映画もなかなかやるじゃん!笑 2012 中国 パニック、アクション 監督 リン・リーシェン Cast シー・ジャオチ グォ・タォ バービー・スー ラム・シュー ストーリー 中国、浙江省の田舎町にワニ牧場があった。 近所の少年シンは、このワニ牧場で最も巨大なワニのマオが大好き。 今日もいつもと同じ様にシンはマオに餌をあげに来ていた。 しかしマオを始めとするワニ牧場のワニ達はこの日、経営不振により国道沿いにある高級ワニ料理店に売られてしまう。 その日の午後、さっそくマオを解体しようとしたコック達だったが、その瞬間マオは暴れ出し、縄を引きちぎり、フェンスを壊して料理店から逃げ出してしまうのだった...。 感想 中国作品なんてまったくまったく期待してなかったんですけど、意外なCG技術力の高さに驚きました! けっこーちゃんとしてるじゃないの!笑 ハリウッドのB級作品よりも、完成度は高いんじゃないか?と思います。 ワンさんはどことなくさまぁ~ずの三村に似てて、ちょっとマヌケな中年おっさんなんですが、映画が進むにつれて徐々にイケメン風に描かれていくんです。 特にところどころ、あの若いねぇちゃんとの絡みがあるのが尚更イケメン風を醸し出すんですが、それがとても笑えてしまうのは何故だろう。笑 ワニ牧場のおっさんは山本小鉄にそっくりなのが、笑えるのは何故だろう。笑 そんな事は置いといて、いかにも中国らしい自己中さが描かれた作品です。 いや、中国人全員がそうだとは言いませんが自己主張が強い方多いのでね。笑 若いねぇちゃんのあの気の強さもいかにも中国人らしいですし、あり得ないぐらいの大嘘をつく保険会社の営業マンもいかにも中国人らしいです。 しかも私は毎度の事ながら動物ものにうるさいですが、この作品いちお人食ってますからモンスター系のパニックアクション作品になるわけです。 「ワニにも情があるんだ」と語る小鉄さん。 「一緒に牧場へ帰ろう」と語る小鉄さん。笑 何を微妙に泣ける感じにしてんねーん!と関西人でもないのにツッコミたくなります。笑 散々金金金金!言ってたねぇちゃんが急に「危険だわ、行かないで」とか言い出すのもえぇぇぇ~~~!って感じ。笑 料理店のボスと手下達は、あなた達は本当にコックさんなの?と思うほどのズッコケぶり、完全コメディキャラです。 まぁ別にいいけどね、シリアスになりすぎないとこが中国作品らしくて。 小鉄さんの奥さんがめっちゃ怖かったのが印象的です。 小鉄さんが「ワニ」と言っただけで般若のごとき形相です。笑 怖いっ!!笑 そんなわけでキャラが濃すぎる! ワニは小鉄さんいわく「産卵期で興奮してるだけ、人間に怯えているだけ」らしいし、意外と小鉄さんの言う事ちゃんと聞いてるし、シンの声も届いてる様子。 なんか...もうあのワニ可哀想。泣 人食ってるけど、でも可哀想。泣 そんなモンスターパニックからかけ離れた謎のコメディ要素とアクション要素と感動アニマル要素を含んだ作品です。 まぁ面白かったですけどね、くだらなくて。 意外とオススメです。 真面目には観ない方がいいです。笑 my評価5点(10点満点中) 概要 中国映画界を代表するスタッフ、キャストが集結したパニックアクション作品。 作品の完成度は高いものの、家族で観れる娯楽作品を目指しており、残虐な描写やホラー要素は低めに描かれている。 また2009年10月に海南省でワニの養殖場からワニが脱走する事件が起きており、これに対し政府が「ワニを見つけたら殺して食べてよい」と通達を出した。 作品はこの事件からヒントを得ている。 また作品に登場するワニのサイズは、実際に発見された世界最大とされているワニのサイズと同じく作られており体長6.17mとなっている。 ちなみに体重は1tである。 ザ・クロコダイル〜人喰いワニ襲来〜 【DVD】ザ・クロコダイル〜人喰いワニ襲来〜バービー・スー [ADF-9026]
2015.10.26
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今回の一言 酷すぎる。 2011 アメリカ パニック、アクション 監督 トラビス・フォート Cast パトリック・ラビオートゥー ニック・アファナシエフ ジュリー・マッカロー ケイティ・ウィルソン ストーリー アイスランドの火山が活動を活発にし、とうとう噴火した。 しかも1カ所ではなく、あちこちが噴火し壊滅状態。 巨大氷河が割れ、噴火時のエネルギーによりものすごい速さで北米へと流れていった。 天気オタクのビルは、氷河を観測している友人から無線で噴火の情報を聞き、すぐ様、天気観測所へと向かう。 そこで15年来の友人から「今すぐ家族を避難させろ、メイン州を出ろ」と言われる。 ビルは妻テリーを迎えに行きメイン州から離れる。 やがてものすごい速さで雲が流れると夏なのに外は氷点下に。 大学の為にニューヨークへ向かった娘ジュリアを助けに、一家はニューヨークへと向かうのだったが...。 感想 まー酷いですね。 B級作品なので、お金がないのはわかりますけど。 それにしても酷い!怒 突っ込みどころが満載すぎて、どーしたらいいかわからないです。怒 あれだけの勢いで氷点下まで気温が下がり、氷河の破片が降り注ぐ危険極まりない世界を描いてるくせに、別のシーンでは普通の雪国の景色だったりします。笑 道路がきちんと整備されてたり。 後ろの背景見るとまだ秋の終わりっぽい感じで、チラホラ木々の赤いのとか写ってるシーンも。 人が凍るシーンもあるのに、一家はフツーに外出てるし。 しかも展開が速すぎて、核爆弾を使うのもアッサリです。 しかもフツーの少年が「政府が核爆弾で、氷河を壊すらしいよ。失敗すればボストンは全滅」ってどっから仕入れた情報だよ!笑 てゆーかその速さで雲が流れてたら、核爆弾の影響すごい事になってるはず! みんな放射能に汚染されてますよ! どー見ても爆発は核爆弾のそれとは違うし。 ( ̄□ ̄) ストーリーも穴だらけで、CGも雑、背景や雪の描写も雑と雑だらけ。 内容なんか1mmも入ってこないし、てゆーか最初にバババっとやりすぎてるもんだから、中だるみしちゃいます。 でその中盤部分はミクロな内容です。 一家の奮闘で車が動かない、道が塞がれてる、他人に襲われるなどなど。 なんじゃそりゃ?! 前半シーンに金をかけ過ぎたのか、どんどんCGが酷くなっていくし、てゆーか真っ暗にしてごまかしております。笑 途中で満月になってるし!! 空が綺麗ね~って、あれ? 厚い雲はどこいった?? あれのせいで寒いはずなのでは??笑 それで午後の3時。 まぁ暗くなれば月が見えるのは理論としては当然ですが、なんか納得いかないな~。 そのすぐ後のジュリアのシーンでは、空は明るく、町の時計が12時40分になっててストーリーくっちゃくちゃ! そこも合成しようよ、ちゃんと!! しかもラストシーン前にも同じシーンが出るんですが、そん時も12時40分!笑 うっそ~。笑 見る価値ないです。 憤りを覚えるほどに酷いです。 my評価1点(10点満点中) 概要 低予算B級映画や有名メジャー作品の模倣作のオリジナルビデオ映画(劇場公開を前提としない作品の事)を数多く手掛ける映画製作、配給会社アサイラム社の作品である。 また「サイレント・ワールド2011」という作品もあり、映画ファンの間では「サイレント・ワールドシリーズ」と言われたりしているが、シリーズではなく全くの別物である。 原題は「2012 ICE AGE」。 【中古】DVD▼サイレント・ワールド 2012▽レンタル落ち【10P24Oct15】 【中古】DVD▼サイレント・ワールド 2012▽レンタル落ち【20P24Oct15】 サイレント・ワールド 2012 /パトリック・ラビオートゥー 【吹き替え・字幕】
2015.10.25
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今回の一言 頑張れ!銭形警部!! 2009 アメリカ、ドイツ、イギリス サスペンス 監督 トム・ティクヴァ Cast クライブ・オーウェン ナオミ・ワッツ アーミン・ミュラー=スタール ウィルリク・トムセン ブライアン・F・オバーン ストーリー ルクセンブルクに本拠地を構える国際的な巨大銀行IBBC。 しかしIBBCは裏で不正な武器取引、組織犯罪の資金作りやマネーロンダリング、海外への悪質な資本取引など様々な犯罪を行っていた。 ICPOのルイ・サリンジャー捜査官と相棒のシューマー捜査官は、ある日ドイツ・ベルリンで、IBBCの幹部アンドレ・クレマンと会い、IBBCの武器売買に関する情報を入手。 代わりに彼を保護する事が条件だった。 しかしクレマンは、まだシューマー捜査官を完全に信用出来ず、次回会う時に証拠の資料を提出するという約束を取り付けて分かれた。 シューマーは証拠はなくとも、手応えを感じ喜んだが、わずかクレマンと分かれて1分の間にサリンジャーの前で死んでしまう。 シューマーの死を不審に思ったサリンジャーは、シューマーの首筋に毒物を注射されたと思われる傷を発見。 サリンジャーはIBBCの正体を暴き、全てを白日の下に晒す為、アメリカ、ニューヨーク地方検事局に務めるエラ・ホイットマンと協力していた。 シューマーの死からIBBCに近づく為、またIBBCの幹部を早く保護しないとシューマーと同じ様に消されてしまうと考えたサリンジャーはエラをドイツに呼び、ドイツ国内の調査を許可してもらおうとベルリン連邦警察局に出向いた。 しかしベルリン連邦警察局は許可しなかった。 そうこうしてる間に、クレマンは事故に見せかけ殺害されてしまう。 これまでもIBBCに関わり、邪魔になった人間は全て死んでいた。 クレマンの殺害された日の行動を調べたサリンジャーは、クレマンの事故に関する憲兵隊の報告書と、当日の彼の行動を語ったIBBCの頭取スカルセンの報告に違いがある事に気づく。 本来ICPOが直接逮捕をする事はないが、サリンジャーは然るべき捜査機関に情報提供をしても、国際法に阻まれIBBCに手を出せない現状に我慢ならず、自らスカルセンに会いに行き、証言に偽りはないと言わせて偽証罪で彼を引っ張るつもりだった。 翌日、スカルセンに会いに行ったサリンジャーだったが...。 感想 (ちょっとだけネタバレです) おバカには分かりにくい内容かと思いきや、分かりやすくなってる為十分楽しめます。 社会派サスペンスで分かりやすい映画というのは、誰でも楽しめる様に冒頭にワザワザ「観客への説明」と思われる描写が存在し、勧善懲悪ストーリーとなっていて、簡単です。 複雑じゃなくて良いですね。 ICPOと言えば、日本人なら銭形警部を思い出すところですが、現実はあんな感じではない!とよーーーく分かる様になってます。笑 「へぇ~逮捕しないんだ」とか「本来の業務は情報提供なんだ」とかICPOの現実を知る事が出来ます。 銭形警部はICPOの中でもかなりの異端者なんでしょうね。笑 なんかそう思うと頑張れ!銭形警部!と俄然応援したい気持ちになっちゃいますね。笑 銀行が何の為に武器売買なんてやってるのか?という疑問も作中にきちんと教えてもらえます。 中東に武器を売りつけ紛争を引き起こしたいのではなく、その後、国にしろ個人にしろ負う事になる借金が目的だとね。 借金があればあるほど銀行は儲かる。 TVで流行った「半沢直樹」見てて良かった~と思いました。笑 クライブ・オーウェンはワイルド系で小汚い感じで、本来なら私の嫌いなタイプなんですが、彼の場合汚すぎない。 さらに知的な雰囲気がちゃんとあります。 そこが凄く素敵ですね。 今作の役柄もとても合っていると思います。 ナオミ・ワッツは今作では出番が少なく、ぶっちゃけ居ても居なくてもいい様な立ち位置なので、ちょっと残念でした。 その為、ナオミ・ワッツの存在感を示すほどのシーンがなく、中盤以降は登場すらしないという可哀想なヒロインでした。 ちなみにウェクスター大佐がラストにやられちゃうんですが、あれは一体誰に?? やはりカルビーニの手の者でしょうか? だとしたら、ウェクスター大佐はとても可哀想な人ですね。 彼とサリンジャーのシーンでは、年寄りらしく言葉は少なく意味は重い話をしますが、結局それはカルビーニの手の者は知らないわけです。 でも彼は死ぬ前に自分の正義をもう一度貫いたわけですから、良かったとも言えますが。 ちなみにお気に入りのシーンはホワイト弁護士が乗る自動車のシーンです。 始めは車内ですが、それが段々と俯瞰の映像になって美しい景色の中に走る1本の道路の映像になります。 ここでトンネルがあるんですが、ホワイト弁護士の乗る自動車はトンネルに入るんですが出てこないんですね。 映像はさらに俯瞰になり、次の場面へと切り替わります。 ああ~ホワイト弁護士殺されたな、と思うわけですが、銃の音や描写はないんですね。 とても面白い手法だと思います。 頭から煙が出るほどの難しい話ではなく、また銃撃戦などアクションもあり、さらに謎解き要素もチビっとあって楽しめます。 また実話が元になってるってのもオススメポイントです。 でもいくら実話が元とはいえ、名前似過ぎでいいのかな?笑 my評価7点(10点満点中) 概要 かつてルクセンブルクに拠点をもった国際商業信用銀行(通称BCCI)の犯罪を元にした作品。 BCCIは1972年に創立し、わずか20年で世界78カ国、400以上の支店を持った巨大銀行であったが、その実態は乱脈経営に加え、マネーロンダリング、武器密輸、麻薬取引、核兵器の流出、CIAを始めとした諜報機関との関わりなど数々のスキャンダルが後に分かった。 実際には銀行業ではほとんど利益を上げていなかったと言われており、有名な人物ではウサマ・ヴィン・ラディン、サダム・フセイン、マヌエル・ノリエガ、サミュエル・ドゥなどの資金隠匿、融資、マネーロンダリングなどを行っていた。 さらに彼らが行っていた非合法活動にも便宜を与えていたという。 1991年にイングランド銀行から営業停止を命じられ、経営破綻。 その後の調査では100億ドルもの使途不明金が明らかとなっている。 また日本にも東京支店があった為、邦銀や企業なども被害を受けている。 【中古】DVD▼ザ・バンク 堕ちた巨像▽レンタル落ち【10P24Oct15】 ザ・バンク 堕ちた巨像 コレクターズ・エディション 【DVD】 ザ・バンク 堕ちた巨像 コレクターズ・エディション 【DVD】 ザ・バンク 堕ちた巨像 コレクターズ・エディション/クライヴ・オーウェン (出演), ナオミ・ワッツ (出演), トム・ティクヴァ (監督)【中古】[☆3]
