酒家ぬまのふ

酒家ぬまのふ

2005年09月05日
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(今日はちと長文)

この本


を読み終えた。少年の頃からオランダ人外科医のそばについて蘭語を
学習し、ついには通訳界のトップに登りつめた今村英生という日蘭
通訳者のお話でなかなか面白かった。 
 彼は、吉宗の前で馬術を披露したオランダ人ケイズルの通訳として
共に江戸に来ていた人物である。
 歴史好きで馬好きな私は馬事史の本を読んだりする。でもどうしても
わからないのが



ということである。
 馬の蹄を保護する必要については古くから認識があり、戦場では鎖を
普段は人の髪の毛や、藁を編んだくつを馬に履かせたりしていたらしい。
 けど

 「幕府はひょっとして装蹄には興味を引かなかったのかなあ?でも
徳川将軍家屈指の馬ヲタ吉宗が注目しないなんて考えられないなあ」

と常々考えていた。
 しかしこの本を読むと、馬術を披露したケイズルへ15ヶ条の下問があり
その中に馬術や去勢の事の共に

 一、鉄沓打候事

と、ちゃんと装蹄に関する下問があり、そして英生はケイズルからの

 幕府は装蹄の知識は持っていたようなのだが、日本で装蹄が本格的に
始まるのは実に明治の始まりを待たねばならなかった。
 ん~謎は深まるばかりだなあ。






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Last updated  2005年09月06日 00時30分49秒
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Re:「鉄沓打候事」(09/05)  
親猿  さん
う~ん・・・一晩考えたけどわからん・・・。
草鞋を履かせてたということは何か履かさんといかんということは認識してたんだろうし、鉄砲や日本刀鍛えてた日本の鍛冶屋さんの技術は世界でも一流だったろうし・・・。
ウマの地位が低かったのか? 「ウマはワラジでいいんだ!」程度の考え方だったのか・・・?

(2005年09月06日 10時09分44秒)

Re[1]:「鉄沓打候事」(09/05)  
ぬまのふ  さん
 親猿さんこんにちは

>草鞋を履かせてたということは何か履かさんといかんということは認識してたんだろうし、鉄砲や日本刀鍛えてた日本の鍛冶屋さんの技術は世界でも一流だったろうし・・・。

 そうそう。鉄砲や刀を作れて蹄鉄を作れないって
考えにくいですよねえ。
 そこが問題を複雑にしてる感じです(´・ω・`) (2005年09月08日 01時24分08秒)

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