こころをあたためる部屋

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絵本・児童文学・教科書作品1

私の好きな絵本・児童文学・教科書作品について紹介します
  ■はまひるがおの小さな海 今西祐行

私が小学校2年生のとき国語の教科書に載っていた物語です。
私が児童文学やメルヘンの世界に興味を持つ原点となったものだと思っています。
うちの近くの浜辺にもはまひるがおが咲きます。
こんな優しい物語が生まれそうな淡いピンク色の花を咲かせます。

僕は海辺のホテルに泊まっていた。
朝浜辺を歩いていると足元のはまひるがおに声をかけられた。
「どうぞ私を摘んでください。」
はまひるがおを積むと雨が降るという。
ひるがおが咲いている傍らに小さな潮溜まりがあって、その中に一匹の小さな魚がいた。
潮溜まりはとても小さくて今にも干てしまいそうだった。
ひるがおはその魚を助けるために、自分を摘んで雨を降らして欲しいというのだった。 
 
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 ■誰も知らない小さな国 佐藤さとる

私が小学生のころテレビアニメでやっていました。
本を読んだのは中学生のときだったでしょうか。定かではありません。
コロボックルシリーズとして5話完結になっている最初のお話です。
300ページほどを約10日をかけて、小学生の息子たちに読み聞かせました。
子供たちが「もっと、もっと」とせがむほど面白い本です。

僕は小さいころ、丘の小川のほとりで”小さな人”と”女の子”を見た。
そののち僕はそのどちらとも同じ丘の上で会う。
大人になった僕は丘の一角に家を建て、小さな人たちと”コロボックル公国”なるものを作っていく。
”女の子”はやがて・・・

次男いわく
「小さな人たちは彼らが大切に思う人たちにしか見えない。」 
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 ■星の王子さま サン・テグジュベリ

人は大人になると目の前の事象ばかりにとらわれて何か大切なものを忘れてしまっているのかもしれません。
「大切なものは目に映るものばかりではない。見えない部分に隠されている。」
星の王子さまは大人たちにそんなことを思い出させてくれます。

小型機の操縦士の僕は、ある日エンジンの故障で砂漠に不時着した。
途方にくれていると、どこからか不思議な男の子が現れる。
男の子は遠くの星からやってきたらしい。
男の子は訪ねた星々のこと、自分が暮らしていた星のことを話し始める。
ところが王子さまは自分の星に咲いていたバラの花のことを思うと
とても心が痛む様子だった。 
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 ■あふりかのたいこ

外国文学を数多く日本に紹介した瀬田貞二さんが訳したアフリカの本です。
挿絵も見事ですが、文字を追っているだけで目の前に美しい森や湖などの映像が浮かんできます。

ある日村にサファリがやってくる。サファリは動物たちを銃で撃って毛皮だけを剥いで持ち帰る。
そんなことを許していいのか。サファリを追い出そう。
村に森に太鼓の音が響く。
動物たちを追い詰めるつもりが、逆に追い詰められてしまったサファリたち。
彼らが森の奥で見たものは。。 
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 ■きつねの窓  安房直子

これも目の前に物語の中の情景が浮かんでくるのです。そしてきつねと一緒に
両手を掲げてそこにできた窓をのぞいてみたくなるのです。

きつね狩りをしていて山道に迷った僕は、「ききょうや」という染物やを訪れる。
店番をしているのは人の姿はしていてもきつねの子。
僕はだまされた振りをしてきつねの子に話し掛ける。
きつねの子は言った。「指をお染めいたしましょう。」
桔梗で染めた指で窓を作ると、見たい物が見えるというのだ。 
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