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今回の一言 深い事を考えなければ、楽しめます。 2010 アメリカ アクション、コメディ 監督 ロバート・ルケティック Cast アシュトン・カッチャー キャサリン・ハイグル トム・セレック キャサリン・オハラ ストーリー フランス、ニース。 ある男はCIAの一員として任務を遂行していた。 しかし男は仕事に疑問を感じており、平凡な暮らしを夢見ていた。 一方その頃。 家族旅行にニースへとやって来たジェン、ジェンのパパとママ。 ジェンは元彼にフラれたばかりの傷心旅行だったが、そこで任務遂行中の男、スペンサーとエレベーターで偶然出会う。 2人は互いに惹かれ合い、結ばれるまで大して時間は掛からなかった。 しかしスペンサーの上司は事の一部始終を見ており、仕事を辞める事も平凡な暮らしをする事も不可能だとスペンサーに話す。 それでもスペンサーは自分の夢を叶える為、仕事を辞め、ジェンと2人で暮らす事にする。 3年後。 アメリカで結婚し、一軒家を構えた2人は平凡ながらも幸せな暮らしを送っていたのだったが...。 感想 (ネタバレします) ツッコミどころが恐ろしく多いので、もうそこは完全無視して観るべき作品です。笑 なんてったって愉快痛快アクションコメディですから!!細かいところは気付かないフリしてください。笑 とんでもなく素っ頓狂で、いちいち拾っているとキリがないのでね。笑 まぁなんてゆーかラブコメ感満載のアクション作品で、これがもしうまくいっていたなら「Mr.&Mrs.Smith」みたいになったんだろうな~と感じます。 まぁ「Mr.&Mrs.Smith」も派手さで誤魔化してる部分ありますけど。笑 キャストが豪華だし、金もかかってるし、テンポも良いのでOKってゆー感じで。 しかしご近所や仕事先破壊しまくってるのに万々歳になるあたりがもう逆に爽快で、愛すべきB級おバカ映画と呼んでも良いかと思います。 ちなみにツッコミどころが多過ぎるので何も言わないべきなのでしょうが、どーーーーしても謎な事が1つ。 ジェンのママはスクリーンに映るたび、常に酒を飲んでいる!! パーティーの翌朝でさえ「二日酔いだ」といいながら、でっかいトマトジュースの入ったデカンタ?にドバドバ白ワインだかテキーラだか入れて飲んでるし。笑 何故なの? そのくだりは何の為なの? 体は大丈夫なの? 解明出来ないままストーリーは終わります。笑 それからジェンのパパは存在感があり過ぎますね! 小林幸子的な。笑 ラスボス的な。笑 分かりやすっ!って感じです。笑 キャサリン・ハイグルは綺麗な人なんですが、いかんせんパッとしないし、まったく魅力を感じないお顔立ちです。 なんですかね~目が笑ってない的な? 演技も上手いとは思えないし、やっぱり惹かれないです。 まぁボーッと観る分にはそれなりに楽しめると思います。 決してボロクソ映画ではなく、おバカ映画です。 my評価4点(10点満点中) 概要 ロバート・ルケティック監督のアクションコメディ作品。 ロバート・ルケティックは2001年公開の「キューティー・ブロンド」でハリウッドデビューし瞬く間に有名となった監督である。 その後もラブコメを得意としヒット作もあるが、アクション作品やサスペンス作品を描いてもコメディ感が抜けず、ストーリーが軽くなりがちな事から徐々に人気が低迷している。 また今作は主演のアシュトン・カッチャーが製作にも参加した。 しかし批評家達のレビューサイト「ロッテン・トマト」では支持率11%と低評価である。 またアシュトン・カッチャーは第31回ゴールデンラズベリー賞で最低主演男優賞を(2010年公開の「バレンタインデー」と合わせて)受賞している。 【新品】【DVD】キス&キル アシュトン・カッチャー(出演、製作) 【バーゲンセール】【中古】DVD▼キス&キル▽レンタル落ち キス&キル /アシュトン・カッチャー 【字幕・吹き替え】【中古】
2016.08.22
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今回の一言 野蛮人以外の何者でもないですね。 2001 アメリカ、ドイツ、イタリア、イギリス、オランダ アクション、ドラマ、バイオレンス 監督 マーティン・スコセッシ Cast レオナルド・ディカプリオ ダニエル・デイ=ルイス キャメロン・ディアス リーアム・ニーソン ストーリー 19世紀初頭。 アメリカ、ニューヨークの一角、ファイブ・ポインツ。 ここにはアイルランド系移民が多く押し寄せていたが、それを良しとしないアメリカ生まれのアメリカ人達は「ネイティブ・アメリカン」として移民達を排除しようと闘っていた。 アイルランド系移民達はこれに抵抗すべく結束して「デッド・ラビッツ」という組織を結成した。 彼等の闘いが熾烈を極めた1846年。 その日「デッド・ラビッツ」のリーダー、ヴァロン神父は「ネイティブ・アメリカン」のリーダー、ビル・カッティング(通称ブッチャー)に殺られてしまった。 こうして遂に長きに渡る闘いは「ネイティブ・アメリカン」の勝利で幕を閉じた。 そしてヴァロン神父の息子アムステルダムは捉えられ、少年院へと送られていった。 それから16年後の1862年。 アムステルダムは16年ぶりにファイブ・ポインツへ戻って来た。 しかしその景色を見て愕然とする。 町は「ネイティブ・アメリカン」達によって支配され、「デッド・ラビッツ」の生き残り達もかつての牙は折れ、ある者は「ネイティブ・アメリカン」の手下として働き、ある者は支配に完全に屈する事はなくとも「デッド・ラビッツ」としての誇りも失って暮らしていた。 アムステルダムは素性を隠し、父の仇で今は町の権力者でもあるブッチャーを探すのだった...。 感想 日本でいうところの戦国時代的な雰囲気ですけど、なんかねー。 うーん。 野蛮ですね。 てゆーか野蛮以外特に何も感じなかったよね。 本当の日本はこの頃、明治維新でワチャワチャしてた辺りですかね? お国柄の違いか映画自体の出来の問題か、それとも私が日本人だから戦国時代の映画は理解出来て、こちらは理解出来ないのか。 分かりませんが、とにかくあまり中身がある映画とは思えませんでした。 結局アムステルダムも父の敵討ちという考え以外に、何かリーダーたるべき資質があった様には思えませんでした。 単純に正体がバレて、「すげぇ偉大な父親の息子だったから」という理由で勝手に周りが集まってきた感じです。 作品自体も「男の戦い」ってのはよく伝わりますし、マーティン・スコセッシらしいなとは思いますが、重厚なドラマというほどではないです。 しかしブッチャー役のダニエル・デイ=ルイスはなかなか良かったと思います。 特にヴァロン神父に対しての想いや、野蛮な悪党に見えて意外とちゃんと組織のリーダーとして皆をまとめているところ。 いざという場面でピシッとその場の空気を変えるところ。 上流階級の輩との交流でもちゃんと人間観察をしているところ。 ただの悪党ではないという端々の演技が、彼はとても上手かったです。 しかしアムステルダムの正体がバレて集まってきたかつての有志達やブッチャーが語るヴァロン神父。 想像するだに偉大な男ですが、リーアム・ニーソンの出番は本当に冒頭の5分~10分程度なので、どんな風に偉大でどんな風に周りに愛されていて、ブッチャーとはどんな敵同士だったのか?はほぼ伝わらなかったと思います。 作中にちょいちょい回想としてヴァロン神父登場させれば良かったのに~と思います。 山場のシーンは個人的には好きです。 彼等がファイブ・ポインツなんて町だけにこだわってる間に、もっと頭の良い奴は何をしてたか?を感じられて皮肉っぽくて面白いです。 全体的にはドラマとしてはイマイチです。 誇りだとか男の戦いだとかは感じますが、良作というほどでもないです。 好きな人は好きでしょうが、特にオススメではありません。 my評価4点(10点満点中) 概要 アメリカ人記者、作家ハーバート・アズベリーによる同名ノンフィクション小説を基に描かれたフィクションドラマ作品。 アメリカにやって来たアイルランド系移民はネイティブズから「ホワイト・ニガー」と呼ばれ、黒人同様の差別を受けてきたという。 また血の違い以外にも、アイルランド系移民はカトリックを信仰しており、ネイティブズはプロテスタントを信仰していた。 信仰の違いも戦いを激化させた原因のひとつであった。 マーティン・スコセッシは構想に30年を掛け、撮影に270日、制作費は150億円を投じた。 2001年カンヌ国際映画祭に出品され、初公開。 その後、一般公開されアカデミー賞の呼び声高い期待の作品となった。 第75回アカデミー賞作品賞、監督賞、主演男優賞(本来主演はレオナルド・ディカプリオであるが、今回はダニエル・デイ=ルイスであった)、脚本賞、撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、歌曲賞、録音賞にノミネートされたもののひとつも受賞出来なかった。 【新品】【DVD】ギャング・オブ・ニューヨーク レオナルド・ディカプリオ ギャング・オブ・ニューヨーク 【字幕・吹替え】レオナルド・ディカプリオ【中古】 【中古】DVD▼ギャング・オブ・ニューヨーク▽レンタル落ち 【中古】洋画DVD ギャング・オブ・ニューヨーク スペシャルエディション【02P11Mar16】【画】
2016.03.23
