不登校・ひきこもり・ニートを考える

不登校・ひきこもり・ニートを考える

ろくでなし不登校学講座





まず、そもそも『不登校』とは何でありましょう?


文部科学省によると、不登校の定義は以下のようになっています。



「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるため年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」




つまり、文部科学省によると不登校状態で年間29日間、休むんでいても『不登校』とカウントされず、100日休んでいても病気と申請したり判断すれば、『不登校』ではなくなります。


ときどき地方自治体などが、『不登校ゼロを目標に』などといったことを言います。


それはそれでいいのです。


しかし……

そのために昨今マスコミを話題の『いじめ自殺が過去7年ゼロであった』という報告があったように、教育委員会などが教師や学校の評価を、『不登校児童生徒が多いと低くなる』などとなった場合、嘘やゴマカシをして数は限りなく減っていくことになるでしょう。


親にしても、自分の子どもを『不登校』と呼ばれたくなかったら、29日以上の休みをすべて「病気です」と報告すると、不登校ではなくなるということになります。


さて、平成17年度の不登校児童数は、122.255人でありまして、4年連続で減少しているのですが、この数字は以上のことから考えて、はなはだ疑わしいと言えましょう。実体は、はるかに多いと考えられます。


また、人間の実像というのは、数字で割り切れるものではありませんので、『グレーゾーン』の人たちは、その何倍も多いと言えるでしょう。


ちなみに不登校で一番多いのは中学3年生で不登校児童生徒の33.6パーセントを占めています。


この12万2.255人という数字は、小・中学生に限られており、高校生は含まれておりません。


高校は義務教育ではなく、行く行かないは、本人と保護者の自由であるからです。


さて、不登校児童生徒のうち,30.1パーセントの者は,年度内に登校する、もしくはできるようになると言う数字も出ています。

年度内ですから、年度をまたいで再登校する児童生徒は、もっと多いと考えられます。



不登校が継続している理由については、小学校,中学校とも、「不安など情緒的混乱」、「複合(いずれが主であるかを決めがたい)」、「無気力」が上位を占めているそうです。


この「不安など情緒的混乱」、「複合」、「無気力」の裏側には、いじめや個人の気質、学校や同級生との相性、家庭内での問題などもあります。


ではでは、いわゆる高校生の不登校についてはどうか?


国立・公立・私立高等学校における不登校生徒数は、59.419人。高校生全体の1.65パーセント。


高校の不登校生徒のうち中途退学に至った者は21.882人で不登校生徒数に占める割合は、36.8パーセント。原級留置(いわゆる落第とか留年)となった者は、6.291人で10.6パーセントです。


学校について、公立はダメで私立は良いと思っている人も多いようですが、その実数は。国立で0.5パーセント、公立で1.73パーセント,私立で1.47パーセントとあります。

国立高校は圧倒的に数か少なく、特に公立がダメで私立が良いということはなさそうです。



わたしは、『不登校それ事態は、本当の問題ではない』と考えております。


むしろ、不登校というのはひとつの“現象”や“状態”であり、その裏側に本当の問題とされるべきことがあると思っています。


例えば、「いじめ」があるとする。


すると、いじめに会っている子どもが、学校に行きたくない・行けないと思うのは当然であり、その子が悪いということではないのです。



また、その子が同級生と、どうしてもうまく付き合っていくことができない場合もある。

そういう場合、その子が仲間外れになるという事も多いでしょう。そして学校に行きたくない・行けないという状態になる場合もある。

この場合も、学校に行けない子どもを責めるよりも、その子と他の子どもがうまく付き合っていけるように導いていく方が有益でしょう。



不登校の人の身になって考えてみると、その人は




学校に行きたい、でも行けない


学校に行かなくてはならない、でも行きたくない


学校に行きたくない、でも行かなくてはならない




といった心情が、絡み合って行ったり来たりしているのではないでしょうか?


また、不登校状態の人の多くは、疲れきっていたり傷ついていたりする場合が多いのです。


「そんなもんに耐えられなくてどうする!」


と、おっしゃる人もいます。


ではその人に聞きたい。


あなたは、自分の体を撫でたり引っ掻いたりする程度の事に苦痛を感じないでしょう。

では、その撫でている部分の皮膚を、ナイフで剥ぎ取ってください。

そしてその部分を通常と同じように撫でてみてください。

引っ掻いてください。


普通に耐えられる人は異常な神経の持ち主です。


耐えられないと知っていて、それをやれというのはやはり異常な人です。


以上、ろくでなしの巨椋修(おぐらおさむ)が語る『ろくでなし不登校学講座』でした。


ご静聴ありがとうございました。


06/11/5



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