
『 What Were You Hoping For ? 』 (’11)
Van Hunt
本気で待ち望んでいたヴァン・ハントの新作!アルバムとしては3枚目になりますが、前作『On The Jungle Floor』の間に、ブルーノートのせいでお蔵入りになってしまった“幻の大傑作”『Popular』、未発表曲集『Use In Case Of Emergency』があるので、数えれば5作目とも言えるのではないでしょうか。
ワシの考えるこの人の“音楽的家系図”は、プリンスとマドンナの長男がレニー・クラヴィッツ、次男がこのヴァン・ハントで、その次男の方が厄介な耽美で退廃的な“文学性”を持ってて、より妙でタチが悪い(イイ意味で)・・・、そう勝手に位置づけてます。
何といってもヴァンさんの音楽は、独特な“臭い”を放つ、何ともけしからん感じのする“淫靡なファンク”、そして時折顔を出す“奔放なロック魂”が魅力で、デビュー曲“Dust”を聴いた瞬間から、心ワシづかみにされました。
その妖しいファンクネスは、お蔵入りになってしまった『Popular』でおそらく完成を見ていたハズだったんです。しかしその“完成形”も結局聴くことはできんのです・・・、無念。
オークションにプロモ盤が出てたり、おそらくそれを音源にしたモノがネットでは聴くことができますが、やはりファンとしては、ちゃんとお金を払って、CDという形で、ちゃんとした“ブツ”として入手してじっくり聴きたかったんです。
そして、今作『What Were You Hoping For』はヴァン・ハント本人が作ったレーベルからのリリース。
一曲目“North Hollywood”を聴いた瞬間、体内の血液が沸騰しました!ヤツならではの奇妙なロック!首根っこ掴まれるような感覚になるほどの訴求力を持ったロック、最近滅多に聴かれんぞ!?全体を聴いて感じられるのは今回は“奔放なロック魂”の方が断然強め。後半はユルっとした曲が多いです。
ここで気づかされるのはヤツの“淫靡なファンクネス”を新作に期待してた事。やっぱり『Popular』フルの完全体で聴きたかったな~って事です。ちょっと間(あいだ)が抜けてしまった感じがありますなぁ。
しかし、こんな特異で奇ッ怪で異様~な音楽を、“我が道進んで”作ってくれるアーティストはいません!最近車で移動する時は常にコレばっか聴いてます。ヤツの音楽が持つ 魔力 は依然として超強力です!
☆シビれる一曲☆
Van Hunt
“ Designer Jeans ”
↑このアルバムの3曲目。ワシが一番ヴァン・ハントらしいと思った、 “何じゃコレ!?”度 が最も高かった曲。
ギターのメロディはハードなブルース調、しかしドラムは打ち込みのズンドコ節、歌はいつもの奇妙なファルセット、なのに歌詞の内容はどうやらメッセージソング。
じつに奇妙です!! イイぞッ!!
表紙はヘレンさん!! Nov 11, 2012
決定 Jul 15, 2012
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