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1970年8月発売の6枚目のアルバム「A Question Of Balance」からのシングルカット。(ジャケット上に書かれてる「ムーディブルースは最もプログレッシヴなグループである!」と言う言葉は レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジが当時、言った言葉です)ムーディー・ブルースの事はこれまでにも何度も書いたと思うけど、簡単にバンドの事を。デビューは1964年。ピンク・フロイドやキングクリムゾンよりもデビューは早く、1967年2nd「Days of Future Passed」で完全にプログレッシロックの世界を完成させてクラシックとの融合、様々なジャンルを取り込んだり一歩先をいつも進んでたバンド。プロコル・ハルムでも1967年デビューです。自分はピンク・フロイドやキング・クリムゾン、イエスよりもムーディー・ブルースがプログレバンドとしては20代の頃から好きだった。何日か前にかなり久しぶりに「Days Of Future Passed」をアナログ盤で聴いたらあまりの凄さに改めてぶっ飛んだ^^;本当に1967年のアルバム??って疑いそうになる音。(世界で一番最初のプログレッシブロックアルバムと言われています)1974年とか1975年頃に多くのプログレバンドがやってるような音を1967年に完成させてる。1968年発売の3rd「In Search of the Lost Chord」ではサイケ感を強めたりしてまた違うアプローチでムーディー・ブルースのプログレを進化させててるように感じる。1969年発売の4枚目のアルバムでは完璧なバンドの形を作り上げて、さらにクオリティを上げてプログレの見本的なアルバムになってるように感じる。A面「Melancholy Man」(メランコリー・マン)この曲を聴くと必ずゾクゾクっとする。悲しすぎるメロディとアレンジ、でもずっと聴いていたいと思わせてしまう寂しく冷たい曲。後藤次利さんはムーディ・ブルース好きなんじゃないかと昔、思ってた。中島みゆきさんの「エレーン」という名曲がありますが、後藤さんはこの曲からアレンジのヒントを得てるように感じる。「エレーン」を聴くとこの曲を思い出すし、この曲を聴くと「エレーン」を思い出す。1970年代の日本の多くのアレンジャーがかなり拝借してるフレーズなどあるように感じる。日本だけじゃなく世界中の売れたバンドにもThe Moody Bluesのメロディーやフレーズなどを感じる事が多い。この曲単体で聴くのも良いけど、アルバムを通して聴いて、その中の1曲として聴く方が感動は大きい。「Melancholy Man」はアルバムのラストから2曲目に位置しています。その前後をつなげて聴くと感動は倍増。アルバム「A Question Of Balance」はプログレでも聴きやすいアルバム。The Moody Blues自体がどのアルバムも聴きやすく作られてる。B面「It's Up To You」軽快なロックナンバー。アルバム通して聴くとこの曲の重要さも分かるように思う。この曲はアルバムB面1曲目に位置しています。盤を裏返して針を落とすとこの曲が明るく流れる。今、一番アナログ盤で聴きたいと頭に浮かぶのは10枚目のアルバム「Long Distance Voyager」1曲目の「The Voice」が気持ち良すぎて何年かおきに必ず聴きたくなる曲。「Gemini Dream」とか最高にカッコいいし。「22,000 Days」も最高。アメリカでは1位になった大ヒットアルバムですが、日本ではあまり知られていないような印象。(ジャケット見開き裏の広告。このどの曲も全て大好きな事に驚き。 これだけ好きな曲ばかり掲載されてる広告も珍しい)
2022年11月10日
2022年11月2日発売の二見颯一さんのニューシングル。1曲目「君恋列車」作詞 かず翼さん 作曲 水森英夫さん 編曲 竹内弘一さん今年の4月27日発売の5thシングル「0時の終列車」の続編として作られたと思える作品。「0時の終列車」で雪の降る駅で別れた恋人を諦めきれずに恋人の故郷の青森へ逢いにいく決心をして列車に乗る「君恋列車」。昭和流行歌の懐かしい匂いに溢れた前作以上に古き良き昭和の流行歌を感じる今回の作品。今、また日本独特のオリジリティの歌謡曲を歌う若い世代の歌手が増えてきたのは本当に良い事だと思う。昭和に創り上げられてきた日本オリジナルの消えかけてた歌謡曲の灯が再び盛り返してきたのはうれしい。売れなければ作られなくなりますが、今、演歌、歌謡曲はかなり勢いを取り戻しつつある。安定した歌唱の若手演歌歌手も本当に増えてきたと思う。その中の代表の一人が二見颯一さんです。幼い頃から聴いて育った音楽の良さもきっとあると思える安定した歌唱と歌心。二見さんの嫌味のない歌の巧さが最大の武器だと思う。2曲目「ふるさと暮色」作詞 かず翼さん 作曲 水森英夫さん 編曲 竹内弘一さん歌詞の世界は三橋美智也さんの世界です。疾走感のある「君恋列車」とは対照的にのんびりと日本の美しい田舎の風景が頭に広がって来るような歌詞とメロディーです。今回の新曲2曲を聴いていると三橋美智也さんの曲がいろいろと頭に浮かんで来る。「リンゴ花咲く故郷へ」「夕焼けとんび」「おさげと花と地蔵さんと」「哀愁列車」・・・二見颯一さんのこれまでの曲も三橋美智也さんの曲の世界を思い出す事が多かった。ジャケット写真の列車は寝台特急カシオペアです。恋人の故郷の青森までカシオペアで行ったのなら、ちょっと豪華で贅沢な旅です^^;「0時の終列車」はカシオペアでは0時発の駅はなかったと思うので違う。イメージ的には「急行 津軽」が歌に合いそう。0時過ぎに宇都宮から乗ったのか……青森には昼の12時半に着くけど^^;でもこれはしんどすぎる。「特急あけぼの」なら郡山辺りから乗れば0時発に近い。どれも現在ではなく1970年代〜1980年代の事にあるけど。
2022年11月09日
イギリスのブルースロック「Ten Years After」のシングル。1971年8月発売6枚目のアルバム「A Space in Time」からのリードトラック。これまでに「Ten Years After」の事は何度も書いてるけど、この曲の事や「A Space in Time」の事は一度も書いてなかったような気がする。「Ten Years After」自体、10代の頃から好きなバンドだったので書きたい事はまだまだあるのですが、後回しになっている感じ。バンド構成Alvin Lee – Guitar and VocalsLeo Lyons – BassRic Lee – DrumsChick Churchill – KeyboardsA面「I'd Love To Change The World」(チェンジ・ザ・ワールド)この曲のイントロが流れ出すだけでカッコ良すぎて今でも鳥肌が立ってしまうほどです。都倉俊一さんは「マンデー・モナリザ・クラブ」のイントロをアレンジする時に無意識にこの曲のイントロのフレーズが頭に浮かんだのじゃないかなって思う時がある。このシングルがシングル売上としては「Ten Years After」史上、1番売れた曲でした。とにかくこの曲はカッコ良い!アルヴィン・リーのギターのどのフレーズもゾクゾクする。この曲が収録されてるアルバム「A Space in Time」も1曲目「One of These Days」から鳥肌が止まらない名曲ばかりです!多分、廉価版とかで買えるんじゃないかな。知らんけど^^;B面「Let the Sky Fall 」「I'd Love To Change The Worldだけ聴くと、これブルースロック?って思う人もいると思うけど、この曲ならブルース好きも大満足するブルースロックです。前半の曲の雰囲気から急に視野が広がっていくようなギターソロの雰囲気にいつもゾクゾクさせられる。この曲とアルバム1曲目「One of These Days」は最強ブルースロックです。ライブ盤「Recorded Live」でも1曲目に演奏されています。スタジオバージョンよりもアップテンポにアレンジしてる「One of These Days」も鳥肌モノの演奏です。20代の頃に「Ten Years After」と「Paul Butterfield Blues Band」に凄くハマってた時期があって他のブルースバンドやブルースロックバンドもいろいろ集めて聴いてた。「Johnny Winter」「Fleetwood Mac」「John Mayall & The Bluesbreakers」「Free」などその時期にいろいろと開拓して聴き始めてた。
2022年11月08日
田端義夫さんの1987年1月発売のシングル盤。このシングル盤をなぜ買ったかあまり覚えてないけど、好きな歌手の一人だったのでシングル盤を買う事もよくありました。田端義夫さんは熱狂的なファンが付いてる事でも有名でした。2013年5月まで生涯現役で94歳で亡くなりましたが、亡くなる前から撮影していたドキュメント映画も亡くなってからの公開となってしまい追悼映画のようになりました。追悼のために作られた映画だと思ってる人も多いと思う。中学生の頃に田端義夫さんの「かえり船」が復員兵を乗せた帰還船の事と認識して聴いてから、それまでのイメージと大きく変わった。独特なビブラートも高音での歌唱も個性の塊のようなボーカリストで好きでした。94歳までギターを弾いて歌っていました。そう思うとアリスの3人もまだあと20年は活動できると思ってしまう^^A面「天・地・人」作詞 飯田新吾さん 作曲 聖川湧さん 編曲 馬場良さん激しい雨と雷鳴のSEで始まる男の応援歌。ド演歌の王道をいくアレンジです。使用楽器もバランスもど演歌の王道です。このシングルを出した時で田端義夫さんは68歳です。声に艶も力強さもまだまだ健在。B面「小笠原情話」作詞 石井章さん 補作詞 糸賀靖雄さん 作曲 村井健二さん 編曲 馬場良さん小笠原のご当地演歌もかなり珍しいと思う。小笠原について全く知識もないので初めて聞くような土地の名前なども興味深く聴いてた。やっぱりこの曲も田端義夫さんの声質や歌い回しで何倍も良い曲に聞こえさせる。94歳まで引退なんかせずに歌い続けた田端義夫さんは真のボーカリストだと思う。自分にとって唯一、小笠原と聞いたら頭に浮かぶのは小笠原怪獣ランドです^^;1968年公開映画「怪獣総進撃」の冒頭にこの小笠原怪獣ランドの説明が入ります。小笠原諸島を利用して海の中は海底牧場、地上は怪獣ランド。ここにゴジラ、ラドン、モスラ、アンギラス、マンダ、ゴロザウルス、バラゴン、バラン、ミニラらを集めて人間が管理しているという夢のようなわくわくする設定^^;子供の頃は小笠原ってどんな所なんだろうとよく想像してた。海底牧場でクジラやシャチの養殖は本当にしてるのかとか…考えてた。さすがに怪獣が管理されてるとは思った事はないけど。「怪獣総進撃」も観たくなってきたし、田端義夫さんの映画「オース!バタヤン」も観たくなってきた。
2022年11月07日
ブルース・スプリングスティーンのブートLPで忘れてはいけないのがこの5枚組BOX5枚組のカラー盤で3時間45分ほぼこの日のライブがノーカットで収録されています。ライブ中に年明けを迎える。1980年12月31日〜1月1日にかけてのライブ。(Live at Nassau Veterans Memorial Coliseum, Uniondale, NY)この頃、特にブルースのライブは長くて3時間超えるのは当たり前でした。なので、ブートレッグLPでは3枚組以上の物ならノーカットで収録されてる可能性が高かった。このBOXの紙質も凄く良くて表面は光沢感のある上質紙。この5枚のRed Vinyl(赤盤)BOXは当時まだ高校生だったので、かなり奮発して買ったように思う。12000円は超えてたと思う。それでも絶対に買う価値がある物だと事前に資料なので知ってたので、予約できると聞いた時は即、予約した!これも梅田のHOGGで買ったような気がする。梅田のHOGGにはかなりお世話になった。欲しいライブのブートが手に入りやすかったし予約もさせてくれた。途中で梅田の第二ビルか第三ビルに移転してからの方が商品が豊富になったような印象がある。元々の太融寺だったかにあった時の方が怪しげで雰囲気はあったので好きだった。まだ中学生〜高校生の頃だった。あの頃、自分の学校内で洋楽RockやHeavymetalのブートレッグの存在は誰も知らなかったと思う。神戸では買える店がなかったし(この5年後になれば輸入盤屋でブートを扱う店も出てきた)、やっぱり大阪の梅田か難波に行かないと欲しいライブのブートは買えなかった。当時はブートの通販とかあるわけないし、足で探し回らないと見つけられなかった。その頃、探し回ってたブートはBruce Springsteen、Black Sabbath、QUEENを中心に探してEagles、Judas Priest、Whitesnake、Scorpionsなども欲しいライブがあれば買ってた。1982年以降になるとOzzy OsbourneのソロのブートやACCEPTを必死に探し回った。(ブルー盤やグリーン盤もあるようです。赤は少し珍しいのかも知れない)ブルース・スプリングスティーンの「リバー」ツアーならこの1980年12月31日ニューヨーク、Nassau Coliseumでのライブと1981年5月7日スウェーデン、ストックホルムでのライブ、1981年11月5日Los Angelesのライブ1980年12月8日フィラデルフィアでのライブの4本が特に気に入ってるライブ。このナッソーコロシアム以外は全てオーディエンス物ですが、どれも高音質で臨場感も半端ない。特にストックホルムのライブ「Follow That Dream」は超名盤だと思ってる。ライブ内容はもちろん、Wジャケットで見開き写真がたまらなくカッコいい!外側も内側も良い写真が使われてます。CDが出てからまた買ったけどやっぱりLPで聞く「Follow That Dream」の方が数倍良い!Disc1 A面1曲目「Night」2曲目「Prove It All Night」3曲目「Spirit In The Night」4曲目「Darkness On The Edge Of Town」B面1曲目「Independence Day」2曲目「Who'll Stop The Rain」3曲目「This Land Is Your Land」4曲目「The Promised Land」5曲目「Out In The Street」Disc 2A面1曲目「Racing In The Street」2曲目「The River」3曲目「Badlands」B面1曲目「Thunder Road」2曲目「Cadillac Ranch」3曲目「Sherry Darling」4曲目「Hungry Heart」5曲目「Merry Christmas Baby」Disc 3A面1曲目「Fire」2曲目「Candy's Room」3曲目「Because The Night」4曲目「4th Of July, Asbury Park」B面1曲目「Randezvous」2曲目「Fade Away」3曲目「The Price You Pay」4曲目「Wreck On The Highway」Disc 4A面1曲目「Two Hearts」2曲目「Ramrod」3曲目「You Can Look but you better」4曲目「Held Up Without A Gun」5曲目「In The Midnight Hour」〜Count Down6曲目「Auld Lang Syne」B面1曲目「Rosalita」2曲目「Santa Claus Is Coming To Town」Disc 5A面1曲目「Jungleland」2曲目「Born To Run」B面1曲目「Detroit medley」Devil With A Blue Dress - Good Golly Miss Molly - C.C. Rider - Johnny Take A Ride 2曲目「I Hear A Train」3曲目「Twist & Shout」4曲目「Raise Your Hand」全39曲の超ボリューミィな内容。いつも、「あの曲が入ってればな」とか「この曲があの曲だったら」とか1ヶ所は思ってしまう事が多いのですが、このセットリストは文句つけようがない完璧な物。自分にとっての完璧だけど。それでも・・・・・「Drive All Night」「Crush On You」「Jackson Cage」「Backstreets」「Factory」「Stolen Car」が入ってれば・・・とか言わない^^;この6曲入れたら45曲でキリがいい数字だけど。4時間超えになるのは必至。「Crush On You」「Jackson Cage」はリバーツアーのブートなら歌ってるものもいくつもあるので、それを聴いていればいい。「Crush On You」「Jackson Cage」はアルバム「The River」発売時から凄く好きな曲です。オフィシャルで初めて出した5枚組のライブ盤「Live 1975-1985」よりも自分はこの5枚組のナッソーコロシアムのライブの方が昔から100倍好きだった。Disc4、A面5曲目「In The Midnight Hour」のあと、すぐにブルースが新年を迎えるカウントダウンを始めます。そして年が明けると「Auld Lang Syne」の演奏が始まります。「Auld Lang Syne」は日本でいう「蛍の光」をロックアレンジにしての演奏。この日の「Jungleland」は泣くから。この曲を聴くと映画で見たような埃と油の匂いするようなアメリカの街が浮かんでくる。SAXソロにも良すぎて泣けてしまう。この日の「The Promised Land」「Racing In The Street」「Spirit In The Night」「Sherry Darling」「Out In The Street」「Night」「Prove It All Night」「Thunder Road」も特に素晴らしい。「The River」ツアーはどの日のライブも買って損しない内容だと思う。音質は酷いものからサウンドボード物のオフィシャルライブと変わらないほどクオリティの高いものなど、さまざまですが内容という点では確実にどれも良いと言える。ハズレのセットリストの日が存在しない。
2022年11月06日
