⑧日中米風?


私の連休が、ちょうど4.5.6日だったので、そのときに遊びに来るよう話していたのだ。よって、連休の間、秋・メグと2人の友達のシシが我が家にホームステイに来る事になった。で、前仲良くなった時に、餃子の話をしていたので、餃子でおもてなし…という事になった。
午前中、買い物に行った。私は、私で買い物があったので、

「あなた達のおもてなし…だから、1000円はお姉さんからの差し入れ」

という事で、分かれて買い物した。
私は、どんな餃子なのか見当がつかなかった。日本の餃子のイメージしかない。
そんな感覚なので、餃子だけでは…と思い、中華料理を作るため、酢豚・麻婆豆腐・エビチリ・棒棒鳥・チンジャーロースー・春巻きなどの材料を購入した。

彼女達も、沢山の野菜・小麦粉など…購入していた。うちにあるものや、私が購入したものまであったので、少し「一緒に買い物した方が良かったかしら…」なんて思ったりもした。

夜、19時位に、お客はやってくる…でも、餃子の準備…簡単に出来る物だろうと、思っていた。16時ごろ、秋が

「私達そろそろ、餃子作ってもいいですか?エプロンありますか?お姉さん」

普段エプロンをしない私は、奥からエプロンを探し出した。

それから、少しずつ自分の考えていた想像と大幅に違う餃子作りであることに気が付いた。皮から作る・・・といっていたが、ボールに大量の小麦粉を入れた時はびっくりした。その「皮」作りの担当は秋がした。中に入る「具」作りはメグがした。そしてシシは、二人のペースを見てきちんと、どちらとものサポートをする係だった。
「皮」にも驚いたが、「具」には、もっと驚いた。
まず、大量の野菜を、みじん切りした。まな板からはみ出るほどだ。しかも、私なら、「これ位まあいいか!」ってなるけど、彼女達は「まだ、まだ」と、長い時間みじん切りを続けた。白菜・セロリ・いか・しいたけ…そして、2種類の餃子を作るようで、それぞれ混ぜ合わせたが、具だけでも恐ろしいほどの量だった。
みじん切りした野菜などは湯通しして、混ぜ合わせた。ボールにも、まな板にも、そこいらじゅう一杯、「具」だらけだった。

その頃には、私も彼女達の作る餃子がいかに本格的で、手間のかかるものなのだ…ということが、やっと認識できた。

だから、若干包丁使いのつたない、シシにかわり…秋は変わらず皮作り、メグは皮に具を包む作業をしていた…シシは、みじん切りをしつつ、湯通しもしていたので、みじん切りをする係に私がなった。

具作りも終り、秋は、上手に麺棒を使って皮作りをし、メグ・シシは、せっせと皮に具を包んでいた。やっと、ガスコンロのスペースが開いた私は、ほかの中華を大急ぎで作った。私が作る中華は、クッ○ドゥーなどの、混ぜればできるやつなので、簡単だ。

具を皮に包むと、茹でる…これが中国の本場の餃子だそうだ。
中国では、餃子を食べる…となると一人20~30個ぐらい食べるらしく、今日集まる人数は私達夫婦、秋・メグ・シシで5人、お客様が3人、だんなクンの友達が一人来るので…9人…一人20個だとしたら…180個… (@@)~~

こんな事態になることが早くわかっていたら、もっと早い時間から取り組むべきだった。19時友達がやってきたときは、まだ少し皮包みをしていたが、テーブルの準備をする間、皮包みを一緒に楽しんでもらった。

さて、餃子も、料理も仕上がり、みんなでテーブルを囲んだ。立食パーティー風だ。一応乾杯の挨拶として、

         「日中友好に乾杯!」

とした。彼女達の作った茹で餃子は、ホットプレートで焼いてみたりもした。
日本の、ごく一般家庭で作る餃子に比べ、けた違いに上手い!ボリュームもあって、とにかく美味しい。ラーメン屋で食べるのとも違う、絶妙な味…

食後は、友達が持ってきた、手作りクレープをデザートにした。留学生達は、クレープは食べたことがない様で、果物や、カスタードクリーム・チョコレートクリームを教えてもらいながら包んでいた。デザートを食べながら、ウーロン茶のCMで出てくる、ゲームのようなのをしたりして、楽しんでいた。私は、彼女達より、少し(?)年が上なのでちょこっと、ついて行けず…でも、みんなが楽しそうにしているのをほほえましく眺めていた。
そんなこんなしていると、仕事を終えただんなクンの友人が到着した。彼は、だんなクンの職場の同僚だ。彼は、堀が深く、少しハーフのような顔立ちをしている。
彼の写っている写真を、秋とメグは見たときに

「この男は、何人ですか?えぇ~、日本人ですか?見えない…」

と言った。そんな彼がきて…

「本物の方が、もっとアメリカ人のように見える…」

と、驚いていた。コテコテの日本人だから、こっちはおかしくて仕方がない。
と、計9名で、わぁわぁいいながら、夜はふけた。

餃子をお土産に、友達は帰っていった。だんなクンの友人は、仕事の後、だんなクンが迎えに行ったので、帰りは私の運転で、秋・メグ・シシと一緒に彼の家まで送った。彼は帰りの車の中で、日本人がよくやる外国人の物まねなんかして、笑わせていた。みんなも、「なぜ、日本語が上手いのか?」「いつ国に帰るのか?」「どこからきたのか?」など、聞いて、げたげた笑っていた。

だんなクンの友人とも別れ、帰りの車の中

「あぁ、今日はとても楽しかった。お兄さんの友達は、やっぱりアメリカ人みたいに見えた」

と、口々に話をした。
私達里親との交流機会は多くても、それ以外の日本人との交流は、なかなか少ない。できるだけ、色々な人と少しでも多く出会ってほしい。でも、日本人である私達だって、何もなければ出会いはない。ならば、彼女達は、なおさら…私達の少しでも色々な人に…と思って開いたパーティーは、成功したと言ってもいいだろう。

でも!

結局、『日中友好餃子パーティー』は『日中米風?餃子パーティー』ということになった。



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