日本語で話そう

December 14, 2013
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シンガポールナイトサファリの夜のウォーキングが始まった。

森の入り口に書いてあった地図は非常にシンプル。
森の絵の中に、何本か曲がりくねった道とそこから2,3本の枝分かれした道、その道のところどころに「ライオン」とか「熊」とか「マレー虎」とかの絵が描いてあるだけ。

イヤーな予感。シンプルイズベストと言うけれど、こと地図に関してはシンプルは良くない。
目的地を教える地図を書いてもらう時、目的地に向かって真っすぐな道にいくつか目印を書いてもらうのと、その道の途中に何本か関係ないけれど通過する道を目印に書いてもらうのとどっちが不安なく目的地にたどり着けるか。

明白である。

森の中を歩いていると、黒い木々の中の道から森を歩く人と時々行き違う。トラムで回った時と違って、歩いて回る時は高い位置から動物を見下ろすことが多い。動物は飛び上がれないから?
飛び上がれる豹やピューマはトラムでは気が付かなかったガラスの壁を通して見ることが出来た。


見返り美人さながら見事な黄色と黒の豹柄を背中に見せて後ろ向きに座るベンガルネコ科の動物。蝙蝠、ハリネズミ、野ブタ、たくさんの動物のテリトリーを移動しながら森を進んだ。

ところどころにある洞窟や沼地のエリア、そして飛ぶ動物の大きな金網。金網に入るには逆走出来ない2重の柵を開け、鎖のカーテンの隙間から分け入る。

大きな大きな鳥かごの中で、モモンガが高い木から飛んだ。下から見上げるとお腹が見える。そして彼は木と間違えた背の高い女性の頭に着地した。

動物のテリトリーに入る度、その中で小道がぐるぐる回る。
ぐるぐるグルグル。

入ったのと違う出口から元の歩道に出た時はもうどっちの方角を向いているか分からなくなっていた。
今私はどこ?
出口はどこ?

そして今来た道を戻る。あれれ、ここさっき来たレオポンの所だよね。
同じところを巡る。

そしてついにトモちゃんが言った。


時間は気になってはいたが、
「まあ、タクシーで帰ればいいか」と端から呑気な私。
でも会計を預かるトモちゃんにしてみれば、バスの中で買った切符がもったいないと思うのは当然だろう。

うーん、歩いて戻るか?しかし、出口まで何分か書いてないからわからない。
最悪もう一度道に迷ったらバスの時間どころか、永久に夜の闇で迷うことになるかもしれない。



そして叫んだ。
「英語トラムの駅が近くにある。それに乗ろう。絶対トラムは出口に行くから」

もう11時のバスに乗るのは諦めたのである。確実に出口に到着する方法を選んだのであった。

トラムの駅に向かってこの日2回めのダッシュ。

25分後、トラムの乗客以外ほとんど誰もいなくなったサファリの入り口でトラムを降りた。そしてまたバスが出てしまったと分かっている1番バス停に向かって走ったのである。

この日3回めのダッシュ。

ガイドブックには11時30分と言う最終バスが有るのは知っていたから、それに賭けたのだ。

そしてそのバスは待っていた。


バスの中で疲れ果てて寝ているトモちゃんをたたき起こして、最初に乗車したホテルシェラトン前で降車した時はミッドナイト5分前。

そこから最終の地下鉄に乗って我らがホテルの有る駅にたどり着いた。



その夜、ツインのセミダブルベットの上で私は夜の森で見たライオンを夢見ながら寝言で吠えたことだろう。
こちトラ寝ているから分からなかったが・・・。


ああ、楽しかった。

長いブログ、しっかり読んでくださった方お疲れさま。たぶんいないと思うけど・・・。
明日はムスタファセンターへ。






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Last updated  December 15, 2013 12:04:12 AM コメント(9) | コメントを書く


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