検査結果と症状



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<検査1回目>アトピーを疑いはじめて、初めての血液検査。母親の食事制限はない状態での結果!

実施日:2005年1月4日(生後5ヶ月)
IgE     124 U/ml
卵白      4 (42.8)
他食品・ダニ・カビ・ハウスダスト 全て0

<食事内容>
母親:検査結果を1月11日に聞くまで、卵・小麦・乳など全てのアレルゲンにおいて、何の制限もなく通常通り摂取。
   1月11日以降は自主的に粗食(魚・煮物・サラダ・みそ汁など)を心がけ、医師からの完全除去指導は卵、一応鶏肉も控えるよう指示。
チビ:母乳・果汁(時々・少々)だったが、結果を聞いてからは母乳と白湯のみ。

<治療方針>
1月はじめから通い始め、私たちは当初ステロイドは拒否する方針で、医師も今の状態ならなんとか、と意向をくんでくれ、
ケトテンとタベジールの内服と、亜鉛華軟膏などで様子を見ていたが、2月4日より、
医師の提案&親の決断でステロイド外用薬を使って治療をはじめる。

<症状・感想>
非ステロイド系の外用薬は効かなくなり、ステロイドを塗っている時だけ一時的に良くなるが、
じゅくじゅくした痒みを伴う湿疹が常にどこかに出ている状態。特にこの時期は全身、顔もお腹も背中も出ていた。
ステロイドを使い始めても、すぐに湿疹が全てなくなるわけではなく、湿疹が残っている以上痒みもなくなるわけではない。
それでもステロイドを使い始めて、以前100%だった痒みは70~60%に落ちついたようだ。
痒みで日中は遊ぶことも出来ず、ずっと両親のどちらかの膝抱っこ。力下限が効かない時期なので、
強く掻きすぎないよう目も手も全く離せない状態が一日中続く。
夜は普通の赤ちゃんと同じように数時間おきに授乳。寝かし付けは痒みに邪魔され苦労する。

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<検査2回目>                               <離乳食> 
母親が卵のみ除去での母乳を飲んできた期間の結果!        2月(7ヶ月):1回食
実施日:2005年3月8日(生後7ヶ月)前回より2ヶ月ぶり        野菜の裏ごしスープ(大根・かぶ・菜の花・白菜・ブロッコリー)           
IgE     932 IU/ml                          穀類では米は症状が悪化したような気がしてアマランサス・雑穀
卵白      6 (100以上) 
ミルク     3 (12.40)                         3月(8ヶ月):2回食 
小麦      5 (84.70)                          穀類と野菜裏ごしを1品づつ1日2回で徐々に野菜は2品に。            
米       3 ( 8.52)                          穀類ではササニシキが登場!好感触だったので続ける。
ゴマ      3 ( 5.15)                          芋類はサツマイモ・ジャガイモで、カボチャもOK!
大豆      3 ( 7.55)                          3月末からハタハタなど魚のすり流しをはじめる。
豚肉      3 ( 6.16)                          穀類か芋・魚・野菜のメニューになる。
牛肉      3 ( 6.04)                          人参・キャベツ・大根・ほうれん草・サラダ菜・小松菜等が参入
カレイ     3 ( 7.22)
じゃがいも   3 ( 6.99)                         4月(10ヶ月目前):3回食
鶏肉      3 ( 5.34)                          大豆挑戦で豆腐がOKになり、豚肉もOK。    
ヤケヒョウダニ 3 ( 5.13)                          雑穀を控えキヌヒカリ(精米歩合UP)に変える   
カンジダ    3 ( 6.02)                          野菜・魚など順調に種類が増える!


<食事内容>
母親:この検査結果以降は卵に加え、小麦・乳製品の除去指導があり、小麦は許可された醤油以外は取らないようになる。
   自主的に肉類を控えて魚ばかりになっていたが、鶏肉も解除され赤身の肉類を食べるようになる。
チビ:母乳・離乳食(抗原の低い野菜・米の粥)と白湯
   雑穀やアマランサスなど回転させていたが、ほぼ米のみになる。
   4月末から3回食へ移行と同時に、豚肉・魚・豆腐がOK食材に加わる。

<治療方針>
変わらず標準治療を継続。ステロイド外用薬・保湿剤・内服薬、あとは掃除面・洗剤類など生活環境系も気をつける。
3月末からインタール1日3回服用。これで朝一以外の授乳と離乳食をカバー。