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今回の一言 キャスパーも可愛いけど、キャスパーのおもちゃ部屋がちょー可愛い!!素敵!! 1995 アメリカ ファンタジー、コメディ、SFX 監督 ブラッド・シルバーリング Cast クリスティーナ・リッチ マラキ・ピアソン(Voiceのみ) ビル・プルマン キャシー・モリアーティ ストーリー ある1人の大富豪が亡くなった。 その1人娘であるキャリガンは父の遺産相続で自分の取り分がどのくらいあるのかを弁護士に聞いていた。 しかしその大富豪は動物や動物の関連施設などに遺産を全て分配し、キャリガンに残したのはメイン州にあるおんぼろ屋敷ひとつ。 強欲なキャリガンは「たったそれだけ?」と頭にきて、権利書を燃やしてしまう。 しかしその権利書は火に当てると文字が浮き出る仕掛けになっており、それによるとその屋敷、ホイップスタッフに財宝が隠されているというものだった。 さっそくホイップスタッフに向かうキャリガンだったが、なんとホイップスタッフには4匹の幽霊が住み着いていた。 あの手この手で幽霊を追い出そうとするキャリガンだったが、すべて失敗。 最終的に辿り着いたのは、各地を旅しながらゴーストのカウンセリングをするハーヴィ博士だった。 ハーヴィ博士はキャリガンの依頼を受け、ホイップスタッフに向かう事になる。 しかしハーヴィの娘キャットは、幽霊を信じておらず、旅生活にも嫌気がさしていた。 ハーヴィとキャットはこの旅を最後にすると決めて、ホイップスタッフへ辿り着いた。 しかしキャットはそこで幽霊4匹のうちの1匹、キャスパーと出会ってしまうのだった...。 感想 とにかくキャスパーが可愛いです!! まるでシンデレラの様な不遇な生活をしているキャスパーですが、お茶目で優しくて明るいキャスパーは、幽霊だけど悲壮感はまったくないです。 そこが愛されるポイントだと思います。 もちろん叔父3人衆も悪霊に近いですが、コメディにはつきものの、どこかマヌケな3人組で憎めません。 面白いのは、もしも勧善懲悪的なストーリーならば、キャスパーの不遇さを知り、3人組と戦い3人組を地獄に落とし、キャスパーは無事に成仏して、ちょっと涙シーンを迎えたのちのハッピーエンドだと考えます。 しかしこの作品には、強欲キャリガンが居るので、3人組と手を組むのかな?とも考えられます。 でもそうではなく3つ巴なんですね~! 3つ巴というか、3者3様? このストーリー展開がなかなか面白かった! 想像だにしない展開で良い意味で裏切られ、予想を超える楽しさでした。 ちょいちょい雑で、あれはどうなったの?と疑問に思うシーンもありましたが、まぁファミリー向けのコメディ作品なんで、そんなもんかなと。 特に気に入ったのはキャスパーのおもちゃ部屋です。 あそこまで綺麗にするのに本来ならそーとー時間かかるはず!って話ですが、まぁそこは置いておいて、とっても素敵です。 大きな観覧車にメリーゴーランド。 頭の上を走る列車、素敵~~~!! それと一瞬ですが、3人組が人間だった頃の顔と思われるシーンがあります。 クリント・イーストウッド、ロドニー・デンジャーフィールド、メル・ギブソンが出演してます。 ゴーストバスターズも出ます。笑 映画ファンとしてはとても喜ばしいシーンでした。笑 それからキャスパーは12歳らしいですが、アメリカ人は12歳でもうあんな感じの恋愛してるわけ?とびっくりしました。笑 あまり深い事は考えずに楽しむ作品です。 老若男女楽しめると思いますし、CGの出来もかなり良いです!! なかなかオススメです!! my評価8点(10点満点中) 概要 アメリカでハーヴェイ・カートゥーンにて製作され1959年~2009年まで放送、映画化されたアニメ「キャスパーシリーズ」の初・実写化作品。 今作は製作にスティーヴン・スピルバーグを迎えている。 監督のブラッド・シルバーリングは今作が初の長編映画作品となったが、製作総指揮にスピルバーグ、編集に3度アカデミー賞を受賞したマイケル・カーン。 音楽に2度アカデミー賞を受賞し、ジェームズ・キャメロンの常任作曲家であるジェームズ・ホーナー。 美術に2度アカデミー賞を受賞したレズリー・ディリー。 撮影にスピルバーグ、ロン・ハワード、ロバート・ゼメキスらの信頼厚いディーン・カンディという超豪華一流スタッフを迎えた。 【中古】DVD▼キャスパー▽レンタル落ち【10P05Oct15】 キャスパー スペシャル・エディション [ クリスティーナ・リッチ ] キャスパー スペシャル・エディション
2015.10.08
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今回の一言 パティ・デューク、ばんざーい!! 1962 アメリカ ヒューマン 監督 アーサー・ペン Cast アン・バンクロフト パティ・デューク ヴィクター・ジョリー インガー・スヴェンソン ストーリー 1880年にアメリカ南部のアラバマ州で産まれたヘレン・ケラー。 ヘレンは生後1歳半で高熱を出し、そのせいで目が見えず耳が聞こえなくなってしまう。 やがて7歳になったヘレンは、たった独り、闇の中で自由に生きていた。 彼女に知識や教育を与える物はなく、ただ動物の様に本能のままに生きていた。 南北戦争時代の大尉である父親アーサーは、ヘレンを施設に入れる事を考えていた。 しかし母親ケイトは側に置いておきたいと考えており、義兄のジェームズはヘレンに愛想を尽かしていた。 アーサーは、ヘレンは仕事の邪魔ばかりし、産まれたばかりの赤ん坊にも危険だと考えていたが、ケイトの熱意に負け、家庭教師を呼ぶ事にした。 こうして呼ばれたのはまだ20代と若く、自身も視力に障害を持つアニー・サリバン。 ボストン盲学校の卒業生だった。 呼ばれた女性がまだ若く、障害者である事をアーサーは快く思わなかった。 しかしケイトは逆に、ヘレンの気持ちを分かってくれる人として期待するのだった...。 感想 三重苦のヘレン・ケラー、有名ですね。 目が見えない、耳が聞こえない、話せない。 今、この歳で目が見えなくなったり、耳が聞こえなくなるのを想像しただけでもとても恐ろしいですが、ヘレンは1歳半でそうなってしまったのです。 それから彼女は永遠の闇の中。 分かるのは唯一、感触と匂いだけ。 しかし三重苦の子供に「教育」なんか出来るのか? もしかしたら、やろうとさえしなかったのかもしれません。 だからこそ彼女はワガママで暴れん坊で、野生的です。 母親に甘えたい時に甘え、食べたい時に食べ、悪い事をしても誰も叱らない、何が悪い事かすらわからない、人を引っ叩いても誰も怒らないんです。 こんなのは人間らしいとは言いません!! 人として生きるには「教育」が必要です。 もしかしたらヘレン・ケラーを「奇跡の人」と考えている人も居るかもしれませんが、「奇跡の人」というのは実はサリバン先生を指していて、ヘレンを「動物」から「人間」に変えた素晴らしい人物です。 食事のシーンでは好き勝手に人の皿から手づかみで食べるヘレンを、皆、放ってます。 サリバン先生が「そんなのは教育ではない、必要なのは愛や哀れみではない」と語る言葉が本当に素晴らしいです。 私もそう思います。 現代でもたまに居ますが、「うちの子に限って間違いはない」とか「うちの子は悪くない」とか現実を見ずにただただ盲信して可愛がるバカ親の様です。 お前らがそんなんだから、ヘレンは粗暴なんだよ!と何故わからないの?と。 その粗暴すら愛せる心があるなら、なぜ教育しなかったの?と。 それもサリバン先生の言う様に「諦めて受け入れる方が簡単だから」です。 イライライライラしてしまいます。 この作品は台詞が少なく、愛と哀れみの両親と教育のサリバン先生の概ね2派で構成されていて、話す内容も突き詰めたものだけです。 とても簡潔でかつ確信的な話ばかりです。 だからこそ重要なのは三重苦のヘレン・ケラーを「演じる」という事。 そしてサリバン先生を「演じる」という事。 パティ・デュークは「ナタリーの朝」で(下の方にあるカテゴリ別一覧検索「映画(な)」から見れますのでよろしくどうぞ)初めて知り、「この人は天才だ!」と思ったんですが、その時に「ヘレン・ケラーを演った」と知りいつか観たいとずっと思ってたんです。 期待に応えるどころか、期待以上の天才っぷりでした!! もちろん本当は見えてるので、おかしいぞというシーンも3ヶ所は気付きました。 ひとつは水差しを地面に叩きつけて割った後、地面で割れた水差しを踏まずに跨いでいたんですね。 そして食事のシーンではスプーンを投げるんですが、サリバン先生には当たらない様に投げている事。 そして自分で靴下を履く時に形をきちんと調べてないのに、正しく履いた事。 しかしそれ以外は本当に見えず聞こえずなんじゃないか?というほど素晴らしかった! 粗暴な振る舞いも本当に本当に素晴らしかったです。 サリバン先生役のアン・バンクロフトも本当に素晴らしかったです。 教育者としての強固な意志と、誰よりもヘレンの身近に居て、世界を分けてあげたいという愛を持っていました。 それをヒシヒシと感じるんです。 観客側は彼女が心からそう思っていると感じるんですね。 映画というよりは舞台劇に近く、ワンカットがとても長かったです。 しかしそれによって素晴らしい作品になっていました。 食事のシーンは本当に見応えがあって、壮絶で素晴らしかったです。 この舞台を観たかった! 観ても英語だからわからんけど。笑 アン・バンクロフトとパティ・デュークの舞台を目の前で観たかった!と本気で思うほどに素晴らしい演技でした。 これこそアカデミー賞に納得!! 「WARTER」のシーンに関しては本当に難しいシーンだよなーと感じます。 ヘレンの中に何が起きたのか? 物には名前があって意味があるという事をなぜあの瞬間に理解したのか? こればっかりは、本人にしかわからない事なのかもしれません。 パティ・デュークは天才でしたが、このシーンにおいては、誰にも表現出来ないのかもしれません。 いずれにせよ壮絶を極める食事シーンは、役者としての魂の全てがこもっていると言っても良いぐらいの完成度です。 そしてヘレンとサリバンという2人も同じくらいの完成度です。 両親も見事な演技でしたし。 ただの一般ピーポーである私が「この映画はダメだ、この役者はポンコツだ」と言ってる事が、どんなにおこがましい事か、穴があったら入りたい、偉そうに文句言ってすいませんでした!と思うほどに役者としての素晴らしさを見せつけられました!!笑 舞台が好きな人も楽しめますし、映画好きの人にもぜひ1度は観ていただきたい作品です。 ちょーオススメです! my評価10点(10点満点中) 概要 1866年~1936年にアメリカに実在し、ヘレンに言葉を教えた女性アン・サリバンと、1880年~1968年にアメリカに実在した三重苦の女性ヘレン・アダムス・ケラーを描いた同名戯曲の映画化作品。 原作はアメリカの劇作家、ウィリアム・ギブスン。 1959年に初演され、大好評となり1961年までロングラン上演された。 そして翌年1962年に映画化。 映画化にあたり出演者は舞台と変わらずそのまま出演した。 第35回アカデミー賞では主演女優賞をアン・バンクロフトが、助演女優賞をパティ・デュークが受賞。 監督賞、脚色賞、衣装デザイン賞にノミネートされた。 そのほかゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞などでもノミネートされた。 この時パティ・デュークは16歳であったが、舞台化時は12、3歳であり、彼女の演技力の高さが伺える。 彼女はその後1969年の「ナタリーの朝」でゴールデングローブ賞を受賞すると、テレビに多く出演する様になり、1979年と1986年にはエミー賞も受賞し、1979年にリメイクされた「奇跡の人」ではかつてヘレンを演じたパティが、今度はサリバン役を演じた。 [DVD] 奇跡の人 【中古】DVD▼奇跡の人【字幕】▽レンタル落ち【10P05Oct15】 【スタジオクラシック】奇跡の人/新品DVD 【中古】DVD▼奇跡の人【字幕】▽レンタル落ち【10P05Oct15】
