暇つぶしをしよう!

ラディの入院日記　更に続き

顔が黄色い？ええええええええええ？

９８年１月２６日

手術後なんとなく熱が続き冴えない日々・・・
日曜にはちまさんの友人が顔を見にきてくれたけど
熱と痛み、そして合併症に苦しむあたしはたいして言葉も交わせず
力なく笑顔を見せるのみ・・・orz
ていうか出来ればきてほしくないんですけど？
なんていえない・・・・・うわーーん

後から聞いたんですが、あたしがあまりにも黄色い顔をしていて友達はびびっていたとかｗｗ

この日状況はだいぶ危なかったんだそうですよｗ
胆管に詰まった胆石が思うようには排出されず胆汁がたまり
黄疸がひどくなってきていた模様ｗ
また合併症として併発していた「膵炎」も悪化して・・

膵炎の痛みはとにかく胆石よりも痛いのでは？と思うほどだったｗ
最初は仰向けでいるのが辛くなり右を向いて横になっていると
そのうち足も、手すらも動かすと痛みが走り、最後には息をするにも痛くてどうしようもなくなったん＞＜
涙ながらに看護婦さんに泣きつき痛み止めを打つもののまったくきかない状況

午後には外科部長と主治医の先生が訪れ膵炎の状況を見ながら相談。
とりあえず明日にでも胆嚢に穴を開け？管を通して胆汁を抜くことに決定。
これにより長期入院が決定となり膵炎が治まり次第外科手術をすることに・・・

アマノちゃんにあえない寂しさ
ちまさんと一緒にいられない刹那さ
でもそんなものより何より・・
苦しかった、痛かった・・
長期入院もこうなったら仕方ないとも思った。
とにかく助けて欲しい、それしか頭になかった・・・

その夜、２０時ごろ。それは突然始まった

なんとなく痛いなぁ・・と思っていたものが
あっという間に激痛に変わり
ベッドに横になっていられず起き上がる。
起き上がるとまた痛みがひどくなり横になる。
うつ伏せになってみる。
六人の大部屋なので一応回りに気を使い声を出さないようにタオルを噛んでみる。
とにかくベッドのうえでのた打ち回った。
ナースコールを押す。
今まで入院してから何度押しただろう・・・
少しは我慢しなきゃと思うものの
耐えられない痛みにナースコールを何度も押す。
隣のナースステーションから看護婦さんが飛んでくる。
あたしと同い年の娘を持つ看護婦さんで日ごろから気にかけていてくれた看護婦さんだった・・
「大丈夫？？いたむのね？？でもね、痛み止め点滴してるから大丈夫よ？」
声にならない声であたしは反論ｗ
「そんなレベルじゃないんだってば！！」
「おかしいね・・。ちょっと待っててね、先生に連絡するからね。」
看護婦さんは消えあたしはベッドのうえでひとり痛みに耐えきれず
声をあげて泣いていました。

しばらくすると看護婦さんが戻ってきて、
「今までの痛み止めじゃだめみたいだからもっと強いの打つからね、
でもこれ強すぎるからトイレにも、たてなくなるからね、尿管いれるからね」
出産に引き続き尿管につながれ、点滴には「もっと強い痛み止め」が注入されました。
痛み止めが効いてくるまでの間
看護婦さんはあたしの背中をさすったり
手を握って一生懸命に声をかけてくれて励ましてくれました。

死にたくなるほどの痛み。
「痛みを止められないなら、もう殺して・・。」
そうつぶやいてしまうほど、壮絶な痛みだった・・・

数分後、だんだん痛み止めが効き始めたのか楽になっていきベッドに横になることができるようになると
看護婦さんはやさしく頭をなでて
「ゆっくり休みなさいもう大丈夫よ」
そういってナースステーションへと戻っていき
一時間以上に及んだ痛みとの格闘に疲れたあたしは
すぅーっと眠りについたのです。

ふと目覚めると目の前にちまさんの姿がありました。
ラディ「来てくれたんだ（〃∇〃）今日大変だったんだよぉぉ。とにかくものすごく痛くって・・・＞＜」
必死にちまさんに今日の報告をするんだけど・・・
ちまさんがおかしいｗ
「そうか・・。あれ？なんか点滴のところに新しい機械が・・・」
とつぶやき機械？を観察した後（さすが電気製品フェチ！！違？ｗ
部屋を出て行っちゃった・・

ひどぉぉぉい！！
あたしが一生懸命話してるのにっ
ひどいよーーーちまさんのばかーーーーーっ

すると看護婦さんと戻ってきて部屋の入り口で話し始めました。
看護婦「さっきものすごい発作があってひどかったんでモルヒネ使ったんですよ」
ちま　「モルヒネですか？」
看護婦「だからかなり意識が朦朧としてると思うんで、話し掛けても分からないかも・・」
ちま　「そっか、それでさっき訳わからないこと口走ってたのか・・」

えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ

・・・・・・・・・・・・・

その後はそのままモルヒネのお世話になり
翌日の朝にはナースステーションに一番近い個室に移されました(^^;

これがあたしの麻薬初体験っぽｗ
ちまさんに言わせるとあたしが一生懸命はなしていたのは
まるで火星語で・・・ｗ
変だな？と思いながら「ぴぎゃめきゃめや？」なんて適当に返事をしたら
それに対してあたしも答えたとか・・・・（汗）
あたしはちゃんとはなしてたのよーっ　！！
ちゃんと聞こえてたし！！意味通じてたし！！
火星語ってなによーーーーーーーーーー＞＜

麻薬とは実に恐ろしいものですな・・・。

痛いとき意外は、病院って退屈なのね・・

９８年１月２８日

個室に移されて１日
とりあえず尿管は外れたもののトイレにはまだいかせてもらえません・・
個室から出ることも禁じられポータブルトイレで用を済ますorz
あれほど辛かった痛みもほとんど消え
モルヒネってすごい！！！ｗ
まだ痛みはあるけれどほとんど気にならないくらいで
痛みに耐性がついたのかとちょっとほくそえむ（〃∇〃）
夕方には別室の患者さんが病状悪化により別の個室と交換という形で
ナースステーションから一番遠い個室に移動する。
このときにポータブルトイレからも開放される（〃∇〃）

なんだかずいぶん元気になって
あれほどだるくって人と話すのがおっくうだった数日が嘘のようｗ
こうなるともうあたしの本領発揮♪
とりあえず看護婦さんの許可を取ってPHSで電話をかけまくる（笑）
夜にはちまさんがやってきていっしょにベッドに横になり
モルヒネ打たれていたときのあたしの話とか、遅くまで話したりｗ

胆石がなくなったとは思えないけど
ともかく胆管につまってた胆石が流れたんじゃないかと期待しつつ
眠りにつく。が、なぜか眠れない・・。

夜中の３時ごろ
とりあえずトイレにいこうと部屋を出ると泣き声が聞こえてくる。
かなり嫌な予感・・・
トイレに行くには朝までいた個室・・つまりナースステーションに一番近く
病状悪化した人がいる部屋の前を通らなきゃならない・・・
もしや・・・・orz
重い気持ちで通りすぎようとすると
更に大きな泣き声と啜り泣きまで聞こえた。
予感は的中したらしい。
あたしと部屋を交換した方が亡くなったようだ・・・

病院に、しかも内科に入院しているんだからない事ではないけれど、
なんだかとてもショックで落ち着かなくなってしまった。
うまく言えないけれど・・うん、ショックなのだと思う。

その後眠れずにいると看護婦さんが点滴の交換に訪れ、ついでに睡眠剤も点滴に入れてくれてやっと眠りにつく。

翌朝、またしても部屋移動となる。
もといた６人部屋に戻り、なんとなくほっとするも
すぐに看護婦さんが来て胃カメラに連れて行かれる。

ま、またですか・・・orz

確かに先生は「もう１度は経過見ないと」とはいったけど
この胃カメラだけは何とかしてほしいいいい
違うもので見れるようになればいいのに・・・。
はよ開発して！頭いい人！！！ｗ

とにもかくにも、もう手馴れてしまった喉麻酔の手順を踏み横になる。
先生　「一昨日の発作で流れてるといいんだけどねぇ、確かめてみよう^^」
ラディ「胃カメラじゃないと駄目なの？」
先生　「そうです。すぐ終わるからがんばって^^」
・・・がんばって、というのは簡単なもので
先生はカメラ飲むほうじゃないからいいよな、と
ココロでつぶやきながらカメラを飲む。
先生「ん？？？」
しばし手が止まり、モニターを見つめる先生。

あたしココロの叫び「なになに？？なんなのよぉ」
考え込んでないでよぉぉ。こわいじゃないかぁーっ

先生「胆管に詰まってた石がなくなってるよ、それに胆嚢の中の石もほとんどなくなってる」

あたしココロの叫び「やったーっ！！！じゃ、こないだの発作のときに流れたんだーっ」

先生「よしよし、これならすぐ退院できるね。」
そして胃カメラを取り出し、検査は終了（〃∇〃）

あれ？あれあれ？？？？もう終わり？？？
なんだかなんともない・・。
あれほど嫌で苦しかった胃カメラ。でもたいしたことない。
！！！そっか、手術の方が辛かったな、そういえば。
かなり不安だったし長かったし、あれを経験しちゃったからなんてことなのかな？
・・・・ラッキー！（笑）
うし！胃カメラいつでもこい！！！