<症状・感想>
内服薬の効果か食事除去の効果か、受診当初の痒みが100%とすると、やっと50%程の痒みに落ちつき、
ほんの少しなら痒みを忘れ遊べる時間ができはじめる。それでもうつぶせにするとすぐに顔をこすりつける。
まだ痒みに支配されている状況は続いていて、夜も痒みで掻き始めすぐに起きてしまい、本人も親も辛いので、
タオルでくるんで寝かせると、なんとか3時間おきくらいにしか起きなくなる。

検査から日も経ち、4月頃から不思議なほど肌が綺麗な日が増えてくる。
ステロイドを塗っても、以前はじゅくじゅくがなくなるほど肌が綺麗にならなかったが、
この頃からじゅくじゅくも赤みもひくほどにまで薬が効くようになり肌の回復状態が良くなる。
ここからは、さらに右肩上がりに1歳の次の検査までぐんぐんと肌の状態が良くなりステロイドの使用頻度が少なくなる。

じゅくじゅくの湿疹はほぼなくなり、波はあるものの小さく、ステロイドでのコントロールが効くようになる。
湿疹の状態が良くなれば当然痒みも減ってきて、遊べる時間が増え発達がめざましくなる。
ただ、完全に痒みのない状態ではない。まだ夜はタオルでくるんでねかせたり、バンドをつけたり
オムツ替えの時や昼間でも痒みが強い時はひじっこが欠かせない状態。

湿疹がましになると同時に、4月頃授乳も4回ほどですむようになり授乳で得られる安心感への依存が
非常に薄らぎ、1歳頃での卒乳を考えはじめる。

今となっては4月末頃からはあまり掻く手を制限しすぎない方が、発達面では良かったのだろうと思う。
ただ白目の中を掻き、血がにじんでいたのを目の当たりにし、制限せざるを得ない気持ちになったが、
チビにゃんがこの頃寝返りをしなかったり、自分でころんと寝っ転がれなかったのは
こういう手の制限の影響が大きかったのだろうと感じる。その時はやっとなんとか綺麗になった肌を守ろうと必死で、
真剣に考えそうしていたことなので、間違っていたとも思わないが、色々な発達を遅らせてしまうことにはなったかもしれない。


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<検査3回目>3大アレルゲン除去の母親の母乳(前回検査以降)を飲んきた期間の結果!

実施日:2005年7月15日(生後12ヶ月)前回より6ヶ月ぶり
IgE     272 IU/ml↓
卵白      5 (54.60)↓
ミルク     2 ( 3.18)↓
小麦      4 (20.00)↓
米       2 ( 1.52)↓
ゴマ      1 ( 0.65)↓
大豆      2 ( 1.47)↓
豚肉      1 ( 0.48)↓
牛肉      1 ( 0.57)↓
じゃがいも   1 ( 0.51)↓
鶏肉      2 ( 0.71)↓
ヤケヒョウダニ 1 ( 0.38)↓
カンジダ    0 ( 0.32)↓
カレイ     1 ( 0.54)↓

<食事内容>
母親:7月14日に卒乳以降は母親の除去を解除する。
   今回の検査結果は、母親が3大アレルゲンを除去してから初めての結果という事になる。
チビ:7月15日よりアレルギー治療用ミルクミルフィーに切り替え・3回の離乳食・白湯

<治療方針>
外用薬・環境整備などを継続し、チビにゃんの食材は有機など出来る範囲でこだわるようにする。
内服薬はタベジールは中止し、ケトテンとインタールのみになる。

<症状・感想>
4月から以前加速傾向で良くなっていた湿疹は、卒乳後さらによくなりアレルギー治療用ミルクの相性も良く、
じゅくじゅく湿疹は一切なくなる。背中お腹は湿疹が出ていたのが嘘のようにツルツルに綺麗になり、
根強いほっぺ・あご・首周り・耳などもでても赤い湿疹ではなく、オレンジっぽい湿疹で
痒みもかなり落ちついてきて、たくさん遊べるようになってきた。

