能登の手染め日記

能登の手染め日記

Sep 19, 2016
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カテゴリ: 絵・美術について
久しぶりの東京の日々。竹下口に立つと通りいっぱいに溢れる人波。女学生が満員電車に何両も混雑している状態で、田舎のおじさんは、まるで納品業者のような感じで道の端を荷物を抱えてギャラリーに向かった(笑

ココには、ひとつの時代の美が溢れてて、大きなエネルギーがうごめいていた。でも、店のシャッターや壁のスプレー文字がパターン化して汚ならしいのが多い。もっと美しく描けよ!(^^ゞ

展示会の日々、第一線で仕事をする広告デザインの精鋭や若い日本画家との話の中、その言葉の端々に見え隠れする彼らの尖った刃に触れた気がする。こんな田舎の高齢者にも、先の鈍った刃では戦えないと思わせてくれる時間だった(^^


興味の無い人には全く意味が無いような草木染めの『尖った絞り』(^^;

この絞り、更に完成度を高めなければ!

本来の創作というのは、既存の概念を打ち破る意識であったり、先を飛び交う感覚や、本質を突き抜く眼であったり、全く世の中に無かったものを創り出そうとする気概から生まれるものだ。作品を発表するということは、他の人と同じような物では意味が無い。

それぞれに美はあって、自分の色を出すという作りかたもある。良い趣味を探す場合もある。売れるものを作ることもある。が、染色の歴史の中で過去に在ったものと同じような物ではつまらない。今の時代に生まれて、この時代に生きる者にしかできない仕事がある。

あらためて、自分自身のテーマを見つめなおす機会になった。耐光堅牢度の良い草木染め、不可能だった模様染めを創り出す。草木染めで、どこまで可能なのか?このテーマの実現が、過去の天然染料による染めや伝統を踏まえた先にある。それが新しい草木染めになる筈だ。

…って、また新たな実験と試行錯誤の日々、データとの格闘が始まるということね(^^ゞ

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Last updated  Sep 19, 2016 06:46:05 PM
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