2015.10.24
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今回の一言 サイコ、サイコー(最高)!!笑 1960 アメリカ サスペンス、スリラー 監督 アルフレッド・ヒッチコック Cast アンソニー・パーキンス ジャネット・リー ヴェラ・マイルズ ジョン・ギャヴィン ストーリー アリゾナ州フェニックス。 不動産会社に10年勤めるマリオンは、カリフォルニアに住むサムが出張に来るたびに、昼の情事を交わしていた。 サムと結婚したかったマリオンだが、サムは父親の残した借金と離婚した妻への扶養料で、それどころではないとマリオンに言う。 その後、会社に戻ったマリオン。 すると、羽振りの良い客が4万ドルをキャッシュで払った。 社長はマリオンを信頼し、銀行に預けておく様に言い、4万ドルを渡した。 しかし、マリオンは具合が悪いと会社を早退すると、その4万ドルを銀行へ預けず荷造りを始めた。 そして、4万ドルを持ち逃げし、サムに会いにカリフォルニアへと向かうのだった...。 感想 ヒッチコックを語ってる割には、この作品をずっと観ていなくて、やっと観ました! やっぱり良いですね~。 ヒッチコックは良い!! THE古典サスペンスです。 何より面白いのは、序盤は主役のアンソニー・パーキンスが一切出て来ない事。 主役が出て来ない映画ってなかなかないですよね。笑 アンソニー・パーキンスが出てくるのは映画の4分の1が終わったあたり。 だいたい開始から30分くらい経ってからです。 それに普通、主役というのは作中に一番行動する人物ですよね? ところが彼は、彼の経営するモーテルと自宅から動かない。 これまた面白い! また「はく製」作りが趣味とちょっと変わっていて、「こいつ怪しいな」と猟奇的な匂いがしなくもないが、なかなか好青年。 映画全体を見ると、やはり古典作品ですから近年の猟奇的で残忍で、という作品に比べれば劣るかもしれません。 かく言う私も、そーゆー残忍なのが好きですから、気持ち寂しくはありました。 でも本来「サイコ」という言葉は、この作品の様な事であると考えます。 「はく製が趣味」に、猟奇的な物を感じたりする事は、近年の残忍なサイコサスペンスかぶれしちゃったからだと思います。笑 しかしヒッチコックはその予想を裏切りましたが、とても面白いもので裏切ってくれました。 ありがと~ヒッチコック~!! それから有名なシャワーシーン。 私は始め、ジャネット・リーの体が一切映らない事も寂しく思っていました。 その、変な意味ではなく。笑 ですが毎度ヒッチコックの話をすると、言っていますが「恐怖は見せ過ぎない方が良い」 これの最もたるものだったと思います。 ここが一番のポイントと思ったのは、そのナイフの使い方!! 力の弱い女性の使い方です。 犯人は女性なんです。 ナイフが体に刺さる直接的な描写はなく、振り回した様な使い方で、致命傷に至らないであろう刺し傷が無数に付けられ、結局、出血多量で死んだのだろうと想像が出来ます。 で、この使い方がどうかまで分かるほどカメラワークに凝ってるわけですね! 直接的な描写はないのに! これが素晴らしい。 で、ブスッと力一杯刺して引き抜いたら、ブシャーッと血が吹き出るんでしょうが、力の弱い女性にそんな事は出来ない。 だから血しぶきも上がらない。 そーゆー事です。 モノクロながらも、その鮮血さが良くわかるのも素晴らしいです。 あまり話すとネタバレしてしまうので、言えないのは残念ですが。 このシーンにだけ1週間もかけ、残りはサッサと撮った意味がよくわかります。 先程も本来「サイコ」という言葉は、この作品の様な事であると考えると書きましたが。 面白いのはサイコキラーと呼ばれる人はこういう人であるという事を、こんなに分かりやすく描いている事です。 概ね、サイコキラーを題材にする作品を観ると、その心理を理解する事に全力を尽くさなければならないです。 それでも理解しきれない事もある。 観終わった時に釈然としない事もあります。 もしくはもう心理描写は置いておいて、恐怖推しだったり、殺人の仕方を見せ場にしたりします。 それがどうだ! ヒッチコックはいとも簡単に描いてくれちゃいました。笑 またまた面白いのは「男と女の違い」。 今回もこの違いが面白かったです。 「サイコ」観れて良かった~。 なんだかんだ、色々サスペンスを観るのですが、帰ってくるところはやっぱりヒッチコック。笑 近代映画の原点とも言えます。 まぁ一番のお気に入りは「裏窓」なんですけどヒッチコックはすべてがオススメです!! my評価7点(10点満点中) 概要 アルフレッド・ヒッチコック監督作品の中で、最も有名であり、最も愛されている作品。 原作はアメリカ人作家ロバート・ブロックがアメリカ殺人史を代表する1人であるエド・ゲインの犯罪にヒントを得て執筆した同名小説。 またジャネット・リーが第18回ゴールデングローブ賞助演女優賞を受賞。 第33回アカデミー賞では監督賞、助演女優賞、撮影賞、美術賞の4部門にノミネートされている。 【リユース】【中古】サイコ コレクターエディション [DVD]/アンソニー・パーキンス,ジャネット・リー,ジョン・ギャヴィン,ヴェラ・マイルズ,マーティン・バルサム 【中古】DVD▼サイコ▽レンタル落ち【ホラー】【10P24Oct15】 サイコ/アンソニー・パーキンス[新品]
2015.10.23
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2005 アメリカ ホラー 監督 中田秀夫 Cast ナオミ・ワッツ デヴィッド・ドーフマン サイモン・ベイカー シシー・スペイセク ダヴェイ・チェイス ストーリー あれから半年が過ぎた。 レイチェルと息子のエイダンは、住み慣れたシアトルからオレゴン州・アストリアへ逃げる様に引っ越して来た。 レイチェルは口には出さなかったが、息子の命を救う為に「呪いのビデオ」を拡散させた事を気にしていた。 シアトル・ポスト紙よりも遥かに小さな地元新聞社・アストリア日報に勤め始めたレイチェルだったが、周りの人々は、なぜこんな田舎にやって来て、なぜこんな小さな会社に勤め始めたのか? 興味津々だった。 しかしレイチェルは以前と人が変わった様に、周りと馴染む事もせず、仕事が終わるとすぐ家に帰る様になっていた。 一方、エイダンはあの事件により心に傷を負ってしまっていた。 未だにサマラの夢に悩まされ、レイチェルと同じ様に「ビデオ」の拡散に罪の意識を感じていた。 そんなある日、10代の少年の怪死事件の報せが入る。 レイチェルは嫌な予感を振り払えず、事件現場へと向かった。 少年の姿を見て、レイチェルは分かった。 また、サマラが来たのだと...。 2002年に公開された「ザ・リング」の続編。 しかし「ザ・リング」が日本版「リング」のリメイク版であったのと違い、今作は全く新しいアメリカオリジナルの続編となっている。 だが、監督に向かえたのは、前作の監督であったゴア・ヴァービンスキーではなく、オリジナル版「リング」を手掛けた中田秀夫。 興行収入は約1億6千万ドルと前作を上回り、成功を収めている。 my評価7点(10点満点中) 続編ものは1が面白く、2、3と段々つまらなくなっていくパターンか。 1が面白く、2が最悪で、3で盛り返すけども1には及ばないパターンか。 このどちらかが多いです。 で、ちょーーー珍しく、今回は前作よりも2のが面白いという結果に。笑 アメリカには「怨念」や「呪い」という概念がないのでしょうかね? そんなわけはないと思うんですが。 黒魔術とかあるわけだし。 だけどどーしても、日本の幽霊の様にはいかない。 今作のサマラは、そーゆー不可思議な力はもちろんあるんですが、直接的。 うまく言えないんですが、幽霊というよりはほかのアメリカンホラーに見られる悪魔に近いですね。 しかしなかなか分かりやすくて面白かったです。 ジャパニーズホラーをうまいことアメリカンにした感じです。 グッジョブ、グッジョブ。笑 てゆーか、監督は日本人なんですけどね。笑 1番良かった映像は風呂場シーンですね! 水浸しで大変だー!ってなりますけど。笑 今作の見せ場でしょうね、たぶん。 良いシーンです。 それとサマラの母親が登場しますが、彼女は「キャリー」のシシー・スペイセク。 ずいぶん老けたわね~。 でも「キャリー」は1976年ですから、約30年前ですもんね。 当たり前ですね。笑 ちょい役だったのが残念ですが。 今やもっと古い作品すら、お手軽に観られる時代ですから、ついつい年代を忘れてしまいます。 それと、マックス。 あれは自業自得というやつでは?笑 何か不穏な空気に興味津々なのは、気持ちは分かるけども。笑 ラストは前作とはだいぶ違う印象でした。 そんなんで防げるの?みたいな。 えっ?みたいな。 そんな感じはなきにしもあらず。笑 でもまぁ分かりやすくて、これはこれでいっかな!と思います。 ジャパニーズホラー・アメリカンテイストというよりはアメリカンホラー・ジャパニーズテイストですかね。 アメリカ人が考えたジャパニーズ味。笑 もう一回言うと、監督は日本人なんですけど。笑 まぁそれなりに楽しめたし、良かったんではないでしょうか。 ザ・リング2 完全版 【字幕・吹替え】ナオミ・ワッツ ザ・リング2 完全版 DTSスペシャル・エディション【中古】[☆2] 【新品】【洋画】ザ・リング&ザ・リング2 ツインパック(DVD)
2015.04.10
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2002 アメリカ ホラー 監督 ゴア・ヴァービンスキー Cast ナオミ・ワッツ デヴィッド・ドーフマン マーティン・ヘンダーソン アンバー・タンブリン ダヴェイ・チェイス ストーリー シアトル・ポスト紙の記者、レイチェル・ケラー。 彼女はシングルマザーで、一人息子のエイダンと多忙ながらも幸せに暮らしていた。 そんなある時、レイチェルの姪ケイティが変死する。 葬儀に参加した時、ケイティの妹、ルーシーからケイティの死の真相を調べて欲しいと言われる。 ケイティは16歳。 若々しく健康的で可愛い少女だった。 恋もしていたし、友人も居た。 死ぬ様には思えなかった。 自殺ではなく、死因は脳卒中。 レイチェルが調べ始めるとすぐに不思議な事が分かった。 ケイティのボーイフレンド・ジョシュ、友人のステイシー、スコットも同時刻に変死していたのだ。 4人が死ぬ一週間前、山のコテージに宿泊した事を知ったレイチェルは、そのコテージへと向かう。 そこで不思議なビデオテープを見つけ、再生してみる事にする。 ビデオを観終わると直後に電話が掛かってくる。 ナオミはこのビデオが普通じゃないと感じ、元夫・ノアに相談するのだった...。 1998年に公開されると、ジャパニーズホラー人気の火付け役となり、世界を騒がせた「リング」のハリウッドリメイク版。 概ね、オリジナル「リング」と同じ内容であり、同じ設定であるが、ハリウッド版はオリジナル版よりも推理的なサスペンス要素が強く描かれている。 それが一番顕著に表れているのが作品の鍵である「呪いのビデオ」。 オリジナル版は「呪いのビデオ」自体にストーリー性はなく、過去の出来事や怨念、記憶などが入り混じったものであったが、リメイク版はストーリー性のあるものとなっている。 また貞子と貞子の母・志津子に千里眼などの超能力があった事が描かれていたが、リメイク版ではその辺は詳しく描かれていない。 そして貞子、志津子が「悲運の人」として描かれていたオリジナル版とは違い、リメイク版のサマラの母親は一般人である。 さらに「母親の愛」についてを根底に置いた作風となった。 制作費用は4800万と低予算であったが、興行収入は1億2900万ドルと成功を収め、これを機に「呪怨」「仄暗い水の底から」「着信アリ」などがリメイクされた。 my評価6点(10点満点中) オリジナル版と随分と雰囲気は違いますが、なかなか面白いです。 ただ貞子とサマラの圧倒的な違いは、サマラは母親に殺された事になってます。 サマラの母親は「力」はなかった様ですし。 「仄暗い水の底から」とリメイク版の「ダーク・ウォーター」は両方観ましたが、あの作品は元々「家族愛」が根底にある作品だったからまだ許せたんですよね! でも、それでもオリジナル版の時点で「家族愛」をテーマにしたホラーは、ほだされる気がして、微妙だと思ってました。 それがリメイク版では、さらに「家族愛」感が強い作品になっていて、もう全然怖くなくて、むしろ悲しい話になってしまっていて、それはそれで普通に楽しめましたが、ホラーとしてはどうなの?って感じでした。 今作も同様で「家族愛」感が強い。 上記の理由から、「家族愛」的なニュアンスのものは盛り込まないで欲しいというのが正直なところです。 今作も「ダーク・ウォーター」も「サイレントヒル」も、海外ホラーは「おばけになっても母親の愛を求める」みたいな? 可哀想な子供達なんですよねー。 そうなってくると、ホラーではなくヒューマン作品のが良いのじゃないか?と。 でも個人的にゾンビとかフレディとかジェイソン、ジェイソンばりのチェーンソー男は好きじゃないんですよ。 チャッキーは好きなんですけど。笑 「エクソシスト」や「オーメン」は面白いですが、宗教色が強いのでピンと来ないし。 なんで、ホラーはあまり「これだ!」とピッタリ当てはまるものがなかなか無いです。 でもけっこー面白かったんですよ? 謎解き要素あり、サマラの想いもヒシヒシ感じましたし。 まぁ「リング」はオリジナル自体の出来が良かったですからね。 今作も悪くはなかったです。 それとオリジナル版、リメイク版の「呪いのビデオ」比べとかすると、けっこー楽しいです。笑 もっぱらそんなくだらない事ばっかりしてる暇人な私です。笑 ザ・リング【字幕・吹き替え】ナオミ・ワッツ 【洋画】ザ・リング DTSスペシャルエディション【中古】【開封品】【DVD】【天童店】 【新品】【洋画】ザ・リング&ザ・リング2 ツインパック(DVD)