北島三郎さんの1970年10月15日発売シングル。歌手生活10周年記念曲として発表。前に1971年11月20日発売の「北海太鼓」も歌手生活10周年記念盤でした。1970年10月15日から1971年11月20日までに5枚のシングル盤を発売していますが、その全て10周年記念曲だったのだろうか…。北島三郎さんと言えば自分がずっと好きで聴いてる畠山みどりさんとまったく同じ日のデビューです。1962年6月5日に「恋は神代の昔から」のデビューした畠山みどりさん。(畠山さんはデビュー曲でいきなり150万枚を売る大ヒットに)同じく1962年6月5日に「ブンガチャ節」でデビューした北島三郎さん。(「ブンガチャ節」は歌詞に問題があり発売から1週間で廃盤)デビュー曲のリベンジで2作目「なみだ船」は100万枚の大ヒット!年齢は北島さんが86歳、畠山みどりさんが83歳で3歳年下です。こまどり姉妹はさらに先輩で1959年「浅草姉妹」でデビュー。年齢は84歳でこまどりの方が1歳年上です。島倉千代子さんがこまどりと同じ1938年生まれです。美空ひばりさんは1987生まれで1歳年上です。この頃に日本のスーパースターが多く生まれた。A面「誠」作詞 星野哲郎さん 作曲 中村千里さん 編曲 清水路雄さん激しい津軽三味線の演奏から始まり尺八と男性コーラス隊が入るゴージャスなイントロ。ストリングスもホーンセクションも豪華でお金がかかってるレコーディングなのがわかる。10周年記念らしい楽曲。「北海太鼓」よりも曲も演奏も絶対こっちの方が良い。圧倒的な歌唱力はこの頃には既に完成していたように感じる。 B面「やってこな」作詞 星野哲郎さん 作曲 中村千里さん 編曲 清水路雄さん歌謡ロック調の明るいナンバー。16刻んでるクリーントーンのエレキギターが気持ち良い。歌詞もコミカルで楽しく元気が出るような世界です。大ヒットCMソング「マンダム~男の世界」を意識したようなホーンアレンジもこの頃の時代を感じさせる。見開き豪華ジャケットの内側にミニポスターがついています。この写真、子供の頃に見て横にある流木なのか何かの骨なのかよくわからない物が飛来した宇宙生物にしか見えなかった。
2022年11月05日
オランダのメタルバンド「ヴァンデンバーグ」の1983年10月28日発売、2ndアルバム「Heading for a Storm」からのシングルカット。このシングルは日本とヨーロッパの一部の国のみで発売された。バンド構成Bert Heerink – Lead vocalsAdrian Vandenberg – Guitars, Keyboards, Backing vocalsDick Kemper – Bass , Backing vocalsJos Zoomer – Drums, Backing vocalsA面『ディファレント・ワールド Different Worlds』アコギの音が気持ち良いパワーバラード。この曲は自国オランダで先行発売されて20位内に入るヒット。アメリカではアルバム1曲目「Friday Night」をシングルカット。MVも派手に作ってMTVでかなり流れてた印象。レインボーの「Street Of Dreams」「Stone Cold」、ACCEPTの「Winter Dreams」、Scorpions「Still Loving You」等に似たタイプでこの感じのバラードに惹かれる事が多い。B面「Too Late (Live)」この曲は1stアルバム「Vandenberg」のB面2曲目に収録されてる人気曲。ライブレコーディングされたのは1983年3月3日、アメリカのテキサス州ヒューストンでのLIVEを収録したもの。この曲が好きな人は多いと思う。当時、この曲をコピーしてたバンドもよく聴いたしアルバムでこの曲が一番好きって言ってた友人もいた。ライブバージョンはブレイクを入れたり、間奏も長く、よりドラマチックに構成されてる印象。久しぶりのライブバージョン聴いたけど、こんなに良かったんだと改めて楽しめた。「Too Late」のライブシーン
2022年11月05日
中島みゆきさんの19枚目のオリジナルアルバム「LOVE OR NOTHING」に収録されている曲。(セルフカバーアルバム3枚は除く)このアルバムは1994年10月21日発売で大ヒット曲「空と君のあいだに」が収録されてるアルバムです。(「空と君のあいだに」のアルバムバージョンはまったく違うアレンジ)そのアルバムの9曲目に「風にならないか」は収録されています。当時かなり良く聴いたアルバムなので、歌詞を見なくても全曲歌えそうです。昔はドラマチックで派手目な「ひまわり"SUNWARD"」「バラ色の未来」「YOU NEVER NEED ME」などが特に好きだったのですが、今は優しく問いかけるような曲の方に心が動く。アルバム「LOVE OR NOTHING」の中ではダントツに今は「風にならないか」が好きです。最初アルバムで聴いた時は、いい曲だとは思ってたけどそれほどに惹かれてなかったのかも知れない。でも、この曲をライブで初めて聴いた時はCDのイメージよりも何倍も感動した事を思い出す。(上からAPO盤、通常盤、香港盤)コンサートでは「1995年 LOVE OR NOTHING TOUR」で6曲目に歌われた。「バラ色の未来」に続いて「風にならないか」は演奏されました。このツアーは15曲しか歌わなかったので曲数的には不満もありましたが、アンコールラストのみゆきさんのピアノ弾き語りから始まる「ファイト!」が凄すぎて、曲数の少なさも吹っ飛びました。毎回、この「ファイト!」は10分近くに及ぶドラマチックなアレンジと歌唱で聴かせてくれました。ピアノを弾き始める前に語ったMCも締め付けられるほどの哀しみで心が震えた。その語りの度に亡くした人の顔がいくつも浮かんだ。このツアーは日本で8公演、香港で3公演観ました。香港ではラストの「ファイト!」を歌わない代わりに香港で人気の曲「ルージュ」「最愛」「with」の3曲をアンプラグドアレンジでのメドレーがライブ中ほどで歌われました。香港で思い出したけど、香港公演初日1995年4月24日はかなり緊張してるのが客席にも伝わってきた。そんな中、この「風にならないか」で歌詞を間違えて歌った。(歌詞間違え自体はよくあったけど、海外という事でこっちもドキッ!といつも以上にしたので印象に残ってる)「♪二度とだれかを傷つけたくはない されど自分が傷つきたくもない」と言う歌詞部分を「♪二度とだれかを傷つけたくはない ・・・誰かを傷つけられたくはない」と妙な歌詞になった。2番の歌詞は「♪だれにも置き去りにされたくはない だれをも置き去りにされたくはない」の所を「♪・・・だれかを傷つけたくはない」と1番の歌詞を歌った。(「二度と」が出てこなかった)これはわざとそうしたのか、純粋に間違ったのかはわからない。日本ではこれぐらいの歌詞間違いは驚かない…もっと凄いのがいっぱいあったので・・・。香港2日目の「風にならないか」は初日のリベンジなのか凄く良かった。(上からAPO盤、通常盤、香港盤)あれから27年、歳を重ねてここの歌詞が特に刺さる。若い時には感じなくても歳を重ねると誰にもある事だと思う。「♪望みはすばしこく何処へでも毒をまく やがて自分の飲む水とも知らないで」最近は1983年〜1987年のアルバムばかり聴いてたので、久しぶりに少し最近?なアルバムを聴いた。1995年とかなんか最近って感じがしてしまうのは歳をとったせいだろうな。2000年なんてついこの前って感じしかしない^^;いろいろ聴いても結局、「はじめまして」「miss. M.」と「36.5°C」に辿り着いてしまう。それ以前でもそれ以降でもなくこの3作品が一番思い入れがあるし一番好きな3枚。ライブに関してもこの時期の物が強く印象に残ってる。1981年「寂しき友へ II」も好きなツアーだったけど「SUPPIN Vol,1」のカッコ良さがやはり別格です。「噂」で始まるオープニングが最高にカッコ良かった!!「予感」「生きていてもいいですか」「寒水魚」「臨月」も急に聴きたくなるアルバムです。最近のアルバムだと「心守歌」をよく聴く。タイトル曲「心守歌」が特に好き。「夜を往け」「歌でしか言えない」「グッバイガール」の3枚も思い入れは強いアルバム。プロモ盤香港のフリーペーパー中の記事はコンサートの宣伝と4枚組CDの宣伝、そしてクイズに正解するとツアーパンフが当たる的な。香港コンサートのチラシとチケット香港公演のパンフ
2022年11月04日
イギリスのロックバンド「Grapefruit」の1968年1月29日発売のデビューシングル。「Grapefruit」はビートルズが設立した「Apple Publishing」からのデビューです。バンド名「Grapefruit」と名付けたのはジョン・レノン。後に妻になるオノヨーコが書いた「グレープフルーツ」という本からジョンが名付けたとか。自分が果物のグレープフルーツを初めて食べたのは多分、他の人よりかなり早いと思う。小学生になるか、ならないかの頃、大阪万博より前だった。大型船の船長で1年のほとんどを海外と海上で過ごしてる親戚のおじさんがいて、日本の港に帰って来た時は、まだ当時、町の果物屋では売ってなかったグレープフルーツをいっぱいお土産で持って来てくれた。アメリカで買ってくれてた。今ほど甘みがあるわけではなく、渋みと酸味が強かった印象で半分に切った切り口にグラニュー糖をかけて食べるのが普通だった。グレープフルーツを食べる専用のスプーンも家族分もらってた。その頃、デパートではたまに高価で売ってたけど高過ぎて買うことはなかった。他にも日本では見た事のない珍しいお菓子などもお土産にもらってた。それと西洋、東洋の物が早くから多く入って来てた神戸に住んでるので、海外の食べ物を口にするのは他の街の友人たちとも話しててかなり早かったのを知った。トムヤムクンを初めて飲んだのも1970年代だったと思う。辛かったけど子供の頃から好きだった。パクチーも何の問題もなく子供の頃から気にならなかった。ナンプラー、酢、砂糖、唐辛子の味付けの料理を違和感もなく食べてたので、今もタイ料理が大好きなんだと思う。ニンニクは苦手だからいつも極力少なくしてくださいって注文する時に言うけど…。歳を重ねるごとにニンニクの臭いが無理になってきた。・・・・まったく関係ない話でした。A面「Dear Delilah」(邦題「いとしのデライラ」)QUEENのフレディ・マーキュリーが最後に飼っていた愛猫の名前が「デライラ」最後のアルバムにも「Delilah」とそのままタイトルにして曲にして収録。このグレープフルーツの曲から名付けたのだろうか。当時は最先端だったのかわからないけど、シンバルにフェイザーかフランジャーを掛けまくってて音割れが激しい。このアナログ盤で聴いても当然、音割れは凄いし、何年か前に発売されたリマスター盤でもこのフランジャーでの音割れはまったく解消できていない。この曲はシングルバージョンとアルバムバージョンがあるのですが、聴き比べてみても同じく音割れは同じです。メロディーも美しくコーラスも好きなのですが、そのせいであまり聴こえにくいのが残念。イタリア語バージョン「Dolce Delilah」はエフェクトは同じですが、音割れは気にならない程度にMIXされなおしています。気持ち良く聴くにはイタリア語バージョン「Dolce Delilah」が一番イイ。B面「Dead Boot」この曲、昔から大好きだった。短い曲ですが、メロディーも演奏もアレンジも自分の好きなツボを突いてくる。1分57秒しかないのが勿体なくて、4分くらいの曲で聴きたいと思ってしまう。歌い出しのメロディーが低く過ぎてボーカルが音が取れてないのが気になる人はこの曲のイタリア語バージョン「Mai Nessuno」はオススメ。なぜかイタリア語だと完璧に低音が出せています。アレンジ、演奏もイタリアバージョンの方が音数増やしていてよりドラマチックです!
2022年11月03日
1962年3月発売の島倉千代子さんのヒットシングル。丘灯至夫さんと万城目正さんの少し珍しい取り合わせの作品。作詞の丘灯至夫さんは超大ヒット曲の作詞をいくつも手がけています。「高校三年生」「高原列車は行くよ」「東京のバスガール」「長崎の雨」など。そして「ハクション大魔王」や「みなしごハッチ」「ガッチャマン」などのテレビ漫画の主題歌の作詞も多く手掛けています。作曲の万城目正さんも超大ヒット曲を数え切れないほど作っている天才作曲家です。「リンゴの唄」「この世の花」「悲しき口笛」「東京キッド」「情熱のルンバ」「想い出のボレロ」「越後獅子の唄」「あの丘超えて」「旅の夜風」など知らない人がいないと思える曲が多い。(この頃のレコーディング風景)A面「お顔みたいな逢いたいな」作詞 丘灯至夫さん 作曲 万城目正さん 編曲 山路進一さん戦争の悲しい傷跡を思わせる心細く寂しい唄です。そんな曲は島倉千代子さん以上に心に響く歌唱は誰もできないと思う。島倉さん独特の細かいビブラートが心を震わせます。歌詞とメロディーの素晴らしさで、田舎の風景と草の匂いや風の感触まで浮かんできます。誰のことを「お顔みたいな逢いたいな」と言っているのか具体的には書かれていないのが良い。恋人、父親、兄、いろいろと人によって浮かんでくる顔は違ってくると思う。この曲も島倉さんのオリジナル曲の中では人気曲です。B面「哀愁岬」作詞 丘灯至夫さん 作曲 万城目正さん 編曲 山路進一さんB面も悲しく淋しい歌です。この曲でA面で出してても同じほどのヒットになったと思う。A面は連なる山々が広がる田舎の風景、こちらは海辺の小さい村の淋しい岬が頭に浮かぶ。島倉さんの歌唱もA面との悲しみとはまた違う強い悲しさの中に怒りも感じさせる歌唱。250枚以上のシングル盤のうち50枚ほどは書いたと思う。持っていないシングル盤もあるし、まだまだ書いていないシングル盤がかなりある。シングル盤全てをコンプリートするのは無理だと思うけど、中古レコード屋に行けばとりあえず探してみています。手に入りにくいのは、ややマイナーな曲ばかりなので出回ってる可能性もかなり低い・・・。
2022年11月02日
山崎ハコさんが1983年2月21日に発売した11thアルバム「風の色」からのシングルカットとして、1983年5月21日に発売されました。10th「硝子の景色」、11th「風の色」、12th「ダージリン」の3枚のアルバムはハコさんの歴史の中でも、少しそれまでの音創りとは違っています。ロック色強め、そしておしゃれなサウンドな曲が多く収録されてるアルバムです。自分はこの3枚の時代が凄く好きだった。ハコさんの声が軽いロックアレンジに凄く合うのもあって当時、かなりハマって聴きまくったアルバム。4th「流れ酔い歌」、5th「人間まがい」、6th「歩いて」の3連続Heavyなアルバムの時も聴きまくってた。重暗いようなテーマのHeavyな曲も凝ったロックサウンドも、アルバム「SA・SU・GA」のようなもっとHardなロックサウンドのハコさんもどれも振り切ってる感じがたまらなく好きだった。今の暖かい温もりを感じるようなハコさんの世界も当然、好きなのでずっと聴き続けている。1983年発売のエッセイ集「風の色」よりA面「雨に唄えない」作詞・作曲 山崎ハコさん 編曲 惣領泰則さんアルバム「風の色」の2曲目に収録されています。1曲目が渋いベースソロから始まるブルースロックナンバーの「ヨコハマ・アンバランス」です。「風の色」を初めて聴いた時は、この1曲目と2曲目の流れに鳥肌で1発でそれだけで気に入ったアルバム。3曲目にはハコさん得意のハードなブギーロックの「港O U T」が続く。この「雨に唄えない」はアレンジのカッコ良さとハコさんの歌唱がとにかく凄い。激しく歌い上げるのではなく、感情を閉じ込めたような引いた歌唱にゾクゾクする。この曲はライブでは3回ほどしか聴いたことがないと思う。この曲がセットリストに入るとかなりレアな選曲のライブセットリストの時が多い印象。神戸のハーバーランドだったかのライブバーのような場所での2daysの2日目で聴いたのが最後だったと思う。あの2日間はかなりレアな曲も聴けたように記憶してる。その2日間の全セットリストをどこかに書いて残してると思うのでまた探してみようと思う。 B面「ヨコハマ・アンバランス」作詞・作曲 山崎ハコさん 編曲 惣領泰則さんアルバム「風の色」の1曲目に収録されてる曲。ベースのフレーズがメインになってる。バッキングにブルースハープのシブシブのフレーズが重なるのがめちゃくちゃカッコいいイントロ。気怠そうにブルースを歌うのもハコさんの魅力の一つです。1983年当時、ハコさんがこんな曲も多く歌ってる事が知れ渡っていれば「呪い」のイメージだけが一人歩きするのは止められたかも知れない。「呪い」のような曲の方が少ないのに。「呪い」で怖いとか暗いとか言うのなら「黒いバス」や「暗闇」「からす」「三つの花」を聴くと「呪い」のようなキャッチーな部分は一切なく曲の中に救いを探すのが難しい曲たち。曲はキャッチーだけどシングルカットされてる「心だけ愛して」も相当重い曲です。自分はその中でも「黒いバス」がたまらなく好きです。自分と向き合ったり、少し遠目から自分を鳥瞰的に見る事をさせてくれる曲。同じアルバム「歩いて」に入ってる「歪板」もそんな風に少しの間、普段考えないことを考えさせてくれる曲。 毎日、ずっと聴いてたら何かおかしくなりそうだけど…。そんな重く深い曲もありますが、全て浄化してくれるような曲が多くあって全体的にはハコさんの楽曲は力が湧き出て前を向ける曲が多い。アルバム「歩いて」1曲目、最初に遠くに光が確実に見える曲「夢」が収録されています。まず救いからアルバムが始まる事がこのアルバムの最大に好きなところ。アルバムラストが「夢」じゃないのがやっぱりイイ!今日はハコさんの曲をいろいろ聴いてたので熱く書いてしまった^^;
2022年11月01日