2015.10.07
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2007 アメリカ サスペンス 監督 アンドリュー・ラウ Cast リチャード・ギア クレア・デインズ アヴリル・ラヴィーン ラッセル・サムズ ケイディー・ストリックランド ストーリー 公共安全局で働く監察官エロル・バベッジ。 彼の仕事はかつての性犯罪者を監視する事、 勤続18年のベテランだった。 しかしエロルに退職の時が迫っていた。 エロルの代わりを務めるのは、新米監察官のアリスン・ラウリーという若い女性だった。 アリスンへの指導を兼ねて、退職までの時間をアリスンと共に行動する事になったエロルは、自分が監察している元・性犯罪者の元へ連れて行く。 エロルは犯罪を憎み、そして犯罪を犯した人物達も憎むかの様な振る舞いだった。 アリスンはそんなエロルを「彼はやり過ぎだ、もう罪は償っているし再犯はない」と信じていた。 彼らも自分達は真っ当だと主張していた。 しかしエロルは誰一人信じなかった。 その中の一人、ビオラ・フライは3人の女性のバラバラ殺人を犯し、死刑判決を受けた夫の共犯者として、登録されていた。 そんなビオラはエロルが毎日自分の元へ来る事、そして自分も夫に暴力を受けていて仕方がなかった事、自分も被害者だという事をアリスンに訴える。 女性への性的な暴力で起訴されたエドマンド・グルームスにも会った。 一見普通の男に見えたが、エドマンドの恋人ベアトリスは前歯がなかった。 エロルはエドマンドは変わっていない。 ベアトリスに暴力を振るっていると悟る。 アリスンはエロルが執拗に、そして過剰ともいえるほどに彼らを監視する事に、むしろエロルの方が異常なのではないか?とさえ考え始める。 そんな時、エロルの担当区域で、少女ハリエット行方不明事件の知らせが入るのだった...。 2006年に公開された「ディパーテッド」は2002年の香港映画「インファナル・アフェア」のリメイク作品。 この「インファナル・アフェア」を手掛けたのが、今作で監督を務めるアンドリュー・ラウである。 「インファナル・アフェア」がリメイクされた事で、彼の知名度は上がり、今作でハリウッド監督デビューを果たした。 作中では、19世紀を代表するドイツ人哲学者フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェの有名な格言が引用されている。 「怪物と戦う者は、自らも怪物とならぬよう気をつけるべきだろう。長い間、深淵を覗き込む者は、深淵からも覗き込まれているのだ。」という格言である。 アメリカでは2分に1人の割り合いで女性・子供が性犯罪に巻き込まれている。 登録されている性犯罪者は50万人以上と言われ、1人の監察官が1000人を監視している。 今作のポイントでもある「性犯罪者の所在公開」は日本でも議論されている。 アメリカでは、この「性犯罪者の所在公開」が再犯を防いでいるのも事実であるが、一方で、周囲の人間の過剰な反応から、性犯罪者が殺されてしまうなどの事件も起こっている。 my評価9点(10点満点中) 悲しいかな...。 今作の作りにも問題はあるんですが、風評を見る限り、誤解してる人が大勢居ますね。 エロルは決して性犯罪者達に暴力を振るったり、銃で脅したりしていませんよー!! いや、もしかしたら脅すくらいはあるかもしれませんが、概ね、あれは彼の妄想を映像化してるんですよー!! ここが誤解されているために、随分と作品の意図と違った解釈してる方が居るようです。 話の繋がり方やラストシーンをちゃんと観れば、彼の妄想であると分かるはずなんですが...。 それにもう一つポイントがあります。 それはニーチェの詩です。 これは私が、作品が誤解されていると思うポイントであると同時に、作品の面白ポイントとも考えていますが。 「怪物と戦う者は、自らも怪物とならぬよう気をつけるべきだろう。長い間、深淵を覗き込む者は、深淵からも覗き込まれているのだ。」 ニーチェの詩をふまえて、この作品のリチャード・ギアがなぜ苦しんでいるのか?を考えてみて下さい。 そうすれば分かります。 あれは葛藤です!! 一層の事、憎むべき性犯罪者なんぞ、みーんな殺してしまえばいいのです。 彼の妄想の様に...。 そうすれば、再犯の危険もなく、人々が平和に暮らせるのだから。 そして彼自身も犯罪者達を憎みながら苦しんで生きる必要もなくなるのだから。 彼らはマトモな人間ではなく、犯罪者なのだから。 しかし、心のどこかで、彼らも同じ人間である事を知っている。 罪を償っている。 彼らを愛する人々もいる。 だからリチャード・ギアは苦しんでいるのです。 自らの欲望に任せて、性犯罪者達を殺してしまったら、ニーチェの詩通りに「自らも怪物」になってしまいます。 とっても素晴らしい作品なのに、悲しい事です。 「消えた天使」という題名も、この世には天使なんて心の綺麗は者はいないという比喩であると考えています。 しかし、自らの欲望に負けないのは「天使」じゃないのでしょうか? 少なくとも「悪魔」では絶対にないはずです。 面白い事に、あの妄想が妄想なら「天使」で現実なら「悪魔」なんて、言えないのが「人間」だと思いませんか? あの妄想は現実ではなくとも、彼の心の中にしっかりと息づいている「闇そのもの」です。 だからやっぱり天使なんて呼べる心の綺麗な者などいないよという比喩表現で「消えた天使」なのだと思います。 さらに「完全なる飼育」で(下の方にあるカテゴリ別一覧検索「映画(か)から見れますのでよろしくどうぞ)今作の印象的なセリフについてふれました。 「彼は私の人格を殺した」 これはレイプ被害者のセリフで、レイプという犯罪がそーゆーものである事を象徴するセリフだと書きましたが、正確にはちょっと違います。 暴力、性的な暴力を振るわれ続けた結果、そうなったというセリフです。 人格を殺す。 命ではなく、人格を、です。 何度考えてもやはり印象的です。 だって人は記憶喪失にならない限り、その事柄より前の自分には絶対に戻れないのだから。 戻る努力をすれば、報われるのか? それもわかりません。 「完全なる飼育」でも書いたように、事件を乗り越え、元に戻れたら幸せだけど、元の自分に戻れない可能性もあると。 元に戻れなかったら? その答えはこの作品の中にあります。 エロルにとって退職は救いでしょうね。 あのまま仕事をし続けたら、彼も確実に怪物になっている事でしょう。 この作品、私はめちゃめちゃ泣きました。 性犯罪の被害者はもちろん、加害者、そしてエロル、さらにこれからエロルの後任になるアリスンも、皆が心に傷を背負う、もしくは背負っているのです。 エロルの様にアリスンも苦しむのかもしれません。 「あなたと私は同じ」と言われるかもしれません。 いやいや、エロルは同じではないですがね。 私が観た映画史上、最も素晴らしい「ミスティック・リバー」も(下の方にあるカテゴリ別一覧検索「映画(み)から見れますのでよろしくどうぞ)同じく、全員が傷を背負っていて、今作も同じ様な雰囲気のある作品です。 そして愚かで、悲しく、憎むべき犯罪が身近にありました。 こーゆー作品は重いです。 だからお腹を空かせて(映画を観るぞー!って気分て意味です。笑)ぜひ!観ていただきたいです。 オススメです。 消えた天使 デラックス版【字幕・吹き替え】アンドリュー・ラウ 消えた天使 デラックス版【字幕・吹き替え】アンドリュー・ラウ 【中古】DVD▼消えた天使▽レンタル落ち【ホラー】【10P01Mar15】
2015.03.19
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2006 日本 ドラマ、コメディ 監督 中島哲也 Cast 中谷美紀 瑛太 柄本明 市川実日子 黒沢あすか ストーリー 荒川の河川敷で女性の他殺体が見つかった。 彼女の名は川尻松子、53歳。 ある日、ミュージシャンを夢見て上京した笙の元に父親が遺骨の入った箱を持ってやって来た。 その遺骨こそ川尻松子だった。 父親は帰郷しなくてはならない為に、東京に住む笙に松子の自宅の整理を頼むのだった。 松子は笙に取って叔母であり、父親にとっての姉だったのだ。 会った事もない人間の部屋の整理などやりたくなかったが、仕方なく松子の部屋へと向かう笙。 部屋を整理するうちに出てきた写真や、パンクな隣人の話、片付けの最中に現れた美女から、53歳の生涯を終えた松子がどんな人生を歩んだのか知るのだった...。 原作は2003年に発表された日本人小説家・山田宗樹の同名小説。 今作は喜劇とも悲劇とも考えられる様な作りとなっており、ファンタジー、ミュージカル、シニカル、コミカル、サスペンスの要素を含んでいる。 監督の中島哲也は、とても厳しい監督として知られており、主演の中谷美紀も「監督の顔は2度と見たくないと思った」と語っている。 監督も「主演の中谷美紀が逃走した場合、どのようにすれば映画製作を完結できるか本気でスタッフとも話し合った」と語っている。実際、中谷は撮影をすっぽかし逃走した日もあったという。 綾乃役のBONNIE PINKも監督の中谷への厳しさについて、「私だったら女優をやめている」と語っている。 撮影現場は、俳優やスタッフが監督に怒鳴られる、罵倒される日々が続き、昨今の映画制作現場としては珍しいエピソード、撮影秘話として話題になった。 中島監督はこれらの事柄について「プロの役者さんを誉めるのは逆に失礼」と語る一方、「俳優からも嫌われ、スタッフからも嫌われ、孤独な撮影現場であった」と語っている。 しかし撮影が終わり、撮影時を冷静に振り返ると中谷は「監督のただのわがままで、みんなを振り回していたとも思っていたが、それはきちんと作品を届けるためだという、映画作りの根底を教わった気がする」と語った。 