I'll Sleep When I'm Dead!

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文法と多読

文法と多読


 私は英語の基本は文法だと信じています。よく「日本人は文法ばかりやっているから話せない。」などと言われているのを耳にしますが,私はそうではないと思います。私たちは既に日本語の文法を頭の中に持っています。だから日本語が話せるのです。英語のネイティブスピーカーも同様に英語の文法を頭の中に持っています。人間は生まれながらにして言葉を話す能力を持っています。が,子供の時に触れた言語によってどの言葉を話すようになるのかは生まれた時には決まっていません。私たちは日本語を,英語圏の人たちは英語を,生まれたあとから習得しているのです。私たちは子供の頃から習得を続けた頭の中の文法によって,正しい日本語の文章を作り出しているのです。ですが,残念ながら英語を第二外国語として勉強する時,私たちはこの英語の文法をあとから頭の中に入れなくてはなりません。
 次に大切なのがリーディングです。「読めないものは聞こえない。」「書けないものは話せない。」これは事実だと思います。たくさん読むことによって英語を頭から理解していくことが出来るようになりますし,これはリスニングにも大いに役に立つと思います。しかし,文法を知らなければ読むことは出来ません。
 では何を読むのか?答えは「何でもいい」です。好きな作家のものでも,一度見た映画の原作でもいいし,好きな俳優の自伝でも何でもいいのです。要は飽きないで最後まで読めるもの,これが大切です。
 「でも単語がわからないから飽きてしまう。」「辞書を引いていると面倒になって辞めてしまう。」と思われる方も多いと思います。ですが,たくさん読んでいくうちにこれらの悩みは必ず解決されていきます。まずは自分のレベルに合ったものから始めていかれるといいと思います。
 あと「速読」と同時に「熟読」も大切です。速読はとにかく辞書を引かずにどんどん読み進められるもの(ペーパーバックなど),熟読は短いもの(新聞記事など)を辞書を引きながらじっくり読めるもの,をおすすめします。間違っても「こうすればペーパーバックが読めるようになる!」というようなハウツーものはおすすめしません。そんなものを読む暇があったらペーパーバックを読みましょう(笑)。

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