QUEENの「フレディ・マーキュリー」が、憧れのオペラ歌手「モンセラート カバリエ」との共演。フレデイのオペラ愛を出し尽くすように創り上げられたアルバムのタイトル曲です。この12インチを買った日の事はしっかり覚えてる。中島みゆきさんの1987年「『SUPPIN VOL.1』Tour Special」を両国国技館に観に行った翌日、渋谷センター街をうろうろしてHMVに入った。(今は閉店してる)どこのレコード屋に行っても真っ先に必ず輸入盤コーナーに行く。そこで本日入荷!と書かれて棚の一番前にこの12インチが並べられていた。「モンセラート カバリエ」と共演するなんて事はまったく知らなかったので、「何だろ?これ?とりあえず買うしかない!」と2枚買った。店員に7インチはありますか?と聞いた所、7インチはまだ入荷していないとの事。(結局、7インチは関西のレコード屋回っても手に入れる事はできなかった)ジャケット写真でライブ盤なんだろうと思い込んで、神戸に帰って来てから初めて聴いた。鳥肌が止まらなかったのを覚えてる。この頃、QUEENの活動がそれまでとは違ってきていて、アルバム出したからと言ってツアーに出るのは止めようと・・そんな事になったとファンクラブの会報で知ったりしてずっと何か不安な気持ちを持っていた。Freddie Mercury – vocals, arrangementsMontserrat Caballé – vocalsMike Moran – keyboard, programming, arrangementsHomi Kanga – violinLaurie Lewis – violinDeborah Ann Johnston – celloBarry Castle – French hornFrank Ricotti – percussionA面1曲目「Barcelona」 7インチシングルバージョンこのバージョンは4分23秒とすっきりと構成されています。7インチシングルには最適な構成。このバージョンでもボリューミィで物足りなさは感じさせない。フレディの力強いボーカルを聴いて当時、何か安心したのも覚えてる。そしてMontserrat Caballéの完璧すぎる歌唱!フレディもそのMontserrat Caballéの完璧な歌唱に臆する事なく、いつも以上にパワフルで感情をさらけ出したような歌唱を聴かせてくれてる。2曲目「Exercises In Free Love」 7インチシングルバージョンこの曲はアルバム未収録のシングルのみの楽曲。歌詞はなく全てスキャットです。フレディ一人がファルセットで高音歌唱を聴かせます。この曲は「Exercises In Free Love」 [Montserrat Vocal Version] もあります!「モンセラート カバリエ」一人がフレディの歌ったフレーズとはまた少し違うアレンジで歌い上げています。このバージョンは2枚組の「Messenger Of The Gods: The Singles Collection」を買えば聴くことができます。これは必聴!!後にフルオーケストラでもライブ録音されたりもしています。B面「Barcelona」 (Extended Version)いきなりサビの歌から始まるバージョンです。7分2秒のロングバージョン。これは大満足する内容です!Barcelona (New Orchestrated Version)も後付けっぽくて最初はあまり好きではなかったのに今では凄くよく聴いてる。CDのBOXにはすごい数の未発表バージョンなどが収録されています。そのどれも興味深く、聴き入ってしまうクオリティです。フレディは人生の終わり間際に夢を叶え、物凄いアルバムを創り上げました!フレディの人生を語るのに、このアルバムの事を入れていないと何も語れていないような気がする。フレディ自身、全てのアルバムの中で実は一番聴いてほしいアルバムなのじゃないかと思う。そしてアルバム「Barcelona」の2曲目にはフレディの日本愛が溢れすぎてる曲が収録されてます。「La Japonaise 」とタイトルを付けられ、QUEENでの「Teo Torriatte(Let Us Cling Together)」どころじゃない日本語歌詞の多さ。仕事じゃなくプライベートで何度も日本に来ていたフレディだから書けた歌詞です。ホテルからコンサート会場の往復だけじゃ絶対に書けない日本の情緒を書いてくれています。曲はこんな歌詞から始まります。「♪素晴らしい朝が明ける 夜明けが呼びかける 心の泉が湧き出る 夢のよう」「♪夜明け、季節、夢、希望、海と光が呼んでいる」そしてその後も日本語が多く使われ歌われます。そしてフレディの日本語の発音の美しさにも泣けます。「♪遠い国のあなたに魅せられて あまりにもうつくしい 夢のよう いつまでも良い」など、英語と日本語で書かれた歌詞に日本的なメロディが乗り「♪愛の光 希望と夢 ・・・富士の雪、京都の雨、東京の夜」「♪朝が微笑みかける いつも君だけが 心の友 遠い国の面影忍んで あまりにも美しい夢のよう」モンセラート カバリエもそれまで多分、話した事のないだろう日本語の歌詞を美しい発音で歌い上げています。輸入盤のCD歌詞カードも日本語で書かれています。かなり歌詞が抜けていて不完全ですが、これもうれしい。自分が上に書いた日本語歌詞がほぼ全てです(繰り返し部分は省いています)
2022年10月31日
カナダのロックバンド「ゲス・フー」の1969年発売のシングル。1970年1月発売の6枚目のアルバム「American Woman」の先行シングル。バンド構成Burton Cummings – vocalsRandy Bachman – lead and rhythm guitarJim Kale – bassGarry Peterson – drumsA面「No Time」アルバムリードトラック向きの軽快なキャッチーな楽曲です。Burton CummingsとRandy Bachmanが作った曲です。この曲は1969年9月発売の5枚目のアルバム「Canned Wheat」の1曲目にも収録されていますが、なぜかレコーディングしなおして12月にこのシングル発売。そして1970年1月発売の6枚目のアルバムにまた新しいレコーディングバージョンが収録された。「Canned Wheat」バージョンよりも少しアップテンポにしてよりキャッチーにアレンジ。レコード会社もこの曲を大ヒットさせようといろいろ考えてそんな事になったのかと思う。計画通りにこの曲はカナダで1位、アメリカで5位と大ヒットしました!この曲のヒットの流れで、この次のシングル「American Woman」が超大ヒット!アメリカでも1位を取った。B面「Proper Stranger」この曲も6枚目のアルバム「American Woman」からシングルカット。アルバムB面のラストから2曲目に収録。ブルージーで重めなノリが渋いブルースロックナンバー!アコギのリフもかっこ良くて最高です。アルバム「American Woman」の中でもベスト3に入る好きな曲です。コーラスもカッコいい!同じくブルースロックな「American Woman」に引けを取らないカッコ良い曲です!
2022年10月30日
1966年12月発売の宝塚歌劇主題歌シングル盤。この主題歌が歌われた公演は1966年10月29日〜11月30日「星組公演 わが歌君がため」。「わが歌君がため」も宝塚グランド・レビューと付いていますが、前ものも芝居じゃなく「日本民族舞踊 砂丘」でした。「砂丘」には真帆志ぶきさんは出演していません。と、言うのも、この一つ前の作品も真帆志ぶきさんの主演公演でした。1966年10月1日 〜27日 雪組公演「紫式部/ラブ・ラブ・ラブ」です。真帆志ぶきさんは雪組トップ時代なので星組には特別主演出演扱いになるのでしょうか。今だったら2公演続けて同じトップスターが主演したら怒る人が多そう^^;この頃は何かにつけギスギスしてなくておおらかな感じで余裕がある舞台だったのかも知れない。でも主演の真帆志ぶきさんは凄いと思う。10月27日まで雪組主演で2本立てに出演してその2日後には星組で主演!この時の星組トップスターは上月晃さんのはず。でも上月晃さんは8月に花組で主演している。この年はトップスターをシャッフルしてたのだろうか?でも真帆志ぶきさんは雪組トップスターとして10月「ラブ・ラブ・ラブ」にも主演してるし・・・。いろいろ堅苦しくなく自由だった時代なのだろうな。(ちなみに「ラブ・ラブ・ラブ」の娘役トップ扱いの役は月組トップスターの内重のぼるさんです。 もう、どうなってるのかわからなくなる)A面「わが歌君がため」 宝塚グランドレビュー「わが歌君がため」主題歌作詞 内海重典さん 作曲 吉崎憲治さん 水の都ベニスのゴンドラ船頭ジョバンニ(真帆志ぶきさん)が、パリから来た若い未亡人テレーズ(加茂さくらさん)と恋に陥ちて、彼女の誘いで世界一の歌手を夢見てパリでリサイタルを開こうとする。しかし上手く行かずに彼女と別れベニスに戻ってくるというストーリー性の強いレビュー。この曲はメロディーとアレンジの美しさに気持ち良くなってくる楽曲です。そしてスータンさんの伸びやかな歌声が気持ち良すぎる。ライブ録音じゃなく、ちゃんとスタジオでレコーディングされている物なので、バランスも完璧です!B面「俺はゴンドラの船頭」作詞 内海重典さん 作曲 寺田瀧雄さんB面はアップテンポで心地良い楽曲。イントロのラテン刻むリムショットから凄く好きな曲。この曲はショーの中で3度出てきます。(A面わが歌君がためは4回出てきます)この曲はCD化されています。「寺田瀧雄宝塚歌劇作品集「愛! − All This Dreams −」」のDisc1の3曲目に収録。このショーの実況録音盤も持ってるけど、この作品も生の舞台で観てみたいと思う作品です。フィナーレ
2022年10月29日
2回目の宝塚歌劇 雪組公演「蒼穹の昴」を観劇してきました。この作品は久々の超お気に入り作品です。2回目観劇してさらに感動が深くなった。主演の彩風咲奈さんの存在感の凄さと華やかさに見惚れました。前回は1階席S席の前の方でしたが、今日は2階席。舞台装置の迫力や全体のバランスとか良くわかって凄く良かった!今回の舞台セットはここ3年ほどで一番豪華に見えたし美しかった。書割りも今回はいつもとレベルが違う繊細で丁寧な書き込み量でオペラで端から端まで観ても完璧だった。この公演は楽曲も素晴らしいしライティングも映像も違和感なくレベルが高い。衣装も最近の宝塚作品の中ではダントツに豪華だし観たいと思うツボがやたらとある作品。何よりキャスト全員が素晴らしすぎる!今の雪組の充実しきった舞台、最高です!そして最近5年ほどの1本物の作品の中でダントツに一番凄いと思った。伊藤博文役の汝鳥伶さん、久城あすさん、彩風咲奈さんそう!今日、2幕の開演が20分ほど遅れた。2幕開演寸前にいきなり下手側から激しい機械音が鳴り出した。モーターか何かが空回りしてるような、そんな音だった。一向に鳴り止まない騒音に客席も少しざわつき、客席案内の通称ホタル嬢が「只今、騒音の原因を調べております」と15分ほど客席で声を出してた。音が止んだ瞬間、客席から拍手が起きたwそこからも点検のために5分以上静まり返ってた。無事、約20分遅れで2幕が開演され終わったのは19時前でした。何度か装置の故障などで開演が遅れたり、途中で芝居が止まった事などを経験してるので特に驚きもしなかったけど、20分遅れは久々って感じでした。ドラマシティは吊り物のレール故障でよく2幕が遅れたり芝居中に吊り物が動かなくなりそのままで芝居続けてたりいろいろ多いけど、大劇場で経験したのは多分5度目くらいだと思う。最近、何かの初日で開演が10分ほど遅れた事があったけど何の公演だったかは忘れた。東日本大震災当日の月組の2幕開始前の異様な雰囲気の中、何分か遅れで開演した。あの日も劇場にいた。めまいしたような変な感覚が続きしばらくして東日本で大きな地震があったとアナウンスが流れた。客席もアナウンスを聞いて関東から来てた人たちは、慌てて出て行く光景なども印象に残ってる。劇場の中でまったくどれほどの地震だったかは知らないまま公演が終わってからニュースを観て驚いた。大きな台風の日で横の武庫川が氾濫しそうな時にも観劇してた事もあった。旧大劇場の時だったかも知れない。最近、あまり買わなくなったルサンクも今回の作品はもちろん買った。初めて宝塚歌劇を星組「花の若武者/アラベスク」を子供の頃に観劇してから、数え切れない本数観てる。途切れた時期はほとんどなかったと思う。物凄い強い贔屓である時は異常な回数観てた時期もあったけど、今はかなり落ち着いたペースで観劇してる。ひとつの公演を東京も合わせて20回以上観る事とかもあったけど今は多くて3回です。一路真輝さんトップ時代が一番多かったかも知れない。花總まりさん宙組トップ時代もかなり多く本数観てた。七帆ひかるさんにハマってた時期も異常な回数観劇してたし、水夏希さんトップ時代の雪組もちょっと異常な本数観てたと思う^^;先週、東京に観に行った一路真輝さんの40周年コンサートの構成、演出も原田諒さんでした。一路さんの「JFK」で宝塚歌劇を初めて観たので一路真輝さんへの愛に溢れてる構成でした。3番手以前からのファンが喜ぶツボを押さええてて、新人公演主演作品の主題歌などがセットリストに入ってるマニアックさには感動しました。その原田諒さんがこの「蒼穹の昴」を脚本、演出!「ベルリン、わが愛」「ドクトル・ジバゴ」で菊田一夫演劇賞まで受賞しています。今、一番期待してしまう宝塚歌劇座付き演出家です。彩風咲奈さんの次の主演舞台が今から楽しみです!ボニー&クライド、名古屋まで観に行こうかと思ってる。凪七瑠海さんの存在感と芝居の上手さにも釘付けでした。終演後、久しぶりに川向こうのよく行ってた居酒屋に向かった。この前、行った時は日曜だったから定休日なのかと思い違う店に行ったけど、今日も閉まってた。もうやめてしまったのだろうか・・。それでもう一軒よく行く居酒屋へ。この店はお通しがいつも豪華です! 擦った山芋を海苔で巻いて天ぷらにしたもの。この料理もこの店に来たら必ず注文してる。他にもいろいろ食べたけど、写真撮るのも忘れて友人と話し込んでた。お酒はずっと熱燗。宮城の地酒「浦霞」の熱燗はやはり絶品!福井の地酒「伝心 土」の熱燗もどの料理にも合う素晴らしい旨さでした。カンパチのカマ塩美味しかった!今日もよく呑んだ^^
2022年10月28日
1967年5月発売の春日八郎さんのシングル。春日八郎さんの事はこれまであまり書いていないように思う。「お富さん」「別れの一本杉」そしてデビュー曲「赤いランプの終列車」は超有名で聴けばほとんどの人が知ってると思う。どれも50万枚以上を売った曲。この曲も一応有名な曲でその年の紅白歌合戦でも歌唱されました。A面「花かげの恋」作詞 山北由希夫さん 作曲・編曲 安部芳明さんこの曲はイントロが完全なムード歌謡アレンジですが、歌が入るとすぐに和物の世界に入っていきます。曲中もムード歌謡と和物演歌の融合的な楽曲でインパクトはかなりある。春日八郎さんの伸びて抜ける声に凄く合ったメロディです。かなり印象に残る琴の演奏は米川敏子さんが担当しています。琴奏者として何枚もレコードをリリースしてるベテラン中のベテラン。この曲の中の琴の音色はやっぱり特別な感じがします。B面「ふるさとギター」作詞 たなかゆきをさん 作曲・編曲 西脇稔和さんB面はオーソドックスな演歌歌謡です。こっちはイントロ、間奏で琴は琴でも口琴の「ビヨ〜ンビヨ〜ン」って音がかなり耳につきます。口琴といえば真っ先にやはり「怪奇大作戦」でしょう!小さい頃にあの曲は怖かった。今聴くと必ず笑ってしまうのですが・・・・。「♪闇を引き裂く 怪しい悲鳴 誰だ!? だれ〜だ! だれ〜だ 悪魔が 今夜も 騒ぐのか〜 お〜⤵︎ 」この歌が始まる前に「♪ビヨ〜ンビヨ〜ンビヨ〜ンビヨ〜ン」って口琴が鳴っています。「さわ〜ぐのか〜 お〜」の「おー⤵︎」が気が抜けたみたいに下がってておもしろい。この後は急に転調してマイナー調からメジャー調へ。まったく関係のない「怪奇大作戦」のテーマ曲の話になってしまいましたが、口琴は「ど根性ガエル」主題歌の一番最初も口琴です。あれは有名すぎるけど口琴だとは知らない人もいるのかも。あの曲は石川進さんの天才歌唱で楽曲の何倍も凄いことになっています。春日八郎さんの楽曲でも好きな曲は多くあるので、これから少しずつ書きたい。
2022年10月27日
「Art Blakey & The Jazz Messengers」の1958年12月17日にパリのオランピア劇場でライブ録音されたアルバムからのシングルカット。超有名な2曲のカップリングです。33回転ステレオバージョン。45回転モノラルバージョンや33回転モノラルバージョンも発売されています。自分が持ってるのは33回転ですが、音は文句なしに良い!A面「Moanin' モーニン」スタジオバージョンと比べると、ドラムの音圧やパワーの違いに驚く。9分超えるスタジオ盤の名演は当然すごいのですが、ソロ回しは短くして6分36秒にしたこのライブバージョンはめちゃくちゃ良い。いろんな所で流れてるので耳にした事がない人はいないと思うけど、「よく耳にするけど何て言う曲なんだろ?」ってパターンが多いんじゃないかと思う。かなり前にもこのライブがレコーディングされた約1ヶ月前に発売されたアルバム「Moanin'」の事を書いたように思うけど、ソロフレーズなどはまったく違っています。B面「Blues March ブルース・マーチ」この曲もアルバム「Moanin'」に収録されてた曲ですが、このライブバージョンはスリリングでテンポも早めでライブ感を凄く感じられます。スタジオバージョンの繊細な強弱とか落ち着いた感じも好きなので甲乙つけられない。アルバム「Moanin'」の中なら「Are You Real?」が特別好きです、このシングルと同じオランピア劇場でのライブアルバムにも「Are You Real?」が演奏されていて、そのライブバージョンのアートブレイキーのドラムがカッコ良すぎてずっと鳥肌です。「Are You Real?」自体が凄く好きな曲なのもあってライブ盤の中で一番良く聴いてる曲です。
2022年10月26日
1956年発売の「リンゴ村から」と「母恋吹雪」の大ヒットシングル2枚をカップリングして再発したEP盤です。このシングル盤のジャケットを見て最初に「???」って思うことがあります。三橋さんのファンならすぐに気づく事ですが、タイトルの「りんご村」がカタカナでない事。これは完全なジャケット製作者のミスです。平仮名だと、ここまで違和感があるのは「リンゴ村から」というカタカナ文字でみんな頭にインプットされてるからだと思う。「りんご村から」と平仮名で書かれてて違和感を感じない人はそれほど三橋美智也さんの楽曲を聴いていない人なのかも知れない。どうして平仮名のままでOKになったのか不思議です。ちなみに歌詞カードには「リンゴ村から」と正しい表記で書かれています。(レコードのレーベルも正しく表記されています)A面「リンゴ村から」 三味線 豊文さん作詞 矢野亮さん 作曲 林伊佐緒さん 編曲 川上英一さん子供の頃はこの曲聴いても何も感じなかったのに年を重ねる度に胸が熱くなる楽曲です。自分には故郷の村なんてないけど、頭の中に状況を浮かべるだけで感動できる。三橋美智也さんの哀愁を帯びた歌唱がそうさせると思います。このEP盤が5月に発売され270万枚の大ヒットを受けて、大映映画から同タイトルの映画が10月に上映された。映画のヒットとの相乗効果でシングル盤も再び売り上げを伸ばし、累計は300万枚超えてるのではないだろうか。映画には三橋美智也さん本人も出演して、三橋美智也さん自信の人気も不動のものにしました。B面「母恋吹雪」作詞 矢野亮さん 作曲 林伊佐緒さん 編曲 川上英一さんこの曲も1956年発売の大ヒットシングル。B面「江差恋しや」の人気もあり、200万枚以上を売り上げた。母親を早く亡くした子供が母親を想って歌う曲。「♪酔ってくだまく 父さの声を 逃げて飛び出しゃ 吹雪の夜道」で始まるドラマチックで哀しい歌詞に胸を打たれます。続きの歌詞は、「♪つらい気持ちは わかっちゃいるが おいらばかりに ああ なぜ当たる」昭和のドラマなどでもよく見るようなシチュエーションなので頭の中に具体的に浮かんで来る。三橋美智也さんの歌声を聴くのは精神衛生上、良いような気がする。
