それもこれも丸ごとワタシ・・・。

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朝のリレー

「朝のリレー」谷川俊太郎

カムチャツカの若者が
きりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は
朝もやの中でバスを待っている

ニューヨークの少女が
ほほえみながら寝がえりをうつとき
ローマの少年は
柱頭を染める朝陽にウインクする

この地球では
いつもどこかで朝がはじまっている
ぼくらは朝をリレーするのだ
経度から経度へと
そうしていわば交替で地球を守る

眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで目覚時計のベルが鳴ってる

それはあなたの送った朝を
誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ



★この詩に関して色々★

この詩は教科書にも載っているし、ネスカフェのCMでも使われているので知ってる方も多いかと思います。CMは朗読している女性の声がすごく効果的で素敵。

①。この詩を見て、私が感じた気持ちにすごくよく似ていると思うある人のページです。
  ご覧ください。
  とても素直なイイ感想です。

徒然なるままに・・・



②。この詩は最近ネスカフェのCMで非常に効果的に使われ、大反響を呼んでいます。

  ゆっくりとご覧ください。 あなたの心に響く優しきフレーズです。

<ネスカフェ 「朝のリレー・空」篇>

現在放映中は <ネスカフェ 「朝のリレー・寝顔」篇>

このCM、スクリーンセイバーになってます。
こちら⇒http://jp.nescafe.com/morning/top.html


③。谷川俊太郎(たにかわ しゅんたろう)について

1931年東京生まれ。52年、「文学界」に詩を発表して注目を集め、処女詩集「二十億光年の孤独」を刊行、みずみずしい感性が高い評価を得る。
以降文筆業を生業として今日に至る。主な詩集には、読売文学賞を受賞した「日々の地図」をはじめ「ことばあそびうた」「定義」「みみをすます」「よしなしうた」「世間知ラズ」「モーツァルトを聴く人」などがある。
また、絵本「けんはへっちゃら」「こっぷ」「わたし」や、日本翻訳文化賞を受賞した訳詩集「マザーグースのうた」やスヌーピーでおなじみの「ピーナッツ」などの翻訳、脚本、写真、ビデオなどさまざまな分野で活躍している。現代を代表する詩人のひとり。


④。谷川賢作(たにかわ けんさく)について <ネスカフェのCMの中に流れる音楽は彼の作品です>

1960年、東京生まれ。ピアニスト/作曲家。
ピアニスト/作・編曲家。私立玉川学園高等部卒業後、アンスクールにてピアノ 及び音楽理論を佐藤允彦に師事。在学中から様々なセッションに参加するかたわら ラジオ ドラマ、舞台音楽の作・編曲を手がけるようになる。 1986年市川崑監督作品 「鹿鳴館」に起用されると、そ の後の市川監督の全作品の音楽を担当する。 1988、1995、1997年日本アカデミー賞優秀音楽賞受賞。1995年第40回アジア太平洋 映画祭最優秀音楽賞受賞。1996年 現代詩を歌うグループDiVaを結成、父である詩人 谷川俊太郎とともに全国各地で音楽と朗読のコンサートをおこなう。1999年自己のレーベル「トゥルバドールカフェ」を創設。2001年10人のピアニストにインタビューした「ピアノへ」(ブロンズ新社)を上梓、大変評判になる。2002年3月には詩画集『クレーの天使』(講談社刊)谷川俊太郎+パウル・クレーのピアノと朗読CDをリリース。これが俊太郎氏との初のコラボレートCDとなる。


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