2015.04.10
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2006 日本 コメディ、ヒューマン 監督 三谷幸喜 Cast 役所広司 松たか子 香取慎吾 伊東四朗 佐藤浩市 ストーリー 高級ホテル「アバンティ」。 今宵は大晦日で、新年を迎えるパーティーやら、カウントダウンイベントやら、大忙しだった。 そんな時、ホテル副支配人・新堂平吉は、元妻・堀田由美と再会する。 由美は今夜行われる「マン・オブ・ザ・イヤー」の授賞式に出席する為に来ていた。 新堂はかつて役者になる夢を追いかける為に、由美と離婚していたが、結局夢を諦めホテルマンになった事を気に病んでいた。 そして「マン・オブ・ザ・イヤー」の授賞式に呼ばれていると嘘をつくのだった...。 ホテル客室係・竹本ハナは、小原なおみの部屋を掃除していたが、本人は外出中。 とても高そうなコートが置いてあり、思わず袖を通してしまう。 そこへある男がやって来た。 男は板東直正。 直正が言うには、この部屋の客、なおみは直正の父・板東健治と不倫関係にあったのだ。 「父と別れてくれ」という直正に、客のコートを着た偽物だと言い出せないハナは、ついついなおみのフリをするのだった...。 三谷幸喜監督作品、映画化第3弾。 ホテル・アバンティで起きる一夜の夜の出来事をコメディタッチで描く群青劇。 興行収入は60億を超え、2006年度の邦画で第3位となった。 my評価4点(10点満点中) 毎度の事ながら、群青劇は苦手だと言っています。 いくら大好きな三谷幸喜作品と言えども、今作はやはりダメでしたね。 あっちこっちに話が転がっていて、ひとつの話に集中出来ず気がそぞろに。笑 ひとつひとつの話に面白さはありましたが、 大笑い出来るひとつの話ではなく、小笑いする複数の話をひとつにしちゃった感じです。 群青劇は作品のテーマが毎回よくわからないんですよ。 私が苦手とするからかもしれませんが。 今作も三谷ワールド全開でしたが、結局何が言いたかったのか?はよくわかりませんでした。 それと、この作品は舞台劇の方が面白そうだなと思いました。 あちらこちらで同時期に色んな事が起こるので、舞台ならそれを同時に見せる事が可能ですよねー。 映画にすると、ちと面白さが減るのではないかと感じました。 三谷作品では断トツの最下位になってしまいましたが、決してつまらなかったわけではありません。 ただ、群青劇はやはり苦手でした。 【中古】THE 有頂天ホテル スペシャル・エディション/役所広司DVD/邦画 THE 有頂天ホテル スペシャル・エディション 【DVD】 【中古】レンタル使用済 THE 有頂天ホテル/役所広司DVD/邦画 THE有頂天ホテル /脚本:三谷幸喜、役所広司、戸田恵子、伊東四朗
2015.04.09
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1996 アメリカ サイコ、スリラー 監督 トニー・スコット Cast ロバート・デ・ニーロ ウィズリー・スナイプス エレン・バーキン ベニチオ・デル・トロ ストーリー サンフランシスコ・ジャイアンツを熱狂的に愛する男が居た。 彼の名はギル・レナード。 ギルのジャイアンツ好きは父親の代から受け継がれていて、愛用の腕時計はジャイアンツ時計、車のナンバーは「WIN GIANT」だった。 ギルの熱狂ぶりは、仕事にも差し支えるほど、そして私生活にも差し支えるほどだった。 そんな中、今度ジャイアンツに移籍してくる事になった選手ボビー・レイバーンは、愛用の背番号11番を望んだが、すでに11番をつけるホアン・プリモが居た。 ボビーは結局33番をつける事になった。 開幕戦の日。 ギルは離婚した妻との間に生まれた息子・リッチーと開幕戦を観に来ていた。 しかし、その日は商談の約束があった。 いつも通り熱くなり、立ち上がっては野次を飛ばしたり、ファールボールは息子リッチーを押し退けてまで取りに行った。 そんな様子に周りの客達も、冷たい目線を送っていた。 やがて、商談の時間が迫り、リッチーを置き去りにしたまま仕事へ向かうギル。 しかし、商談に遅刻し、相手と会う事が出来なかった。 あげく、球場へ戻るとリッチーの姿はなく、妻の元へ向かうと、同じく球場に居た心優しい老夫婦がリッチーを送ってくれていた。 そんなギルに元妻は「接近禁止令」を請求し、会社は商談の遅刻でクビとなった。 彼に残ったものは、自分のジャイアンツへの愛情と、それを理解してくれない周りに対しての憎しみしかなかった...。 原作は南アフリカ共和国人小説家、ピーター・エイブラハムズの同名小説。 今作、ロバート・デ・ニーロの演技が高く評価され話題を呼んだ。 またベニチオ・デル・トロ、ジャック・ブラックなど、のちにハリウッドスターとしてその名を馳せる彼らも出演している。 my評価5点(10点満点中) デ・ニーロの演技がとにかくすごかった記憶があります。 逆に言えば、デ・ニーロの演技以外は記憶にないです。 そもそも「ファン」という人々の心理がよくわからないんですよねー。 私は何かにそこまで、夢中になった事がないので。 好きになった歌手や俳優やプロスポーツ選手は居ますが、別にLIVEに行ったわけでもなければ、試合に行ったわけでもなく。 DVDやTVでは観ましたが、別にコレクションしたわけでもなく。笑 中学生くらいの時はCDは買いまくって、バッチリ揃えましたが、それももう見当たらないので、捨てちゃったかな? で、ですね。 私にも好きな物はありますが、例えばワイン好きな人が、ワインを知らない人にいちいちウンチク垂れるじゃないですか? これはどこどこ産の何年のワインで~とか。 ワインはデカンタに移して空気に触れさせてから飲むんだ~とか。 保存方法がどうたら~とか。 めんどい!! 好きに飲めばいいじゃん! あんたがワイン好きなのは、よく分かったし、美味いワインを飲ませようとしてくれてる気持ちも分かったけどさ! 強制するな! と、思うわけです。笑 ただ「好き」でいいじゃん! 知識もウンチクもコレクションも必要ない! 「好き」だけじゃダメなの? と、思うわけです。 そんな中でも最も理解し難いのが、今作のギルと同じく「チームのファン」。 ジャイアンツやら阪神やら西武やら、浦和レッズやら松本山雅やらガンバ大阪やら。 チームのファンて、具体的にチームの何に惹かれているのか? 私はチーム=人だと思うわけです。 でも時間は流れるのだから、ずーっと全員が同じチームには居られない。 だからあの年のあのチームが良かった!とかなら分かるんですよ。 でも「チームのファン」てずーっと同じチームを応援してるじゃないですか? 選手が入れ替わる、監督やコーチも入れ替わる。 じゃあ何が好きなの?となるんですよ。 ホームスタジアムかな? シンボルマークや応援歌かしら? 良くわからない。 とにかくギルが、熱狂的で、自己中で、粗暴な男だという事はもうよーーーくわかります。 しかし、彼の様な心理状態になるというのは、つまるところ「野球」が好きなのか? 「自分」が好きなのか? 「自分が考える思い通りの野球」が好きなのか? 「自分を大切にしてくれるチーム」が好きなのか? それを本気で考えてるんだとしたら、なんか可哀想な人ですよね。 結局、誰の気持ちも理解出来ない人なんでしょうねぇ。 それに「ジャイアンツ」が好きだったわけじゃないじゃん! 「自分」じゃん! て感じで、元も子もない感じが、さらに可哀想な...。笑 ホラーの名作「ミザリー」と近い物がありますね。 思い通りにさせたい、行き過ぎたファン心理ってやつですね。 ですが「ミザリー」とは違い、映画としては無理があるシーンが多々。 例えばプリモが11番にこだわってる理由。 え?なにそれ?って感じです。 怖っ!! 一体どんな人生を歩めばそうなるのか謎。笑 それに誘拐シーンや冷凍庫、審判シーン。 どうやったの? 謎すぎる。 展開にだいぶ無理が...。 でもデ・ニーロの迫力は十分で、鬼気迫る怖さが存分にありました。 その点ではオススメします。 ザ・ファン [ ロバート・デ・ニーロ ] ザ・ファン 【DVD】 【中古】ザ・ファン(DVD)<ロバート・デ・ニーロ、ウェズリー・スナイプス、ベニチオ・デル・トロ、ジョン・レグイザモ>
2015.04.08
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2011 アメリカ オカルト 監督 ミカエル・ハフストローム Cast アンソニー・ホプキンス コリン・オドナヒュー アリシー・ブラガ マルタ・ガスティーニ ストーリー 葬儀屋の息子のマイケル・コックスは、神学を学んだ。 成績優秀だった彼は、バチカンで「悪魔祓い」について学び、エクソシストになるべきだと恩師に勧められる。 しかし、そんなマイケルは神の存在も悪魔の存在も信じていなかった。 それでも仕方なくバチカンへ向かい、エクソシスト講座を受けたが、やる気がない事を教師に見透かされ、「異端だが超一流」と呼ばれるルーカス神父の元に行く様に告げられる。 ルーカス神父を訪ねると、彼は16歳の妊娠中の少女ロザリアの「悪魔祓い」を行った。 マイケルはその様子に衝撃を受け、ルーカス神父の動向を見る事にしたのだった...。 現在もエクソシストとして活躍しているルーカス神父と、その弟子として活躍しているマイケル神父の事件を描いた、実在する人物の実話作品。 現在、ルーカス神父はイタリア・フィレンツェ在住。 マイケル神父はアメリカ・シカゴ在住で、アメリカに14人居ると言われるエクソシストのうちの1人。 ちなみに作中、ルーカス神父が「首が回ったり、緑色の吐瀉物を見たかったか?」とマイケルに問うシーンがあるが、これはエクソシストを題材にした名作「エクソシスト」のワンシーンの事である。 そしてこの台詞は、本来の悪魔祓いはあの様なシーンではないと言う事を暗喩しているとも言える。 my評価6点(10点満点中) 「エミリー・ローズ」で(下の方にあるカテゴリ別一覧検索「映画(え)」から見れますのでよろしくどうぞ)悪魔という存在や悪魔祓いについて切々と語りました。 この手の作品を観る度に声を大にして!笑 自論を語っております。笑 「悪魔は、その存在を信じる人間にしか憑かない」と。 詳しくは「エミリー・ローズ」で。笑 この作品は基本的にホラーに分類されていますが、私が感じたのはホラーではなく、「悪魔か精神病か」はたまた「救いか治療か」みたいな事でした。 そしてまさしく私の自論を表現してくれた!と言っても過言ではありませんでした! またエクソシスト批判でもありませんし、逆にエクソシスト肯定とも思えませんでした。 いやいや、実際「悪魔祓い」は行われますし、それによって救われた人も作中にはきちんと居ますけど。 私が面白いと感じたのは! ルーカス神父が、いかにも「悪魔祓い」っぽい台詞を吐いて、あたかも「悪魔祓い」をしたかの様に見せていますが、ただのマジックだったというシーンがあります。 でもここで重要なのは「悪魔祓い」をする事ではなく、救いを求める人を救う事なんです! ルーカス神父は、悪魔祓いをするほどの事ではないと感じたわけです。 だからといって何もしないのは、人として良くないと思ったのでしょう。 だからわざとマジックを披露し、台詞を吐いて心の不安を無くしてあげたわけです。 心のケアは大切です。 なんでもかんでも悪魔や精神疾患にしてしまうのは、その手の話が大好きなオカルトバカか、卓上でしか威張れない頭でっかちな学者です。 現実を見て、その人の話を聞いて、その不安を取り除く事が出来るのもまた、「悪魔を信じる人間にとってはエクソシスト」。 