サルデーニャの海と風と

サルデーニャの海と風と

1990年6月 出会い


月に一度、AFSのキャンベラチャプターでは留学生とボランティアの会合を何らかの形で行っていた。

留学6ヶ月目。英語もだいぶ上達し、友達やホストファミリーともスムーズにコミュニケーションがとれるようになった。
今月の会合は、“ラミントンパーティー”。
ラミントンはスポンジケーキを砂糖とココアのアイシングでくるみ、ココナッツをまぶしたオーストラリア特有のケーキ。
これをみんなで作って売り、チャプターの運転資金に当てるのだ。

ラミントンを作っていると、新しく6ヶ月のプログラムでイタリアから来た男の子が紹介された。 
七三分けのちっちゃい色白の、シャイな男の子。  ということで私の興味対象外。

しかし、彼にまったくかまわず、将来結婚することになるとは夢にも思わず、
ほかの留学生達とふざけあい飛び回る私に、彼は一目ぼれしてしまったのである(彼曰く)。


つづく

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