9月になり、寝ている間つけていたバンドを外して自由に手放しで寝られるようになる!
この後、また成長がめざましくなり1歳2ヶ月の終わりに遂に歩き始めた。


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<現時点でのアトピーへの思い>

2006.2
薬の手を借りつつではあるけれど、ここまで肌が綺麗になたのは、
検査結果を参考に指導された食品の除去・生活環境の整備、質の良い食材...
と色々と要因はあるのかもしれないけれど、やはり「成長」は一番大きな特効薬だと改めて思う。
一時は何を食べさせても湿疹が悪化し、何も食べられないんじゃないかと思うほどだったけれど、
少しづつ食の幅が広がり、今では食事に影響されて湿疹が出るようなこともないと感じている。
もちろん、今後除去を解除していくに従って、そうはいかなくなるのだろうけど。

そして、ステロイド。これもやっぱり今のお肌になるのに必要な物だったと思える。
うまくコントロール出来るようになるには多少時間はかかるけれど、使い方をよく考え
薬をよく知って使うことで、お肌のバリア形成には大きな効果をもたらしてくれたと思う。

4月からの急激な良好兆候を起こす、ひきがねになってくれたことは間違いないと思っている。


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<2006.3>
2006年2月18日よりケトテン内服薬を中止する。

痒みの程度は、日中に関しては服用時とそう変わりないが、夜の寝入りだけは明らかに痒みが増している様子。
これは季節も関係しているのかも知れないし、一概に内服薬中にの影響とは言えないが、
ちょうど内服中止後から痒みが増していることは事実。
でも、夜中に起きるほどの痒みではなく、湿疹も、時々ここ数ヶ月出たことがないような所に
ぽつぽつと出てくるが、すぐにひく湿疹で、なんとか内服中止を継続中。


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<2006.5>
4月末、アトピー以外に罹ったはじめてともいえる病気が水疱瘡。
27.28日には37.8ほどの発熱も初めて経験し、少し肌の状態は悪くなったものの、
水疱瘡の完治と共に、また皮膚の調子も盛り返してくる。
5月半ばからは、肌も綺麗になってきて、ケトテン服用中止の影響と思われていた痒みも
気づけばすっかり気にならなくなっていた。夜の寝入りは、相変わらず多少痒がることもあるが、
気になる程度でもなく、今はインタールのみで充分だと思う。
予定としては7月、2歳になった時点でインタールも中止の方向でいくらしい。

その後の除去解除からが、本格的な第二次アトピー対戦かな(^^;)と思う。

現在の食事内容は、米が主食で魚メイン。肉は鶏肉・豚肉とあとレトルトで馬肉も食べている。
レトルトのベビーフードで利用しているのはアンパンマンカレーやキューピーの煮込みハンバーグなど。
牛肉は安全なミンチというのがなかなか買えず、わざわざ食べさせたい物でもないので控えている。
野菜は3月から好き嫌いが増え、緑のもので食べるのは豆のみ。困りつつも、
ハンバーグのソースを作るときにレタスを刻んで混ぜたり、悪戦苦闘しつつ食べさせている。

<検査4回目>アレルギー治療用ミルクに切り替えた期間の結果!

実施日:2006年1月6日(生後18ヶ月)前回より6ヶ月ぶり
IgE     94 IU/ml ↓
卵白      3 (16.30)↓
ミルク     2 ( 1.28)↓
小麦      3 ( 7.10)↓
米       0 ( 0.18)↓
大豆      0 ( 0.13)↓
ヤケヒョウダニ 0 ( 0.11)↓
カンジダ    0 ( 0.07)↓
えび      2 ( 0.96)初
卵黄      2 ( 1.68)初
ソバ      0 ( 0.10)初
ピーナッツ   0 ( 0.10)初
ex2(動物上皮)1( 0.41)初
オボムコイド  3 (12.30)初

<食事内容>
母親:除去品目はなし
チビ:ミルフィー・離乳食(米が主食・野菜・魚・鶏肉・豚肉・牛肉)
   除去は依然小麦・乳・卵だが、醤油の小麦はOKとの指示
   肉類よりは魚がメインで、野菜は煮物系にし少しづつ味を付ける(天然塩・てんさいオリゴ糖・有機丸大豆醤油小麦入)

<治療方針>
これまで通り標準治療を継続中。内服はケトテンのみになる予定。
痒みに関しては、本人が満足するくらいか、掻きすぎない程度までは掻かせる方針になれた。

<症状>
ステロイドはほほ・あごは週に1回程度、膝関節・手首・うなじ・耳は週に何回か塗る程度。
痒みは1日を通して非常に落ちついていて、イライラしても掻いてどうにかしようとしなくなる。