そして「私はこの役を演じる為に女優を続けてきたのかもしれない」と語った。 my評価7点(10点満点中) 風評が真っ二つに割れるんだろうなーと思っていて、色々ネットを見ると、やはり真っ二つでしたね。 私自身は松子は「嫌われてなどいなかった。皆に愛されていた。」と思います。 しかし、松子自身の望む愛とは形が違ったのでしょうね。 だから松子はそれに気付かなかったり、それでは満足できなかったのでしょうね。 男ってーのは、本当にワガママで身勝手だとつくづく思う作品でした! 母親の様な大きな愛を求めるくせに、実際にその器がある松子を受け入れられなかったんですね。 どんなに暴力を振るっても、裏切っても、奴隷の様に扱っても、愛して信じてくれた事が、怖かったんです。 しかし松子は「病気」だとネットで言ってる人も居ましたが、どーでしょうね? 確かに人間というのは、妥協したり、打算的になったりしますし、自分の心のすべてをさらけ出す事なんてなかなかないでしょう。 そーやって大人になるものです。 でも松子の様に100%を求めるのが、病気ならば、私は病気でもいいじゃないか!と思ってしまいます。 「80%くらいの幸せで、満足するのが普通だなんて可哀想な人生だね」と言ってやりたくなります。 しかし100%を求めたからこそ、松子は一般的に考えられる転落人生を歩んだわけですね。 実に皮肉な作品だとも思います。 事実、松子は法を犯していますし。 彼女の人生の挫折、思い通りにならない、愛した人は皆去って行く、という悲しみを表した瞬間でしたね。 どちらが良いのか? わかりません。 人それぞれですし。 だけども、彼女の人生は決して酷かったわけではなく幸せだったと思います。 山あり谷あり、皆と何一つ変わらなかったと思います。 ただ「愛されたい」という想いが強かっただけなのです。 そしてつまらない平凡な人生でなかった事をうらやましく思っています。 私はそんな松子に好感を覚えてましたし、晩年の松子と、あっけない最後を本当に悲しく思いました。 今作はとにかく重たいです。 人によって捉え方は違いますが、私は悲劇ではなく、喜劇だったと考えます。 面白いのですが、お腹を空かせて(よーし!今から映画を観るぞー!って気分て意味です。笑)から観た方が良いかもしれません。 嫌われ松子の一生 /中谷美紀 伊勢谷友介 嫌われ松子の一生 【mediaSALE_GW】 嫌われ松子の一生 /中谷美紀 伊勢谷友介
2015.03.18
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1994 アメリカ スリラー 監督 ドン・ボイド Cast パッツィ・ケンジット エイミー・アーヴィング ストーリー 12歳の頃に家出をして以来、ニューヨークの片隅でなんとか生きてきた22歳のジュリー。 しかしそんなジュリーが、まともな大人になるはずもなく、恋人と一緒に窃盗を繰り返しながら、盗難車に寝泊まりしていた。 しかしその恋人は悪党仲間に殺されてしまう。 生活の為、そしていつかは恋人の復讐する為、友人のボロアパートに転がり込み、身体を売り、窃盗を続けていた。 一方36歳のダイアナは、社会的地位のある夫と2人の子供達と幸せに暮らしていた。 またダイアナはとても美しく近所では評判だった。 しかし幸せに見えたダイアナは、拒食症と過食症を繰り返し、自分の生活に虚無感を感じていた。 そんなある時、ジュリーがいつもの様に万引きしようとして、警備員に見つかってしまう。 そこにたまたま現れたのがダイアナだった。 これは2人の出会いだった...。 原題は「KLPTOMANIA」(クレプトマニア)。病的な盗癖の意味。 境遇の全く違う女性2人が、万引きという行動を通じて惹かれ合い友情を築く異色の作品。 またエイミー・アーヴィングは1985年~1989年にスティーブン・スピルバーグと結婚関係を結んでおり、一人の子供をもうけている。 my評価1点(10点満点中) (ちょっとネタバレします) 正直だいぶ前に観たので、細かなところは覚えてません。 つまらなかったんで、なおさら覚えてません。すいません。 出演者もそんなに有名ではないし監督もそんなに有名ではない。 そして題名からして、怪しい匂いがプンプンしますよね? それに、パッケージを見た時、なにやら官能系なのか?それともドラッグ系か?とも思いましたが、これを借りた頃の私はとにかく漁る様に映画を観ていた頃だったので借りてみたんですね~。 借りてみたら、なんの事はない、万引きにハマる主婦の話でした。 なんでしょうね...。 たかが、万引き、されど、万引き。 もしもこれがヒッチコックなら「たかが万引き」で素晴らしい大作を作り上げてくれたかもしれません。 テーマがピンポイントすぎるんだよな。 そしてどんだけスリルのない人生歩んだんだよ!! とツッコミたくなるほどに、理解不能でしたね。 この快感が忘れられない!といったニュアンスが多々ありましたからね。 びっくり仰天なのは盗みの興奮で、テンション上がりまくったのか、快感なのか、自慰行為しちゃう!! それとこれ、結び付くの?というほど謎。 本気で退屈な人生なのね〜と思いながら、なんてゆーかもう脚本にあきれ返ります。 強引すぎ!!笑 まぁ異色の友情物としては、着眼点は悪くないですし、映画としても興味をそそる物ではありましたが、なんせ出来が悪いんでね。 そーゆーピンポイント系はヒッチコックに任せておけばいいのだ!! I LOVE ヒッチコォ~ック!!笑 ダメな監督、ダメな脚本家、ダメな俳優が携わるとこうなるんだねーと納得出来ます。 それはテーマが小さければ小さいほどそうなると思います。 ストーリーについてはくだらなすぎて、書く気にもなりませんね。 万引き主婦、スリルに興奮! 境遇の違う女達の友情物語! 以上!です。 中盤辺りで貧乏ジュリーがダイアナを助けるくだりあたりはちょっとだけ、ちょっとだけ、良かったと思います。 まぁ観る価値はないです。 ちなみにDVD化はされてないと思います。 知る人ぞ知るレア映画ですね。 そんなレアものも、観たよ!ってゆー報告です。笑
2015.03.17
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2013 日本 史劇、コメディ 監督 三谷幸喜 Cast 役所広司 大泉洋 佐藤浩市 小日向文世 ストーリー 西暦1582年、天正10年。 本能寺の変で織田信長は、織田家に謀反を起こした明智光秀に討たれた。 信長の長男・織田信忠も討たれた。 そんな明智光秀は羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)により討たれた。 残された織田家家臣達は、織田家の跡継ぎと遺領配分(死後に残された領地の事)を評定(会議の事)で決める事にした。 場所はかつての居城、清洲城。 筆頭家老であった柴田勝家は、信長の跡目を継げる男は信長の三男・織田信孝しか居ないと考えていた。 信孝は真面目で几帳面な男であった。 しかし母親の身分が低い事が問題であった。 勝家にはライバルが居た。 それは近年メキメキと力をつけ武功を挙げ、さらに信長の仇・明智光秀を討った羽柴秀吉である。 秀吉は、跡継ぎに信長の次男・織田信雄を推していた。 信雄は生まれは十分であったが、お気楽で阿呆、「大うつけ」と呼ばれていた。 正直、織田家を継げるとは思えない男だ。 しかし秀吉は敢えてその男を将にすえる事で、自らの力を思う存分、発揮出来ると考えていた。 信長・家臣、丹羽長秀は冷静な男で秀吉の思惑に気付いていた。 だからこそ勝家に味方していた。 信長・家臣、池田恒興はどっち付かず。 信長の妹・お市は、夫・浅井長政と息子・万福丸を殺した張本人である秀吉を心の底から恨んでいた。 勝家の事も大嫌いであったが、秀吉憎さゆえ、勝家を応援するのだった。 秀吉は、なんとか勝家に勝つ方法はないかと考えていた...。 原作は2012年に発表された、監督・三谷幸喜自身の同名小説。 題材となっている「清洲会議」は事実であり、今作はコメディながらも史実に基づいている。 キャラクターはデフォルメされているが、その時代の人物達がどんな人間であったかを知る事は出来ないので、果たしてデフォルメかどうかはわからない。 また時代劇でありながらも、合戦の描写は一切なく、舞台も概ね清洲城内部の一画だけと、珍しい作品となっている。 my評価8点(10点満点中) 私、時代劇嫌いなんです。 名前が難しいし、一人の人物だけ見ても、その生涯で名前がコロコロ変わるし、政略結婚だから誰がどこに行ったかよくわからないし。 同盟組んだり、破棄したり、寝返ったり、もうわけわかんなくなるんですよねー。 ですが、三谷幸喜好きとしては、これはぜひ観に行かなくては!と思い、劇場へ足を運んだ作品です。 CMで勝家役の役所広司、秀吉役の大泉洋を観た時、似合ってる!と思ったのも大きなポイントでした。 TVドラマの時代劇は説明されても理解出来ないナレーションが入ったりしますが、今作は余計なものは全て省いています。 何よりも素晴らしいのはキャラクター設定ですね!! 誰をどんな人物像で描くか。 三谷幸喜はこの手腕が本当に素晴らしかったんですよ!! だから余計なナレーションも、人物の説明も要らないんです!! そして簡潔!! 勝家は義を重んじた熱い男だが、人の心を読むのは苦手。 秀吉は明るく面白くお喋りで人気者。 しかし、その裏に狡猾さも秘めている。 お市がなぜ秀吉を恨むのかさえ「私の夫と子供を殺した」と本人が一行分語るだけです。 そしてお市の憎しみと女の色香を武器に勝家を手玉に取る描写だけです。 信孝もどこか勝家に似たKY感のある男。 信雄はバカ。 信包は変わり者で傍観者。 全ての人物が簡潔で、キャラがしっかりしており、何を考えているのかがよく分かります。 特に丹羽長秀役の小日向文世のキャラは良かったですねー。 いかにも時代劇らしい人物ですね。 秀吉の思惑を分かったうえで、どう動くのが自分にとって得かを考えています。 そして松姫役の剛力彩芽! 彼女のラスト、顔のアップは最高でしたね! なかなかいい顔するじゃないの。 ちょっと見直した!って感じです。 お市が障子を足で突き破るシーンも良かったですね! 私はあれは、観客に中で何をしているかを悟らせるだけでなく、あれもお市の計算なんだよ!という意味合いだと考えています。 よく男の人が「女は演技するからわからない」というあれですね。笑 ワザと燃えて燃えて、ゾッコンに見せておいて、手玉に取ろうというね。 (少しネタバレしちゃいましたね、ごめんなさい) 大泉洋も本当に素晴らしかったですね。 豊臣秀吉はこーゆー人物だったのだろうなとついつい納得してしまいます。 てゆーかほぼほぼ大泉洋自身のキャラじゃねぇ?と思いましたけどね。笑 きっと自分と似ていて、演じやすかった事でしょう。笑 三谷幸喜の采配に感服です。 ラストも歴史を知らなくても、後にどうなるのか?が分かるように描く。 つまり観終わった観客が皆、同じ事を感じるというのは素晴らしいです。 よっぽどバカじゃなければ分かるはずです。笑 時代劇嫌いでも楽しめますし、コメディ要素は十分でありながら、歴史も知る事が出来、人物同士のやり取り、思惑なんかも分かりやすくて良いです。 三谷幸喜作品ベスト2でしょうかね! ちなみに1番は「ザ・マジックアワー」 3番は「素敵な金縛り」です。 この3本はぜひぜひオススメします!! 【新品】清須会議 スタンダード・エディション [DVD] 清須会議 /三谷幸喜 役所広司 大泉洋 【中古】DVD▼清須会議▽レンタル落ち【東宝】