2022年10月26日
アメリカのグラインドコア「Misery Index」の7枚目フルアルバム。6枚目「Rituals of Power」に引き続きLimited edition, Boxsetを買った。2022年5月13日発売で200セット限定だと言うことで急いで予約したら何とか買えた。今回の方が前作のBOXよりも豪華なセットで値段も同じほどでかなりなお得感!ただ、CDが通常ジュエルケースで前作のような特製デジパックジャケではなかったのが残念。1、新作「Complete Control」CD2、EP 「Strategies Of Manipulation」CD3、ジャケット写真のブラックトートバッグ4、ピンバッジ2個5、ミニポスターミザリー・インデックスは2005年頃からハマり出してアルバム出るたびに買ってずっと聴き続けてるバンドです。このBOXは2022年2月7日発売のEP 「Strategies Of Manipulation」と2枚組。とりあえず今回はニューアルバム「Complete Control」の事を。バンド構成Jason Netherton Bass, VocalsAdam Jarvis DrumsMark Kloeppel Guitars, VocalsDarin Morris Guitars (lead)1曲目「Administer The Dagger」2曲目「The Eaters And The Eaten」3曲目「Complete Control」4曲目「Necessary Suffering」5曲目「Rites Of Cruelty」6曲目「Conspiracy Of None」7曲目「Infiltrators」8曲目「Reciprocal Repulsion」9曲目「Now Defied!」前作2019年6th「Rituals of Power」とその前の2014年5th「The Killing Gods」で垢抜けたと言うか次のステージに来たと言うか充実した内容で自分もどっぷりハマった2作品。で、正直5th「The Killing Gods」を初めて聴いた時のような衝撃はないものの、今作は前作2作からの流れとは違ったまた新しい充実感を楽しむことができるアルバム。1曲目の「Administer The Dagger」から洗練されたエグさに鳥肌でした。めちゃくちゃカッコイイ曲。構成もアレンジも凄い!「Discordia」や「Traitors」の頃のような荒削りなカッコ良さも凄く好きだけど、最近は洗練されてきた音の方を好んで聴いてしまう。そういえばEP「Strategies Of Manipulation」の5曲はわざとかどうかは分からないけど、かなり荒く創り上げてる印象。EPはエグさを前に出したのかも。2曲目「The Eaters And The Eaten」は邪悪さもかなりあって強烈なエグさに引き込まれる。このアルバムの1〜2曲目の流れは最高!3曲目「Complete Control」のタイトルナンバーはもちろん最高です。かなり聴きやすく感じるかも知れないけど・・・。EP「Strategies Of Manipulation」に収録されてる「Complete Control (Demo Version)」はかなり荒削りで原型がよくわかって最高です。それを聴いてからこっちを聴くと、やはり洗練された音の方に強く惹かれる。4曲目「Necessary Suffering」の疾走感と充実感も素晴らしい。この曲も凄く気に入ってる曲!5曲目「Rites Of Cruelty」は構成とアレンジがずば抜けてる。捨て曲なしのアルバムなのでどの曲もそれぞれに凄い所がいっぱいあります。7曲目「Infiltrators」はEP「Strategies Of Manipulation」に荒削りなインストバージョンが収録されてて、これがまた強烈にカッコイイんです。本作のバージョンに負けてない緊張感のインストも必聴。8曲目「Reciprocal Repulsion」は今、一番このアルバムで気に入ってる曲です。アルバムを買った頃はこの曲にそこまでハマってなかったけど、5ヶ月経って何度も聴いてるうちにドストレートな疾走感と緊張感が病み付きになった。以前ほどエクストリームメタル系の楽曲を聴かなくなったけど、やはり良い物がイイ!9曲目「Now Defied!」ラスト曲は勢いで聴く短めの緊張感あるナンバー。「Misery Index」ってバンドはあまり日本で知られていないかも知れないけど、初期からずっと聴いてる人は離れられなくなるバンドだと思う。新譜が出れば真っ先に買って聴きたくなるバンドのひとつ。
2022年10月25日
1962年8月1日発売の島倉千代子さんのシングル盤。この曲は浪花千栄子さんとの共演楽曲です。A面「大阪のお母さん」作詞 星野哲郎さん 作曲 船村徹さんどんな経緯で浪花千栄子さんと共演する楽曲を作る事になったのか不明です。ドラマか映画での共演でもあったのか、それとも個人的に仲が良かったのか。まったく音楽が流れていない無音にいきなり浪花千栄子さんのセリフから始まります。「千いちゃん 千いちゃん! こっちでっせ、ここ、ここ! あ〜お帰りやす さあ、その荷物、わてに渡して まあまあ、そう言わんと 持たしてえな」さすが、浪花千栄子さん。このセリフだけで一気に昭和の大阪の家庭の様子が頭に浮かびます。歌詞の中に出てくる籠の小鳥とスピッツを飼ってる家なので、やや裕福な大きい家なのかと想像できる。2番前のセリフは二人の掛け合いです。島倉「私はいいな お母さんと呼べる人が二人もいるんだもん」浪速「ほんまにそう思ってくれはりまっか。 ああ、それ聞いただけで なんだか こころが熱うなってきましたわ」歌詞カードには「なんだか」って書いていますが、浪花千栄子さんはレコーディング時に違和感を感じたのか、ちゃんと「なんや、こう心が熱うなってきましたわ」に変えています。歌詞カードはきっと星野さんが書いたままで印刷されたんだと思う。「なんだか」ってそこだけ標準語になって冷たく感じるから変えて正解。この主人公の千いちゃん(ちいちゃん)はリアル島倉千代子さんの事なのだろうか。仕事は芸能人で舞台に立つのが仕事。浪花千栄子さんと島倉千代子さんはリアルでもこの曲の様な関係だったのか、と思えてしまう。B面「加茂川」作詞 七浦渚さん 作曲 船村徹さんB面は京都を舞台にした楽曲で歌謡舞踊用に作られたような曲です。この歌にもセリフが入っています。京言葉での島倉さんのセリフは品があって艶っぽく惹かれる。歌舞練場での「鴨川をどり」や「京おどり」で、この曲で踊っても違和感のない世界です。
2022年10月24日
一路真輝さんの40周年記念コンサートに行ってきました。3回公演のうちの最後の夜公演を観た。その日の昼公演は水夏希さんがゲストで、水さんの回も観たかったけど昼に東京に着くのは無理なので諦めた。自分が観た回は安蘭けいさんがゲストでした。一路真輝さんの歌声は更に磨きがかかり只々、聴き惚れる素晴らしさでした。MCでの話は前半はビシッと決まっていて曲に繋げていましたが、安蘭けいさん登場以降はいつもの如く、完全にずっこけ系の可愛いトークになりました^^;まあ、こうでないと一路さんのトークは・・・^^;今回は宝塚歌劇団の原田諒さんが構成・演出。原田諒さんが宝塚歌劇を初めて観たのは、一路さん主演の「JFK」だったそうです。一路さんには思い入れがあったらしく、かなりマニアックな曲もセットリストに入れてくれてマニアックなファンは大喜びでした!一路さんが新人公演で演じた作品からの楽曲や3番手時代など、多分、原田さんが構成しなければ一生聴く事は出来なかったと思う。原田諒先生には感謝です!一路さんは細かい事は絶対に忘れてるから誰かが思い出させてくれないと…。ホールは完全にクラシック専用に造られた構造。厳かな雰囲気がほどよい緊張感も持てて一路さんの40周年に相応しい空間でした。バンド編成もクラシック仕様。バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス、ピアノ、アコーディオン、パーカッションの7名の編成。1曲目「オーバーチュア 美しく青きドナウ」2曲目「ウィーン 我が夢の街」〜「運命のワルツ」(「三つのワルツ」新人公演主演作品)3曲目「Ich Liebe dich」〜「Bitten」(「Op.110 ベートーヴェン『不滅の恋人』への手紙」)4曲目「何ひとつ変わらない」(「アンナ・カレーニナ」)5曲目「セリョージャ」(「アンナ・カレーニナ」)6曲目「底抜けの楽天家」〜「ワンダフルガイ」〜「シャル・ウイ・ダンス」メドレー (「南太平洋」〜「王様と私」)7曲目「星から降る金」(「モーツァルト!」)8曲目「水に流して」安蘭けいさん 歌唱9曲目「宝塚我が心の故郷」10曲目「私はカモメ」〜「スカイ・ハイ・スカイ」〜「 マ・ベル・エトワール」〜 「バロック千一夜」〜「TAKE OFF」【ショー作品メドレー】11曲目「薄紫の影」(雪之丞変化)〜「たまゆらの記」〜「ピリカ・ピリカ」(この恋は雲の涯まで)〜「花の舞拍子」 【日本物メドレー】12曲目「あの日のように」(ツーロンの薔薇)13曲目「愛と死の輪舞」(エリザベート」14曲目「ママ、どこにいるの?(安蘭けいさんとのデュエット)」(エリザベート)15曲目「ひとかけらの勇気」 安蘭けいさん 歌唱16曲目「G線上のアリア」(「バロック千一夜」)17曲目「君は我が心の全て」(「微笑みの国」)18曲目「私だけに」(オリジナル歌詞バージョン)19曲目「20世紀に生きて」(「 マ・ベル・エトワール」)今回のセットリストで一番感動したのは「ツーロンの薔薇」から「あの日のように」を歌った事。それとマ・ベル・エトワールのラストで歌われた「20世紀に生きて」の2曲!これは凄い選曲です!「あの日のように」は1993年ディナーショー「セプテンバーナイト」で歌って以来だと思う。「セプテンバーナイト」での宝塚メドレーが最強だったので、あの通りのメドレーでやってほしい。こんなメドレーでした。「パラダイストロピカーナ」〜「恋のチェッカーフラッグ」〜「誰もいない部屋」(恋のチェッカーフラッグ)〜恋は冒険(ラバーズコンチェルト)〜恋の都は恋の花ざかり(恋さわぎ)〜「花夢幻」(花幻抄)〜「ピリカピリカ」(この恋は雲の涯まで)〜「風さそう」(忠臣蔵)〜「愛の巡礼」〜「愛のフェニックス」〜あの日の様に(ツーロンの薔薇)〜「スイートタイフーン」「私はカモメ」と「スカイ・ハイ・スカイ」が聴けたのも奇跡のようなもの。ショーメドレーも日本物メドレーもベタな選曲にならずに素晴らしい選曲でした!安蘭けいさんの「ママ、どこにいるの?」は完全再現でした^^(振り付けは違ったけど)一路さんは完全に怖いトートになってたし、安蘭けいさんがあの時のままの子ルドルフを再現。「私だけに」を歌い終えてゲストの安蘭けいさんが泣きながら登場したから一路さんも涙、涙、になってしまいました。良い関係がずっと続いてるのがよくわかる瞬間でした。一路さんのオリジナル曲は今回は1曲もなかった。35周年の時はラストに「DOOR - 扉を開けて -」を歌ってくれて凄い感動だった。「冬の翼」「さくら」「月の詠唱(アリア)」「秋章(エピローグ)」「雨上がりの星空」「心の瞳 」など名曲が山ほどあるオリジナル曲。このまま封印するのは勿体なさすぎる。「朝靄のプリズム」や「たんぽぽのように」「天使のBLUE」「SUDDENLY」なんて一路さんは完全に忘れてしまってるだろうな…どれも良い曲だし、一路さんの歌い方も凄く好きだったのに。仲の良かった同期からの花東京へ向かう時の富士山。青空の中に少し霞んで、まったく雪を湛えない富士山も幻想的でした。
2022年10月23日
1986年4月11日 イギリス、ニューキャッスルでのアクセプトのライブ。7枚目のアルバム「Russian Roulette」に伴うワールドツアーはヨーロッパを周り、アメリカから最終地の日本までのツアー。この大阪公演を観に行きましたが、2回目の来日にも関わらず初来日時の観客の興奮状態とほとんど変わらない客席だった。初来日の物凄い緊張感と興奮に比べると少し和らいでたかも知れないけど。このブートはヨーロッパを回ってる時のほぼ固定されたセットリストです。アメリカツアーはヘッドライナーではなかったので9曲のみのセットリストこのブートはオーディエンス物で音質はなかなか良い感じ。当時はこのぐらいの音質でも有り難かったと思う。アクセプトのLPのブートはいろいろあるけど、だいたいがこんな感じの音質です。中にはもっと良いのもあるけど。1曲目「TV War」2曲目「Living For Tonight」3曲目「Monster Man」4曲目「London Leather Boys」5曲目「Wrong Is Right」6曲目「Princess Of The Dawn」7曲目「Heaven Is Hell」8曲目「Guitar Solo Incl.Bolero」9曲目「Restless And Wild」10曲目「Son Of A Bitch」11曲目「Breaker」12曲目「Love Child」13曲目「Up To The Limit」14曲目「Metal Hear」15曲目「Russian Roulette」16曲目「Fast As A Shark」17曲目「Balls To The Wall」ジャパンツアーでは固定セットリストから1曲入れ替えがありました。12曲目「Love Child」が「Screaming For A Love-Bite」に変更された。「Screaming For A Love-Bite」も嫌いじゃないけど「Love Child」の方がうれしかった。この2曲とも初来日のセットリストに入ってた曲です。急に「Fight It Back」とか「Too High To Get It Right」が追加されたら驚きと喜びだったけど。そして日本でのラスト日は世界で初めて「Russian Roulette」から「Stand Tight」を演奏した。このツアーのあと、単発でアメリカで数本のライブがありましたが、「Stand Tight」を演奏したのは多分、この新宿厚生年金会館の1回のみの演奏だと思う。オープニングが「TV War」ってのはやはりイマイチ感が強い。ライブアレンジのドラムから始まるアレンジじゃなくスタジオ盤通りのアレンジでオープニングが「Breaker」だったら鼻血出る^^ライブアレンジはなんでメインリフの前に妙な4小節の演奏を入れたのだろう?スタジオ盤のアレンジのままが一番カッコ良いのに!たしか初来日ではセットリストに入らなかった「Metal Heart」からの「Wrong Is Right」がセトリ入りしたのはうれしかった。「Princess Of The Dawn」と「Heaven Is Hell」の長めの曲が続くのは好きじゃなかった。「Heaven Is Hell」って曲自体がアルバムでもよく飛ばして聴いてた曲だった。少し長めの曲なら「Losing More Than You've Ever Had」をセットリストに入れてくれてたら鳥肌ものだった。なんで「Losing More Than You've Ever Had」はやらないんだろ…。そろそろU.D.O来日してくれないかな。ウドのソロでも良いし。
2022年10月22日
