脈脈堂堂

GALLERY 2

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2006



ってしまった


斑赤毛男
自己世界に没頭しすぎて
世界が正しく見れません
全て
思い通りにならなきゃ意味がない
だからこの手は
写真の手
心中地獄で包丁握る
磨げば磨ぐほど見えるから


髪男
誰もが誰も人を蹴落とし
危ういながらも掴めないはずの葦にすがっている
デジタル映像からは他人を嘲笑う人間
他人を中傷する人間
それをおもしろがる視聴者がいるのか
それが笑いの種になってしまうのか
何か間違っている
そう思って通り過ぎる夜の街
きっとこの答えも頭にくる人間がいるから



貴方には貴方の人生を歩む権利がある
自ら縛りつけているくせに
どうしてそんな無責任な言葉を吐ける
腐った心に塗りたくられた憎悪なら
消化して暴行せよ
お前の精神が崩れ落ちるまで
圧死する前に


文頂戴
掻き乱される
掻き乱される

血が溢れ
床底に
穴が開き
とうとう体が奪われる

毎日の絶望
毎日の不安
毎日の逃亡

明日など来なければよかったのに
今日もまた自分が死に生き返る

垣間見た希望ですら偽物で
そう簡単でないことを知り
絶望しながらも
期待している
見える光の源を




鼓動が死へのカウントダウン
我々は毎日死の音を聞き生きている

重低音

母親の元に



感情を隠す仮面がありながら
憎しみを刃物に映すしかない
それで救える保障など
自分でさえ分からないのに
どうして血が飛び散る姿しか浮かばないのだろうか
それも全て
この世で裁かれてしまうことを知りながら


紅女
毎日が血の味で
人肉の焼ける薫りが酸素
窒息しそうなガラスの雨
目線で焼けただれた暗い背中
嘘のヘドロを吐きながら走り続けろ
苦しくない生活があるなら
それは逃路でしかないんだ
この地獄の炎を鎮火できるのは
薬や煙草なんかじゃない
なあそうだろ
それが人間なんじゃないのか
なあそうだろ


連行
この世なんて
痛々しくて直視できないから
だから皆
体を着ているんだ
のぞく穴が
せめて目だけであるように
感じるものが
5つだけであるように



ラーリング


昏時
その首をへし折ってやろうか
それともなぶり殺してやろうか
しかし

ああ 母よ
何故この手で殺せないのか
ああ 父よ
何故この手で断絶できないのか

残虐な甘い妄想をする子供の
頭の中を見たこと
あるわけがない

問い詰められて
何も言わせないあなたの目と口には
所有物といわんばかりの
愛が溢れているから


縛れ
皮の剥がれたむきだしの振動
深い心呼吸で整えろ
心は無いけど
ああ
明日の手が今日の僕を置いてゆくよ
その手さえも僕のものなのだから
何て慈悲深いんでしょう神様は

この窓をぶち壊せるくらいなら
初めから皮なぞ剥がれやしない
なあ そうだろ
この地面が海底だったというのなら
溺れ死んでもしょうがないことだよ

今日も地球が深い海に沈んで夜になる


虐伯爵
身を削りながら音楽を奏でるレコードのように

切れかけの蛍光灯をスポットライト代わりにして

今日も地球が深い海に沈んで夜になる


くろ包帯男
自虐殺人絵音楽
方法は違えど
人類の運命というべき
膨大な孤独感を
紛らわす為に存在する
自己表現能力はいわば
生きていく為の能力になっている
だから今
荒れ果てるこの世がある



路男
地面の模様は唾の痕
処刑台の線路に寝転がり
裁きを待つ冤罪者

見知らぬ誰かが落とした吸殻
飲み捨ててある空き缶

誰もが無意識な加害者で
裁きの電車が今走る

最後の言葉は恨み事
駆け抜ける風
生ぬるい神の溜息
皮脂だらけの処刑車輪

真っ赤な血吹雪が窓に流れても
窓越しの人間にはかかることなく
重力に任せてただ下へ滴るのみ

悲鳴と共に砕け散る
自分という名の存在が
まるで線路に捨ててあるゴミのようだ

物質になったそれは手早く処理されるだろう
何千万の加害者の為に



眩しさに嫉妬するくせに
明るみに出ようとしない

激しく混沌とする心
隆起沈降するその心は
己を解放する鍵の姿をしている

鍵穴はいつも恨めしそうに見ていた
あの光差す場所

いつ心を穴の隙間に当てはめるかは
自分次第


性依存
引き金は引かれる為にある
それを嘆くには
まず引き金を消滅させなければ

神でさえ金で飾られる
それを祈るとは

充ちる腹

金と共に


微笑


破裂
ひたすら逃げたかった

それでも生きている


り鬼
笑い飛ばしてやれ
何もかもくだらねぇと

ゴキブリの如く
生き残ってやれ


いてもいいですか
絶望が気管から吐かれていった
さようなら


場天使
親指に鎖
人差し指に凶器
中指にプライド
薬指に本能
小指に孤独

さあ
生命線をナイフで伸ばそう


器誕生
苦しい
苦しいよ

深い溝がまた呼んでる

涙が足場を悪くする

こうして滑り落ちて
誰にもわからぬあの場所へ

もう何もいらない


内汚染


クランみつあみ野郎
母親に甘い夢を見る時期は終わったのか
じゃあいらねえ
ぶっ壊してしまえ


しき少年
知って欲しいか
そんなに知って欲しい事って何だ
醜い自分
それだけだろう
曝け出したら
同情してくれる人がいるからだろう
そいつが本当にお前を大切にしてくれるとは限らないのに



初めから偽物だったから
流れる黒い涙は
ただの作り物だから

笑ってくれよ
一般人の自分を




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