2015.03.17
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1993 アメリカ サスペンス 監督 ジョセフ・ルーベン Cast イライジャ・ウッド マコーレ・カルキン ダニエル・ヒュー・ケリー ウェンディ・クルーソン ストーリー 12歳のマークは、母親を病気で亡くしたばかりだった。 そんな中、父親は仕事で東京へ行かなくてはならなくなり、仕方なくマークを、マークの叔父・ウォーレスの元へ預ける事にした。 ウォーレスは妻・スーザンと3人の子供と暮らしていたのだが、次男・リチャードを事故で亡くしていた。 マークと同い年の長男・ヘンリーはすぐに仲良くなった。 しかしヘンリーは少しおかしなところがあった。 アーチェリーを改造し、それを犬に向かって射る。 そして犬を殺してしまうのだった。 さらにヘンリーは、犬殺しに驚く事もなく、すぐにその死体の始末を考えて、マークに手伝わせるのだった。 さらに陸橋から人形を落とし、驚いた運転手達が事故を起こして大惨事になる事もあった。 その時もヘンリーは驚く事も慌てる事もなかった。 やがてその狂気は、ヘンリーの妹・コニーに向けられる。 マークはヘンリーはおかしいと確信し、周りに訴えるのだったが...。 1990年に「ホームアローン」の主演を務め、一躍人気子役スターとなったマコーレ・カルキンが悪役を演じ、話題を呼んだ作品。 また主演のマークを演じたのは、後に2001年の「ロード・オブ・ザ・リング」で主役のフロドを演じる事となるイライジャ・ウッド。またマコーレーとイライジャは、映画終盤の絶壁のシーンで実際にぶら下がって演技した。 もちろん、安全を考えハーネスは付けていたが、ぶら下がった状態で自由な演技をする為、長い時間をかけてスタント・コーディネーターと特訓したという。 子役ながらも、彼らの俳優としての姿勢は素晴らしいものであった。 my評価5点(10点満点中) マコーレ・カルキンはお騒がせ俳優として有名になってしまいましたし、代表作といえば「ホームアローン」、「マイ・ガール」、今作の「危険な遊び」くらいでしたね。 まぁそれだけでも十分だと思いますが、子役スターにありがちな見事な転落人生でしたね。 そんなこんなでマコーレ・カルキンは私の中で「お騒がせ俳優」以外の何者でもなく、「ホームアローン」も観た記憶はありますがあまり覚えてないんですよ。 なので、彼の作品できちんと観たのは、今作だけです。 しかし彼はやはり騒がれただけあって、なかなか素晴らしい演技力でした。 でもあんな可愛い子がいくら狂気に魅了されていても、やっぱりその辺のシーンは不自然というか、似合わないというか...。 ですが、映画序盤~中盤辺りの狂気をところどころ見せる辺りは素晴らしかったと思います。 主演がイライジャ・ウッドだったなんて、このブログを書くまで気付かなかった私。笑 まあイライジャは大人になってからの「ロード・オブ・ザ・リング」でも(下の方にあるカテゴリ別一覧検索「映画(ろ)から見れますのでよろしくどうぞ)ヘッポコ役者でしたからね。 今作でも完全にマコーレ・カルキンに食われてましたね。 まったく印象に残らない!! 可哀想に。 今作もマコーレ・カルキンが悪役!で有名な作品ですしね。 愛する息子が...なんて、お腹を痛めて産んだ母としてはどんな気持ちなんでしょうね? 想像もつかない絶望でしょうかね? それとも??? ちなみに原題は「The Good son」なんですよね...。 良い息子、もしくは理想の息子といったところですかね。 この原題を見る限り、実に皮肉な言い回しだと思いますね。 この言葉の目線は誰でしょう? それは母親か父親ですよね? これは私の想像でしかありませんが、実はヘンリーが一番、母親の血を強く引き継いだのではないか?と思うのです。 ヘンリーがそうであった様に、スーザンも「自分にとって大切はものは何か?」ばかりを考える人間であると。 それを自分のものにする為に手段は問わない。 ヘンリーにとっては自分のおもちゃやスーザンの愛。 では、スーザンにとっては? そう。 原題の「The good son」。 「理想の息子」です。 ヘンリーがスーザンにとっての理想の息子ではなかったと...。 つまりそういう事なのじゃないか?と。 あまり言うとネタバレするので、てゆーか、もうしてるかな? もしそうだったらごめんなさい。 しかし我ながら、恐ろしい想像してしまいました。 いずれにせよ今作はそーいった意味で、胸糞悪い映画かもしれません。笑 あの母親のその後を知りたいですねー。 もしも、何事もなかったかの様に幸せに暮らしたら、私の想像は当たりだと思うんですけどねー。 【中古】洋画DVD 危険な遊び(FOX70周年キャンペーン)【10P01Mar15】【画】
2015.03.16
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1976 アメリカ ホラー 監督 ブライアン・デ・パルマ Cast シシー・スペイセク パイパー・ローリー エイミー・アーヴィング ナンシー・アレン ストーリー 女子高生のキャリー・ホワイトは内気な少女だった。 友達もおらず、学校で日常的にイジメを受けていた。 キャリーの母は狂信的なキリスト教徒で、男を罪とし、女は最も罪深いと考えていた。 そして身体が思春期と共に成長してゆくキャリーに「それは良くない事だ」と言って聞かせていた。 ある日の体育の授業後、シャワーを浴びているとキャリーは出血した。 初潮を迎えたのだ。 しかし、母に成長する事を何一つ教わらなかったキャリーはパニックになった。 クラスメイト達はそんなキャリーを嘲笑い、イジメた。 その場は騒ぎに勘付いた体育教師・コリンズ先生のお陰で、収束した。 その夜、母は「生理は汚れの象徴だ」としてキャリーを罵った。 しかし、この日、キャリーの中に宿っていた不思議な力が覚醒した。 それはサイコキネシス。 念じるだけで、物体を思い通りに動かす力だった...。 原作はアメリカ人小説家、スティーヴン・キングの同名小説。 今作は彼の処女作であり、この作品の成功と共にキング作品を原作とした数多くの映画作品が誕生する事となった。 またキング自身も作品を大変気に入っており、その後様々なキング作品が世に出たが、「私の作品を最も忠実に映像化している」と語っている。 また第49回アカデミー賞主演女優賞にシシー・スペイセクが、助演女優賞にパイパー・ローリーがノミネートされた。 1999年には続編が制作され、2013年にはリメイク版が制作された。 my評価5点(10点満点中) 今作はホラーはホラーなんですが、概ね雰囲気のみです。 ラストにホラーっぽい演出があるだけです。 なので、ホラー作品としては弱いですね。 その証拠に今作は「学園ものの青春ホラー」「母と娘を描いたファミリーホラー」などと「ホラー」の部分が取って付けた様な言い方をされてる事も多いです。 しかし、まさか1976年だなんて、そんなに古い作品だとは思ってなかったです。 私が初めてこの作品を観たのは、確かむか~し深夜にTVでやってた時です。 その後、VHSの頃に借りたのだったかな? まぁだいぶ前です。 なのですが、ラストシーンはなかなか印象的だったので今でも鮮明に覚えています。 しかし冷静に考えると、血まみれのキャリーよりも、その豚の血をワザワザ用意したクリスの方がよっぽど怖いですね。 まず普通じゃないですよね? どんだけ歪んでれば、その発想になるのか? 理解不能です。 面白かったのは、溜まりに溜まったキャリーのストレスやら怒りやらが爆発した後の行動でしょうかね? コリンズ先生はいかにもフツーの先生らしい人なんでしょうね。 イジメを知っていて、心配していたとは思います。 しかし心からではなかった。 「仕事」ですしね。 内気で周りになかなか心を開かないキャリーにも「問題」があったのではないか?といった思惑があったのではないか?と考えています。 そしてキャリーはそれに気づいていたのではないでしょうかね、たぶん。 母親はまぁ仕方ないですね。 とにかく本来、キャリーは可哀想な少女であり、ホラーで恐ろしい少女ではないんですよ。 キャリーを育てた母親や、周りの環境が彼女を「悲劇のヒロイン」にしてしまったという事でしょう。 リメイク版は観ていないので、どちらがオススメかは言えませんが、こちらは古い作品なので画質や合成の悪さなどを感じるかもしれませんね。 ラストシーンはなかなかホラー的に良かった ですが、やはりホラーとしては弱いので、まぁホラー苦手でも観れると思います。 [DVD] キャリー <特別編> [DVD] キャリー <特別編> 【新品】【洋画】キャリー(2013)+キャリー(1976)DVDパック(DVD) 【新品】【洋画】キャリー(2013)+キャリー(1976)ブルーレイパック(blu-ray)
2015.03.16
