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January 5, 2009
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カテゴリ: カテゴリ未分類


今回の詠題は「酒」

「酒」の歌は万葉の頃から名歌がいろいろあるし、漢詩でもいろいろ読んだことがある。

今、臨書している名書「蘭亭之叙」でも、曲水の宴の場面描写に「一觴一詠」というフレーズがでてくる。
「蘭亭之叙」は。歌会の記であるのに、だんだん終わりの方になると、字が柔らかく奔放になってきたりするし、書にも歌にもほろよいの酒はご縁があるようだ。
(「觴」は「盃」の意味。昔は、動物の角を切ってお酒を注いだのではないか・・というのは全くの想像で、「大漢和」にも「さかづき」としか出ていないけれども。ただし、さすがに用例として、「一觴一詠(王義之)」は出ている。)

私も、酒を詠んだことがなかったわけではないのだけれども・・・・いざ題詠となると、かなり苦戦した。

ただ、先生がコメントの欄にたくさん引用してくださった名歌の鑑賞することができたのは、収穫だったけれども。


バンクーバー短歌会会員作品

詠題「酒」


手に手取り酒樽を割る秋の庭新郎新婦の笑みいや増せり

雛段の前に集ひて歌詠みの友らと祝ふ甘酒飲みて (とみこ)

大瓶を頭にのせ運ぶ女(をみな)らの幻見ゆるやちむん通り (友)

渇きたる咽喉(のみど)を通るほろ苦さビール美味しと華甲にして知る (奈津)

妻われは好まざりしが構はずに酒をこよなく愛でゐき夫は (虹)

飲みすぎのひとつ覚えの言ひ訳ね「楽しい酒は百薬の長~!」 (のりこ)

今にして思へば祖母はお洒落さん久留米絣のもんぺ好みき (ふみ)

料理にと酒やワインを欠かさずにそなへ置くなり下戸のわたしも (みき)

一生に一度でいいの酔ひ痴れて君にくだくだからみてみたし (みちこ)

垣越しに杉の香のせり酒蔵の軒に杉玉垂るる季節は (ゆりこ) 

風邪気味の我に作りし卵酒母のみの味いつぱい飲みき (よしこ)

夕闇にテールライトの続きつつ酒匂(さかは)平野に休日暮れる (茜)

「よし、飯(めし)だ」〆(しめ)のごとくに夜々四合飲みたる後の父のあの声 (あき)

後追はず寒露、立冬過ごしたりビール断ちしは中秋の頃 (粟)

今日は飲むと酒を含みて笑ひたる病み衰へし父と別れき (唐)

色、形それぞれ違ふ六客の切り子グラスを下戸なれど持つ (梢)

名につられ大吟醸の「雪月花」一本求む免税店に (沙羅)

呆れたと娘は笑へども忘れずに毎夜酒置く遺骨の前に (すみえ)






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最終更新日  January 9, 2009 04:47:13 AM
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