発達障がいな息子たちとの日常

発達障がいな息子たちとの日常

真夜中の失踪



 夜中、ふと目覚めると 布団にmisaがいない 。階段の電気がついている。
 「トイレに行ったのかな(トイレは階下)、1人で起きて行けるなんて、姉とは違うな~」と感心しながらウトウト・・・が、気になって再びふと目を開けたが、やっぱりいない。おかしい・・・ 随分時間が経っている はずだ。

 不安を抱え1階に降りていくと、居間の電気がついている。
 「misa、何してるの?」・・・ 返事は無い 。見ると、確かにトイレの電気がついている。お腹こわして座り込んで泣いているのか???
 「misa、どうしたの?」ドアを開けたが やっぱりいない !どういうことだ?!

 ふと、風呂場の明かりが目に入った。・・・? 風呂・・・ (@_@;)???おそるおそるドアをゆっくり開けてみた・・・。いない。
・・・ん?!これ、misaのパジャマだな?!ドア近くに、 脱ぎ捨てられたパジャマ が!!
 そうか、 おねしょ だ(@_@)!

misaは濡れたパンツを嫌う子で、おむつが取れるのも早かった。だからnaoと違っておねしょしても朝まで寝ていることは絶対にない。

 おねしょで濡れたパンツを替えたんだ。じゃあmisaはどこ?
 「misa!どこ?」・・・やっぱり返事が無い。まさか、 義父母の部屋に ・・・???などと考えていると・・・

『ぴちゃん』

 んっ?!水音?!やっぱり風呂か?!再び風呂場をよく見ると・・・
 なんと!!半開きの 風呂蓋の奥にmisaが !!
 青い顔をして下唇をかみしめ、泣きをこらえているハダカのmisaが、 残り湯に浸かっている ではないか!!!!

 「な、なにしてんのーーこんなとこで!!探したんだよ!」
 「だって・・・おねしょでパンツ濡れたから洗おうとおもってたんだもん!」
 「洗おうとして何で湯船に入ってんの?!」
 「だって、水しか出なくて寒かったんだもぉおおおおおおお(T□T)」

 湯船に手を入れてみたが、やはり早春、湯ではなく、 水に近かった 。こんな冷たい所に何分いや何十分浸かっていたんだろう・・・。 慌てて居間のストーブをつけ、misaをタオルでくるんで抱き締め、泣きながら体中をさすった。もう少し気付くのが遅かったら、いやもし 朝までこのままだったら ・・・考えると背中が寒くなり、恐怖で手が震える。次々と悪いことばかり浮かんで涙がどんどんあふれてくる。
 きっと、ハダカになっちゃったもののお湯の出し方も分からず、寒くなってきて残り湯に気付き、浸かって温まろうと思ったんだ。それが入ってみたら湯ではなく驚いたが、出たらもっと寒くて出られなくなっちゃたんだろう・・・。どれほど心細かったか、みじめだったか、寒かったか・・・
 「何で降りてくる時ママを起こさなかったの?」
 「ママを起こすとmotoが泣くかなと思って。」
 やんちゃ坊主の優しさに触れてボロボロ泣いた。


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