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2010 オーストラリア、アメリカ アニマル、コメディ 監督 ブラッド・ペイトン Voice クリス・オドネル(Cast出演) ジャック・マクブレイヤー(Cast出演) ジェームス・マースデン ニール・パトリック・ハリス クリスティナ・アップルゲイト ベット・ミドラー ストーリー 永遠のライバルである犬と猫。 人間達は、人間だけが会話が出来て、人間が一番知能が高いと思っている。 しかしそうではない。 彼らは会話も出来るし知能も高く、両族は人間にも劣らないハイテクを駆使し、戦っていたのだった。 そんなある時、猫族の秘密諜報本部「MEOW(ニ・ヤ・オ)」(日本語では「人間の、優しい、お友達」の略語とされている)のエリート・エージェントであったキティ・ガロアが組織を裏切った。 そして宿敵の犬族を降伏させるだけでなく、かつての仲間、猫族までも支配下に置き、世界征服を企むべく執念を燃やしていた。 犬族の秘密諜報本部「DOG Headquarter」(日本語では「ドッグ秘密基地」)では、このキティ・ガロアが猫族へ向けた声明動画をキャッチしていた。 前作のルーキーから組織の首領に大躍進した ルーは、ブッチに、言うことを聞かずに警察犬失格の烙印を押されて、檻に入れられたばかりのディッグスをスカウトさせてコンビを組むことを任命させる。 こうしてディッグスはキティ・ガロアの一味、鳩のシェイマスの捜索に向かう。 しかし、その途中で「ニ・ヤ・オ」のスーパー・エージェント・キャサリンと出会う。 キャサリンは猫族の問題は猫族が解決すると躍起になっていたのだった...。 CGを屈指しながらも実写として撮影された「キャッツ&ドックス」の続編。 概ね犬がメインであり、スーパーヒーローとして描かれた前作とは違い、今作は猫族にも秘密諜報本部があったり、犬と猫が協力するなどといった動物好きが更に喜ぶ内容となっている。 また今作はオマージュ、パロディ要素がふんだんに使われている。 また日本では、2010年12月~2011年1月までDVD売り上げ、レンタル収益の一部を日本盲導犬協会に寄付するチャリティキャンペーンが行われていた。 my評価5点(10点満点中) 「動物物は難しい」と常々口を酸っぱくして言っております! その結果が前作で見事に表れたと言っていいでしょうね。 前作で犬=善、猫=悪として描いちゃったもんだから、大変な事になったわけですね。 猫を盲目的に愛してる人達の反感を買ったわけです。笑 なので今作はきちんと修正されてます。笑 だからと言って「前作は犬がヒーローだったから、今回は猫をヒーローにして、犬を悪役にしようか?」なんて、安易なお話にならなかったのが救いです。笑 悪役は猫のままでしたが、それだけではなかったし、この悪役・猫も動機は「人間に捨てられたから」という、動物好きの気持ちをガッチリ掴みそうな過去を持ってます。笑 うん!うまいこと話作ったね! と感心します。笑 これで犬好きにも猫好きにも文句を言われないものになったね!と。 てゆーか初めからこれを作れ!と思いますが。 だから動物物なんか安易に作るべきではないんですよ。 1種類の動物ですら大変なのに、犬と猫両方扱うから問題になるんです。 まぁまぁ前作の問題点を修正し、うまいこといってますから、やっと映画としては及第点ですね。 やっと「観れる作品」になったところで、ここからストーリーの面白さやら映像の素晴らしさやらを考えるわけですが、まぁアニマルコメディなんでねー。 そんな難しい事は置いといて、微笑ましければ良いんですねー。 ちなみにオマージュがたっぷりたっぷりで、エージェントらしい描写がとても良かったです。 マトリックスとか、MIPとかね。 羊達の沈黙の描写も最高でした!! 今作は前作と違い、猫の秘密諜報本部も出てきますし、面白くて良かったです。 子供が「ママ!見て!」って言ってるのにいつも見れないママのくだりも良かったです。 前作をはるかに凌ぐ出来です。 やはり前作での反響がそれだけ大きかったんでしょうね。笑 猫好きにコッテリと絞られたであろう監督やスタッフ陣が想像出来ます。笑 監督交代しちゃってますしね。笑 まぁどんな事情かはわかりませんがね。 ですが、前作と比べて良かったというだけで、映画としてはフツーでしたね。 前作同様に「犬、可愛い~」「猫、可愛い~」で良いのではないか?と思います。 まぁどちらかを観るなら、圧倒的に前作ではなくこちらですね! しっかりとした基盤があり、犬も猫も活躍する作品ですからね。 キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争 キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争[新品] キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争【字幕・吹き替え】
2015.03.15
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2001 オーストラリア、アメリカ アニマル、コメディ 監督 ローレンス・ガターマン Voice ジェフ・ゴールドブラム(Cast出演) トビー・マグワイヤ アーレック・ボールドウィン ショーン・ヘイズ ジョン・ロビッツ ストーリー 閑静な住宅街に住むブロディ教授。 彼は今「犬アレルギー」を治す新薬の研究、開発に没頭していた。 そんなある時、ブロディ教授の愛犬が居なくなってしまう。 この世の人間達は、人間だけが会話が出来て、人間が一番知能が高いと思っている。 しかしそうではない。 この世の犬族と猫族は会話も出来るし知能も高く、実は昔から敵対関係にあり両族は人間にも劣らないハイテクを駆使し、戦っていたのだった。 犬族秘密諜報本部では「ブロディ家愛犬誘拐事件」が猫族の陰謀ではないか?と考える。 一方、猫族のホワイトペルシャ・ティンクルズはブロディ教授の研究の阻止と、「人間が皆、犬アレルギーになる」薬をバラまく事を目論んでいた。 犬族は、ただちにブロディ家に新しいエージェント犬を派遣する事になった。 そんな中やって来たのは、何にも知らないビーグル犬・ルーだった...。 元々はアニメ化されるはずだったが、CGを屈指し、実写に成功した作品。 興行収入は全世界で約2億ドル。 成功を収め、続編も制作された。 my評価4点(10点満点中) 私は犬も猫もふつーに好きなんですけど、どちらかといえば猫が好きです! ちなみに犬が好きな人って、猫は好きじゃない事が多い!! 逆に猫が好きな人って、犬も好きな事が多い!!そしてどちらかといえば猫!って感じなんですよ。 接客業ではよく「野球、政治、宗教」の話はご法度とされます。 なぜならこだわりを持ったり、情熱を注いだりしてる人が多いからです。 うっかりそんな話をすると、怒り出す人や気分を害す人が多いからです。 そして例えば、その場は盛り上がっても、近くに居る全く知らない人が、その話が気に入らずに絡んでくる場合があるからです。 なぜそんな話をしたかというと。 「犬か猫か」で怒ったり、喧嘩になる事はないでしょうが...近いものがあると思うからです。 犬が好きな人って、猫に興味がないか、悪く言うんですよねー。 猫は言う事聞かないとか。 猫は呼んでも来ないとか。 お手とか待てとか出来ないとか。 野良猫は居るけど、野良犬は居ないとか。 でも猫も呼べば来る子も居るし、お手をする猫も居るし、お風呂好きの猫も居ます。 野良猫は確かに多いですが、それは野良犬は駆除の対象になったから居ないだけです。 そして野良猫は異常に繁殖力が強かったと。 猫好きの人は、犬も可愛いよね!という人が圧倒的に多いです。 でも猫の魅力にヤラレちゃってるので、やっぱり猫が好きなんですね。 猫好きの人は猫の良いところばかり話します。 こっちが触りたくても、今は触られたくないの!って時はツンツンしている。 なのに、しばらくすると突然可愛い声で鳴いて甘えてくるのが、憎たらしいけど可愛いとかね。 毎回テーブルに頭をぶつけるのが可愛いとか。 この違いはなんなのでしょうね? なぜ犬好きは猫嫌いが多いのでしょうね? なぜ猫好きは犬を受け入れてるのでしょうね? こんな事を言うと、怒る人もいるかもしれませんが、犬は忠犬という様に、自分だけを愛して、自分だけに従ってくれます。 だからそーゆー態度でない猫は嫌いなんだと。 そして、犬嫌いを悪く言い、猫を否定します。 逆に猫は自由きままでそーゆーところもまた可愛いと飼い主は考えてます。 だから他人の犬が、他人を愛して従っているのも許せるし、当然だとわかってるし、でもそこが可愛いと感じるのだと。 犬も猫もなんでも好きなんですね。 私はそんな猫好きの人間性が好きです。 心が広いではないか! これは私が猫好きだから言ってるわけではなく、10年以上接客業をやって来た立場としての結論です。 それだけ多くの人達と会話をしましたからね。 なのでこの作品は、大いに猫と猫好き人間を誤解出来る要素が含まれています。 まぁ映画だし! コメディだし! でも、どうなんでしょうねー。 ちょっと酷いなと思います。 犬は犬で可愛かったし、猫は猫で可愛かったですけどね! ちなみに続編も観ましたけど、今作とは大いに違う点があります。 それは猫の扱い方! たぶん今作で文句が山の様に来たんでしょうね。笑 そりゃ、だって誤解される様な作りしてんだもん。笑 しょうがない。笑 と思います。 アニマルコメディですから、お気楽に「犬、可愛い~!」「猫、可愛い~!」で良いと思います。 ただし猫好きな人は、先程も書いたように、ちょっと悲しいかもしれません。 犬も猫もみーんなHAPPY!!なら続編の方がオススメですね。 キャッツ&ドッグス 特別版/ジェフ・ゴールドブラム[新品] 【中古】洋画DVD キャッツ&ドッグス 特別版(’01米) (WHV)【10P01Mar15】【画】 【中古】洋画DVD キャッツ&ドッグス 特別版(期間限定生産) (WHV)【10P01Mar15】【画】
2015.03.15