いや・・嘘です。。ごめんなさい＞＜

９８年１月３１日から

検査結果は良好。
膵炎も先日の発作で石が流れて以来だんだん良くなってきている。
なにより石がほとんどなくなったことと、退院という言葉を聞いて
かなり元気になりました（〃∇〃）
点滴は今日いっぱいで夕飯からは食事を開始。
でも２週間もの絶食のためすぐには普通食は無理なのでおもゆから始めるらしい。
ともあれ楽しみが増えた（〃∇〃）
食事と退院。うふふふふふ♪

点滴がはずれたため行動が自由になるｗ
もうすでに健康人と同じ（〃∇〃）
朝の検温もあたしが寝てようとおきてようと無し（爆）
同室のおばあちゃんに頼まれてナースステーションに氷を取りに行ったり
売店までお使いもする♪
タバコは止められてるのでとりあえず我慢の日々・・・orz
とかいいながら
ちまさんが夜中に面会に来たときに隠れて一本もらい吸う（笑）

しかしとにかく退屈orz
痛いときは余裕も無いから１日なんてあっという間に過ぎたし
なんてことない入院生活だったけどほとんど治ってしまうととにかく暇！！！
外出は出来ないし・・・
ま、食事もとってなかったし２週間ベッドの上にいたので体力も当然落ちてるけどさ・・・
気持ちはとにかく元気。
本なんてすぐ読み飽きちゃうし、CD聞くといっても１日中聞いてられるわけじゃないし
テレビも決まったとき意外は見られない。

妙なもので面会室にあるテレビ使用権があるらしい。
というか、入院の長い人の中にボス的存在の人がいたり、なにやら掟があるらしい。
新人のあたしなんかがゆっくり面会室でテレビ見ようと思うなんて言語道断のようだｗ
「病院」というある種特別な環境の中にも社会が出来ていることを知ったのでしたが・・
てかどこにでも「独自ルール」があるんだねぇ～
外から見るとおかしいこと極まりないんだけど
中にいるとわからないんだよねｗ

２月１日

今日はなんとあたしの誕生日。そして日曜日。
実家の父と母がアマノちゃんを連れてお見舞いにくる！！！！
点滴も午前午後の二回でそれ以外は開放されているため病院ロビーに下りて
再会を果たす！

太った？？？アマノちゃん・・・
とにかくふっくらというかでぶでぶというか（笑）
よっぽど大切にされてるらしく、ぶくぶく太っていて・・・
あたしの入院前なんかすらっとしててすっきりしてて・・・。
はぁ・・・・orz

でもね！泣かれなかった！！！
もう忘れられてるんじゃ？
それとも捨てられたと思って嫌われてるんじゃ？？
前日からそんな不安ばかりが胸の中にあったけど
そんな心配は無用だったよ（〃∇〃）
さすがあたしの娘（〃∇〃）
なにより元気そうなアマノちゃんを見て安心した。
そしてとにかく帰りたくなった。早く退院したい、今すぐにでも！！

２月２日

退院日が２月５日に決定（〃∇〃）
翌日にはお風呂解禁！！！
退院が決まったのもうれしいけれどやっぱりお風呂解禁でしょう！
これが一番嬉しいかも。
なにせ入院してからずーっとお風呂入れなくって
タオルで体を拭くぐらいしか出来なかったし、髪の毛だって
一度ちまさんに洗ってもらったきり、汚いもんです（苦笑）
この際病院のお風呂が汚かろうがなんだろうが関係無いです。
見事一番風呂を奪い取り、入浴。幸せだなぁと涙を流す。

ここで食事に関することを書いておこう。忘れないように（笑）

１月３１日１日目、見事におもゆ。
離乳食で作ってたし、なんでも食べれればと思ったけど
思った以上にまずい（^^;
お味噌汁も具はなくほんとにアマノちゃんの離乳食と一緒ｗ
アマノちゃんはこんなもの食べて喜んでるのか、と恐ろしくなったｗ

２月１日２日目、３分がゆ。
昨日に比べたらまだましかもしれないけど
やっぱりまずいことには変わりなしｗ
早く食べ物を噛みたい。

２月２日３日目。夜から５分がゆになる。
でも・・物足りない。

２月３日４日目。７分がゆ。
だんだん近づいてくる、普通食！
早く来い来い、普通食！！！
そうだ、明日から普通食のはず！！！♪

２月４日５日目。
予想は外れ、全がゆ。
看護婦さんに聞いてみると普通食は先生からストップがかかっているらしい。

ええええええええええええええええ
普通食くわせろぉぉぉぉ～～～ｗ

夕方様子を見に来た先生に直訴する。
ラディ「先生。もういいかげん普通食食べたいですぅ・・」
先生　「普通食？うーん、あきらめて入院中はおかゆ食べてなさい」
ラディ「えーーっ、そんなぁ～」
先生　「退院したら普通のご飯食べればいいだろ？^^」

直訴失敗（^^;

その笑顔が憎たらしい・・・ふぇーーん

ラディの入院日記　終わりはこちら（〃∇〃）

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