1981年1月に発売された「TOTO」の三枚目のアルバム。このアルバムが世界的に大ヒットしてると思ってる日本人が多いのですが、なぜか日本のみで大ヒットしました。オリコンアルバムチャート3位まで上がった。アメリカやヨーロッパでは商業的には失敗だと言われ、アメリカではトップ40にも入らなかった。前作「ハイドラ」(Hydra)から世界売り上げは半分になってしまった。(しかし次の「TOTO IV」は「ターンバック」の12倍の売り上げ!)日本でアルバムが大ヒットしたきっかけは先行シングル「グッバイ・エリノア」がヒットしたのが大きい。この時からTOTOは日本をかなり意識してくれるようになった。A面1曲目「Gift With A Golden Gun」2曲目「English Eyes」3曲目「Live For Today」4曲目「A Million Miles Away」B面1曲目「Goodbye Elenore」2曲目「I Think I Could Stand You Forever」3曲目「Turn Back」4曲目「If It's The Last Night」このアナログ盤に針を下ろしたのは20年ぶりぐらいかも知れない。CDでばかり聴くようになってから棚にしまいこんでしまってた。通して聴いてみて、やはりかなりキャッチーでPOPだけどメタルっぽさもあるアルバムだと感じた。それがあの時のアメリカで受けなかったのか・・。「Goodbye Elenore」なんて絶対売れそうに思うけどアメリカでは受けなかった。日本ではラジオでもかなり聴いたしシングル盤もかなり売れた。1981年の日本と言うと雑誌「ミュージックライフ」「音楽専科」「ヤングギター」などの影響で洋楽ではヘヴィメタルが急に目立ち始めてた。イギリスでもNWOBHMってムーブメントが起きたりしてたのも大きい。MSG、レインボー、ホワイトスネイク、アイアンメイデン、デフレパードなどが音楽雑誌の表紙を飾るようになって、キャッチーなメタルが一般にも浸透してきてた。(自分が好きなOZZYは1983年頃から一気に音楽雑誌の表紙を飾る事になります)そんな時に出た「ターン・バック」「Goodbye Elenore」なんてその頃のメタル好きが飛びつきそうなリフとアレンジ。そして1曲目「Gift With A Golden Gun」もキャッチーなメタルとも言えるようなアレンジ。TOTOのライブに行くと普通に長髪のメタル好きが多く集まってた。その中の一人が自分だけど^^;メタル好きな友人と自分も観に行ったし。スティーブ・ルカサーの存在がメタル好きの中ではかなり大きかった。日本のみでシングルカットされたA面3曲目「Live For Today」もハードロック調の曲です。この曲がこのアルバムで一番好きかも知れない。少し前に書いたTOTOの東京公演ライブのブートの中でもこの曲を演奏してるけど、あのライブバージョンはイマイチ好きじゃないから、ブートの事を書いた時に何も書かなかった。やたらHARDにアレンジし過ぎてて、オリジナルのこの曲の心地良い感じがかなり薄れてる。逆にA面ラストの「A Million Miles Away」はライブアレンジの迫力が最高です。イントロをKeyのみで始めるライブバージョンかなり好きです。この曲は1999年ライブ盤「Livefields」にも収録されててその演奏も凄く好きです。A面1曲目「Gift With A Golden Gun」の1982年ライブバージョンはびっくりするほどのスティーブルカサーの勢いあるスリリングなリフで始まりかなりテンポアップされて演奏されました。めちゃくちゃカッコ良いライブバージョンです!2曲目「English Eyes」もライブではかなりHARDにアレンジされています。これもライブバージョンの勢いの方がさらに好きです。唯一「Live For Today」だけはスタジオオリジナルバージョンの方が良いように感じる。アメリカとヨーロッパでシングルカットされたのは、アルバムラストの「If It's The Last Night」です。日本のみ「Live For Today」なのはその時の日本の状況がよくわかってると思う。「If It's The Last Night」だったとしても日本ではヒットしたと思いますが。この3枚目のアルバム「ターン・バック」は敬遠してたのか、あまり聴いてなかった。2nd「ハイドラ」と1stアルバム「TOTO」と5th「Isolation」7th「The Seventh One」ばかり聴いてたような気がする。「TOTO IV」も通して聴く事は少なかったように思う。「TURN BACK」改めて良いアルバムだと思いながら2回通して聴いた。
2022年10月21日
1960年12月発売の島倉千代子さんと村田英雄さんのデュエットシングル。この「お染半九郎」は浄瑠璃や歌舞伎で上演される題材で、何度も映画化もされてる題材です。江戸時代に実際にあった心中事件を心中もので有名な近松門左衛門が作品化したもの。A面「お染半九郎」作詞 石川潭月さん 作曲・編曲 古賀政男さん 歌舞伎作家の元で修行した石川潭月さんの作詞に古賀政男さんが哀しいメロディーをつけた作品。1番の歌を島倉千代子さんが歌い1番後の歌舞伎のセリフを島倉さんと村田英雄さん2番の歌を村田英雄さんが歌い2番後の歌舞伎のセリフを再び二人で3番の歌を二人で歌う。歌舞伎のセリフはクライマックスの有名なセリフを少し短く変えたもの。半九郎「濁りに沈んで濁りに染まぬ 清い乙女と恋をして…」お染 「死ぬる際まで離れずに……」半九郎「如何なる人も遂にゆく鳥辺の山を死場所と… お染、来やれ」お染 「あい」村田英雄さんは浪曲師としても凄い人なので、セリフはさすが!素晴らしい!!そして島倉さんも汚れない乙女の純粋さ溢れるセリフ回し、最高です。セリフのバックは完全に歌舞伎の和楽器演奏のままです。この曲は二人が歌っている所以上にセリフの掛け合いの方に集中してしまう。このまま「お染半九郎」を演じてほしいと思ってしまう。半九郎「ひく三味線は祇園町」お染 「茶屋のやま衆がいろ酒に」半九郎「乱れて遊ぶ騒ぎ合い」お染 「今更愚痴でござんす。 さあちっとも早う」半九郎「お染…」お染 「半さま!」島倉さんと村田さんの声質が凄く合っています。低く太い男臭い村田さんの声と、か細く気品に溢れた島倉さんの声。この二人のデュエットはもっとたくさんあっても良かったと思う。18歳の時の島倉千代子さんのブロマイド写真B面「恋の梅川」作詞 石川潭月さん 作曲・編曲 古賀政男さんこちらは「お染半九郎」とは違う話。人形浄瑠璃「恋飛脚大和往来」の「雪の新口村」の場面。「恋の梅川」とは梅川忠兵衛の事。この曲も人形浄瑠璃、歌舞伎に沿って作られてる曲です。島倉さんの歌い回しも素晴らしく力強さと哀愁が同居するような歌唱です。そして2曲ともに言える事ですが、やはり古賀政男さんは凄いという事。まったく何も感じなかった曲が何度か耳にすると知らないうちに頭の中に残って、きっちり聴きたいといつの間にか思ってしまう。
2022年10月20日
ジェームス・ブラウンの37枚目のスタジオアルバム。10日ほど前に久しぶりに映画「ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男」をBlu-rayで観た。偉大なアーティストの人生を映画化したものは、自分が好きなアーティストの物なら必ず買って観てる。最近、観たものはクロード・フランソワの人生を映画化した「最後のマイ・ウェイ」とジェームス・ブラウンの映画。映画にも「The Payback」は流れます。(映画のエンドロール)1曲目「The Payback」2曲目「Doing The Best I Can」3曲目「Take Some... Leave Some」4曲目「Shoot Your Shot」5曲目「Forever Suffering」6曲目「Time Is Running Out Fast」7曲目「Stone To The Bone」8曲目「Mind Power」映画「Hell Up in Harlem」のサントラ盤になる予定だったアルバムですが、結局、映画に使われる事なく通常のアルバムとして発売。それでも大ヒットアルバムになりました。今までのアルバムと違うのは長尺曲がかなり多いって事。アナログ盤では2枚組で8曲入りでした。8曲だけなのに2枚組と言うだけで曲が長い事がわかると思います。それまでのアルバムなら1曲だけ8分越え曲があったりするのですが、このアルバムは10分越えが3曲、8分越えが2曲、7分越えが2曲とどれも長い。最初にジェームス・ブラウンを聴くにはとっつきにくいアルバムだと思うけど、このアルバム気に入ってしまえば、かなりハマるアルバムです。バラード率が高いので強烈なファンクを求めてる人は物足りない部分もあるかも知れないけど。1曲目「The Payback」は第二弾シングルとしてシングルカットしたのですが、7分40秒の長さを全編、後編としてAB面に分けて収録。それでもヒットしました。初めて聴くときっと怠く感じると思うけど、カッコよく感じ始めたらどっぷりハマる曲です。2曲目「Doing The Best I Can」は美しく胸に響くバラードです。気持ち良くJBの歌に浸りながら、しぶい演奏を楽しめます。3曲目「Take Some... Leave Some」めちゃくちゃカッコイイ曲!ホーンセクションのアレンジも演奏も最高です。4曲目「Shoot Your Shot」これは強烈にカッコ良いファンクです!このアルバムの中で2番目に好きな曲!インスト部分が8割以上かも知れないけど最高です。5曲目「Forever Suffering」はじっとりとしたスローブルースナンバー。この曲もすごく好きでジェームス・ブラウンの歌の凄さを改めて感じられる。6曲目「Time Is Running Out Fast」はアルバム最長の12分48秒。歌はほとんどアフリカの原住民の民族音楽風。7曲目「Stone To The Bone」がリードトラックでシングルカットされた曲。この曲も10分越えなのでシングルのAB面に分けて収録。8曲目「Mind Power」がこのアルバムで一番好きな曲。この曲も12分越えてる長い曲です。ぼんやり聴いてると気持ちよすぎる。フルートソロもイイ!当時の広告。日本盤は最初、作らなかったようです。直輸入盤2枚組3800円
2022年10月19日
アメリカのロックバンド「Three Dog Night(スリー・ドッグ・ナイト)」の1974年発売シングル。8枚目のアルバム「Hard Labor」からの第二弾シングルです。Cory Wells - A面 Lead vocals Background vocalsChuck Negron -B面 Lead vocals Background vocalsMike Allsup - GuitarsJimmy Greenspoon - KeyboardDanny Hutton - Background vocalsSkip Konte - KeyboardJack Ryland - BassFloyd Sneed - Percussion, DrumsA面「Sure As I'm Sittin' Here」 邦題「人生なんてそんなもの」アルバム「Hard Labor」の1曲目に収録されてる曲です。(この曲の前に1分ほどの短いSEとインストがあります)サーカスで流れるような陽気だけど少し不気味な有名な曲のあとに、ピアノの軽快な跳ねるようなイントロが鳴り出します。アルバムバージョンは4分45秒といろんあな仕掛けもあったりするのですが、シングルバージョンはシンプルに編集されてて聴きやすさではこっちです。自分はアルバムバージョンの方が好きですが…。「気楽に行こう!」って感じの歌詞とメロディーは、元気を出させてくれる。ブラスセクションのアレンジもキャッチーで心地良い!B面「Anytime Babe」アルバム「Hard Labor」の2曲目に収録されています。「Sure As I'm Sittin' Here」の後に流れ始める美しいバラードナンバーです。Chuck Negron の美しくパワフルなボーカルが最高です!今は、少し手に入りにくくなってる8枚目のアルバム「Hard Labor」もスリー・ドッグ・ナイトの名盤と呼ばれてる「Naturally」や「It Ain't Easy」「Harmony」と比べても引けを取らない素晴らしいアルバムです。
2022年10月18日
アメリカのファンク、ソウルユニット「A Taste of Honey」のシングル。1978年6月16日発売のデビューシングル。Janice-Marie Johnson – lead vocals, bassHazel P. Payne – lead vocals, guitarsPerry L. Kibble – keyboardsDonald Ray Johnson – drumsA面「Boogie Oogie Oogie」 邦題「今夜はブギ・ウギ・ウギ」このでデビュー曲はいきなり全世界で大ヒットしました。全米で200万枚売り上げアルバムも大ヒット。この曲は日本でもいろんな場所でかなり頻繁に流れてた印象です。曲のどの部分を切り取ってもインパクトが凄くあるので、少し耳にしただけで頭の中に残る。イントロからめちゃくちゃカッコイイから!ベース・ボーカルのジャニス・マリー・ジョンソンとギター・ボーカルのヘイゼル・ペインの女性二人を中心に組まれたバンド。(数年後には結局、女性二人のデュオになるのですが)当時、誰でもどこかで耳にしてると思う。とにかくイントロから全編じっくり聴くとカッコ良さもハマるかも。特にライブ映像で観るとさらに引き込まれるはず。ギターとベースを弾きながら歌い踊る女性二人はめちゃくちゃ渋い!B面「World Spin」1stアルバム「A Taste of Honey」のA面4曲目からのシングルカット。B面はかなり大人のソウルです。両面聴くと必ずアルバムも聴きたくなるように出来てる^^;ストリングスアレンジが秀逸すぎて鳥肌になります。5年ほどで解散してしまうのですが、今はベースボーカルのジャニスのみソロアーティストとして活動しているようです。
2022年10月18日
2006年10月18日発売の島倉千代子さんの企画アルバム。ベスト盤とはまた一味違う構成で作られたアルバムです。名盤です!山崎ハコさん作詞・作曲の「それいけGoGo」を中心に選曲されたアルバム。1曲目「それいけGo Go」 2006年3月1日発売シングル作詞・作曲 山崎ハコさん 編曲 安田裕美さん2曲目「君」 2002年2月21日発売シングル作詞 星野哲郎さん 作曲 永井龍雲さん 編曲 矢野立美さん3曲目「夢飾り」 1984年10月1日発売シングル作詞 里村龍一さん 作曲 浜圭介さん 編曲 櫻庭信幸さん4曲目「風のみち」 2004年3月3日発売シングル作詞 杉紀彦さん 作曲 浜圭介さん 編曲 川村栄二さん5曲目「そろりそろり」 2006年3月1日発売「それいけGoGo」シングルB面作詞・作曲 山崎ハコさん 編曲 安田裕美さん6曲目「鳳仙花」 1981年4月1日発売シングル作詞 吉岡治さん 作曲 市川昭介さん 編曲 斎藤恒夫さん7曲目「ほんきかしら」 1966年4月10日発売シングル作詞 岩谷時子さん 作曲 上田啓四郎さん 編曲 上田啓四郎さん8曲目「星空に両手を」 with 守屋浩 1963年9月1日発売シングル作詞 西澤爽さん 作曲 神津善行さん 編曲 神津善行さん 9曲目「愛のさざなみ」 1968年7月1日発売シングル作詞 なかにし礼さん 作曲 浜口康之助さん 編曲 ボビー・サマーズさん10曲目「恋しているんだもん」 1961年11月1日発売シングル作詞 西沢爽さん 作曲・編曲 市川昭介さん 11曲目「この世の花」 1955年発売シングル デビュー曲作詞 西條八十さん 作曲 万城目正さん 編曲 松尾健司さん12曲目「からたち日記」 1958年10月発売シングル作詞 西沢爽さん 作曲 遠藤実さん 編曲 牧野昭一さん13曲目「夕焼けの歌」 1976年10月発売「霧の音」B面作詞 保富康午さん 作曲・編曲 船村徹さん14曲目「東京だョおっ母さん」 1957年6月15日発売シングル作詞 野村敏夫さん 作曲・編曲 船村徹さん15曲目「ちよこまち (シングル・ヴァージョン)」 2005年3月23日発売シングル作詞 山崎ハコさん、島倉千代子さん 作曲 山崎ハコさん 編曲 安田裕美さん16曲目「人生いろいろ」 1987年4月21日発売シングル作詞 中山大三郎さん 作曲 浜口康之助さん 編曲 竜崎孝路さん1曲目「それいけGo Go」は発売当初の印象よりも聴き込む度にどんどん好きになってきた曲。島倉千代子さんと山崎ハコさんの相性が意外と凄く良くて、2003年シングル「海かがみ」から始まった、島倉さんへ山崎ハコさんが提供する楽曲はどれも名曲ばかりです。2曲目「君」は永井龍雲さん作曲のニューアダルト・ミュージックです。この曲もキャッチーで頭に残りやすい曲です。もっとヒットしてもおかしくなかった曲。3曲目「夢飾り」がここの入ってくるのも興味深い。ニューアダルト・ミュージックの先駆けのような楽曲です。1984年にはまだそんなジャンルをレコード会社が作っていなかった。4曲目「風のみち」は発売当初はあまり好きではなかったのですが、自分が歳を重ねてから再び聴くと曲の良さを感じるようになった。この曲のB面は山崎ハコさんの作詞・作曲です。5曲目「そろりそろり」は「それいけGo Go」のカップリング曲です。この曲は山崎ハコさん本人にもライブで歌ってほしいと思ってる曲。13曲目「夕焼けの歌」が収録されてるのも特筆すべき点。この曲は名曲です。1976年のシングルB面曲なのですが、どんな理由で選曲されたのだろうか。次の曲の「東京だョおっ母さん」への流れで選曲されたのかも知れない。心の奥を震わせる名曲です。15曲目「ちよこまち (シングル・ヴァージョン)」島倉さんと山崎さんの二人で歌詞を作った曲です。静かで儚げなヴァース部分から一転、力強いビートの応援歌になっていきます。こんなビートの曲も島倉さんは歌ってた事を知ってほしい。「♪楽しいから笑うのじゃない 笑っていれば楽しい 前を見て生きたいよ 前だけを見て」なんて、山崎ハコさんが昔から言ってた事です。この企画アルバムはいろんな意味で感動できる選曲になっています。ほどよく大ヒット曲も散りばめられていてバランス的にも名盤だと思っています。
2022年10月17日
今日は数種類持ってるQUEENの最後のツアー「MAGIC TOUR」からどのライブを聴こうかと選んだのが比較的、最近手に入れたドイツ、マンハイム公演のブート。普通にオフィシャルの「Live at Wembley '86」を聴こうと思ってたのですが、ツアー前半のライブが聴きたくてこのブートを選んだ。このブートは完璧なサウンドボード物です。聴き始めてすぐにオフィシャルのライブ盤を聴いてるように思えてくる。Disc 11曲目「One Vision」2曲目「Tie Your Mother Down」3曲目「In The Lap Of The Gods」4曲目「Seven Seas Of Rhye」5曲目「Liar (Short Instrumental) / Tear It Up」6曲目「A Kind Of Magic」7曲目「Under Pressure」8曲目「Another One Bites The Dust」9曲目「Who Wants To Live Forever」10曲目「I Want To Break Free」11曲目「Impromptu / Gimmie Some Lovin'」12曲目「Guitar Solo」13曲目「Now I'm Here」Disc 21曲目「Love Of My Life」2曲目「Is This The World We Created?」3曲目「(You're So Square) Baby I Don't Care」4曲目「Hallo Mary Lou」5曲目「Tutti Frutti (With Fish)」6曲目「Bohemian Rhapsody」7曲目「Hammer To Fall」8曲目「Crazy Little Thing Called Love」9曲目「Radio Ga Ga」10曲目「We Will Rock You」11曲目「Friends Will Be Friends」12曲目「We Are The Champions」13曲目「God Save The Queen」オフィシャルのきれいにまとめられた音も好きですが、決してバランスが良いとは言えないブートのサウンドボード物の生々しいライブ感も捨て難い素晴らしさ。ライン直で入ってるパッド系やSE効果音的なシンセの音とか凄い前でおもしろい。「A Kind Of Magic」のイントロからヴァースに掛けての効果音も凄いボリュームで入ってる。「Under Pressure」の展開部分もパッドの音が凄い前過ぎて楽しい。この日の「Who Wants To Live Forever」も鳥肌もんの素晴らしいボーカルです。「Magic Tour」のブートを買ってきて最初に聴く時に必ずチェックするのは「In The Lap Of The Gods」を聴く事。この曲でその日のフレディの調子がわかる。ブダペスト公演の「In The Lap Of The Gods」は凄く丁寧で美しい歌唱です。「(You're So Square) Baby I Don't Care」〜「Hello Mary Lou 」〜「Tutti Frutti」のカバー曲メドレーは、当時、雑誌でツアーのセットリストが出た時にカバー曲か・・・とガッカリしたけど今となればフレディが本当に楽しそうにどの会場でも歌っててフレディ自身の青春時代の曲を最後のツアーで歌えた事は良かったと今では思ってる。この日の「Tutti Frutti」は特別なものになった。MarillionのFishが飛び入りでフレディと二人で歌っています!このブートの「Bohemian Rhapsody」のフレディのピアノは生々しく前に出ててタッチの感触まで感じられるので泣けそうになる。サウンドボード物は観客の熱狂などはほとんど感じられない事が多いのですが、このブートはしっかりと手拍子や歓声も感じられオフィシャル物のライブと変わらない臨場感。このツアーの目玉の一つ「Friends Will Be Friends」は、どの会場での歌唱も演奏も素晴らしく、この曲を日本で生で聴けなかった事が悔しい。もしフレディが今も生きてたら76歳。どんな歌を聴かせてくれてたのだろうか…とかそんな事をよく考えるようになった。ちなみにこの日のオープニングアクトはGary Moore、Level 42、Marillionだった。この3アーティストとも大好きなので、自分だったら天国のようなラインナップです。
