型をこよなく重んじるも、嵌ることをめっぽう嫌がる作曲家の日記

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2023.08.09
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カテゴリ: 作曲家
指揮者の外山雄三先生が先月逝去されました。
知り合いでも何でもありませんが、
35年前に自分の曲のことで2回関わりがあります。
1度は審査員、1度は初演の指揮者だったことです。

名古屋文化振興賞をいただいた時の審査員は、
池辺晋一郎、三善晃、そして外山雄三先生でした。
結果は良くてもコンクールにはいい思い出がなく、
この受賞式も審査の先生は誰もいらっしゃいません。

主役のはずで受賞の挨拶もするのですが、

知り合いがいないと淋しいものです笑。
そんなわけでこの時は会いも話もしていません笑。

その翌年、日本交響楽振興財団作曲賞に入選し、
東京文化会館で東京交響楽団の指揮をされました。
この時は以前にも書きましたが、
大学時代にオーケストラ曲を作曲しても、
演奏できるカリキュラムがまだなかったために、
自分でどこかに応募して演奏してもらうしかなく、
最初のオーケストラ曲がこの機会になりました。

この時は編成による作曲の難しさを知らず、
無謀にもチェロ協奏曲を書いてしまったのです。

当時は若いチェリストも協奏曲のソロは大舞台です。

当時は自分からチェリストを選べるわけはなく、
財団からは長谷川陽子氏を推薦され快諾したところ、
外山先生からまだ未成年だからNGが出ました。
そして代わりに山本祐ノ介さんになりました。


会場に行って本当のバランスが初めてわかりました。
フラジオレットの記譜についてミスがあった時に、
オケを前に「先生は誰だ?」と一笑に付されたり、
「ここのフルートがもう少し聴こえさせたいのですが」
「この譜面では聴こえない」と嗜められ、
周りの弦楽器に音量を抑えるように指示されるなど、
未熟な自分にとっては猛省の日々を思い出します。

あの時があって実践的な作曲を考えるようになり、
机上の作曲よりも現場の勉強をするようになりました。
外山先生の印象は一口に言って、
歯に絹着せぬ物言いで聡明な方でした。





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最終更新日  2023.08.12 19:21:59
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