「科学を信じる人間にとっては医者」なんですね。 同じ様なシーンでもうひとつ。 マイケルが交通事故現場に出くわしてしまうと、その被害者が道端に倒れながら「神父様、私の懺悔を聞いてください」(詳しい台詞は忘れました)みたいな事を言うんです。 マイケルは神など信じてませんし、「そんな事言われても」と戸惑い、一度は拒否しますが、彼女の命が長くないとお互い感じ、結局神父として、彼女の最後の話を聞きます。 マイケルにとって神が居るか居ないかなんて関係ないんです。 彼女にとって、今、そこに居たマイケルは間違いなく「神父様」なんです。 だから死ぬ前に話したわけですね。 救いを求める人を救う事が大切なのだという事です。 そして、その為に彼らが居るという事です。 「悪魔祓い」をして高いお金をもらう事が仕事ではないんです。 つまり「悪魔」が存在する、と。 「悪魔」が存在すると信じている人がいる。 は、イコールです。 だから彼ら、エクソシストが必要なんですね。 そう、悪魔は居ます。 信じていれば実在します。 そして素晴らしかったのは、やはりアンソニー・ホプキンスですね! もうそっこー映画館に行ったほどに期待してましたが、裏切る事のない素晴らしい演技でした。 レクター博士感はなく、自分の中の厳しさを人には見せず、暖かい笑顔をもった人でした。 ロザリアの事で色々あり、涙するシーンもとっても素晴らしかったです! もうアンソニー・ホプキンス最高!! ただストーリー展開は淡々とした雰囲気があり、全体的に暗めでした。 マジックシーンとかはもう少しヒューマン作品の様な雰囲気で良かったと思うんですが。 またホラー作品と考えるには、恐怖描写は少ないです。 まぁ私はホラーとは思ってないんですけど。 なので、映画としては少し物足りなさがありました。 【中古】◆DVD◆ザ・ライト エクソシストの真実◆ ザ・ライト エクソシストの真実/アンソニー・ホプキンス[新品] ザ・ライト エクソシストの真実 【字幕・吹替え】アンソニー・ホプキンス
2015.04.07
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1998 日本 ヒューマン、官能 監督 大林宣彦 Cast 黒木瞳 片岡鶴太郎 椎名桔平 池田万作 ベンガル ストーリー 1905年、東京は神田にある畳屋に生まれた娘、阿部定。 定は14歳の時、慶応大学の学生、斎藤敏彦に旅館に連れ込まれ処女を奪われた。 そんな定を慰めたのはその旅館の女将の甥、医学生の岡田征。 定は岡田に恋をした。 それは初恋だった。 しかし、岡田は定に医療用メスを送り、彼女の前から姿を消してしまう。 なぜなら岡田は「ハンセン病」を患っていたからだった...。 1936年5月に起こった「阿部定事件」の犯人、阿部定の半生を描いた作品。 「阿部定事件」は愛人の石田に薬を飲ませ、腰紐で首を締めて殺し、石田の男性器を切り取るというその猟奇性が話題となった事件。 現在も「昭和に起きた事件」として名が上がるほどに有名であり、世間を震撼させた。 切り取った男性器は雑誌の表紙に包み大切に持ち歩いたという。 また定は石田の太ももとシーツに血で「定、石田の二人キリ」と書き、彼の腕にも「定」と書いている。 後に彼女は殺人と男性器を持ち去った行為について「愛していたから」「他の人に触らせたくなかった」などの想いを口にしている。 また本人も「同じ想いをしてる女性が世の中には沢山居るはずだ。ただ実行しないだけ。」と語った様に、「阿部定事件」がここまで人々の記憶に残っているのは、実は世間の女性達の共感を呼んだ為である。 殺人自体は決して肯定されていないが、愛情の過熱が動機というところが、人気の理由だった。 作中、岡田が患った「ハンセン病」は細菌による感染症である。 自然界に普通に存在し、猿やチンパンジーなどの獣や、蝿やゴキブリなどの昆虫にも感受性があると考えられている。 「ハンセン病」はその感染力の低さでも知られており、基本的には人間が元々持つ免疫力で退治出来るほどに弱い菌である。 その為、患者数は少ない。 また「ハンセン病」の歴史は、日本だけを見ても大変暗いものであった。 それはかつては人から人へと移るが治らない病と考えられていた事。 前世での罪の因果を受けた者がかかる病「天刑病」と呼ばれ、考えられていた事。 その感染力の低さから「継続的で高頻度の濃厚な接触が原因」とされている為、家族間などで病にかかると性的な虐待や近親間での性的な行為などを連想させ、偏見の目があった事。 病にかかると鼻が欠損したりする場合があるが、これが性病のひとつである「梅毒」と同じ症状である事から性的にふしだらであるという偏見の目があった事。 こうして「ハンセン病」患者は、強制的に社会から排除されていった事。 その後、「ハンセン病」にかかった者達は、社会から逃げる様に隔絶された場所に自ら進んで「ハンセン病コロニー」を作る様になり、孤島などに療養所が建てられた。 my評価2点(10点満点中) 一時期、スキャットマン・ジョンが流行りましたね~。 彼は吃音症なんですよね。 いわゆる「どもり」です。 それを逆手に取ったスキャットがヒットしたわけですけど。 スキャットとは「シュビドュビ」とか「ドゥビドゥバ」とか「ダバダバ」とか意味のないリズムに乗るだけの言葉ですね。 日本には「サバダバダ」というスキャットがあり、阿久悠が作ったんだそう。 で、この作品。 「♪~サバダバダ~サバダバダ~♪」というのが入るんです。 なにこれ? しかも「SADAのサバダバダ」って曲。 作詞は監督の大林宣彦。 なにこれ? ふざけてるんですか? ギャグですか? 氷河期レベルの寒さ。 それから黒木瞳が14歳の役をやるのは、無理があると思います。笑 椎名桔平の学生服もかなりキツかったです。 ドラマ「半沢直樹」の堺雅人、滝藤賢一、及川光博が学生服着てた時もそーとーキツかったけど、椎名桔平もキツかったです。 とにかく残念だったのはキャスティングを含めた「定像」と世界観ですね。 阿部定と会った事のある人は、みな口を揃えて「色気がある」と言うんです。 美人な人ではないのに、不思議。 その不思議な雰囲気をこの作品に期待したわけです。 黒木瞳は色気はありますが、正直微妙でしたね。 私の想像する「定像」とは違いました。 寺島しのぶが良かったなー。 もしくは鈴木砂羽とか、高畑淳子とか。 もちろん14歳のシーンは観たくはないんですけど。笑 14歳のシーンは若い別の役者さんで!笑 望むのは、美人が演じる綺麗なエロではない! 美人じゃない人が演じるドロッとしたリアルなエロ。 阿部定事件に詳しいわけではないんですけど、何かそーゆー人間の汚い欲望みたいなものが欲しかったんですよね。 じゃなきゃ、男性器を持ち歩くなんて思考にはならない!! 性欲とか支配欲とか独占欲とか。 嫉妬とか激情が欲しい。 もっともっと必死な感じが欲しいんです。 「阿部定」を綺麗に描いても、対して意味がないと思うんですよね~。 うまく描ければ「失楽園」やら「愛の流刑地」よりも官能的で衝撃的な作品になると思うのですが。 それと副題の「戯作」の意味をあれこれと考えてみたのですが、結局、そのままの意味でしょうね。 「戯作」にも色々種類があるようですが。 映画のつまらなさと浅はかさが印象的に思えてしまって、私には「滑稽本」が1番近く感じますが、そーなると「阿部定をリスペクトもしくは理解しようとしたわけじゃなく、バカにしてんのか?」となってしまいます。 なので、この映画の完成度を考えると深く掘り下げるというよりは「彼女の生涯を追うストーリー性重視の映画だよ」と言いたいのだろうという事で、「読本」なんだと思います。 本当にただの話。 そこに激情はない。 だって生涯の説明だから。笑 そんなわけで、阿部定事件を知るという意味では、観てみても良いと思いますが、対して面白くもなければ、阿部定という人間性を知る事も出来ないと思います。 つーか、今更だけどストーリー構成最悪! ただの話です。 むかしむかしあるところに阿部定という人が居ました。的な。 SADA 戯作・阿部定の生涯 SADA 戯作・阿部定の生涯 [ 黒木瞳 ] 【DVD】SADA 戯作・阿部定の生涯黒木瞳 [DB-717]
2015.04.06
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2006 カナダ、フランス ホラー 監督 クリストフ・ガンズ Cast ラダ・ミッチェル ショーン・ビーン ジョデル・フェルランド ローリー・ホールデン デボラ・カーラ・アンガー ストーリー クリストファー・ダシルヴァと妻のローズは一人娘のシャロンと3人幸せに暮らしていた。 しかし夫妻には悩みがあった。 それは一人娘、シャロンの夢遊病。 シャロンは夜な夜な家を抜け出しては、近所を徘徊するが、翌朝、本人は全く覚えていないのだ。 しかしシャロンの場合、徘徊するだけではなかった。 「サイレントヒル」と呟きながら、苦しんだりするのだ。 病院へ入院させようとするクリスに対し、母ローズは「サイレントヒル」が何なのかをネットで調べていた。 するとサイレントヒルがウェストバージニア州に実在した街である事を知った。 ローズはもしかしたらシャロンを助けられるかもしれないと考え、シャロンと共にサイレントヒルへと向かうのだったが...。 原作は1999年に日本のアミューズメント企業コナミから発売された同名プレイステーション用ゲームソフト。 1996年に日本のアミューズメント企業カプコンから発売された「バイオハザード」の大ヒットにより、ホラーアドベンチャーが世間に定着した為、開発された。 しかし「バイオハザード」が細菌兵器として研究開発されていたウイルスの流出事故という科学的な作品であるのに対し、「サイレントヒル」は科学的な裏付けのない人智を超越した不可思議な世界、神秘学、宗教的なニュアンスを含む作品となっている。 my評価4点(10点満点中) (ネタバレします) ゲームの話でいうとバイオハザードかサイレントヒルかで言われたらバイオ派です。 バイオハザードは、操作する人物は警察官やある組織のエージェントで、銃をガンガンぶっ放し、時に肉弾戦も交えながら進んでいくホラーアクションアドベンチャー。 しかしサイレントヒルは、操作する人物が一般人で超非力!!笑 戦いながらというより、逃げて逃げて、時に物を投げたりして敵をひるませた隙にまた逃げて進んでいくホラーアドベンチャー。 だからサイレントヒルのが、大変なんですよね。笑 ちなみにクロックタワー2というゲームもやった事あるんですが、これもサイレントヒルの様に一般人を操作するんで超非力!!笑 「シザーマン」という超巨大なハサミを持った怪物から逃げながら、でもなぜか奴が現れると扉が開かない!ってなるんで、脱出ルートと次のシナリオへのヒントを探して逃げるホラーアドベンチャーなんです。 今作、裏世界へ変わる時にサイレンが鳴り出します。 「ウォ~~~、ウォ~~~」って。 これが怖いんですよね! 戦争や炭鉱の事故、火災や天災を思い起こさせるんです。 クロックタワーも通常時は無音なんですが、遠くの方から「シャキーン、シャキーン、シャキーン」ってハサミの音が聞こえてくるんですよ。 すると「逃げなきゃ!」的なBGMが鳴り出すんです。 この「シャキーン、シャキーン」は近づくほど大きく聞こえて、同じフロアに居ると明確に聞こえるのが特徴。 こん時はもうパニック!! どうしよどうしよどうしよ!! 逃げなきゃ! どこへ? とにかく遠くへ走る!みたいな。笑 クロックタワーの話はここで置いておいて、とにかくこーゆー効果音てのは素晴らしいですね。 この音が聞こえるだけで、恐怖心が生まれる。 パニックを煽るんです。 しかし今作のつまらないポイントはこの表世界と裏世界の行き来が自由に出来ない。 もしくは何か目的を達成したら、行き来が出来るとかではなく、ランダムな事です。 で、面白い事に裏世界で異形の者に襲われかけても、いいところで表世界へ帰ってくるんで、異形の者は消えてしまう。 つまり実害がないんです! だからローズはぶっちゃけ何もしてない! 可哀想なのは警察官のシビルです。 完全に巻き添え食らってる。 もしもあの時、ローズがシビルときちんと話していれば、シビルはサイレントヒルに来る事はなかった。 可哀想すぎる! ちなみに今作の根底にあるのは「母親の愛」だと思うんですよね。 アレッサ、シャロンは等しく「母親の愛」を試す存在です。 これに対してダリアとローズは全く違います。 ダリアのクソ人間で弱い心が全てを生み出したと言ってもいい。 まぁクソ人間だったのは、ダリアだけでなく、クリスタベラを始めとするサイレントヒルの住人、皆がそうだったわけですが。 性被害者であるアレッサを「悪魔」だと罵る周りの大人達が本当にクソでした。 また面白かったのは異形の者達の姿です。 あの者達はアレッサが創り出した生き物です。 彼女が感じた恐怖や苦しみを具現化しているのです。 腕がない異形の者は、直接攻撃はしませんが、口みたいな部分から酸を吐き出します。 つまり力の暴力はしないが、口での暴力はする。 心無い噂話や悪口で傷付ける第三者を表しています。 真っ黒の人間の様な者達は、彼女の火への恐怖や苦しみを表してるんでしょう。 次に三角頭の大男。 私は始め、なんで三角?と思ってました。 ところが心理学では三角形や尖ったものは、男性器の象徴なんだとか。 そして三角頭と一緒に現れる大量の虫は夢占いでは「肉体的、精神的緊張」や「コンプレックス」や「トラブル」、「妊娠」を表しています。 この2つを合わせて考えると、肉体的、精神的緊張と性的な暴行を受けた事によるコンプレックス、そして妊娠となります。 (妊娠はしたんだったかしてないんだったか?記憶が微妙に曖昧です) なぜ大男で、なぜ暴力的なのか? それは少女にとっての成人男性は、大きな男であり、力も強いからです。 さらに面白いのは、ローズとシビルが逃げた部屋の描写。 ドアを破り、男は大鉈を突き刺したり出したり、振り回したりします。 まるでレイプシーンを模したものの様です。 部屋は女性器。 部屋の外には大男。 そして部屋の中に大鉈を突っ込むわけです。 怯える女性陣。 さながら虫は、精子でしょうか? なかなか異形の者達はうまい事、出来てるんですよね。 この辺は素晴らしいなと思いました。 しかしストーリー自体は先程もいったように表世界と裏世界が毎度毎度、いいところで切り割ってしまいます。 ローズは特に何もしてませんし、シビルは本当に可哀想。 そして歪んだ大人達による仕打ちと、それでも求める母の愛。 まぁ単純な悲しい話といったところです。 しかもラストが最悪でしたね。 あからさまに続編に続くよ的な感じ。 続編を観てないので、よくはわかりませんが、もしも話が繋がってなかったとしたら、なおさら最悪。 てゆーか今までの苦労、結局、意味ないじゃん!!て感じです。 そんなこんなでホラーというよりヒューマン色が強いですかね。 さらに、いいところで世界が切り替わるので、恐怖度も低いです。 サイレントヒル 【字幕・吹替え】ラダ・ミッチェル [DVD] サイレントヒル スペシャル・プライス版 【中古】サイレントヒル DVD ラダ・ミッチェル
