高校生の哲学。

高校生の哲学。

夜更かし



周りに音を出す物は何も無く 勝手に動き回る物も無い。

普段は賑やかな部屋も 今だけはいつもと違う。

この部屋にいると時間が止まった気さえする。

自分が死ぬ時は こんな気分が良い。そんなことを思う。

窓の傍に腰掛けると 雨の落ちる音が聴こえてくる。

いつまでも鳴り止まない音は 気まぐれな旋律を奏で続けている。

壁に掛けられた時計から 時を刻む針の音が聴こえる。

雨と針だけの演奏は まるで世界に自分だけが取り残されたような気分にさせる。

もしも今 自分が死んでしまったとしても 後悔しないだろう。

このまま不様に生きて 大した価値も無い人間がみっともない死に方をするぐらいなら 今 ここで 未来に可能性を持つ人間が 惜しまれながら 満足しながら死んだ方がマシだ。

そんなことを考えていると 死ぬことすらしようとしない自分を憎く想った。

雨の音が 体から落ち着きを無くす。

時計の音が 気持ちを苛つかせる。

胸に手を当てて自分の鼓動を聴き 僕はやっと落ち着きを取り戻した。

また、時間が止まった。

また、静かな部屋で独りぼっち。

暫くすると 雨は止み 日が昇る。

人々が活動する音で 時を刻む音も もう聴こえない。

時間が進むのを実感し 人の息づく気配を感じる。

周りは音が溢れ 人々が動き回っている。

今死ぬのだけはゴメンだ。





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