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2012年03月04日

ラストエグザイル―銀翼のファム―＃１８「Transposition」感想

テーマ：アニメあれこれ(27238)

カテゴリ：マクロスＦ・エグザイル・アクエリオン

多くの人々を幸福にするためにはこの星は、この世界は狭すぎる。
選択した”魔女”と呼ばれる道。

「Transposition」

ルスキニアが戻り、アウグスタ・サーラの下になんとか集う
連邦軍と統合軍。
しかし、水面下ではトゥランの存続をかけて動き出そうと
する者たちがいた。
リリアーナと面会を果たしたミリアの心は揺れる。
運命の式典の日がやってきた・・・。

「そうだよ！グローリア・アウグスタだよ！！！」

いや、すみません！
それってミリアやディアンの気持ちをまるっと無視していませんかね。(苦笑)

ファムはミリア、サーラを普通の友人と接しているのですが、
それぞれ背負っているものがある。

そういうことを感じないまま、ただ友人として助けたい、というのは
大人の事情をスルーして「少女たちが世界を救う」、ある意味、
夢があるのかもしれませんが、信じる神も、君主も、言葉も、文化も
違う。
全員が「グローリア・アウグスタ」でいいはずがありません。
何より、ファムが自分で「軍人じゃない。」と言っていました。
破綻してますよね。(苦笑)

重さを知らないまま、というのはこれ以上、国を動かしていくミリアや
サーラには理想でしかなくなっていくことでしょう。
主人公として「夢見る少女」だけで終わってしまっては困ります。
リリアーナを殺したのがディアンという重い現実を目の当たりにして
人々の思いまでちゃんと気持ちを寄せることができるでしょうか？

カイヴァーンが言うようにルスキニアが軍の総統であるならヴァサントは
当然、軍法会議ものです。
紛糾する会場。
サーラはルスキニアのエグザイルを使った強引な手段にそれほどのお咎めは無し、
後で二人でアウグスタの横に平然と並び立っているのには呆れてしまいました。

ルスキニアを支持するトゥラン国王、リリアーナ。
納得できないミリアを見て動き出した反・連邦派のトゥラン軍人一派。

混乱する会議を収めたサーラの嘆きとファムの一声！！！
サドリの賛同が会場にもう一度、和平の空気を取り戻す。

「アウグスタの名のもとに戦いの終わりを宣言します！」

複雑な思いを抱えるオーラン。

和平のパーティーが始まる。
サドリはファムに誰かの面影を見て、ドレスに苦戦する彼女にダンスを
申し込む。
両親は事故で死んだ。
合点がいくサドリ。
足は踏まれて痛い！！！

肉親、親しいものと敵味方に分かれて戦う苦しさ。
ミリアは落ち込んでいると同情したオーランが声をかけてきた。
この試練は何か運命の力でもって試されているのではないか。
そう話すオーラン。

パーティーの間に、ミリアは声をかけてきたトゥラン武闘派の
一派に連れ出され、秘かにリリアーナ暗殺を持ち掛けられる。
ショックを受けるミリア！
母国を滅ぼされた屈辱を忘れて、ルスキニアに加担するリリアーナが
国王であることは許せない！！！

短剣を託されて震えるミリア。
が、

アラウダ達連邦の暗殺組織が拘束！！！

ミリアはそのままルスキニアのところに連れていかれる。
待っていたルスキニアは招いた白の遺跡がかつてこの地上を管理した
ギルドの遺産であると話す。
自分とリリアーナが諸悪の根源、とミリアの気持ちを代弁するルスキニア。
自分さえいなければ全てうまくいく、と。

ギルドは地上の利権を得るために人もコントロールしたのだという。
”トゥイン”二人一組の完璧な殺戮者もそのうちのひとつ。
「リリアーナが会いたがっている」

久しぶりに落ち着いたところで姉と再会したミリアだが、
ルスキニアのやり方に姉が賛同していることには全く理解
できなかった。
捕えられたトゥランの人々の思いを汲んで、足元にあったガラス片を
振りかざすミリアだけれど、それを振り下ろすのは無理。
姉を手にかけるなど！

「私は魔女となる決意をしました。」

この星は小さすぎる。
でも、そのために人々を殺すなんて！！！
「ルスキニアは孤独です。誰かがともに歩んであげないと。」
リリアーナは自分の髪飾りを妹に渡す。
国を治めるために解けない問題を解き続けていくと・・・。
ファム、ジゼの元に戻るミリア。

「すまないと思っている。」

普段は感情を表さないルスキニアの言葉に意外そうな顔をするリリアーナ。
月のように浮かぶ帰還民の船はこの地上では支えきれない・・・。
進むしかない。
ファムたちが仰ぎ見るオーロラは不吉なほど美しく輝いていた。

和睦の宣言をサーラが行う晴れの日。
しかし、銃弾はルスキニアを庇ったリリアーナに当たってしまう！
撃ったのはグラキエスのディアン！！！

「またか・・・！」

ファラフナーズの悲劇をもう一度、目の当たりにしてしまうルスキニア。

リリアーナからエグザイルの情報を受け取るミリア！
「お姉さまはこのことを言っていたのね！」

という事でリリアーナEDでしたが・・・特にリリアーナが葛藤した
上での、という描写も無かったので感動というにはちょっと・・・
かな。(苦笑)
ただ秘められたルスキニアへの思いを隠し通したまま、というのは
同性としては泣けますね。

ギルド人の優れた能力があれば、ルスキニアやアラウダが殺意を
感じて当然・・・なのでしょうが、それは先代アウグスタの時と
同じ状況を作り出さなければならないので動けませんでした。
ちょっと不自然ですよね。
ディーオもいるのに。

ディーオがもっと動かなければ事は進まないのでは。
同盟に巻き込まれているアナトレーの存在がもったいなく感じます。
退けなくなったディアンの処遇もどうなるのでしょうか。