ヒロガルセカイ。

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柊リンゴ

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2024/11/27
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テーマ: つぶやき(12216)
愛読している新聞には、連載記事がございます

千九百四十六年
戦後まもなく、女性の参政権が確立しました
その頃の、女性の暮らしと、
投票する思いを、綴るものです
自分は当時の暮らしをかいま見て、
驚きを禁じえません
少し、紹介するのを、どうかお許しください


当たり前の時代であったようです
家によっては、きょうだいも住んでおり、
総勢十二人分の朝食とお弁当を、
お嫁さんがひとりで作るため、
夜が明けぬ頃から、ごはんを炊いていたそうです
白米が足りぬので、麦飯も、とは、
実に過酷な労働です
炊飯器も、今のような形ではないでしょう

家事の一切を引き受けねばならぬ日常の中で、
ある日、選挙の案内が届きます
お嫁さんあても、あったのです

政治を理解する時間の余裕もなかったことでしょう
しかし、選挙というものへ行ってみようと、
お嫁さんは決めます
その日は、早めに夕食を作ったそうです
お姑さんは「うちの嫁は選挙に行くのか」と、


つらさを堪え、ひとりで投票所へ行くと、
男性ばかりだったそうです
お嫁さんは恐怖しつつ、投票を済ませます

お嫁さんは、現在百歳を越えます
それまで、選挙に行けなかったのは、
一度だけ

昨日からの連載故に、
おふたりのお話しか拝読できておりませんが、
共通するのは、
「自分宛てに、選挙の案内が届いた」ことです
お手紙も、そうですよね
自分宛てのものは、大切に感じますよ

私見ですが、結婚したら名字が変わります
その見慣れぬ名前が、自分の名と、
気付かせる郵便物に、
なにかを感じたのでは、ないでしょうか
一票でなにかが変わるわけではないと、
お二人は仰います
でも、「行こうと思います」

奥ゆかしさを感じるお話です
何度も拝読しようと存じます

家事という強制的な労働を堪える中、
唯一、自分で行くと決めたものかもしれません

余談ですけれども、
十二人分の朝食とお弁当を、
お嫁さんがひとりでと、
あなたは首を捻るかもしれません
自分は、
こちらに近いお話を、母親から聞いていたので、
現実であったと、戦いております

あしき時代を生き抜いて、
笑顔で歩いてゆく先人から、
拝聴したいことは、たくさんございます
どうか、お元気でいて下さい
今回、お話をされる中で、
つらい記憶を掘り返すことになり、
苦しかったと存じますが、
勇気を出して下さり、ありがとうございました


新聞社さまには、よい記事に感謝申し上げます
柊リンゴ





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Last updated  2024/11/27 12:59:42 PM
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