2015.04.05
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2008 日本 コメディ、ヒューマン 監督 三谷幸喜 Cast 佐藤浩市 妻夫木聡 深津絵里 西田敏行 ストーリー 港町・守加護。(すかご) まるで過去にタイムスリップしたかの様なレトロな街並みのこの町では「天塩商会」と呼ばれるヤクザが暗躍していた。 その「天塩商会」の庇護の元、クラブ「赤い靴」の支配人として働く備後登は、「天塩商会」の会長・天塩幸之助の愛人・高千穂マリに手を出していた。 それが「天塩商会」に見つかり、登は殺されかける。 しかし天塩幸之助は、最近、敵対組織である「江洞商会」が雇った伝説の殺し屋「デラ富樫」に命を狙われかけた。 誰も正体は知らない伝説の殺し屋の姿をどうしても知りたかった天塩。 それを知っていた登は「デラ富樫」と自分が友人であると説明する。 こうして、「デラ富樫」を天塩の元に連れて来る代わりに命拾いした登。 しかし、登のこの発言は真っ赤な嘘であった。 登はなんとか「デラ富樫」を捜すが、見つかるはずもなく、最終手段として選んだのは、売れない俳優を嘘で釣り上げ、「デラ富樫」に仕立て上げる事だった...。 三谷幸喜作品映画化第4弾。 題名にもなっている「マジックアワー」とは、「太陽が沈み切っていながら、まだ辺りが残光に照らされているわずかな時間」の事。 この時間は最も美しいと考えられており、「マジックアワー」自体は写真・映画用語である。 作品には日本の名監督・市川崑も出演しており、2008年2月に亡くなった為、最後の出演作となった。 その為、今作は「市川崑監督の思い出」に捧げられている。 なお作中には、市川崑監督のオマージュが多数存在する。 佐藤浩市演じる主人公、村田との出会いで唐沢寿明が演じていた作品「実録・無法地帯」。 村田が愛した作品「暗黒街の用心棒」。 最後に市川崑自身が映画監督役として、撮影していた「黒い101人の女」も「黒い十人の女」のパロディである。 my評価10点(10点満点中) 今作を観たきっかけは三谷幸喜が、主演の佐藤浩市を「佐藤浩市ってバカでしょう?」と言ってたのを見たからです。笑 えぇぇぇぇ~~~?!?! あんたが選んだ役者でしょうに! あんたがやらせたんでしょうに! と思ったからです。笑 そして実際に観てみて、本当に本気で、佐藤浩市はバカでした。笑 いやいやいや。 やっぱりあんたが選んだ役者でしょうに! やっぱりあんたがやらせたんでしょうに! と、ツッコミたくなりました。笑 そして三谷幸喜は天才だ!と思いました。笑 毎度の事ながら、三谷幸喜作品は本当にキャストが豪華ですよねー。 主役級の役者がゴロゴロいます。 それを端役で使うんだから凄い!! 三谷幸喜自身は「友達が1人も居ない」とよく言ってますが、とにかく映画監督としての三谷幸喜はそーとー役者陣に愛されていると思います。 じゃなきゃ、毎度毎度、こんなに凄い役者ばかり揃わないですもの。 とにかく何が面白いって佐藤浩市のバカっぷりです!! 映画ですから、結局作り物なんですけど、映画の中ではそれが現実です。 なのに、佐藤浩市は映画の中で映画を演るんですよ?! 3流俳優らしさが絶妙に上手い!笑 でもただ、大げさなだけじゃない。 村田という人間性はきちんと描かれていて、村田がいかに役者という仕事を愛し、自分が役者である為に、力を貸してくれるスタッフ達に敬意を払っている事がよく分かります。 だから下手くそな3流なのに、あれだけのびのびとした演技をするのだと。 映画の中で映画を撮る話は、ほかにも色々ありますが、これだけ完成度が高い作品はほかにはありません。 本当に天才!! 並大抵の力ではないです。 凡庸な役者には出来ない仕事であり、凡庸な監督には描けない描写です。 また妻夫木聡もなかなか素晴らしかったです。 チャラついた雰囲気がありながらも、ただのバカではない絶妙さが良かったです。 深津絵里も悪~い女でしたが、どーにも嫌いになり切れない感覚を覚える、素晴らしい演技でした。 ルパン三世の不二子ちゃんとは全然違うタイプなんですが、そんな感覚です。笑 魅力的なんですね。 そして「マジックアワー」。 誰にでもきっと訪れるであろう、ほんの短い時間だけど、人生で最も美しい瞬間。 この表現も見事!でした。 もちろん笑えました。 人にとっては笑えるけど、本人にとっては最も美しい瞬間てなんか良いですよね? さらに面白かったのはラストです。 「映画人」として何が出来るのか? 映画を作る様々な人達の思いが感じ取れる良いシーンでした。 でもコメディなので、めっちゃ笑えました。笑 最もお気に入りのシーンは「デラ富樫」が、始めて天塩の前に現れる時でしょうかね? あのシーンは思い出すだけでも本当に笑えます。笑 あとはBARで香川照之演じる江洞と村田のシーンですかね。 バカすぎる。笑 それと車の上での銃乱射シーン。 「危ない!危ない!」と、ついつい思ってしまって、映画なんだか現実なんだか、でも映画なんだけどと、自分もおかしくなってしまいます。笑 とにかく好きなシーンばっかり!笑 もう絶~~対!! 絶対!絶対!観るべきです!! ちょーオススメです。 私が観た映画史上、邦画部門で1番好きな作品です。 佐藤浩市ってバカでしょう?笑 【中古】邦画DVD ザ・マジックアワー スタンダードエディション【画】 【中古】ザ・マジックアワー DVD佐藤浩市 【中古】【邦画】ザ・マジックアワー(三谷幸喜) スペシャル・エディション(DVD)【中古】afb [DVD] ザ・マジックアワー スペシャル・エディション
2015.04.04
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2005 アメリカ SFX、ファンタジー、ヒューマン 監督 ジョン・ファヴァロー Cast ジョナ・ボボ ジョシュ・ハッチャーソン ティム・ロビンス クリステン・スチュワート ストーリー ウォルター・バドウィングとダニー・バドウィングの幼い兄弟は、やんちゃ盛り。 ダニーを思いやらない兄と、ウォルターに負けたくない弟が繰り広げるのはいつも兄弟喧嘩。 ある時、パパが出掛け、家に兄弟と姉が残った時にまたまた喧嘩が始まった。 そしてウォルターはダニーを地下へと追いやってしまう。 地下へ追いやられたダニーはそこで「ザスーラ」と書かれた不思議な箱を見つける。 中には板が入っていた。 ボードゲームだ。 ダニーはリビングに戻り、一緒にやろうとウォルターを誘うが、断られてしまう。 ふてくされて、一人でボードゲームを始めると、端からカードが出てきた。 カードには「流星群、急いで回避せよ」と書かれていた。 すると、本当に空から流星群が降り注ぎ、天井を突き破って落ちてきた。 慌てて避難した2人は、流星群が止んだ後、外の様子を確かめようと玄関のドアを開けた。 すると、なんと家は宇宙空間を漂っていたのだった...。 原作はアメリカ人児童文学作家クリス・ヴァン・オールスバーグの同名絵本。 原作自体は1995年公開の「ジュマンジ」の続編であるが、今作は続編とはなっていない。 「ザスーラ」の原題は「ZATHURA」または「ZATHURA : A SPACE ADVENTURE」。 日本語では時々「THE」と誤認され「ザ・スーラ」とされている場合があるが、これは完全な間違いである。 my評価6点(10点満点中) 不思議な作品でした。 絵本原作には時折見られますが、話の繋ぎ目部分が曖昧というか、テキトーというか。 そーゆー部分は子供は気にしないという事なのか? 私が子供心を完全に忘れてしまっているのかもしれませんが、そーゆー部分で「???」となってしまうんですよね。 原作は「ジュマンジ」の続編ですから、同じ様な話みたいですが、私は「ジュマンジ」は観ていないので、楽しめました。 とにかく児童文学らしいというか。 大人向け作品には見られない、破天荒っぷり。笑 「え?そこ、気にするの?」とか「え?そーゆー思考回路?」とか、目からウロコだったり理解不能だったりします。笑 実際の子供がどーなのか? 自分がどーだったのか?は、よくわかりませんが、とにかく、私にはそう思える様な不思議な作品でした。 感想としては、家は壊したくないけど「ザスーラ」やってみたい気もします。笑 お姉ちゃんの存在意義がだいぶ少なかったけど、宇宙飛行士に恋するくだりは笑えました。 きっと宇宙飛行士からしたら、気まづい事この上ない。笑 あまり深く考えずに、楽しむ作品で、わりと子供向け作品ではないかと思います。 もちろん大人が観ても楽しいと思います。 【メール便発送可】【中古】【中古DVD】ザスーラ【レンタルアップ】 ザスーラ コレクターズ・エディション /ジョシュ・ハッチャーソン 【吹き替え・字幕】 ザスーラ コレクターズ・エディション /ジョシュ・ハッチャーソン 【吹き替え・字幕】
2015.04.04
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2000 アメリカ 青春 監督 ダニー・ボイル Cast レオナルド・ディカプリオ ロバート・カーライル ヴィルジニー・ルドワイヤン ギヨーム・カネ ストーリー 退屈なアメリカを抜け出し、何か楽しい事を探してバックパッカーをしているリチャードはタイへとやって来た。 バックパッカー向けの安宿に宿泊したリチャードは、そこでダフィという男と知り合う。 ダフィは「伝説のビーチ」と呼ばれる不思議な楽園の話をする。 そこはとても美しく、日常のすべてから解放される楽園だと言う。 翌朝、リチャードの部屋にビーチへの地図を記した紙が届けられた。 リチャードはダフィへ会いに行くが、ダフィは死んでいた。 その島に興味を持ったリチャードは、同じ安宿に宿泊していたフランス人カップル、エチエンヌとフランソワーズを誘い3人で楽園を探す事にした...。 イギリス人小説家アレックス・ガーランドの同名小説を基に脚色した作品。 1997年「タイタニック」で一世を風靡したレオナルド・ディカプリオが、次に選んだのが今作である。 批評家達の評価は低く、またスタジオ側の意向によりアカデミー賞へと向けて、完成度の高い作品が公開される中、時期をずらして、アカデミー賞選考に入った後に公開された。 my評価2点(10点満点中) 日本には「起承転結」という言葉がありますね? 「起承転結」自体の解釈がまちまちであるようですが、まぁ簡単に言うと。 起...主人公や登場人物達の紹介、世界観やストーリーの説明にあたる部分。 承...何かが起こる部分。 転...山場と言われる場所で、ストーリーの1番大切な部分。 または今までの流れとは全く違う物が入ってくる重要部分。 結...それまでのストーリーの終結部分。 ラストと呼ばれる部分。 ですね。 これが日本やアジア圏で、考えられているストーリー展開です。 しかしアメリカでは2つしかないんですよね。 パターン1とパターン2。 パターン1が起承で、パターン2が転結。 この作品は、それがちょー分かりやすい。 パターン1は楽園の話を聞き、たどり着くまで。 パターン2は楽園にたどり着き、色々ありラスト、とね。 で、うまくは言えませんが、このパターン1と2への切り替えがひどいというか。 一つの劇を前半と後半で分けた様な感じなんです。 もしもこれが1本の線で説明できるとしたら、起承転結の起が低く、承へ向けて上昇し、転が最も高く、結へ緩やかに下がっていく。 でも今作はパターン1は起から承へ向けて緩やかに上昇するとして。 