2022年10月16日
森進一さんの1970年発売の4曲入りコンパクト盤。A面1曲目「恋ひとすじ」 作詞 藤田まさとさん 作曲・編曲 猪俣公章さん2曲目「夜のこぼれ花」 作詞 藤田まさとさん 作曲・編曲 猪俣公章さんB面1曲目「港町ブルース」 作詞 深津武忠さん 補作詞 なかにし礼さん 作曲 猪俣公章さん2曲目「花と蝶」 作詞 川内康範さん 作曲 彩木雅夫さん 編曲 森岡賢一郎さん「恋ひとすじ」は森進一さん15枚目のシングル。1970年2月5日発売。この曲は勇ましい印象のイントロから始まります。軍歌の名曲「戦友」を彷彿とさせる雰囲気です。この頃の森さんのレコードはボーカルにほとんどエフェクトをかけてない事が多いのですが、この曲は特にボーカルが生々しくヘッドフォンで聴くと凄く近い。この曲はライブバージョンはオフィシャルでは存在していないようです。すべてのライブ盤にもセットリスト入りしていない。このシングルの前後の曲はセットリストに入る事が多かったのですが。「夜のこぼれ花」はシングル「恋ひとすじ」のB面曲。楽曲の取っ付きやすさではA面よりも、こっちの方がキャッチーだと思う。曲調はA面より軽めでも歌詞は逆にA面よりも重いのもおもしろい。森さんの歌唱も素晴らしい。「港町ブルース」は1969年4月15日発売の大ヒットシングル。250万枚を売り上げました!この曲はライブでも定番です。セットリスト入りは鉄板に近いと思う。客席降りで握手しながら歌う事やステージ上で上手下手と客席ギリギリを歩いて握手したりするときに歌われた事が多かった印象です。「花と蝶」は1968年5月15日発売の大ヒットシングル。100万枚を売り上げました。改めて森岡賢一郎さんのアレンジ力の素晴らしさあってこそ大ヒットに繋がったと思える。森さんの歌唱を最大限に活かした編曲で大ヒットした
2022年10月15日
島倉千代子さんの1962年7月1日発売のシングル。このシングルのA面B面ともに「コスモス」がモチーフになってるようで、テレビドラマか映画のテーマ曲だったのだろうか。7月1日発売と真夏の発売なのにコスモス推しなので不思議な感じ。A面「明日もきっといいことが」作詞 西沢爽さん 作曲 船村徹さん曲調とアレンジは重めなのですが、歌詞は幸せを掴んだ明るい内容。「コスモスの丘」「コスモスの径」「コスモスの花」とコスモスの中での出来事を歌っています。イントロだけ聴くと、ここから悲しい曲が始まりそうなのに内容とのギャップに妙に惹かれる曲。島倉さんの歌唱もその時期の明るい内容の曲を歌う感じとはかなり違う。「日本晴れだよ」「お早よう青空さん」「恋しているんだもん」などの可愛いイメージの歌唱とは少し違います。メロディーに凄い哀愁があるのでそう聞こえるだけかも知れないけど。B面「コスモスの駅」作詞 石本美由起さん 作曲 竹岡信幸さん 編曲 小林郁夫さんこっちはのんびりとした田舎の風景が頭に浮かぶような楽曲。「コスモスは初恋の贈り物」「コスモスは涙ふく指の色」「コスモスはさよならの花言葉」さよならの花言葉らしいけど、今は違うと思う。花言葉も時代で変わっていくのだろうか。このB面の島倉さんの歌唱が凄くイイ! アレンジは今の音楽と比べるとかなりチープに感じると思うけど、この時代の音楽の良さはこのアレンジあってこそ。この頃によく使われてるキーボードの音、オルガンなのか、何なのだろ。ピアニカでもなく電子楽器の音のようだけど。
2022年10月14日
榛名由梨さんの60周年記念公演ミュージカル「永遠物語」を観劇してきました。前回の「永遠物語」から9年。初演からはちょうど40年。2013年バウホール公演は3回観劇しました。パワフルで重厚な舞台に2013年公演も毎回、感動で心が震えたのですが、今回の榛名さん60周年の記念公演の「永遠物語」は国宝級の素晴らしさでした。SS席にはキャスト全員のサインが入ったプログラム付き!榛名由梨さんの富島松五郎に懸ける想いの熱さが客席にビンビン伝わってきて、神々しくみえるほどでした。このミュージカル「永遠物語」は榛名由梨さん以外では考えられない作品です。松五郎は両極端な感情から繊細で揺れる様な感情まですべてさらけ出す男ですが、榛名さんは松五郎が降りてきて憑依してるかのように演じています。9年前よりもより力強くなったんじゃないかと思える榛名由梨さんの芝居に始終感動しっぱなしでした。この作品は何度も観劇して、泣ける箇所がかなり多いのですが、そのすべての泣けるポイントがそれまでの想像してる物のかなり上をいく感動だったので泣けて仕方なかった。とにかくしょーちゃんの芝居力と人柄溢れる表情に惹きこまれてました。今回はオール宝塚OGでの芝居。男役の完成度に感動と驚きが大きかった。多分、もう何年も男役なんて演じてないであろう人が完璧すぎる男役になってて素晴らしかった。吉岡敏雄役の燁 明さんはスマートで清潔感のある男を何の違和感も感じさせずに見せてくれた。結城豊造役の寿ひずるさんの貫禄ある親分も見事過ぎて登場するたびに感動だった。そして大好きだった鈴鹿照さんの六造爺再び!かわいいおじいちゃんっぷりに感動でした。鈴鹿さんの退団公演「バレンシアの熱い花」はムラと東京合わせて10回以上観劇した作品。大劇場公演の途中で立ち回りの場面で怪我をしてしまい、数日間休演した事や復帰した日の公演での鈴鹿さんへの拍手が大きかった事とか思い出す。水夏希さん主演の「里見八犬伝」での船虫の役はいまだに頭にしっかり残ってる。「ファントム」初演のアラン・ショレ役は出雲綾さんとのコンビのおもしろさと独特な個性と世界観で惹きつけられた。凄く久しぶりにイキイキと舞台で演じてる鈴鹿照さんを観る事ができて幸せでした。松五郎の母親役のよねを演じた若葉ひろみさんの芝居に泣けた。この役は出番が短い代わりの爆発力が強烈な場面で松五郎とよねのやり取りに胸が締め付けられる。初めての娘役ファンになったのが若葉ひろみさんだったので思い入れも強い。若葉ひろみさんを語り出すと長くなって熱くなるのでこの辺で。吉岡夫人役の麻乃佳世さんは想像通り完璧でした。前回の花總まりさんの吉岡夫人も素晴らしく感動しまくりでしたが、麻乃佳世さんの演じる吉岡夫人はまた違った個性で榛名さんの松五郎と相性抜群でした。麻乃佳世さん目当てで月組観に行ってた時期もあったので、ガッツリと日本物を演じてる姿に感動でした。子供時代の吉岡敏雄役を演じた桜一花さんも素晴らしかった。今回、全員がOGだった事を忘れて、あまりにも自然なので普通に男女が演じてるように思って見入ってしまってた。それだけキャスト全員の集中力と宝塚で培ってきた実力に感動させられた。3枚入りクリアファイル13時公演なので終わったら16時・・・。1時間以上、北新地をぶらついて時間つぶししてから、前から行きたかった呑める蕎麦屋へ。蕎麦がき、蕎麦味噌、からすみ、自然薯、京地鶏と食べたいものだらけの店。日本酒も大好きな浦霞が置いてある。17時半から一緒に観劇した友人と飲み始め、途中で懐かしい友達も呼んで3人で飲んでた。結局23時過ぎまで飲みっぱなし。今回も良い酒だった。蕎麦がき左がからすみの炙り、右は蕎麦味噌とスティック野菜からすみは6切れですが、料理が届くとすぐに2切れ食べてしまった^^;自然薯の蒲焼き風と浦霞自然薯とチーズ
2022年10月14日
1959年7月発売の三橋美智也さんのメガヒットシングル。この曲は300万枚以上を軽く売り上げ累計枚数ならプラス50万枚以上だとか。1959年年末の第10回紅白歌合戦でこの曲を歌い、レコード売り上げがさらに伸びたそうです。三橋美智也さんの曲の中で、この曲が一番好きだとあげる人も多い曲です。自分もこの曲はやはり別格かなと思っています。A面「古城」作詞 高橋掬太郎さん 作曲・編曲 細川潤一さん作詞の高橋掬太郎さんは1931年9月に昭和を代表する超名曲「酒は涙か溜息か」を作詞した事でも有名な作詞家です。(作曲は言わずもがな古賀政男さん)この「古城」がどこの城を歌っているのかと、いろいろ言われています。この歌詞に出てくる城に当てはまるような城はいくつもあるらしい。石川県の「七尾城」説が一番信憑性がありそうです。作詞家本人の高橋掬太郎さんは「七尾城」を否定しているとの話もあります。 この曲は重く悲しいイントロから素晴らしく朽ちた城の姿が頭に浮かんでくる。「荒城の月」の歌詞と重なる物を感じる。春は華やかに花の宴が開かれ賑わっていたのが秋には刀が地面に刺さり霜の降る古戦場になっていた。「古城」も2番の歌詞に敗れた城の哀れさを強く感じる。崩れた石垣に病葉が哀れに散っている。矢弾のあとがここかしこに残っている。日本人が物の哀れを感じる言葉で綴られています。三橋美智也さんの民謡を歌う時のスコーンと抜ける歌唱を抑え引いて歌ってるのも悲しさが倍増して感動させられる。自分が生まれるずっと前の曲ですが、名曲はいつまでも残っていくのがよくわかる例の一つ。B面「祭り太鼓」作詞 横井弘さん 作曲・編曲 吉田矢健治さんゆったりとした昔の祭りを感じさせる明るい曲ですが、この曲には季節を感じる言葉がないのは意図しての事なのかも知れない。夏祭りか秋祭りなんだろうと思うけど。このレコードが7月発売なので夏祭りに合わせてB面に選ばれたとは思う。ロングセラーを見越して秋祭りでも通用するように季節感を入れなかったのかも知れない。かすりも季節を問わない着物だし…。この曲も三橋美智也さんの歌唱力に惚れぼれします。
2022年10月13日
エルヴィス・プレスリーの1968年11月発売のライブアルバム。たしかこのアルバムがエルヴィス初のライブアルバムだったと思う。エルヴィスのライブ盤ではやはり1970年発売の「オンステージ」と1973年発売の「エルヴィス・イン・ハワイ」の2作が特に有名だと思う。このライブ盤はテレビ・ショーの録音をレコードにしたものでコンサートホールじゃなくスタジオ収録なので観客は比較的静かです。このLPは豪華仕様で見開きジャケの中は8ページのブックレットになっています。このLPは家にずっとあって、多分、父親が買ったものなのかも知れない。子供の頃はまったく針を落とした事もなかったのですが、20歳も過ぎた頃にふと聴いてみたくなって聴いてみたらめちゃくちゃカッコ良くてそれから数枚、エルヴィスのLPを買ったり映画を観に行ったりした。もうすぐ映画「エルヴィス」がBlu-ray発売されるので観るのが楽しみ。映画館でやってるのを知ってたけど、今の映画館のシネコンで観るのはあまり好きじゃないのでBlu-ray発売まで我慢しようと思い発売を待ってた。映画館には極力行きたくないのでどの映画もBlu-ray待ちになる事が多い。(「ゴジラ」だけは映画館で観たいので映画館で観に行きますが…)今日はCDで聴いた。アナログ盤ではメドレー内でカットされてる曲もあってCDで聴いてからアナログ盤でも聴いた。音の違いにも驚いた。A面1曲目「Trouble/Guitar Man」2曲目「Lawdy, Miss Clawdy/Baby, What You Want Me To Do」3曲目「Heartbreak Hotel/Hound Dog/All Shook Up/can't Help Falling In Love/ Jailhouse Rock/don't Be Cruel/Blue Suede Shoes/Love Me Tender」B面4曲目「Where Could I Go But To The Lord/Up Above My Head/Saved」5曲目「Baby, What You Want Me To Do/that's All Right/Blue Christmas/One Night/ Tiger Man/Trying To Get To You」6曲目「Memories」7曲目「Nothingville/Big Boss Man/Let Yourself Go/It Hurts Me/Guitar Man/ Little Egypt/Trouble/Guitar Man」8曲目「If I Can Dream」このライブを聴いて人としてのエルヴィスにも興味を持った。歌詞間違って笑ってしまったり、バンドメンバーとふざけあったり…。それまではどんな人なのかとかさえ考えた事もなかった存在だったのでリアルな人間味を感じて、昔のスーパースターのイメージから急に親近感が湧いたのを思い出す。1曲目の「Trouble」や「Guitar Man」はイメージ通りのノリと演奏を楽しめる。自分は2曲目のメドレーの最初の「Lawdy, Miss Clawdy」が、スタジオ盤ではホンキートンクピアノでの警戒で明るいノリのイメージがこのライブでは、渋いブルースになってて、こっちのカッコ良さに鳥肌になった。めちゃくちゃ歌い方がカッコいい!3曲目のメドレーは超有名曲のオンパレード!「Heartbreak Hotel」のオリジナルのあの軽い感じも捨てがたいけど、ライブバージョンは仰々しいイントロを付けてのHeavyな演奏と歌唱。「All Shook Up」の変わり様にも惹きつけられる。この時のアレンジ、凄くイイ!「Can't Help Falling In Love」のストリングアレンジも素晴らしくこのバージョンも好きです。オーソドックスなオリジナルのあのアレンジの方がそりゃ好きですが。そして自分が物凄く好きな曲「Blue Suede Shoes」はいろんなアレンジのバージョンがあるけどどれも捨てがたいアレンジ。「Love Me Tender」で歌詞間違えて笑う所とか人間味が感じられて凄くいい。B面1曲目「Where Could I Go But To The Lord」はゴスペルアルバムも出してるエルヴィスが歌い上げるゴスペル。続く「Up Above My Head」と「Saved」もゴスペルナンバー。完全にエルヴィス風にアレンジ。6曲目「Memories」もこのライブ盤で特に好きな曲。エルヴィスの歌唱が美しくカッコよすぎる。名曲です。ラスト曲「If I Can Dream」(明日への願い)はロッカバラードの基本形のような曲でこれをカッコよく思えない人がいるのか?って思ってしまうほどカッコいい曲。スタジオアルバムは4枚しか持っていないので、集めたいけど手に入らない物もあって見つけにくい。Blu-rayが届くのが楽しみ。LPの裏ジャケブックレット中にも写真が多く掲載されています
2022年10月12日