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1997 カナダ サスペンス、スリラー、サイコ 監督 ヴィンチェンゾ・ナタリ Cast デヴィッド・ヒューレット モーリス・ディーン・ウィント ニッキー・グァダーニ ニコール・デ・ボア アンドリュー・ミラー ストーリー ある男が目覚めると、そこは不思議な空間だった。 そこは立方体の形をした部屋で、上下左右前後の6面はすべて同じデザインだった。 その一面は「囲」の形をしていて、その中心にハッチ式扉が付いていた。 男のほかにも4人の男女が居た。 警察官のクエンティン、精神科医のハロウェイ、女子学生レブン、7つの刑務所から脱獄し「アッティカの鳥」と呼ばれた犯罪者レン。 男自身の名はワース。 独身のどこにでもいる普通の青年だった。 5人はとにかく脱出しなければという思いから、部屋を移動する事にしたのだが、部屋にはトラップが仕掛けられているものがあり、うかつには移動出来なかった。 そこで脱獄王・レンが立ち上がるのだった...。 のちに「SAW」などを始めとする、謎解きと恐怖、そして犯人も犯行動機も分からない、それが限られた空間内だけで行われるという要素を含んだサスペンス、ホラーを流行らせるきっかけとなった作品。 日本では近年「ソリッドシチュエーションスリラー」「ソリッドシチュエーションホラー」などと呼ばれる事もあるが、これは日本独自の造語で、海外では英語圏でも伝わらない言葉である。 今作自体が大当たりし、ヒットした。 その為、類似作品は数多く制作されたが、それ以外にも、この手の作品はセットがその部屋1つで済んでしまう為、素晴らしく低予算で制作出来る事が類似作品を多く生んだ理由のひとつである。 CUBEの内部構造は、一辺が4.2mの立方体の小部屋で、これを1つとして縦26、横26、上26の17576個の部屋で構成されている。 また類似時作品の中で、正式な続編は「CUBE 2」と「CUBE 0」だけである。 my評価7点(10点満点中) この作品を始めて観た時は本当に! 本当に!衝撃的でした!! こんな作品はそれまで本当に観た事がなく、斬新でめちゃくちゃ面白かったんですね!! 類似作品が多くありますし「CUBE」自体に続編もありますが、やはり今作が1番シンプルで、その世界観を十分に発揮して観客へ恐怖を煽っていましたし、素晴らしかったです。 で、CUBEはその部屋1つ1つが一定時間で移動を繰り返しており、無限とも思われそうな組み合わせの中から計算式で組み合わせを探し、脱出する話なんですよね。 私は義務教育すらまともに受けなかったんで、しかも算数、数学がもっとも苦手! なんで、難しい事はさっぱり分かりませんけど! それでも「???」となるシーンがありました。 それはですね...。 例えばx=1、y=1、z=1の座標にあるAの部屋が、次にx=2、y=1、z=1の位置に移動するとしますよね? つまり今居る所の隣りへの移動です。 そしたら元々そこにあったBの部屋も移動しなくてはいけませんよね? 同じ場所に2つの部屋は物理的に不可能ですから。 で、その元々隣にあったBの部屋が、この時にCの部屋の位置に移動としたら、Cの部屋もまた移動しなくてはいけません。 で、なおかつ移動が行われる時、Bの部屋はCの部屋に行く為にまず、どこに移動するんでしょうかね? ちなみにCUBEは外側の出口、外の世界に晒される面とこの動くブロック体である内側の間に空間が存在するので、その分複雑に動けるみたいなんですけど。 よくわからない人は箱の中にもうひとつちいさな箱が入ってると考えて下さい。 彼らがいるのはこの中の方の箱です。 で、Aの部屋もBの部屋も端っこですから、外側と内側の間の空間の部分にズレる事はできますけど、もしCの部屋が立方体の中心に近い部屋なら相当の数の部屋が動きますよね? そして上下左右前後のどこかへ一個ズレたら、はじめてAの部屋がx=2、y=1、z=1に移動出来るという事ですね。 つまり一個ずつズレてズレてズレてと行くわけですから、それに関連したすべての部屋が上下左右前後あちこちに動くという事に。 で、作品の中で「どこか遠くで部屋が動いてる音がするわ」って言ってるんですよね。 ??? 頻繁に移動してるみたいなのに、彼らが居る部屋が毎回毎回、見事に移動に関連のない部屋なのは不思議じゃないですか? てゆーかそれあり得るのかな? つまりAがBの位置に、BはCの位置に、CがAの位置に移動するだけなら、それに関連する部屋だけが動いて、残りは元通りにするだけでいいんですけど。 CがDへ、DはEへ、という風に動かないと、迷宮にならないじゃないですか! じゃないと、どの部屋が入れ替わったらを計算するだけでよくなっちゃうんだから。 つまり6個ある扉のどこを開けても、トラップがあるなら、今居るその部屋が動くまで待機すればいいんです。 映画の設定として、そんなつまらない話にするわけがないので...。 たぶんCはDへ、DはEへってパターンだと思うんですよ! だとしたらやっぱり「どこか遠くで部屋が動いてる音がするわ」っておかしくない? いや、あなた達が今、居る部屋も含めて全部動いてるはずでは? となるんですねー。 んーよくわからん!! 難しい事はわからん!! 結局、この話を友人とかに話したところで、私の友人達もそんな計算が出来る人が居ないので解決しないんですよー。笑 まぁとにかくそんな難しい事は、面白ければオールOK!なので、今作の場合は問題なーし!!です。笑 近年言われている「ソリッドシチュエーション」とかいうよくわからないジャンルの中で選ぶなら、今作は元祖ですし、十分面白いと思います。 【中古】CUBE ファイナル・エディション/モーリス・ディーン・ウィントDVD/洋画サスペンス 【中古】CUBE/モーリス・ディーン・ウィントDVD/洋画サスペンス 【中古】CUBE ファイナル・エディション/モーリス・ディーン・ウィントDVD/洋画サスペンス
2015.03.14
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1993 アメリカ ドラマ、ヒューマン 監督 ラッセ・ハルストレイム Cast ジョニー・デップ レオナルド・ディカプリオ メアリー・スティーンバーゲン ジュリエット・ルイス ストーリー アイオワ州エンドーラ。 ここは人口1000人ほどの小さな田舎町だ。 24歳のギルバート・グレイプは重い知的障害を持つ18歳のアーニーと、7年前の父の死によって、ショックから過食症に陥り体重250キロになって家から出なくなってしまった母のボニー。 そしてエレンとエイミー姉妹の5人で暮らしていた。 まるで音楽のないままダンスをする様な寂れた町の郊外には、初めて大手のスーパーマーケットが出来て、そして新たにバーガーショップが出来るという話題で持ちきりだった。 今までの儲からない仕事を辞めて、スーパーマーケットやバーガーショップに転職する人々も多かった。 しかしギルバートには関係ない話題だった。 ギルバートの生活はずっと変わらない。 知的障害のアーニーの面倒を見て、肥満が原因で家から出なくなった母の面倒を見て、姉妹の経済的な面倒を見る。 それだけだった。 そんなある日、一台のトレーラーが故障が原因で町に滞在し始めた。 トレーラーの主はベッキーとその祖母。 何も変わらない町の何も変わらない生活を送るギルバートと旅をして暮らすベッキー。 これは2人の出会いだった...。 原作はアメリカ人小説家ピーター・ヘッジズの同名小説。 この作品での高い演技力によってレオナルド・ディカプリオは映画界で有名になった。 第66回アカデミー賞では助演男優賞にノミネートされ、着実にスターへの道をのし上がっていった。 my評価9点(10点満点中) とにかくディカプリオの高い演技力に圧倒されます!!彼は天才です!! その後も数々の作品に出演していますが、彼の作品の中で1番の出来だったかもしれません。 んー「バスケットボール・ダイアリーズ」も良かったし「太陽と月に背向いて」も良かったし「仮面の男」も良かったですけどね。 やっぱりこれが1番ですかね。 そしてジョニー・デップも良かったです!! ギルバートの心情が見事に描かれていて、素晴らしい演技で表現していました。 そしてとても苦しいのに、結局今の暮らしを捨てられないギルバートの優しさ、アーニーに手を上げてしまったあとの表情や様子。 とても良かったです。 さらに面白かったポイントは、原題の「What's Eating Gilbert Grape」です。 この「eat」の部分。 ここを「苛立つ」ととると「ギルバート・グレイプを苛立たせるもの」となります。 ここを食べると取ると「ギルバート・グレイプを食べ尽くしていくもの」となります。 この閉鎖的な田舎町で、ギルバートは母やカーヴァー夫人に囲まれ、そして知的障害のアーニーや姉妹が側に居る。 町は新たな時代の波を感じているが、ギルバートには関係ない話です。 ギルバートの勤め先のオーナー夫妻もギルバートが、大手のスーパーに行ってしまうのではないかと不安に思い、そして頼っています。 「eat」の巣窟ではないですか! ベッキーだけが、自由に旅をし、祖母の面倒も自ら進んで見る事にした人なのです。 何にも縛られていない、ギルバートの世界には居ない人なのです。 だから惹かれた。 まぁ1番最初は純粋に可愛かったからとかだと思いますけどね。笑 この作品はとても自然で、どこかにありそうな話ながらも、実はとてつもなく細部まで作り込まれています。 そして、ハートフルなファミリー作品ではない!というところがまたミソですね! それを象徴していたのはラスト前のシーンです。 彼らはキリスト教徒(アーニーが亡くなった父の墓石の横に座っているシーンがあったので、そう推測しました)です。 生まれ変わる時に必要な肉体がなくなるという考え方から、火葬はしないのです。 また地域によっては火葬する人もいるようですが、アイオワ州では現在でも、ほぼ100%火葬はしません。 つまり火葬なんてしたら、とんでもないほどに異常者扱いされるのです。 それでも燃やす事にしたのです。 私はここからも原題の「eat」が何であったかが分かる様になっているのだと思いました。 もしもギルバートの発言が100%その為だったとしても、燃やす事によって、結果的にギルバートと家族達は「家族」というしがらみ、足枷から逃れられたのです。 いやいや、もしかしたら逃れたかった気持ちもあっての判断だった可能性もあるのです! とても深い作品です。 ただ泣ける、感動する、暖かい気持ちになる、そんなレベルの作品ではないのです。 素晴らしい作品なので、ぜひ観ていただきたいです!! [DVD] ギルバート・グレイプ 【リユース】【中古】ギルバート・グレイプ[DVD]/ジョニー・デップ ダーレン・ケイツ レオナルド・ディカプリオ メアリー・スティーンバージェン ジュリエット・ルイス 【新品】【洋画】ギルバート・グレイプ(DVD)
2015.03.14
