特別枠日記



土曜日に の一周忌法要があるので
金曜の夜、ダンナちゃんの
仕事が終わるのを待って
実家へ。
到着は十時半ぐらい。あとは寝るだけという
準備をしていったけど、やっぱり何だかんだと
十二時近くまで、子供達は起きてて…
「ねぇ、ビール半分飲まない?」という
母の言葉に
「飲んだら、一緒に寝てしまいそうだからやめとく」
と、答えた。
そして、ダンナチャンも娘達も寝たのだが
車中ずっと寝ていた息子を寝かしつけるのに
苦労していた。
ら…
フスマ越しの隣の部屋から、母の声
「ねぇ・・×××」何言ってるのか聞き取れない。
(もう、話し掛けるなよぉ。もう少しで寝そうなのに・・)と
無視していた。
すると、「のん…ウウゥ…」?????

行って見ると母が倒れていた。
つい、五分ほどまえに一緒にビール飲もうと言っていたのに
どうした?
「吐きそう…」慌ててビニール袋を取りに走る。
「何か食べたの? 」さては、テーブルの上にのっていた
シュークリームを食べたのかと思った。
この一週間、風邪をひいていて
食欲が無く、点滴を受けに
通院していたのを知っていたので
生クリームにアタッタのだと思った。
母「原因は解っているの・・」でも、吐き方が尋常じゃない。

同居している次兄のところへいき
「何か、様子が変だよ。ちょっと来てよ」と言うと・・
ムッとした顔の次兄が、「台所にあった、お茶の缶
飲んじゃったって言ってたぞ。」
ウッゲー!ウソでしょー?

実は、実家では誰もタバコを吸わない。
灰皿を探すのが面倒で、ついゴミ箱にあった
お茶の缶をダンナちゃんに差し出した…
家の中は普段は禁煙だし、兄弟たちも
外で喫煙している。その日はちょっと寒かったし
ダンナちゃんは面倒になったらしく
換気扇の下で吸っていた。
(弁解するようだが、もちろん子供の手の届く
高さのところへは置いていなかった)

どんどん様子が悪化していく母を
次兄と相談し、病院へ車で連れて行くことに…
しかし・・もう、歩くこともできないぐらいの
苦しみ方で(本当に死んでしまうかと思った)
救急車で搬送してもらうことにした。
そこで、疲れきって寝ている
(もちろんこの事態を知る由もない)
ダンナちゃんを叩き起こし、子供を任せて
私が、七転八倒する母に連れ添って
救急車に同乗した。

水の入ったお茶の缶の中に3本の吸殻が入っていた。
それを、コップに移して
飲んだらしい。
「普段なら缶のお茶なんて飲まないんだけど
すごく喉が渇いていて・・」と。

何で、お茶の缶なんて灰皿代わりに渡してしまったんだろう。
何で、「外で吸いなさい」と、ダンナちゃんに言わなかったんだろう?
何で、一口でもビールに付き合ってあげなかったんだろう・・
と、苦しむ母の背中をさすりつつ後悔しっぱなし…

むろん、吸った後の処理を怠ったダンナも悪い。
よく見もせず(飲み口に灰がいっぱい付いてたのに)、
匂いにも気がつかず、飲み込んだ母も悪い。
しかし、責任で言えば「灰皿替わりに…」と差し出した
私の罪が一番重い。

車中も吐き気が止まらず
どんどん顔色が土色に…
父の一周忌にこんなことが、起こるなんて
なんてこと? 
「お父さんが、呼びにきたと思った」(後の母の弁)
病院に到着。「皆、吐き出しているとは思いますが
胃洗浄をします。」との先生の説明。

胃洗浄後の説明。
母は胃癌で三年前に三分の二を摘出してしまっている。
よって、普通の人よりもかなり早く
腸の方へ流れてしまっている可能性があり
痙攣が起こるかもしれない。と。
とりあえず、入院をお願いし様子を見るこになった。
入院の準備等があるので待ってくださいと言われて
待合室で後から自家用車でやってきた
次兄と待機。
夜中の一時半だというのに、診察を待っている人が
沢山いた。待っている人は、自分の車で来た人たち。
やはり、救急車で来た人が優先されてしまうのだろう。
(何かあったら遠慮せずに救急車を呼んだ方が得策だと実感)

やっと、病室に入れたのは夜中の三時半だった。
その頃には大分に、顔色も元に戻り一安心。
しかし…・
明日の法要をどうする?
遠方の方から来る親戚達は、もう切符も手配している。
お寺や、旅館にお料理の席や、宿泊もお願いしてある。
母抜きの法事は考えられないし…
次兄と2人、頭を抱えた。

家に戻れたのは、
4時頃。それから、汚れてしまった
カーペットなどを片付けて…
それでも、先ほどの母の苦しみ方を見てしまった
恐怖と明日の法要のことを考えると寝られない。

病院の開くのを待って電話。
「退院を許可します」で、大安心。
それでも、午前中は寝てもらっていたが…
午後からの法事。
諸々のいざこざがあり、この母の「一泊入院」
のいきさつを、話さざる得ない状況にて
私たち夫婦は【針のムシロ状態】。
当たり前か…
まぁ、母も「飲み込むかぁ?普通」というので
【ボケ疑惑】をされて、バツが悪いやら
ムッとするやら…でした。

しかし…今更ながらに
ニコチン中毒の怖さを思い知らされました。

が、「これでタバコ止める気になった?」の声に
「飲んだりしないもん。私は吸うんだもん!」と
答えたのは、嫌な性格なこの私です。




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