楽しく暮らそう!

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続き


ぼー君と義姉。
元々同じ地区に住んでいたので知り合いではあったが
ちゃんと会うのは初めてだった。
お互い「後が詰まってる」という状況がそうさせたのか
ここからはすごいスピードだった。

義姉とぼー君がいつ付き合いだして
いつ子供が出来るような事(笑)をしたのか分からないが
付き合いだして僅か1ヶ月で妊娠。
義姉曰く「初めてがドンピシャだった」と言ってたがw
ぼー君は喜んで(?)親に挨拶に行った。

義姉の両親はぼーちゃんと付き合ってるのは知っていたが
こんなに早く結婚するとは思っていなかった。
その時、義父には妊娠の事実は伝えられてなかった。
敢えて義母がふせたのだ。

義父はぼー君に「本当に娘を幸せに出来るのか」と聞くと
要領を得ないしどろもどろの返事をするぼー君。(これは義父から聞いた)
義父は「少し考えさせてくれ」と話を終わらせた。
義姉は義父の態度にすごく怒ったが、知らぬが仏とはよく言ったものだ。
義姉も義母も何にも知らなかったのだ。

この結婚話が出た時には、ぼー君家の財政は
火の車だった。農業委員でもある義父は当然それを知っていた。
収入に見合わない過剰投資をし、周りの農家に左右され農機具を買い放題。
借金はどんどん膨らんでいったのだ。
1番の理由は継ぐべき人間がいたのに、帰ってきてしまったぼー君。
彼が帰ってくることによって、一家の生活費を農家の収入だけで
捻出しなくてはならなかったからだ。
一人一人と自立してもらわねばいつまでも養わなくてはならないのだ。
塵も積もれば山となる・・・まさにぼー君家はそうなっていた。

いつ潰れてもおかしくない農家・・・・

義父はそこを心配したのだ。
義父は義姉にその話をした。
義姉も義母も当然驚いた。やはり知らなかったのだ。
が、しかし、義姉は妊娠している・・・
義姉は義父に妊娠の事実を伝え
「何が何でもぼー君と結婚したい」と訴えた・・・

義父は娘の妊娠を知り愕然・・・
本当なら反対するところだったのに
反対できず・・・結局は結婚を認めたのだ。

義父はぼー君に義姉を託した。
それに際し沢山の話をした。
「今の経営のままでは妻や子を養えない。死ぬほど働く気はあるのか?」
「家族を背負ったら今のままでは無理」など・・・すごく厳しい事をぼー君に言った。
自分と15歳しか変わらないぼー君を正すように話した義父・・・
情けなかっただろうと思う。
ぼー君は当然頷いた。そして「絶対に幸せにします」と答え、
めでたく(?)結婚の運びとなったわけである。

ぼー君家はこの年結婚ラッシュだった。
後がツカエていたのだから仕方ないだろう(苦笑)
義姉の結婚式の僅か1ヵ月後に次男結婚。
その半年後に三男が結婚した。
すべてこの結婚費用もぼーちゃん家で出した。
皮肉な事に祝い事でまた借金を増やしたのだ。

次男君はぼー君と共同経営するために嫁をもらった。
しかし、お互い家庭をもったらお互いの取り分などの問題が
沸々と沸いてきたために(実際に三家族の生活費を出すほど利益はない)
姉妹しかいない嫁さんの家を継ぐために
婿養子になった。(嫁さんの姉さんは既にサラリーマンに嫁いでいたから)
次男君の嫁さんの実家は、地元でも有名な優良農家だった。

婿養子と言っても、実はぼー君の家の隣だったりするわけで
仕事に関しては今も助け合ってやっている・・・
がっ!

すべての事から手を引いてしまった次男君・・・その代わりを
ぼー君は出来なかった。
そして、生活も改めなかった。
子供が産まれて、両親と自分の家族を背負ったぼー君。

農家は氷河期の真っ最中・・・

続く~



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