「猫退治」を頼まれた「神様」と「孔雀」は ネズミの穴から長老ネズミと決死隊ネズミ10匹と共に出て来ました。
しかしもう1匹の正体がわからない以上、用心に越した事はありません。
「猫」と言うだけでどんな「猫」なのかわからない・・・もしかしたら「猫族」と言う事で「ライオン」や「トラ」と言う事も考えられるのです。
「もしかしたら天国に来る猫ですから・・・・ジャングル大帝レオかも知れませんことよ?」
「孔雀」は神様の影に隠れていようと必死でしたが、いかんせん体型が細身の「神様」と違い、出るところは出てるし・・・出ちゃいけないところも出てしまっていますから、隠れるどころではありませんでした。
「あまりマロにくっつくな・・・暑苦しいではないか」
「神様」は「孔雀」を振り払おうとしています。
そのときです。
「ニャーゴー!!」
そう言って草むらからまっしぐらにネズミに向かって飛び出してきたのはアニメの猫・・・そうトムだったのです。
「わあ・・・でた!」
決死隊のはずなのに、ネズミたちは逃げ惑います。
「こら、待て待て!待つんだ!」
「神様」は必死になってトムを追っかけるのですがけっこうすばしっこくって捕まりません。
ようやくのことで首根っこを捕まえたのです。
「こら・・・お前は何でネズミを追いかけるんだ・・・ネズミを食わなくたってお前は飼い猫なんだから食べるものはあるだろう」
そう言うと・・・トムがこういったのです。
「オイラはねずみなんか食わないよ・・・喰う事ができたならジェリーを捕まえるチャンスは何度かあったんだものその時喰ってるよ」
そういわれて見ると、先に襲われたネズミたちは軽い怪我をしてはいても、誰も食べられたものはいないようで・・・・
「お前は何でネズミを襲うんだ?」
「これは猫の習性でんがな・・・・ちょろちょろ動かんとソーッと来たら襲わヘんがな」
関西弁を使っているように聞こえると思いますがそうではありません。
もちろんテレパシーですから、あくまでもイメージです。
「じゃあ、どうどうと来たらお前は襲わないんだな?」
「おいどんに悪戯せんもんに、悪さは絶対致しもはん・・約束するでごわす」
今度は鹿児島弁に聞こえると思いますが・・・同じくそうではありません。
「もう絶対しないと約束するのか?」
「I promise」
これも英語に聞こえ・・・・しつこいかな・・・・・
「じゃあ・・・お前がここに来ないように結界を張っておく」
そう言うとトムをそこから20メートルほど離したところにそっと置きました。
「ネズミの穴から半径20メートル以内に入ると、お前の身体に電気が走るようにしておく・・・絶対近づくんじゃないぞ」
「神様」はそう言いつけたのです。
しかしトムはそう言われたにもかかわらず・・・・・神様がちょっと離れると・・・結界内に入ろうとします。
「神様・・・あの猫、たった今言われたばかりなのに、すぐに入ろうとしますよ?」
「孔雀」はすぐに気がつきそう言ったのですが・・・「神様」は落ち着いていいました。
「ほっておけ・・・・あいつはいじめられたり、自分の身体を傷つけるのが嬉しい猫なのじゃ・・・・マロにはそれがわかったので、あの電気ショックを設置して、いつでも自分の身体を痛めつけられるようにしておいたのじゃ・・・あれさえあれば、たとえ結界の外にいてもネズミを襲うことはないじゃろう」
「でも電気ショックって身体に悪くないですか?」
「あの程度の電気ならば・・・逆にマッサージ効果がでるじゃろう・・・健康にはいいようだ」
そう言うと次の猫を探し始めたのです。
「さあ・・・次の猫だぞ・・・正体がわからないんだから気をつけろよ」
用心深く前進します。
その時長老猫が、一点を睨みつけながら「神様」にささやきました。
「あそこです・・・・あの木の上・・・・目が爛爛と輝いています。」
「神様」が言われた木の上を見ると・・・・確かに金色に光る目がこちらを睨んでいました。
「あいつです・・・絶対にあいつです」
長老ネズミは冷静に断定しました。
その輝く目の持ち主はユッタリと・・・、しかしながら、しなやかに木の上から飛び降りてきて、 ネズミたちを目の前に、その場にしゃがみこんだのです。
「逃げられるものなら逃げてみろ」とでも言いたそうな顔つきをしています。
「おまえはだれなんだ?・・・・名前はなんと言う?」
しかし、その猫はそういわれても、目を閉じじっとしていました。
つづく
HirokochanさんCalendar
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