パターン2はまた起承転結の起と同じ位置から始まって、また登って、ぐにゃぐにゃして結はどっか遠~~~いところへ伸びていってしまうんです。 言葉で説明すると難しいんですが。 結局、パターン1と2の切り替えがひどい。 そしてパターン2の楽園部分も対して盛り上がらない。 線がぐにゃぐにゃです。 そもそも元からここはそんなに楽園か?と感じてしまいますし。 たぶんマリファナ大好きな人くらいです。 そう思うのは。 お金を払わず、捕まる心配もなく、好きなだけ吸えるんですからね。 結局、いい大人が、まるで思春期に「自分の居場所」「自由な場所」として感じるところを見つけたよレベルの楽園なんですよねー。 それになぜ、リチャードが来るまでは何も起こらずに平和だったのか分からない。 排他主義で秘密主義を強調するなら、ダフィはもっともっと焦らせないとダメですし。 「見つかったら殺される」みたいな。 でも、あれではダフィは「楽園案内人」です。 自殺か他殺かもわからないし。 「楽園」から逃げ出してきて、自殺かと思いきや実は殺されたの方が排他主義、秘密主義らしいと思いませんか? 結局、楽園の村のリーダーも、その辺の絶対的なものが見えないし。 だからあんなくだらないことで、あんな風な話になるわけです。 秘密主義、排他主義というニュアンスをかもし出す割には、村に考え方が統一されていなくて、よくリーダーになれたなと。 単純に「楽しい事を続けよう」 「つまらないから捨てちゃおう」 「つまらない奴なんか要らない」 「ただ遊びたい」 みたいな、浅はかな考え方しかないんです。 子供か!! と、ツッコミたくなる事が満載。笑 ラストも酷かったですし。 終わりよければすべてよし、とでも? 「28日後...」で(下の方にあるカテゴリ別一覧検索「映画(に)」から見れますのでよろしくどうぞ)リベンジ出来て本当によかったね、監督。 あの作品はなかなか面白かったですけど、今作の出来の悪さをとある会社のせいにして、リベンジしたってゆー話ですからね。 まぁ監督の手腕がいかほどのもんか、正直なんとも言えないですね。 今作と「28日後...」しか観てませんので。 とにかくなぜリオは今作を選んだのか? よくわからないんですが、「バスケットボールダイアリーズ」でも薬物に溺れる若者として青春映画に出演してますから、彼は薬物を明るく?描いた今作に興味があったのかもしれません。 あの作品はなかなか重い話でしたから。 まぁ観る価値はないかと思います。 リオ作品で1番のダメ映画でした。 ザ・ビーチ /レオナルド・ディカプリオ 【字幕・吹き替え】 ザ・ビーチ<特別編> [ レオナルド・ディカプリオ ]
2015.04.03
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2010 韓国 ラブストーリー 監督 イ・ジェハン Cast 中山美穂 西島秀俊 石田ゆり子 加藤雅也 マギー ストーリー 1975年。 航空会社のエリートサラリーマン・東垣内豊は、日本にお見合いで決めた婚約者・尋末光子を残し、タイ・バンコクへ赴任して来た。 豊は会社の同僚達に「好青年」とあだ名を付けられていた。 仕事は熱心で、成績も良かった。 同僚達とやっている草野球でもホームランを打てるエースだった。 そして婚約者・光子はお金持ちのお嬢様。 光子本人も美人で清楚、貞淑な女性だった。 全てがうまくいっていて、周りもそんな豊を羨ましがっていた。 ある夜。 仲間達と酒を飲んでいると、一人の女性が現れる。 同僚の木下が彼女を紹介してくれた。 彼女は真中沓子。 彼女はバンコクにある高級ホテル「マンダリン・オリエンタルホテル」のスウィートルームに大富豪だった元夫の遺産で暮らしていた。 美しく、妖艶な女性だった。 また別の日。 突然、沓子が真中の家に訪ねてくる。 夕日が差し込む窓際に立ったワンピース姿の沓子は、逆光でその美しい肢体のラインが露わになっていた。 そして彼女は何も言わず、下着だけを脱いだ。 豊は沓子を抱いた。 豊も沓子も、初めてあったあの夜から、こうなる事が分かっていた。 こうして2人は情事に溺れていくのだった...。 原作は日本人作家・辻仁成の同名小説。 主演は12年ぶりとなる中山美穂。 中山美穂は1985年にアイドル歌手としてデビュー。 80年代女性アイドル四天王の1人と呼ばれた。(ほかは工藤静香、南野陽子、浅香唯) その一方女優業もこなし、主にTVドラマに出演、すべて高視聴率を獲得した。 「月9」枠では主演7作品と女性の中で過去最多である。 90年代に入っても、歌手と女優を両立させ、2曲のミリオンヒットを記録。 99年に歌手活動を停止。 2001年主演ドラマの平均視聴率が20%を記録し、80年代、90年代、2000年代の三世代で20%超えを記録した唯一の女優となった。 同じく10代、20代、30代の三世代でも20%超えを記録した唯一の女優となった。 2002年に今作の原作者である辻仁成と結婚すると、芸能活動を一時中止し、フランス・パリへ移住。 2011年東日本大震災の被災地へ向けた新曲「I am with you」をYou tubeで公開。 新曲は10年ぶりとなった。 2014年夫・辻仁成との協議離婚が成立。 現在に至る。 今作は公開1ヶ月で興行収入10億円を突破。 大ヒットを記録した。 DVD、Blu-rayが発売されるとオリコンDVD映画チャートで1位を記録した。 my評価6点(10点満点中) ミポリン綺麗ですよね~。 本当に綺麗ですよね~。 朝、起きたら私、ミポリンになってないかな~。笑 と、12年ぶりの主演て事で、騒がれましたね。 だから観ました! 相変わらず綺麗ですよね~。 40代とは思えないな~。 と、「ミポリンが綺麗」しか感想が出てこないほどにミポリンが綺麗!!笑 以上! と言いたいところですが、それでは感想としては足りないと思うので色々書きます。笑 沓子も豊も、別に人生に不満はなかったと思います。 沓子はお金もあったし、欲しい物は手に入ったし、男達に愛されていたし。 豊も仕事も順調、美人の婚約者も居ましたしね。 ただ、心のどこかで満たされていなかったんでしょうね。 「人生はこんなもんか」と思っていたのかも。 だから同じ思いを持ち、ただ夢中になれる相手、ただ情事に没頭できるような相手に出逢えた2人は堕ちていったという方が正しいかと思います。 風評は良くないですね。 でもたぶん、大人ってみんなそうじゃない?と思います。 何かに夢中になったり、没頭したり出来なくなるじゃないですか? それは仕事の責任だったり、家庭だったりがあるから。 時々全てを捨てて、何かに夢中になったりしたくなりませんかね? 私はなります。 それは別に不倫じゃなくて!笑 うちの旦那も仕事辞めて、好きなだけサッカーしたい。毎日サッカーしたい。 と言ってますよ。 でもやらないし、出来ない。 だって働かないと食べていけないから。 私が居るし。笑 話を戻すと、性欲が強いとか、クソ男だとか言われてますけど。 つまりはそーゆー事なのではないかと思います。 「人生はこんなもんか」が、夢中になれる事を見つけたわけですね。 でもいずれは「人生はこんなもんか」に戻さなくちゃいけない。 だって仕事があるし、婚約者も居るから。 沓子も何一つ不自由のない人生だったけど、夢中になれる事を見つけた。 でも沓子からしたら別に「人生はこんなもんか」に戻す必要はないですよね? だって彼女フリーだし。 お金もあるし。 でも、そこで 「彼が、愛してるって言った事ある?」 と言われて、沓子は彼を手放さなくちゃいけないと知るわけですね。 一見、ズルい男に見えますけどね。 まぁ仕方ないですよね~。 だって言えないもん。 「愛してる」って言ったら、今までの全てを捨てなきゃいけないもん。 特に不満はなく、それなりに幸せだった「人生はこんなもんか」っていう時間の全てを。 大人ってそーゆーもんですよね~。 別に誰が悪いわけでもないかと思います。 なので、憤りを覚える事もなければ、悲しい話とも思いません。 まぁそうだよねって感じです。 逆に光子はすごい女性だと思います。 彼女は、豊の本心を知っていて、それでも愛していた。 そして冷静に、策略を練って、沓子と豊を離れさせる。 怖いっ!! てゆーかどーやって沓子の事を調べたのかが、気になります。 納得いかないシーンのひとつです。 それに、光子はいつかは豊も心から自分を愛し「良い人生だった」と思ってくれるかもしれないと考えたのかもしれませんね。 いずれにせよ、彼女は努力家であり、一途で、頭の良い女性だったわけです。 「良い人生だった」と思ってくれる為には並大抵の努力では無理。 それから25年後。 彼女は「サヨナライツカ」という詩を、豊かに送るわけですが。 「人間は死ぬとき 愛されたことを思い出す人と 愛したことを思い出す人にわかれる わたしはきっと 愛したことを思い出す」 光子はぜーーーんぶ知っていたんですね。 そして結局「人生はこんなもんか」のままだった豊の事も分かってたんでしょうね。 それでもきっと、光子は豊を愛した事を思い出すんですね。 う~ん。 深い。 ちなみにあんなに遊び呆けてた沓子がオリエンタルホテルで働いてた時は、「ここに居ればいつかは会えると思ってました」とかロマンチックな事言ってるけど。 結局、お金なくなっちゃったのね。笑 って思わざるを得ない。笑 たぶん観た人みんなそうだと思います。笑 悲しい話でもなければ、泣ける良いラブストーリーでもなかったですね。 大人ってやだねラブストーリーかな?笑 ただ、光子役の石田ゆり子が好演でしたし。 ミポリンはとにかく綺麗だし! あの夕日の逆光ワンピースシーンなんて、私が男でも絶対襲う!笑 美しく、エロいお気に入りシーンです。笑 あとミポリンが鏡台の前で髪をクルクルしてかんざしで刺して止める。 なのに豊がそっこーそれを取るシーンもお気に入り。 私はバレッタでしか止められない! よくあんな一本で止められるね! すごいっ! と、ちょー映画には関係ない無駄な感動をしてしまいました。笑 なのに、あっ!なんで取るんだ! 今、つけたばっかなのに! と、ちょー映画には関係ない無駄な怒りを覚えてしまいました。笑 あとは船上での写真撮るシーン。 光子の想いがヒシヒシ伝わる良いシーンです。 なんでまぁその辺を評価して6点ですね。 とにかくミポリンの美しさを観て欲しいって意味でオススメします。 サヨナライツカ /中山美穂 西島秀俊 石田ゆり子 【中古】DVD▼サヨナライツカ▽レンタル落ち【P27Mar15】 サヨナライツカ/中山美穂【ASBY.4678】[新品]
2015.04.03
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2013 アメリカ サイコ、スリラー 監督 スティーブン・ゾダーバーグ Cast ルーニー・マーラ ジュード・ロウ チャニング・テイタム キャサリン・ゼタ=ジョーンズ ストーリー ニューヨークのアパートに住む28歳のエミリー。 夫・マーティンはインサイダー取引により逮捕され、刑務所へ収監され、もうじき出所であった。 本来、マーティンの出所は喜ばしい事であるはずだったが、エミリーは浮かない顔だ。 何故なら、かつてうつ病であった彼女は、マーティンが逮捕された時に、うつ病を再発したからであった。 マーティンが出所し、気持ちを新たに夫婦で再出発という矢先、エミリーは駐車場の壁に車ごと突っ込み自殺未遂する。 エミリーの担当医となった、精神科医バンクスはエミリーのかつての主治医シーバート博士と連絡を取った。 そこでシーバート博士から「新薬アブリクサ」の話を聞く。 さらに別件での会食中にも同じ薬の話を聞き、バンクスは「新薬アブリクサ」をエミリーに投与する事にした。 不眠症、陰鬱が解消し、性欲も出てきて夫婦仲も改善されてきたと話すエミリー。 しかし夫・マーティンは、エミリーが夢遊病になっていると話す。 「アブリクサ」の副作用ではないか?と疑うマーティンだったが、エミリーはこの薬が今までで一番効果があったから薬を続けたいと言う。 バンクスは薬を続けさせた。 そんなある日、エミリーは夢遊病状態のまま、夫・マーティンを刺し殺してしまう。 エミリーは逮捕されたが、まったく記憶がなく薬の副作用だと主張した。 この事件により、担当医だったバンクスは批難の的となっていくのだったが...。 「サイド・エフェクト」とは、薬の副作用という意味。 作品は薬による副作用を用いた綿密なスリラー作品となっている。 批評家達の反応は良いが、興行収入は6000万ドルと少なかった。 また多くの映画関係者が、ヒッチコック作品に共通するものがあると語っており「白い恐怖」「間違えられた男」「めまい」「マーニー」などが挙げられている。 my評価5点(10点満点中) ヒッチコック作品ぽいかと言われると確かにそーゆー点もあるかと思います。 「薬の副作用」という題材から、これだけのストーリー展開をしているわけですから。 着眼点が面白いですし、ピンポイントさもヒッチコックっぽいですね。 カメラワークにも、ヒッチコックっぽいところはありました。 夫・マーティンが倒れてからエミリーの描写のカメラワークとか。 シーバート博士の家の窓の外から覗くシーンを部屋の中から撮影してるのとか。 しかし恐怖演出としてはヒッチコックっぽさはないです。 スリラー作品ですが、ドラマ感が強くて、どこか淡々としてるんですね。 