サルデーニャの海と風と

サルデーニャの海と風と

三日目



夜はせきがひどくて、何度も起こされた。
ゆみーなもあまりよく眠れなかった様子。
朝からごちゃごちゃ言っている。

朝の検診では体調はまだ良いとはいえないから
あと何日か入院と言われた。

ゆみーながテレビのコンセントを触って落とし、壊れてしまったので
テレビもない生活。 
あと何日か、というのはかなりぞっとする。

ゆみーなはだいぶ元気が出てきて、ベットの上で立ち上がって
なんだかんだと言う。

点滴のチューブを引っ張ったりするのでますます目が離せない。

元気になってきたのはいいが、
点滴が終わらない限りたいして動くことができないのでお互いにツライ。
  文字通り、一分たりとも目が離せないのでいい加減疲れてしまう。


12時ごろ、やっとまあがやってきた。
出張を一日切り上げて、昨日の夜ミラノから帰ってきたのだ。

一週間ぶりで、しかもこんな事があったので姿を見たとたん
全身の力が抜けて涙が出てきそうな感じがした。
ゆみーなも半泣きで、すぐに両手を伸ばした。

せにーのを迎えに行かなければならないため2時間ほどで帰ってしまったが、
近くにいるというだけで安心感はぜんぜん違う。
我が家から持ってきてほしいものをリストにして明日持ってきてもらうことにした。


朝8時半に500mlの点滴を始めてそれが終わった夕方17時ごろに
続けて250ml。

夜22時半ごろになってやっと全部終わった。
起きていても寝ていても、動いたりごろごろ転がったりして
チューブが絡まってしまうのでまったく困ったものだ。

しかし今夜は点滴が全部終わったのでゆっくり寝られる。

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