この映画のタイトルは自分のブログに何度も出てきてるけど、まだ具体的には書いてなかった。映画の事も含めサントラ盤の事を。ブルース・スプリングスティーンの曲はもちろん、ブルース自体が好きな人はこの映画を観ると100%泣きます。最初に観た時なんて映画の半分以上ずっと泣けてたまらなかった。邦題は「カセットテープ・ダイヤリーズ」ですが、オリジナルタイトルは「Blinded By The Light」です。「Blinded By The Light」はブルース・スプリングスティーンの1stアルバムの1曲目のタイトルです。Blu-rayジャケットサントラ盤CDまずは簡単に映画のストーリー。映画の冒頭、 ブルースのこんな言葉から始まる。1980年9月、まだ幼い少年二人が丘の上からロンドンへと続く道路を見下ろしている。「いつかロンドンへ行こうな」と話すジャベットとマットの親友の二人。この時マットに日記帳をもらいこの日から日記を書き始める。ジャベットはパキスタン移民の両親の子供、マットは白人のイギリス人。1987年イギリスは終わりの見えない不況の真っ只中。パキスタン移民のカーン一家はイギリスのルートンに暮らしていた。主人公のジャベット・カーンは「楽しみも自由も未来もない最低な町」だと語る。ジャベットは高校に通い作家になる事を考えている。父親はパキスタン人が作家になれるわけないと不動産業の職に就かせると決めている。ジャベットは普段の思いを毎日、日記に詩にして書いていた。そんな時に学校で同じムスリムのループスと知り合う。ループスのウォークマンにはブルース・スプリングスティーンのテープが入っていた。ループスは「僕らみんなのボスだ」と話すと「ボスって誰?」とジャベットが聞く。「この腐った世界で真実へ導く男だ」とジャベットに話し「Born In The U.S.A.」と「Darkness On The Edge Of Town」のカセットテープを貸す。ある時、厳格なイスラム教徒の父マリク・カーンは16年も勤務していた自動車工場をリストラで解雇される。職を無くした父親は仕事を探すが見つからず家族の負担が大きくなっていく。ジャベットは父親の解雇で家族がぎくしゃくして重い空気に包まれてる上に、イギリスでのパキスタン人への尋常ではない差別が当たり前のようになってる世界に嘆く。ある嵐の夜に書き溜めていた詩を外のゴミ箱に捨てようとすると強風に全て飛ばされていく。自分のウォークマンに「Born In The U.S.A.」のテープを入れスイッチを入れる。ループスが聴いてた途中のままB面5曲目「Dancing In The Dark」の1番の歌部分から流れ出す。「♪夕方に起き出す 何も言う事なんてない 朝方、家に戻る 毎日同じ気分でベッドへ入る ただ疲れてるんだ 疲れて自分自身にうんざりしてる ベイビー少しだけ力を貸してくれないか 火は起こせない・・・ 鏡で自分を見る この服も髪も顔も変えたい 掃き溜め暮らしでどこにも行き場がない・・・・今は暗闇で踊っているだけだが」嵐の中、テープを変えると「Darkness On The Edge Of Town」のB面1曲目「The Promised Land」が流れ始める。「♪通りで犬が吠える 犬たちは知ってる 一瞬でもいい この手でもぎ取れたら 俺は子供じゃない 一人前の男なんだ そして約束の地を信じてる」ブルースの曲を聴くとずっと暗かったジャベットの表情が変わっていく。さっき嵐の風の中に飛ばした自分の書いた詩を拾い集めていく。翌朝、拾い上げかき集めた詩を学校の先生に提出する。それを読んだ先生が才能を認め、ジャベットに作家の道を進ませていく。そしてブルースのテープを貸してもらったループスに興奮したように自分が感動した話をまくしたてる。ブルースの音楽に出会ってジャベットは生き生きと積極的に自ら動き始めていく。そこからまだまだ困難を乗り越えて一人の人間として生きていく話。まったく知らなかったイギリスでのパキスタン移民の実情も全てではないがよく知る事ができた映画でもあります。本当はこの映画よりも、もっと酷いのだろうなと想像しながら観ています。この映画は事実を元に作られた。映画の最後に本物のジャベットがブルースと一緒に写ってる写真や本物のループスとも今でも友人である事、そして作家の夢を実現した事などをが明らかになる。詳しく書こうと思うとこの何倍にもなりそうなので、かなり端折って書いています。簡単に書くつもりがちょっと熱くなってしまった。ブルースファンじゃなくとも、この映画は観る価値あると断言できる。イギリスでの宗教差別、人種差別は今でもこの映画の頃のまま変わらないようですが、一人のアーティストのメッセージで一人の人間が強く生きていけるようになったのは事実。サントラ盤「Blinded By The Light Cast」は映画の中のセリフです。1曲目「Ode to Javed / Javed's Poem」 A. R. Rahman2曲目「It's a Sin」 Pet Shop Boys3曲目「The Sun Always Shines On T.V. 」 a-ha4曲目「"The Boss Of Us All" 」 Blinded By The Light Cast5曲目「Dancing In the Dark」 Bruce Springsteen6曲目「"You Should Be Listening to Our Music" 」 Blinded By The Light Cast7曲目「"I Never Knew Music Could Be Like That"」 Blinded By The Light Cast8曲目「The River (Live at M,S,G- September 1979) 」 Bruce Springsteen9曲目「"Number One Paki Film" 」 Blinded By The Light Cast10曲目「Badlands」 Bruce Springsteen11曲目「Cover Me」 Bruce Springsteen12曲目「Thunder Road (Live at the Roxy - October 1975) 」 Bruce Springsteen13曲目「Get Out of My Way Fascist (Pigs) 」 Amer Chadha-Patel14曲目「"Do It For Me"」 Blinded By The Light Cast15曲目「Prove It All Night」 Bruce Springsteen16曲目「Hungry Heart 」 Bruce Springsteen17曲目「"You, Me... and Bruce" 」 Blinded By The Light Cast18曲目「Because the Night」 Bruce Springsteen19曲目「Maar Chadapa」 Heera20曲目「The Promised Land ((Live Acoustic)」 Bruce Springsteen21曲目「Blinded By The Light」 Bruce Springsteen22曲目「Born to Run」 Bruce Springsteen23曲目「I'll Stand By You 」 Bruce Springsteen24曲目「For You My Love (O Bandeya) 」 A. R. Rahman 感動する場面はあげたら数え切れないのですが、親友マットの父親が経営してる古着屋で「Thunder Road」を聴きながら、好きだったイライザに告白していくシーン。マットの父親もその告白に力を貸すように歌いだす。ライブでもみんなで声を合わせて叫ぶあの部分から!「Show a little faith!! there’s magic in the night You ain’t a beauty but hey you’re alright Oh and that’s alright with me 」マットの父親と二人で歌い、次第にミュージカルの世界になっていく。この場面も観る度に毎回、泣ける。「Prove It All Night」をイライザとの初デートの夜に二人で聴く場面も毎回感動する。歌詞が厳しくても優しさと希望に溢れてて昔から大好きな歌詞。このサントラにはなぜか収録されてませんが、「Jungleland」が流れる場面は毎回、胸が締め付けられる。これも現実に起きてた事だと思うと悲し過ぎる。この映画を最初に観た時は、傲慢で人間として最低だと思って怒りを感じてましたが、ムスリムにしかわからない事を少しは知る事ができ、この父親の哀しみも感じられるようになり愛おしく思えるようになる。妻に白髪染めをしてもらいながら泣き出す場面はたまらない。パキスタン人としての誇りを持ち続ける姿は美しい。感動して泣ける箇所を書き出したら終わらないので…。この映画、そしてサントラの一つの目玉は未発表曲「I'll Stand By You」です。この曲は2001年の映画『ハリー・ポッターと賢者の石』のために書いた曲でしたが、映画で使う事なく未発表になっていました。それが今、オフィシャルでいい音で聴けるようになりました。この映画は超オススメです。ループスと二人でブルースの聖地巡りをする。
2022年10月11日
ディープ・パープルとロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラの共演でライブレコーディングされたアルバムです。( Deep Purple and the Royal Philharmonic Orchestra)この前、レインボーのDVDを観ていた中に1984年武道館のライブ映像があった。それは25人のオーケストラとの共演で、その映像を観ながらこのアルバムの事を思い出してた。このLPを買ったのはハードロックにどっぷりハマり出した10代後半の頃。買ってきてみたものの、何度か聴いただけでレコード棚にしまいこんだままになってた。それからかなり年月が経った頃に急に思い出し聴いてみたらジョン・ロードの凄さに感動。その時からDeep Purpleの中ではジョン・ロードとイアン・ギランが特に好きになった。なのでジョン・ロードがホワイトスネイクに加入したら、そのままホワイトスネイクファンになったし、1985年にDeep Purple再始動するとDeep Purpleの音を追ってた。イアン・ギランも脱退してバンド組むとイアン・ギランが活動してる方に意識が向いてパープルはあまり聴かなくなっていった。かなり久しぶりにこのLPに針を落として聴いてみた。2000年ごろに全編が収録されてるCDが2枚組で出た時にそれを買ってそっちばかり聴いてた。このアナログ盤、針を落として聴いた回数は少ないので、かなり良い状態で聴けた。ほとんどスクラッチノイズもなく新品のような音。CDはこの日のコンサートがノーカット収録の2枚組。A面1曲目「第1楽章 - First Movement」a モデラート - Moderatob アレグロ - Allegroc ヴィヴァーチェ - vivace2曲目「第2楽章 - Second Movement」a パート1 アンダンテ - Part 1-AndanteB面1曲目「第2楽章 - Second Movement」b パート2 - Part 2 2曲目「第3楽章 - Third Movement」バンド構成Deep PurpleJon Lord keyboards、organIan Gillan vocalsRitchie Blackmore guitarRoger Glover bassIan Paice drumsMalcolm Arnold conductorRoyal Philharmonic Orchestra orchestral instruments全曲作曲 ジョン・ロード第一楽章モデラートのパートから起伏もしっかりしててすぐに曲の世界に引き込まれる。ピアノ習ってる時にピアノの先生に「モデラート!モデラート!」とか何度もややピステリックな声で言われたので好きな言葉じゃないけど^^;モデラートのドラマチックなパートから陽気なパート「アレグロ」へと繋がる流れは最高です。アレグロの最初のフレーズは「エリザベート」の中のフレーズに凄く似てると初演を観た時から思ってる。「バート・イシュル 」のメインメロディーです。シルヴェスター・リーヴァイはこのアルバムを聴いてるじゃないかと思ってる。そしてリッチーのアグレッシブなソロが始まると、さっきまでのクラシックな世界から一気にハードロックの世界に。ヴィヴァーチェのパートはハードロックとオーケストラが完全融合していく。そういえば昔、ヴィヴァーチェって名前のパウダーコロンがあったなぁ。第2楽章アンダンテは始まり方がかなり不穏な空気に包まれてて恐る恐る歩いてるテンポって感じ。この第二楽章アンダンテが自分は一番好きです。不穏な美しさと徐々に優しさが加わってくる印象。ここのパートはイアン・ギランの余裕ある歌唱が楽しめる。イアン・ギラン好きな事はずっと書いてきてるけど、この曲のように高音シャウトするのではなく普通に歌ってる方が好きです。中盤からは完全にDeep Purpleの世界になる部分もあって、ここの部分のリッチーのギターが素晴らしく、そしてそれ以上にジョン・ロードのオルガンソロのカッコよすぎるフレーズに鳥肌です。第三楽章はヴィヴァーチェからプレストへ。ハードロックファンならプレストなんて聞くとワクワクしてしまうと思う。一番ハードロックとして楽しめるパートです。このパートにはイアン・ペイスの長いドロムソロが含まれています。ドラムとティンパニーの共演。アナログ盤で通して聴いてみて改めてジョン・ロードの偉大さがわかる。
2022年10月10日
1976年6月20日発売のユーミンの初ベスト盤「YUMING BRAND」1973年1st「ひこうき雲」、1974年2nd「ミスリム」、1975年3rd「COBALT HOUR」と7枚のシングルの中から選ばれた10曲が収録されたベスト盤。ジャケットは3D仕様で赤と緑のセロファンが貼られたメガネの形の部分を切り抜いてそれでジャケットや歌詞カードを見ると3Dで見えるって物だった。ジャケットから切り取ってしまうのでメガネの形に穴の空いたジャケットになってしまう。70年代は特殊ジャケもヨーロッパを中心に流行していた。今、頭に浮かぶものでレッド・ツェッペリンの1970年「Led Zeppelin III」、1973年「Physical Graffiti」ジェスロ・タル 1969年「Stand Up」、1972年「Thick As A Brick」P.F.M.の1974年「The World Became the World」グランド・ファンク 1974年「Shainin‘On」ローリング・ストーンズ1971年「Sticky Fingers」1978年「Some Girls」ハンブル・パイ 1974年「Thunderbox」E.L.P 1973年「Brain Salad Surgery」など・・もっとあったけど思い出せない。この中でグランド・ファンクの「Shainin‘On」が「YUMING BRAND」と同じ3D仕様です。この3D仕様は仮面の忍者赤影のソノシートにもあったように思う。赤と緑の3Dメガネをかけて観る映画版「仮面の忍者・赤影」上映に合わせて発売された物だったように思う。この3D映画版はLDで発売され買いました^^;赤と緑のメガネも付いています。1969年の映画なのでグランドファンクよりも赤影のジャケットが一番最初だったのかも。赤影の3Dレーザーディスク。ずっと、3Dって事ではなく映画の途中で赤影や白影がここからメガネを付けよう!とか言ってくれます^^;この3Dメガネで赤影からの合図があれば画面を見ると、何となく立体です^^「YUMING BRAND」は2000年4月にリマスターされCD発売されていましたが、他のベスト盤に入ってる曲と重なってたので買わなかったけど、今回の50周年記念でAmazonで特典付きになってたので、ついつい買ってしまった。このCDに3Dメガネは付いてないので昔のLPの切り取った赤緑メガネでジャケット見てみたらちゃんと飛び出して見えた^^;1曲目「あの日にかえりたい」2曲目「少しだけ片想い」3曲目「やさしさに包まれたなら」4曲目「魔法の鏡」5曲目「ルージュの伝言」6曲目「12月の雨」7曲目「瞳を閉じて」8曲目「きっと言える」9曲目「ベルベット・イースター」10曲目「翳りゆく部屋」このアルバムは当時LPでかなり聴いたので、曲順が頭に完全に刷り込まれてる。物凄い久しぶりにこの曲順でリマスターされた新鮮な音で聴いたら想像以上に良かった。この流れで聴くと「やさしさに包まれたなら」は絶対こっちのゆったりしたシングルバージョンじゃないとしっくり来ない。「瞳を閉じて」〜「きっと言える」の繋がりも凄く好きだった。それにしても「きっと言える」のコード進行はミュージシャンに対しての嫌がらせとしか思えないほどの転調地獄。そんな曲はユーミンの曲では当たり前なんだけど。譜面で見ると異様な転調なのに曲として聴くと凄く自然に流れるように聴こえるから本当に不思議です。これが天才作曲家って事なのかと。「翳りゆく部屋」はこの「YUMING BRAND」用にMIXされた物。このバージョンが後のベスト盤にも使われてる物もある。この前のツアーの1曲目で歌われた時は鳥肌立ちまくりで凄く感動だった。当時の音楽雑誌のギター弾き語り譜。解説アドバイスの言葉が笑えてしまう。この曲、アコギで弾き語りしてたら逆に引く。演奏の解説アドバイス「8ビートのボサ・ロックです。フィンガーとストロークをおりまぜてボサノバ風なシンコペーションを入れて弾くといいでしょう。コードは難しいと思います。途中で転調していますので簡単にできません。がんばってください。」「簡単にはできません。がんばってください」なんて書いてる解説初めて見た。「YUMING BRAND」久しぶりに聴いて感動。この曲順で聴くと不思議に忘れてしまってたような10代の頃の事とかが思い出してくる。このデカジャケって別にいらなかったなぁ^^;3Dメガネが印刷されてるだけです。メガネはついていません。赤影のメガネで見ても飛び出してきます^^
2022年10月09日
島倉千代子さんの1989年3月21日発売のシングル。アナログ盤からCDに移行していく一番真っ只中の時期に発売されたシングルです。A面「ゆずり葉の宿」作詞 星野哲郎さん 作曲 弦哲也さん 編曲 京建輔さん正統派演歌とニュー・アダルト・ミュージックのちょうど間のような印象だった曲。この曲は歌詞も良いし、メロディーは島倉さんの歌声の特に良い所を強調してるような美しいメロディーです。「♪ゆ〜ずり〜葉の音に 身をぬらすのよ」・・この最後のフレーズの島倉さんの歌唱が儚げで素晴らしい。美しいファルセットが心に響きます。この曲をテレビで歌ったのを録画したのがあるんだけど、ライブで歌ってるバージョンの方がさらに美しい歌唱でした。B面「恋瀬橋」作詞 星野哲郎さん 作曲 弦哲也さん 編曲 京建輔さんこのタイトルを見て演歌好きなら、あの曲を思い出すはず。1984年発売の八代亜紀さんのヒットシングル「恋瀬川」です。作家陣もまったく違うし、まったく関係ない曲です。「恋瀬川」も「恋瀬橋」も実在する場所で、恋瀬川に架かってる橋が恋瀬橋です。茨城県を流れる川です。関東の人しかあまり知らない川なんじゃないかと思う。1984年の「恋瀬川」も実在する川だと思わずに聴いてたし。かなり後で実在する川だと知って曲の印象が変わった事を思い出す。A面の「ゆずり葉の宿」も大好きな曲なのですが、この「恋瀬橋」は凄くキャッチーだけど、哀しさが滲み出る島倉さんの歌唱に惹きつけられる。「恋瀬川」・・・めちゃくちゃ良い曲です!昨日の昼過ぎに家の近くから見える景色。雨が降った後に天気が回復してきて乾燥した風と太陽の熱によって湿り切ってた山から一気に水蒸気が湧き上がってくる現象。子供の頃からこの山から霧、もやが沸き立つ姿が凄く好きだった。今でもついつい写真撮ってしまう。
2022年10月08日