引き込まれないんです。 ジュード・ロウが薬をエミリーに与え続けたということで、医者としての地位や家族が崩壊していく様は分かりやすかったですが、肝心の彼の心の描写がないんですね。 もしもヒッチコックっぽいとするならば、この彼の心の描写を描くべきではないか?と思います。 例えば部屋が段々と汚れていく様にするとか。 朝から夜まで永遠とパソコンに没頭して、何かを調べていて目にくまを作ってるとか。 さりげなくそーゆー描写がヒッチコックにはあります。 最初から最後まで、彼は医者らしく小綺麗で清潔感があり、部屋も綺麗で、何かに没頭してる様子はないです。 それにヒッチコック作品は、まるで目の前で、たった今、何かが起きてるかの様な生々しさがあるんですよねー。 殺人現場を目撃して驚いた顔とか。 何かにショックを受けて悲しいとか。 この作品にはそれがない。 ただ事件が起こり、調べ、真相を知る。 それだけです。 面白かったのは、医者と患者、副作用、の関係性ですかね。 このピンポイントさと役柄がストーリーをグッと面白くしていて、その役柄を最大限に活かしています。 素晴らしいです。 そしてもうひとつ、面白かったのはこの作品には良い人が居ない事です。 夫・マーティンをはじめ、エミリー、シーバート博士、そしてバンクス。 特に彼の行動の原動力が何か? ここが大事です。 ここの心象をもっと丁寧に描いて欲しかった。 そしてここをどう描くか?で作品の印象もガラッと変わります。 悪者同士の騙し合いか。 はたまた半沢直樹的なものか。 淡々としていたのが、非常に残念ですね。 キャサリンが老けていたのが、個人的にはややショックです。 でも相変わらず美しい。 ブラウスの胸元が大きく開いてるシーンがあるんですが、もう少しはだけてて欲しかった気も...。笑 まぁヒッチコック劣化版としておきましょうかね。笑 つまらなくはないです。 [DVD] サイド・エフェクト サイド・エフェクト /ジュード・ロウ 【吹き替え・字幕】 【中古】DVD▼サイド・エフェクト▽レンタル落ち【P27Mar15】
2015.04.02
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1994 アメリカ ヒューマン 監督 レス・メイフィールド Cast リチャード・アッテンボロー エリザベス・パーキンス マーラ・ウィルソン ディラン・マクダーモット ストーリー クリスマスシーズンを迎えたニューヨーク。 この日は、老舗デパート「コールズ」が街でクリスマスパーレドを行う日だった。 「ジングルベル」の口笛を吹きながら歩く老人、クリス・クリングルは、パレードのサンタ役の男が隠れて酒を飲んでいるのを見つけ説教をする。 警備員が仲介に入り、なんとか騒ぎは収まったが、怒りを抑えきれないクリスは呆れてその場を立ち去る事にした。 コールズに勤め、パレードの責任者だったシングルマザーのドリー・ウォーカーは、クリスを見て、本物のサンタの様だと思う。 その時、サンタ役の男がお尻を出したり、持っていたムチに躓いてソリごと転倒するのを見た。 即座にクリスを追いかけ「あなたにサンタ役をやって欲しい」と頼み込む。 こうしてサンタ役の男はクビになり、クリスがサンタクロースに扮してパレードに参加すると、たちまち大人気に。 コールズは落ち目で、ライバルデパートのショッパーズ社長・ランバーグに買収されかけていた。 それがクリスのおかげで、コールズは大繁盛となる。 さらにクリスは、子供達が欲しいおもちゃをコールズより安く販売している店があると、それを母親達に教えた。 「売り上げよりも子供達の笑顔の方が大切なんだ」というクリス。 コールズにとっては大迷惑になりそうだったが、そのクリスの真心が、逆にコールズを気に入ってもらえて、売り上げが上がる結果となった。 こうしてクリスはコールズにとっても、子供達にとっても、なくてはならない本物のサンタクロースになっていったのだが、それを快く思わない、ショッパーズのランバーグ社長はクリスを陥れようとしていた...。 1947年にアメリカで制作、公開された「三十四丁目の奇跡」のリメイク作品。 第20回アカデミー賞で、作品賞にノミネート。 エドマンド・グウェンが助演男優賞を受賞。 さらに脚本賞、原案賞を受賞。 第20回アカデミー賞で「紳士協定」と並び、3部門の最多受賞となった。 作品の素晴らしさを受け、4回リメイクされている。 映画化は今作で、3回目となる。 my評価9点(10点満点中) とっても素敵な作品です!! サンタクロースが居るか、居ないかは、いつの世でも議論されてきた事ですね。 ちなみに私は今でもサンタクロースは居ると信じていますよ。笑 もちろん私の心の中にですが。笑 彼は夢と愛を運んでくれるんです!! 私は高校2年まで本気でサンタクロースを信じていました。 それは、うちには家族全員居る夕食時に、サンタクロースが来てたからです。 毎年、夕食中にインターホンが鳴ります。 で、玄関のドアを開けると、プレゼントだけが置いてあったんですね。 いつだったか、玄関前で待ち伏せした事がありました。 で、インターホンが鳴ってダッシュで、玄関を開けたんです。 そしたら、黒い車に乗り込む背の高い男性を見たんです!! 私はその車を追いかけましたが、逃げて行ってしまったんです。 「サンタクロースを見た!ソリじゃなくて、黒い車だった!」と言い張りましたね。 その頃、私はTVの「私のあしながおじさん」というアニメが好きでした。 主人公ジュディは孤児院育ちなんですが、正体不明の「あしながおじさん」が高校へ進学させてくれるんですね。 それ以外にもプレゼントをくれたりするんです。 私は目撃した男性が、夜だったので黒いシルエットしか見えず、背が高かったので、あしながおじさんだと思ったのです。 だからサンタクロースはあしながおじさんなのだ!とね。 中学生になって、サンタクロースは来なくなりましたが、私は家族の誰かではなく、あしながおじさんだと信じ切っていました。 みんなの元にサンタクロースがこないのは、「いい子にしてないからだ」と思っていました。笑 親はしつけの為に言う言葉なのに、私は果てしなくポジティブかつメルヘン思考でした。笑 高校2年の時、とうとう真実を知る日が来たんですね。 彼氏と友達と友達の彼氏と4人で居た時にその話になり、証明する為に、みんなの前で親に電話を掛けたんです。 で、「サンタはうちに本当に来てたよね?!」って。 母親は「あんた、まだそんな事言ってたの?馬鹿ねぇ...。」だって!! ( ̄□ ̄) 兄貴の笑い声がしたので、代わってもらい。 「うちに来てたじゃない!」と言うと 「お前が子供だった頃はTVに夢中にさせたり、気をそらせたりさせて、親父か俺がこっそり玄関から外に出て、プレゼントを置いてたんだよ。」と。 ( ̄□ ̄) 「で、インターホンを鳴らしたら、そのまま庭からリビングに戻ってたんだよ。そうしたらお前がプレゼントを抱えてリビングに来る頃は、全員居るだろ?」 私が「じゃあ黒い車の人は?あしながおじさんは?」と聞くと。 「それは全然知らない人だ。」 ( ̄□ ̄) 「お前がサンタクロースだって信じ切ってたから、みんなで話を合わせただけだ」って。 みんなには笑われたけど、友達が「うらやましいな。そんな素敵な事してくれる家族はなかなか居ないよ。」って言ってました。 確かにそうですね。 私は、そんな素敵なクリスマスをしてくれていた両親と兄貴に感謝しています。 長く自分の話をしてしまいました。 申し訳ないですが。 この作品も同じなんですよね。 信じる心が大事なんですよ! 作中でも言ってましたが、「笑顔が溢れる嘘か、涙で叫ぶ真実か」。 私はこの作品に出会えて本当に良かったと思っています。 子供の頃のクリスマスを思い出して、自分の頭の中がとってもメルヘンだった事に笑いながら、でも本当に幸せだったなと思い返します。 私に子供が出来たら、必ず、大きくなるまでサンタクロースを信じさせてあげたいです。 ちなみにリチャード・アッテンボローの歯並びが悪く、歯がヤニで黄色いのだけが、納得出来ませんでした。 それ以外はとっても素敵でした。 この作品は小さな子供ではなく、中学生以上から大人向けの素敵なクリスマスストーリーです。 とってもオススメ!! 素敵なクリスマスを迎える為に、子供の居る方には特に観ていただきたい作品です。 そして夢を忘れた大人達や、夢を諦めそうな若者達にもぜひ観ていただきたいです! 34丁目の奇跡★【中古】DVD!レンタルじゃなく、やっぱり手元に置いときたい、定番ヒット作!激安!非レンタル品★メール便・送料無料★代引不可★ 34丁目の奇跡 [ リチャード・アッテンボロー ] 【新品】【洋画】34丁目の奇跡(DVD)
2015.04.01
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2007 日本 史劇、ドラマ 監督 蜷川実花 Cast 土屋アンナ 木村佳乃 菅野美穂 成宮寛貴 椎名桔平 ストーリー 吉原にある遊郭・玉菊屋に連れて来られた8歳の少女は、きよ葉と名付けられた。 反抗的な少女で何度も脱出を試みては失敗し、その度に折檻を受けながら、それでもその反抗的な態度と気の強さだけは変わらずに育っていった。 店番の清次は「九郎助稲荷の桜が咲いたら出してやる」と言うが、きよ葉は「てめぇの足で出てやらぁ」と言い放つ。 女将はきよ葉を、高級花魁・粧ひの元へ預けた。 やがて粧ひの策略により「吉原一の花魁になってやる」と考える様になったきよ葉は、粧ひに手練手管を教わった。 粧ひが身請けされる日が来ると、粧ひはきよ葉に想いを込め、かんざしを送った。 17歳になったきよ葉は「十年に一度の天女」と呼ばれるほどになった。 ある時、三松屋の若旦那・惣次郎が玉菊屋に訪れ、きよ葉は惣次郎に恋をするのだが...。 原作は日本人漫画家・安野モヨコの同名漫画。 今作の監督を務めた蜷川実花は本業は写真家であり、アーティスティックなデザインやグラフィックにこだわりを持っている。 その為、今作は衣装やメイク、吉原大門などの建造物などに力を入れている。 第31回日本アカデミー賞では、最優秀音楽賞、最優秀美術賞を受賞している。 my評価3点(10点満点中) さすが写真家といったところです。 吉原大門の金魚鉢とか、めっちゃオシャレでしたし! あの金魚、どーやって生きてるの? エサとかどーしてんの? 水槽どーやって洗うの? とか思いましたけど。笑 着物のデザインや色彩もオシャレでした。 それに合わせたメイクもオシャレでした。 普通の映画とはひと味違います。 ですが、映画としてはそれ以外に誉めるポイントは無しです。 土屋アンナ演じるきよ葉は、過去に色々な作品で描かれた吉原遊女とは、全然違うタイプの女性で意外性は十分にありますが...。 なんと言ったらいいのか? エロさが足りないと言えばいいか? 今までで、遊女役でハマってると私が思った、もしくはこの人ならハマりそうと私が思ったのは、高岡早紀、中谷美紀、黒木瞳、木村佳乃、戸田恵梨香、吉高由里子などですね。 彼女らはもちろん綺麗な人ですが、良い意味でエロさがちゃんとある。 色気ですね。 土屋アンナは色気というのとはちょっと違う。 背中、綺麗だなー、さすがモデルだなーとかは思いますが、そそられないんですね。 「下妻物語」はハマり役でした。 ヤンキーだけど、ひとりぼっち。 強がってるけど、実は寂しい女の子といった感じがピッタリでした。 ですが今作は遊女ですから、いくら強気でも構いませんが、色気がなきゃ話にならない! この色気の無さを気の強さや喋り方で、キャラを立たせて補ってる感じです。 対して成宮寛貴も演技が酷く「この人、本当やる気無いなー」と思いました。 木村佳乃、椎名桔平はさすが安定してましたが、この作品に出演するのは、もったいなかったと思います。 それだけ、この作品はデザイン重視で、役者は2流も言わざるを得ない。 ストーリーも凡庸です。 その割に重要なシーンが物足りなかったりします。 キャッチコピーの「てめぇの人生、てめぇで咲かす」がかっこよくて、観たんですが、キャッチコピーほどでもなかったです。 ラストシーンも「えっ?!そうなるの?」と言った感じです。 今までの前振り、すべて意味なーし!! 酷かったという意味で意外性はバッチリです。笑 蜷川実花はのちに「ヘルタースケルター」も手掛けましたが。 この人、たぶん一生そーゆーオファーしか来ないでしょうね。笑 10~20代の女の子向けの映画ですね。笑 正直、映画好きとしては気に入らないです。 映画というのは、こんなもんじゃない!!と言いたいです。 ですがまぁ10~20代のファッションやモデルが好きな女の子達から見たら、そーゆーデザインや派手さや、キャラが立ってるかどうかという表面的なものだけで良いのでしょうね。 演技や演出、脚本、カメラワークなんて気にしながら観てるのは、私の様な難癖つけるのが好きな映画好きだけか。笑 というわけで10~20代のファッション好きな 若い女の子向けの作品です。 てゆーか若い女の子限定!!笑 大人の女性や男性にはオススメ出来ませんし。 映画としてもクソなので、映画好きにもオススメ出来ません。 【中古】DVD▼さくらん▽レンタル落ち【時代劇】【P27Mar15】 【中古】DVD▼さくらん▽レンタル落ち【時代劇】【P27Mar15】 【中古】さくらん 特別版/土屋アンナDVD/邦画