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2007 フランス アニマル、ドラマ 監督 リュック・ジャケ Cast ベルティーユ・ノエル=ブリュノー イザベル・カレ トマ・ラリベルテ ストーリー フランスのアルプス地方。 山間の一軒家に暮らす少女・リラ。 彼女は子供の頃から絵本に出て来るキツネが好きだった。 ある初秋の日。 リラは一匹のキツネに心を奪われる。 そのキツネに「テトゥ」と名前を付けたリラは、餌に紐を付け、木の上でテトゥをジッと待つ事にした。 テトゥが現れたら、少しづつ紐を引っ張って自分の側へと寄せた。 テトゥは始めは紐を引っ張ると、すぐに逃げてしまった。 しかし、学校が終わるとすぐに山へ向かい、毎日毎日同じ事を続けた。 やがて、テトゥはリラの側で餌を食べるまでになった。 季節は秋から冬へと変わっていくのだった...。 キツネに魅せられた少女・リラと、野生のキツネ・テトゥの1年間を綴ったドラマ。 1年間というサイクルを描く事により、キツネの生態も分かる様になっている。 監督は「皇帝ペンギン」で第78回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した、リュック・ジャケ。 今作も本土フランスでは240万人を動員し、大ヒットとなった。 my評価3点(10点満点中) とっても素敵なところです。 穏やかで、美しく、鳥や獣や虫が沢山いて、花が咲き誇っていて、本当に素敵です。 こんな美しいところで子供が成長していくのは、素晴らしいでしょうね。 都会で物に溢れた暮らしをし、せっかく外の公園にいるのに、みんなでピコピコゲームするよりよっぽど良いと思います。 ですが!! それだけです。 ふーんて感じです。 良いも悪いもないです。 少女が1年間キツネと共に暮らす事で、何を学んだのか? 図鑑で調べたり、学校で勉強するより、よっぽど有意義な1年間だったと思います。 目に見えない絆や、野生の動物と人間の超えてはいけない境界線を知るにもとても良い事ですね。 でも、やっぱり、それだけですなー。 子供の居ない私にとっては、教育番組レベルに退屈でした。 行ってみたいなー、こんなところ。 ってくらいですかね。 そーいえば私が子供の頃、どっか地方の山の方へ家族旅行に行った時に、露天風呂に入ってたら、野生のキツネが3メートル先くらいに現れた事があったんですよ!! 触りたくて、何とかこっちに来させようと努力したんですけど、ダメでしたね。 でもそん時、野生のキツネは病原菌いっぱいって母が言ってたけど、どーなんだろう? とりあえず私はナデナデしようとして、噛まれたくないです。 近付くだけで「シャーーー!!」とか威嚇されるのもそれはそれで、悲しいし。 とにかく動物大好き!!な人には、オススメしておきましょうかね。 [DVD] きつねと私の12か月 きつねと私の12か月【SORA/DVD/洋画/ドラマ/新品】【メール便対応】【RCP】 きつねと私の12か月(DVD)
2015.03.13
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1990 アメリカ コメディ 監督 アイヴァン・ライトマン Cast アーノルド・シュワルツェネッガー ペネロープ・アン・ミラー ストーリー ロス警察の鬼刑事キンブルは麻薬密売組織の大物クリスプを殺人の容疑で逮捕した。 そして容疑を確固たるものにする為にクリスプの元妻レイチェルとその息子を探す事に。 その方法とは... なんと幼稚園の先生になる事だった?! 「ツインズ」でタッグを組んだライトマンとシュワルツェネッガーが再度タッグを組んで手掛けた作品。 それまで肉体派アクション俳優だったシュワルツェネッガーは「ツインズ」で固まったイメージ払拭し、さらにこの作品で演技派俳優と呼ばれる様になった。 my評価4点(10点満点中) シュワちゃんのコメディを見たのはこれが初めてだったが、思ってたよりは良かったです。 ですが、特別面白いと言うわけではなかったです。 確かにアクション映画だけではないぞ!というところは見えましたが、それでもやっぱりシュワちゃんはシュワちゃんでしかない。笑 I'll be backです。笑 しかし身長190近いムッキムキの先生なんて私が子供だったら絶対大泣きして逃げ出すと思います。 懐かないなと思います。 シュワちゃんの違う一面を観たい方にオススメです。 キンダガートン・コップ【DVD・洋画/コメディ】 キンダガートン・コップ [廉価版] / 洋画
2014.12.29
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1995 日本 戦争、青春 監督 渡邊孝好 Cast 唐沢寿明 木村拓哉 反町隆史 戸田菜穂 ストーリー 1945年、蓑屋航空基地。 若き海軍大尉、望月晋平は自ら志願して前線に戻る事にし、自ら隊長となり302特別飛行隊を編成した。 海軍大将であり晋平の父でもある、望月昌平は晋平に何故前線に戻るのか問い詰めるが、晋平は「総司令部には自分の仕事がない事が分かったから」とだけ答えた。 また特攻作戦に批判的な晋平は「上の決定には従います。ただし、やるからには犬死にはしません。確実な戦果が確信出来るまで出撃するつもりはありません。」と付け加えた。 こうして302特別飛行隊の訓練は始まった...。 1995年は第二次世界大戦が終わってちょうど50年ということで「THE WINDS OF GOD」「きけ、わだつみの声」「ひめゆりの塔」など戦争映画が多く制作された年だった。 その中でもこの作品は群を抜いて、リアリティがないということで多くの非難を浴びた作品である。 上田淳一郎を演じた木村拓哉は長髪で上官に口答えばかり。 高松岩男を演じた松村邦洋は肥満体型と、戦時中にはあり得ない事ばかりだった。 しかし戦争を知らない者達にとって、果たして何が正しく何が間違っていて、何が素晴らしいのかそうでないのかなどわからない。 現にこの作品は戦争映画ファンには批判されたが、戦時中を生きた年配の方々には支持されたのである。 my評価5点(10点満点中) 確かに戦時中のリアリティはないです。 歴史の勉強やほかの戦争映画を観ても、あり得ないと言わざるを得ない。 それに確実にあの時代の若い日本人に肥満など居なかったに違いない。 長髪も...。 しかし、私は本当の戦時中を知りません。 それに上に載せた通り、私はカテゴリーは青春映画だと思うわけです。 だからリアリティよりも青春してればそれで良しなのです。 良しと言うと語弊がありますが。 つまりはそーゆー作品だと言うことです。 いつだったか明石家さんまが「さとうきび畑の唄」というTVドラマをやりましたが、あれも戦時中ではあり得ない話でした。 死にたくない、生きていたいと連呼してましたからね。 そりゃ実際、皆、死にたくなかったでしょうが、それを簡単に口にする事が許されない時代だったと描くのがリアリティのある戦争映画です。 最後の最後に恋人や親を思い、死にたくないというシーンを描くのがリアルだと思うのです。 なのでこの作品が批判され、さとうきび畑の唄は視聴率が良かったなんておかしな話だと思うわけです。 モテたくて特攻隊に志願するのは本当にあり得ないのか。 戦時中に青春するのは本当にあり得ないのか。 上官に口答えするのは本当にあり得ないのか。 戦時中を知らない私達は、もう一度よく考えてみた方がいいのではないかと思うのです。 そーゆー意味で見る価値のある作品だと思います。 [DVD] 君を忘れない FLY BOYS FLY!
2014.12.29
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2004 アメリカ ドラマ 監督 ジョナサン・クレイザー Cast ニコール・キッドマン キャメロン・ブライト ダニー・ヒューストン ストーリー 10年前に夫ショーンを亡くしたアナは、10年の時を経てやっと心の傷も癒え、長い間アナを気にかけ待っていてくれたジョセフの求愛に答え結婚の決意をした。 やっと新しい生活に向け歩き出そうとしたアナ。 しかしその直後、一人の少年が現れ、自分はアナの前夫ショーンの生まれ変わりだと告げる。 最初は信じず迷惑がるアナだが、少年は執拗にアナの前に現れてはジョセフとの結婚を反対する。 そして少年はアナとショーン2人しか知らない出来事や言葉を口にした。 やがて疑問を抱えつつも、アナは段々と少年の言う事を信じ始める...。 2004年度ヴェネチア国際映画祭での上映時、ニコールが10歳の子供とお風呂に入るシーンに対してブーイングが起きたとか、カトリック教会から内容に対しての抗議があり、上映禁止運動が起きたなど、いわく付きの作品。 そのような様々な出来事から日本での公開は2年後の2006年となってしまった。 しかしこの時、ニコールが世界で最も求められている女優だったのは間違いない。 普通ハリウッド主演級の俳優は1年に1本、ベテランになれば2~3年に1本の出演で十分食べていけるし、大作の場合は準備などもあり物理的に1年に2本が限界なところだ。 だが彼女は2003、2004年で実に6本に出演し、さらにすべて主演、ほとんどの作品が大作だったのだ。 しかしながら先に述べた様に、内容について論議が巻き起こり興行収入は散々だった。 my評価7点(10点満点中) 私は無宗教だから何が気にいらないんだかはよくわかりません。 内容的にあの入浴シーンは絶対に必要だったと思いますし!! だって夫の生まれ変わりだから(そう信じてるから)入浴シーンはなんらおかしくないし、むしろストーリーやアナの感情によりリアリティが出る気がします。 倫理的にどーのこーの言うのもおかしな話です。映画はエンターテイメントで表現のひとつです。 だから自由だと思いますけどね。 ニックはロングヘアーで金髪のイメージが強いのですが、顔がキリッと端整な顔立ちだから、ベリーショートちょー似合う!! めちゃめちゃ美人で素敵!! 色もこっちのがいい!! 映像はアメリカっぽくなく… 幻想的でやや暗く、ヨーロッパ作品っぽい感じがありましたが、それが作品にマッチしていて良かったです。 ラストの少年の言葉には「愛」を感じました。 でもアナの行動はショックでした。 ぜひ観てもらいたい作品のひとつです。 [DVD] 記憶の棘 オリジナル・バージョン(スマイルBEST) 【超お買い得セール】【AZM】【送料無料】DVD/洋画/記憶の棘 オリジナル・バージョン/BBBF-7096
2014.12.29
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