肌の見た目も、痒みに関してもアトピーでない子とそう変わらないかも、と思うほど。
症状が落ちついてきた今は、薬なしでこの状態が保てるようになるのが目標だけれど、急がずじっくりつきあっていきたい。

食に関してはアレルギー対応BFや除去品目が直接入っていないBFも試したりしている。


<検査5回目>途中牛乳負荷試験を経ての結果

実施日:2006年8月11日(生後25ヶ月・2才1ヶ月)前回より6ヶ月ぶり
IgE     104IU/ml ↑前回94
卵白      4 (19.50)↑  3(16.3)
ミルク     2 ( 2.38)↑  2(1.28)
小麦      3 (11.90)↑  3(7.10)
米       /           0(0.18)
大豆      /           0(0.13)
ヤケヒョウダニ 0 ( 0.19)↑  0(0.11)
カンジダ    0 ( 0.07)↓  0(0.04)
えび      2 ( 1.02)↑  2(0.96)
卵黄      2 ( 2.36)↑  2(1.68)
ソバ      0 ( 0.10)=  0(0.10) 
ピーナッツ   0 ( 0.03)↓  0(0.10)
ex2(動物上皮)1( 0.67)↑  0(0.41)
オボムコイド  3 (14.90)↑  3(12.3)
カボチャ    0 ( 0.04)初
キウイ     0 ( 0.02)初

<食事内容>
母親:除去品目はなし
チビ:ミルフィー・食事(米が主食・野菜・魚・鶏肉・豚肉・牛肉)
   除去は依然小麦・乳・卵だが、醤油の小麦はOK
   肉類よりは魚がメインで、野菜は煮物系味を付ける(天然塩・てんさいオリゴ糖・有機丸大豆醤油小麦入)

<治療方針>
これまで通り標準治療を継続中。内服はなし。
痒みに関しては、とめないといけないほどの痒みはあまりなく、寝入りも少しましになる。

<症状>
ステロイドの使用は、顔に塗ることはほぼなく、耳切れ・膝裏・首周り・手首・足首に週に1~2回。
痒みは1日を通して非常に落ちついている。
肌の見た目も、痒みに関してもアトピー!とすぐに見た目でわかる人はいないほどになる。

アトピー体質はもちろんあるものの、皮膚症状に関しては非常につきあいやすい程度に落ち着いてきている。
それとは逆に、食物アレルギーの方はこれからがとくに重要で、
チビにゃんの場合は検査結果通りの反応が実際にも起こるようで、牛乳も7ccで蕁麻疹がでてOUT!先が長そう。
皮膚バリアは強くなってきたようだし、今度は体内の成長を待つのみ!
受容体が広く大きくなってくれるのを期待して、3才での再チャレンジに備えたい。


<検査6回目>2歳時の検査以来約1年ぶりの検査

実施日:2007年6月13日(2才11ヶ月)前回より1年ぶり
IgE     245 IU/ml↑ 前回104
卵白      4 (18.10)↓ 4(19.50)  
卵黄      2 ( 2.09)↓  2(2.36)
ミルク     2 ( 2.08)↑  2(2.38)
小麦      5 (94.40)↑  3(11.90)
ヤケヒョウダニ 1 ( 0.66)↑  0(0.19)
えび      2 ( 1.89)↑  2(1.02)
イカ・タコ  初0
ソバ      0 ( 0.17)↑  0(0.10) 
ピーナッツ   0 ( 0.06)↑  0(0.03)
ex2(動物上皮)2( 1.32)↑  1(0.67)
オボムコイド  3 (17.0 )↑  3(14.9)

<食事内容>
母親:除去品目はなし
チビ:ミルフィー・食事(米が主食・野菜・魚・鶏肉・豚肉・牛肉)
   除去は依然小麦・乳・卵だが、醤油の小麦は摂取
   肉類も魚同様のペースで増える。
   大人と同じメニューが増える。味のついた物が好きになってくる。
   素麺の時はビーフン、うどんの時は葛きり。食べられないものも見た目は似たもの。

<治療方針>
これまで通り標準治療を継続中。内服はなし。

<症状>
ステロイドの使用は、顔に塗ることはほぼなく、膝裏・首周り・手首・足首に週に1回か月に数度。
痒みはあまり感じられない。
こんがり小麦色のお肌で、アトピー特有の乾燥肌でもなくごく普通の肌に感じる。
汗に弱く過敏に反応し対策が大変だけれど、汗をよくかく肌なのはありがたい。

© Rakuten Group, Inc.
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