2015.03.31
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1999 日本 ホラー 監督 落合正幸 Cast 稲垣吾郎 菅野美穂 宇津井健 大杉漣 ストーリー 東京都内で同時期に3つの変死事件が起こった。 1つ目は足の骨が何ヶ所も折れるまで走り続けた陸上選手の女性。 2つ目は厚さ1cmもあるガラス窓を突き破って転落した男性。 3つ目は結婚披露宴の最中に、自らのネクタイを首に巻き付け窒息した男性。 いずれも自殺の様だったが、それにしてはあまりにも不自然であった。 事件の担当刑事・櫻井から、協力要請を受けた心理カウンセラーの嵯峨は、3つの事件の死者達には暗示が掛けられていたのではないかと考える。 事実、この3人は死ぬ前に皆「緑の猿」という 謎の言葉を残していた。 そんなある時、たまたま見ていたTVの催眠ショーで、出演していた女性が「緑の猿」と言っていたのを聞いた嵯峨は、櫻井刑事と共にTV局へと向かう。 そこで出会ったのは催眠術師・実相寺則之と被検体女性・入絵由香だった...。 原作は日本人小説家・松岡圭祐の同名小説。 同時に同氏の「催眠シリーズ」と呼ばれるシリーズ化しか作品からもヒントを得ている。 同シリーズは、カウンセラーとタレント催眠術師の催眠現象の実態を浮き彫りにする作品であり、「催眠」という現象を真面目に理知的に描いている。 しかし今作は原作と異なり、サスペンスホラーとして脚色されている。 また2000年には映画の続編としてTBS系列でTVドラマ版が放映された。 my評価2点(10点満点中) 今やアイドル界の王者とも言えるSMAPですが、みんなそれぞれ、個性がありますよね? その中でも五郎ちゃんは、私の中では特に取り柄のない人に写っています。 器用貧乏とも言えますね。 ジャニーズに入れるのだから、やはりイケメンなんでしょうし、踊れるし歌えるし。 でも特別何かが優れている様には見えないんですよね~。 そんな彼が出演しているドラマや映画も、「う~ん、五郎ちゃんかぁ。じゃあ期待せずに観よう。」となります。笑 で、まぁそんな感じの映画です。 菅野美穂も実力派女優と言われてますが、私の中では五郎ちゃんと同じなんですね。 なんでしょうね? 喋り方なのか、声のトーンなのか? 声の質か? よくわからないんですが、私の耳には、何を喋っていても同じに聞こえてるんですよ。 「稲垣吾郎」「菅野美穂」とね。 だから嵯峨や由香というキャラは、五郎ちゃんと菅野美穂でしかない。 それに何とも退屈なストーリー展開です。 「緑の猿」って何なんだよ! もうちょっとほかの表現なかったの? と思うし、同じ催眠に掛かっているのにそれぞれの死に方が違うのも、ホラーとしては面白くないです。 別々の死に方にするなら、走り続けた陸上選手の様に、本当に全員が奇怪な死に方にするべきでしたね。 陸上選手の死に方はホラーらしくて、実は気に入っています。 この作品で1番印象的だったのはここ!!でした。笑 それに「催眠」を題材にしたサイコホラーの割には、びっくりさせる系の演出が多いかなと思います。 芯がブレブレなんですよね。 サイコホラーなのか、びっくりホラーなのか、どっちにしたいの? ちなみに「催眠」というので、人を死に追いやる事は不可能なんだとか。 人間には防衛本能というのが備わっているので、いくら催眠をかけられていても、その瞬間、例えば首吊りの輪っかの前とか、飛び降りのビルの端っこに立った時とか。 刃物を腕に当ててる瞬間とか。 そーゆー時に「恐怖」が勝ってしまい、催眠は解けるそうです。 本当かどうかは知りませんけど。笑 そんなわけで「稲垣吾郎」と「菅野美穂」のお遊戯会を観ました。笑 それ以外、特に印象がなく、怖くもなく、理論的でもなく、ホラーとしても芯がブレブレのお遊戯会を観ました。笑 催眠 [DVD] 催眠 [DVD] 催眠
2015.03.30
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2005 アメリカ コメディ 監督 ジェイソン・ライトマン Cast アーロン・エッカート キャメロン・ブライト ウィリアム・H・メイシー ケイティ・ホームズ ストーリー 嫌煙の波が押し寄せる現代。 タバコ業界が設立したタバコ研究所の広報部長ニックは、日々、喫煙者の権利を守る為、そしてタバコと健康被害に因果関係のない事を世間に信じさせる為に奮闘していた。 そんな中、上院議員のフィニスターはすべてのタバコのパッケージに、ドクロマークをつけると宣言した。 ニックは会議で映画を使ってタバコを広めようと提案し、息子のジョーイと共にハリウッドへ有名映画会社のプロデューサーに会いに出張に出るのだった...。 元は俳優であったジェイソン・ライトマンが初の長編映画監督を務めた作品。 今作はタバコが主題となっているが、作中、主人公及び登場人物全て、タバコを吸うシーンはないというブラックユーモアに溢れた作りとなっている。 my評価6点(10点満点中) 本格的な社会派コメディ作品です。 これがコメディじゃなかったら、ちょっと観るのはしんどかったと思います。 私は喫煙者であり、3年ほど禁煙した事もあるので、喫煙者の気持ちも嫌煙者の気持ちも分かるつもりです。 ですが、いくら嫌煙者だからと言っても、全てからタバコを取り上げるのは納得出来ませんね。 過去の映画やポスター、近年の映画からでも映画はエンターテイメントですからタバコを取り上げないでほしい!! それに影響されて子供がタバコに手を出すと言われていますが、「タバコを吸う人次第」なわけです。 「そこはお母さん!自分が子供に教えようよ!保護者として。」と思います。 しかしながらこれが武器となると話は別で、「武器は扱う人次第」に賛成は出来ず、「人を殺す為の道具なんてない方がいい」となってしまいます。 自分の発言の矛盾に「むむむっ」となって、目下の悩みとなってしまっています。笑 そしてニックの反撃は愉快痛快でした!! もっとバッチバチにして欲しかったというところが、正直な気持ちなので、いささか物足りなかったのですが。 人が死ぬ原因としての一位はコレステロール。 ならばフィニスター議員出身地の特産品であるチーズにもドクロマークをつけるべき!! このセリフ大好きです!! 自分にとっての悪い物が、すべての人にとって悪い物とはなり得ない!! そして自分にとっての良い物が、すべての人にとって良い物ともなり得ないということですね!! 私は無宗教なので宗教の勧誘に来る人にこーゆー1発を言ってあげたいですね~。笑 ブラックユーモアに溢れた社会派物は、本当愉快痛快で好きです。 私は言い過ぎて反感を喰らうタチなので、うらやましい!! 面白いです。 オススメです。 あ~、タバコ吸おうっと。笑 サンキュースモーキング【字幕・吹き替え】アーロン・エッカート サンキュースモーキング【字幕・吹き替え】アーロン・エッカート
2015.03.29
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1993 アメリカ サスペンス 監督 シドニー・ポラック Cast トム・クルーズ ジーン・トリプルホーン ジーン・ハックマン エド・ハリス ホリー・ハンター ストーリー ハーバード大学のロースクール(法律学部の事)を良い成績で卒業したミッチ・マクディーアは、様々な法律事務所から熱烈なラブコールを受けていた。 その中で、彼が選んだ会社はテネシー州メンフィスにある法律事務所。 選んだ理由は破格の年俸8万ドルと手厚いボーナスと福利厚生。 そしてなぜか、ハーバード大学の卒業生の中でミッチただ一人を選んでいた事だった。 妻のアビーと共に早速メンフィスに向かうと、用意されていたのは閑静な住宅街の中の大きな一軒家。 家具などもすでに用意され、全て運び込まれていた。 そして新車のベンツ。 輝かしい前途に喜ぶ2人だった。 同じ事務所の上司エイヴァリー・トラーの下で働き始め、新しい生活にも慣れてきた頃。 同じ事務所に勤める弁護士2人が、かつてスキューバ・ダイビング中に船の爆発事故に巻き込まれ死んでいる事を知った。 そんな時、FBI捜査官ウェイン・タイラスがミッチに接触して来る。 ウェインは、ミッチの勤める事務所は何か裏の顔があると言うのだ。 そして死んだ2人は事故死ではなく、殺されたのだとも。 さらに死んだのは2人だけではなく、これまでに何人も死んでいる事も。 しかしそんな事をすぐに信じられないミッチは、疑問を抱きながらもエイヴァリーと共に出張に行くのだが...。 原作はアメリカ人小説家ジョン・グリシャムの「ザ・ファーム」。 グリシャムは自身もロースクールを出て、弁護士として働いていた経験を持ち、議員としても活動した。 この頃「評決のとき」(同名で映画化)を出版し、今作は2作目の執筆だった。 その後、「ペリカン文書」「依頼人」「チェンバー -凍った絆-」などを執筆すると、続々映画化された。(「チェンバー -凍った絆-」は、「チェンバー -処刑室」という題名で映画化された) 1994年から2000年まで全米1位のベストセラー作家を続けるという偉業を成し遂げている。 また今作は、原作とは中盤から違うストーリー展開となっている。 my評価8点(10点満点中) 以前ゴリゴリのアクションスターは好きではないので、その手のアクション作品はあまり観ないと書きましたが。 トム・クルーズは、私の中でゴリゴリではないですがアクションスターとして認識しています。 若き日は、青春スターだった様ですが、彼の作品はあまり観ていないので。 そんなこんなで、トム・クルーズ知らずの私が観た彼の主演作では、今のところベスト1です。 「ラストサムライ」も好きなんですけど、僅差で今作です。 単純に好みの問題です。笑 不満もほとんどないんですけど、強いて言うならば裏の顔を持つ法律事務所の割には、悪役らしい人々の出番が少なかったなと思います。 ホリー・ハンターも脇役でしたが、なかなか良い味を出してました。 彼女は「ピアノ・レッスン」と「コピーキャット」と今作くらいしか観てませんが、3人ともまったく違うタイプの女性ですが、どのキャラも上手かったです! 今作も良かったですよ~。 個性的でいながら、テキパキと、うざったくない良い塩梅で目立っていました。 それとアビー役のジーン・トリプルホーンも良かったです。 「氷の微笑」の時は、シャロン・ストーンに完全に喰われていましたが、今作は貞淑な妻でありながら、実は大胆だったりする、面白い女性を好演していました。 ストーリーもなかなか面白いです。 法律事務所とFBIに挟まれながらも、彼の正義を貫くところはかっこ良いと思います。 女にはちょーっとだらしなかったですけどね!!笑 テンポも良く、だからと言って、おろそかにはせずにきちんと会話でストーリーが分かりますし、グッジョブです。 法律系のサスペンスを観たい人には、ぜひオススメします! 難し過ぎませんし、バランス良いエンターテイメントです。 ザ・ファーム【字幕・吹き替え】トムクルーズ ザ・ファーム 法律事務所【DVD・洋画/サスペンス】 ザ・ファーム【字幕・吹き替え】トムクルーズ
2015.03.29
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2002 アメリカ ミステリー 監督 M・ナイト・シャマラン Cast メル・ギブソン ホアキン・フェニックス ローリー・カルキン アビゲイル・ブレスリン ストーリー 妻の事故死をきっかけに神の存在に疑問を感じ信仰を捨てた元牧師のグラハム。 今は弟のメリルと2人の子供達と農作物を育てながら静かに暮らしていた。 そんなある朝、突如畑に巨大なミステリーサークルが現れる。 最初はイタズラかと思ったが次に愛犬が突然凶暴化。 さらには世界中に様々な不思議な現象(サイン)が現れはじめた...。 作品の根底にあるのは「家族の絆」と「宗教」。 シャマラン作品の特徴は視野を広げず、ストーリーを展開させる事だが、今作品も題材が「宇宙人」であるにも関わらず非常にミクロな視野で作られている。 2002年度でもっとも高い興業収入を得た作品でその額は4億8000万ドル。 my評価2点(10点満点中) 実は私、なかなかシャマラン好きで、シャマラン作品はほとんど劇場に足を運びましたし、DVDも概ね観たつもりです。 ですが、この作品はシャマラン作品の中でワースト1です。 残念ながらかなり期待はずれでした。 宇宙人、もっとオブラートに包んで謎めいたままにしてほしかったです。 「まじか!!( ̄ロ ̄)」って感じでした。 途中まではミステリーな雰囲気が本当に素晴らしく、怖い気持ちもありつつ、ドキドキ出来て本当に良かったんですけどね。 宇宙人が出て来てからは、クオリティの低さに萎えてしまいました。 あの瞬間、一気にB級、いやC級映画へと転落した感じです。 シャマランに裏切られた気分でした。 まぁこの作品は賛否両論ありますから(シャマラン作品はどの作品も常にそうですけど)宇宙人とか好きなら観てみるのもいいかと思います。 サイン コレクターズ・エディション 【中古】サイン コレクターズ・エディション/メル・ギブソンDVD/洋画サスペンス
2015.01.06
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