レインボーの1986年発売の映像作品。当時はVHSとLDで発売されていましたが、15年ほど前に1982年のライブ映像「Live Between the Eyes」と2枚組でDVD発売。(「THE FINAL CUT」の方はそれ以前にDVD化されていました)5.1chサラウンドも選択できるけど、普通にPCMステレオで聴く方がいいかも。Joe Lynn TurnerのボーカルとDavid Rosenthal のキーボードに変わってからのレインボーが好きなので、この2枚のDVDは発売を知ってすぐに買った。1982年5月〜10月の短い期間のワールドツアー「Straight Between The Eyes Tour」の8月サンアントニオでのライブが収録された「Live Between the Eyes」と「THE FINAL CUT」は1984年武道館でのライブ映像とそれまでのMVで構成されてる映像作品。1曲目「Spotlight Kid」 1984年3月日本武道館LIVE2曲目「Death Alley Driver」 MV3曲目「I Surrender」 MV4曲目「All Night Long」 MV5曲目「Can't Happen Here」 MV6曲目「Difficult To Cure (Beethoven's 9th)」1984年3月日本武道館LIVE7曲目「Can't Let You Go」 MV8曲目「Power」 1982年8月サンアントニオLIVE9曲目「Since You've Been Gone」 MV10曲目「Stone Cold」 MV11曲目「Street Of Dreams」 MV久々にこのDVD2枚連続で観て懐かしく観入ってしまった。大型テレビで観ると、あの目玉のセットはやはり迫力ある。レインボーの来日公演は何度も観てるけど、やはり1982年のツアーが一番印象に残ってる。1曲目「Spotlight Kid」はライブの1曲目として完璧な曲。この武道館の映像よりも1982年テキサスの映像の方がカメラの台数も多く画質もきれい。武道館のライブは「Japan Tour '84」としてLDとVHDのみで発売されたけどDVDではまだ発売されていません。映像も音もリマスターしてBlu-rayで出せばいいのに。2曲目「Death Alley Driver」も当時のメタル界隈を盛り上げた印象。MVも凝ってたし曲自体がめちゃカッコいい。20年間ほどメロディアスなメタルをほとんど聴かなくなった時期があったけど、結局、こうやってあの頃、聴きまくってた音楽に戻ってきてる。3曲目「I Surrender」それまでのレインボーはやや暑苦しい系のボーカルが多かったのですが、ジョーリンターナーの加入で、一気にキャッチー感を増して一般にも受け入られるようになった。「Difficult to Cure」1曲目のこの曲を初めて聞いた時に自分はスティーヴ・ペリーのような歌唱のボーカリストが入ったと一気にレインボーが今まで以上に好きになった。スティーヴ・ペリーのボーカルが凄く好きだったのもあるけど、キャッチーな曲も増えてジャーニーのハードな曲を感じる曲もあって「Difficult to Cure」以降のアルバムは全て好きです6曲目「Difficult To Cure (Beethoven's 9th)」は1984年3月日本武道館でのLIVE映像。25人のオーケストラとの共演は聴きごたえ凄い!7曲目「Can't Let You Go」 は全てのレインボーの楽曲の中で2番目に好きな曲。パイプオルガンのイントロから曲の世界に引き込まれる。この曲はDavid Rosenthalだからここまで完成度が高い曲が出来たと思う。David Rosenthalはレインボー解散後の活動が凄すぎる!他のメタルのキーボーディストとは一線を画している。まず自分が大好きなLittle Stevenのツアーに参加。そして来日公演も行きまくってたCyndi Lauperのツアーでも何度か参加してるのを観た。かなり重要な役割をしていてCyndi Lauperのライブの完成度をあげる要因の一つになってた。その後もRobert Palmer、Bruce Springsteenのシンセのプログラムを作ったり、現在はBilly Joelになくてならない存在になっています。レインボーにDavid Rosenthalが参加して、バンドのレベル向上の力にかなりなってると思う。8曲目「Power」もSteve Perryがジャーニーのハードな曲で歌っているようで好きだった。曲自体も少しジャーニーっぽいし。凄く好きな曲。10曲目「Stone Cold」 この曲がレインボー最大のヒットシングル。全米で初トップ40入りした曲。ボーカル演奏も凄く良い!11曲目「Street Of Dreams」 はリッチー・ブラックモア本人が自身の最高傑作と言い切ったほどの名曲です。自分もこの曲がレインボーの全ての曲の中でダントツのナンバー1です。何度聴いてもカッコいい!この曲も全米でヒットしました。MVも一番凝ってて1本の映画を観るようにお金かけてて見応え十分です。レインボーでこの曲だけ聴きたくなって聴くことがかなり多い。
2022年10月07日
フランスのアーティスト「Christine And The Queens」の2ndアルバム。2015年に発売された1st「Chaleur Humaine」の事はかなり前に書いたような気がするけど4年前に出たこのアルバムの事は書いていなかったような気がする。「Christine And The Queens」を知ったのは高校時代からのロック好きの友人が1st「Chaleur Humaine」は買ってみて損しないと思うよって勧めてくれたのがきっかけ。買ってきて聴いてみて最初は特に引き込まれなかったんだけど何度か聴いてるうちに妙にハマってきて当時はよく聴いてた。たしか一番最初にハマった曲は「Saint Claude」だったと思う。来月、3rdアルバムが発売されます。2枚組 Collector's EditionDisc 1は英語バージョンDisc 2はフランス語バージョンDisc 11曲目「Comme Si」2曲目「Girlfriend」 Feat. Dâm-Funk3曲目「Walker」4曲目「Doesn't Matter」5曲目「5 Dollars」6曲目「Goya Soda」7曲目「Damn (What Must a Woman Do)」8曲目「What's-Her-Face」9曲目「Feel So Good」10曲目「Make Some Sense」11曲目「Stranger」Disc 21曲目「Comme si on s’aimait」2曲目「Damn, dis-moi」 Feat. Dâm-Funk3曲目「Marcheuse」4曲目「Doesn't Matter (Voleur de soleil)」5曲目「5 Dols」6曲目「Goya ! Soda !」7曲目「Follarse」8曲目「Machin-Chose」9曲目「Bruce est dans le brouillard」10曲目「G」11曲目「Les yeux mouillés」12曲目「L’étranger (Voleur d'eau)」Bastien Doremus Drum Programming David Frank Keyboards, Bass, PianoDam-Funk Keyboards [Keytar], Bass, Drum ProgrammingMarlon McClain GuitarDaniel Aged Pedal Steel Guitar James Manning BassLance Tolbert BassChris Drum Programming, Bass, Key, Harpsichord, Drums, Piano懐かしさも新しさも感じる音で、フレーズも80年代後半〜90年代に聴いてたような曲を思い出し懐かしさを感じる。1曲目「Comme Si」はいきなりイントロの懐かしい感じのカッコ良さに引き込まれる。ボーカルのフレーズもファンクな渋さで暑苦しさがまったくないのがまたクールです。2曲目「Girlfriend」、この曲も凄く好きな曲!特にフランス語オリジナルバージョンがさらに艶っぽくエロかっこいい!フランス語の響きって子供の頃から聞き慣れてて(まったく言葉自体はわからないけど)、特に女性の使うフランス語の響きが好きだった。小学4年生ぐらいから3本立ての2番館とかで洋画を観るのが好きになってカトリーヌ・ドヌーヴの虜になっていった。このブログでもドヌーヴの事は数え切れないほど書いたように思う。どの映画のドヌーヴも好きです。ジャンヌ・モローも好きですが、彼女が30歳超えた頃の「エヴァの匂い」「突然炎のごとく」「雨のしのび逢い」などが特に好きだった。10代の頃は特に、アメリカの映画よりもフランス映画、イタリア映画を好んで観てた。男優ではかなりベタですが、ジャンポール・ベルモンド、アランドロン、ジャンギャバンが好きだった。なのでフランス語の響きは子供の頃から耳に心地良くて、音楽でもミッシェル・ポルナレフ、イベット・ジロー、パトリシア・カース、シャンタル・ゴヤイヴ・モンタン、フランソワーズ・アルディ、クロード・フランソワ、ジジ・ジャンメール、シャルル・アズナヴール、など好きなアーティストも多いように思う。3曲目「Walker」は立ち止まって悩んでる時に元気くれそうな曲。4曲目「Doesn't Matter」はこのアルバム最初に聴いた時に一番気に入ってた曲。5曲目「5 Dollars」はシングルカットしたキャッチーな曲。この曲も大好きな曲。6曲目「Goya Soda」がアルバムの中で今、一番好きかも。フランス盤のみ収録の「Bruce est dans le brouillard」がめちゃくちゃ良い!アメリカ盤では「Feel So Good」ですが、この曲もいいのですが。11曲目「Stranger」、フランス盤はラスト12曲目に収録「L’étranger (Voleur d'eau)」
2022年10月07日
1950年代のSP盤時代の大ヒット曲や1960年代前半の大ヒット曲を集めたコンパクト盤。A面1曲目「おさらば東京」 作詞 横井弘さん 作曲 中野忠晴さん 編曲 上野正雄さん2曲目「夕焼けとんび」 作詞 矢野亮さん 作曲・編曲 吉田矢健治さん B面1曲目「達者でナ」 作詞 横井弘さん 作曲 中野忠晴さん 編曲 上野正雄さん2曲目「星屑の街」 作詞 東条寿三郎さん 作曲・編曲 安倍芳明さん「おさらば東京」このコンパクト盤が発売された1967年頃は「東京ってそんなにいいとこか」「東京の鳩」「東京百年音頭」とタイトルに「東京」がつく曲を多くリリースしています。「おさらば東京」は1957年の大ヒット曲。100万枚以上を売り上げました。1958年の紅白歌合戦でトリとして「おさらば東京」を歌いました。「夕焼けとんび」1958年3月に発売されたシングル。この曲は220万枚を売り上げ超大ヒット。東京へ出て行ったお兄ちゃんを想う弟の歌です。情景がリアルに浮かんで来る名曲です。少しコミカルにアレンジされているのも、逆に寂しさと悲しさを強く感じさせる。「達者でナ」 1960年発売の超大ヒット曲!この曲も「夕焼けとんび」と同じ220万枚超えの大ヒットです!民謡超のアレンジとメロディ。歌謡曲としてだけじゃなく民謡として認識してる人がいるかも知れない。子馬から育てた馬に買い手がついて街に売られていく寂しさを歌っている曲です。誰もが一度は耳にした事がある名曲。「星屑の街」 1962年発売の超大ヒット曲!少しムード歌謡に近いアレンジこの曲は270万枚を売り上げました!シンプルな歌詞なのですが、悲しさと心細さが胸に迫って来る。三橋美智也さんの楽曲を聴いてると、やはりまずその強烈な歌唱力に引き込まれて、そして楽曲の良さが後からついてきて感動する。三波春夫さんと三橋美智也さんは日本の男性歌手の中で少しレベルが異次元な気がする。あの時代にシングル、アルバム合わせて1億6千万枚という凄い売り上げなのも納得できる。(きっちりとカウントしていたら1億6千万枚どころじゃないと言われています)たとえば全世界でQUEENはアルバム総売上が3億2千万枚、三橋さんはほとんどがシングルの売り上げですが日本だけでその半分の1億6千万枚を売り上げてるのは凄い事です。(QUEENはシングルを合わせると4億5千万枚)これを見ると三橋美智也さんがどれほど売れてたかわかります。自分は売れてるものが全て良い音楽だとはまったく思っていませんが・・・。
2022年10月06日
宝塚歌劇 雪組公演「蒼穹の昴」を観劇してきました。今回のこの作品はかなり久しぶりに超大作を観た!と満足できる公演でした。そして専科の超ベテランの力を借りないとここまでの成功はなかったと思う。これだけの専科が集結するのもかなり珍しい。汝鳥伶さん、一樹千尋さん、京三紗さん、夏美ようさん、悠真倫さん、そして!凪七瑠海さん。演出も細かく丁寧で素晴らしかった。原田諒先生のこれまでの全ての作品の中で最高傑作だと思う。2番目は「チェ・ゲバラ」、3番目は「ドクトル・ジバゴ」「蒼穹の昴」も含め、この3作は宝塚歌劇の底力を見せつける名作。大劇場の広い舞台空間を無駄なく使い切ってた事にも感動でした。書き割りも丁寧で芸術的でどの場面も見応え十分でした。公演パンフの表紙もいつもとはまったく違う素晴らしさ!中身もいつものパンフよりもずっと豪華です。値段はこれまでと同じ。主演の彩風咲奈さんの芝居力は本当に凄い。美しく指先まで丁寧に演じて、佇まいも完璧でした。下級生からずっとファンで応援してた場合でもトップになった途端、それほど興味がなくなる事がよくあるのですが、彩風咲奈さんは自分が想像してたトップの姿を何倍も凄いトップスターになった。梁文秀の役をどう作り上げるのかすごく楽しみだった。期待以上の梁文秀になっていて本当に感動でした。今回は朝美絢さんの力も作品を成功に導いたひとつの要因。彩風咲奈さんとのコントラストが凄く良い!この前の「ODYSSEY(オデッセイ)」の時にも強く感じたけど、彩風さんと朝美さんの並びは久しぶりに感じるトップスターと2番手が引き立てあってお互いをそれ以上に観せる。その下の並びも今の雪組は最高だと思う。汝鳥伶さんは1幕では飲み屋の亭主、2幕では伊藤博文公。この落差を軽々と演じる汝鳥さんに今回も凄く感動しました。開演前にパンフを買って汝鳥さんの写真を見て衝撃だった。凄いクオリティの高さと伊藤博文公にしか見えない顔立ち。そんなに多く出番があるわけではないけど、存在感は強烈でした。バウホールかドラマシティで汝鳥伶さん主演で「吉田茂物語」と「伊藤博文公物語」を原田先生の脚本・演出で公演してほしい。伊藤博文公と西太后一樹千尋さんの西太后も最高でした。昔は西太后を極悪人で残忍な人間のようにばかり描かれてた印象ですが、最近ではそこまで酷い人間ではなかった事が事実として語られてきています。一樹さん演じる西太后を観ていて、実際はこんな人だったのだろうと思ってしまうほどリアル感があった。この公演で退団する娘役トップの朝月希和さんも扮装とメイクが今回が一番似合ってて良かった。美しい舞台装置の中でのデュエットダンスも素晴らしかった。凪七瑠海さんの存在感もやっぱり凄い。銀橋でのソロは鳥肌ものの感動だった。この作品、あと30分欲しいと思った。でも2時間半でここまで良くまとめ上げられたと感心した。2時間半の間、ほどよく消える事のない緊張感で客席の集中力がいつもとまったく違うように感じられた。早く2回目、観劇したい!
2022年10月05日
今日、一番聴きたいと思ったバラードがこの曲。この曲普段、忘れがちなんだけど急に頭にサビが浮かんで来る時がある。多分、自分が死ぬ時まで何ヶ月かに一度、急に聴きたくなる曲のような気がする。イギリスのR&Bシンガー「Billy Ocean」の1988年6月25日発売のシングル。この曲は7枚目のアルバム「Tear Down These Walls」からの第三弾シングルカット。A面「The Colour of Love」全ての楽器の音数も少なくシンプルな名バラードです。ビリー・オーシャンの歌声を最大限に活かすための演奏です。最高の歌だけに集中できるのも良いし、演奏も気持ちよく楽しめる。主張しすぎないSAXソロにも聴き入ってしまう。恥ずかしいぐらいにピュアなラブソングにも心が安らぐ余裕で出来てきたのかも知れない。ここの展開部分が最高にカッコよくて好きです。「♪And oh though many may try to keep us apart Oh the colours that I see in you will shine a light to see us through No matter what the world will do I'll always love you Ooh〜」B面「It's Never Too Late to Try」この曲は6枚目のアルバム「Love Zone」からのシングルカット。「Love Zone」のB面2曲目に収録されていました。ミディアムテンポの気持ち良いノリの曲です。特にこのアルバムは左右のステレオ感が凄かった印象でこの曲もヘッドフォンで聴いてると左右から出て来る異なる音に体が動かされる。歌、上手すぎるわぁ〜って聴きながら声に出して言ってしまう^^;半端なく美しい曲です。短いけど聴き入ってしまうアコギソロはたしかジョナサン・バトラーだったかな。この曲、アルバムのリードトラックにしてても良いと思える名曲なんだけどいまいち知られていない気がする。とにかく聴いてて気持ち良い曲です!!
2022年10月04日
夕方に「ユーミン万歳! 」が届いてから、じっくり聴こうと思って全て用事終わらせてやっと3枚聴いてからBlu-rayも観終わった。2022年リマスターが楽しみで買ったのですが、これは、ただのリマスターベスト盤じゃない事が聴きはじめて、すぐにわかった。レコーディング時にかけたエフェクトとまったく違うものがあったり、楽器のバランスが大幅に変わってたり、ボーカルの表情がまったく違った音だったり、新たにレコーディングした部分もあったりするんじゃないかと思える音創り。松任谷正隆さんはベスト盤は好きではないと、ずっと前から話してるのを知ってた。なので正隆さんが関わっていないベスト盤がほとんどでした。しかし、このアルバムは正隆さんが完全に音を0からコントロールしなおしてる。で、新たに変えてどうだったかと言うと・・・最高!!!です!とにかく松任谷正隆さんは凄すぎる。 どの曲もキラキラと新たに命を吹き返してるようで1曲1曲、新曲を聴くように感動した。ここまで音を進化させて曲を元気にさせるなんて凄いと思う。ユーミンの曲自体、何十年経っても古く感じさせない音楽なのに、さらに進化させてるのが鳥肌です。一番楽しみだったのは、このベスト盤の中で一番最近の曲「宇宙図書館」がどうなってるか。何度も何度も書いてるけど、この「宇宙図書館」って曲は音楽の完全体なんじゃないかと思ってしまうほど全てが含まれてるように思えてしまう曲だった。この曲を初めて聴いた時の柔らかい衝撃が凄かった。40年以上前からユーミンの曲は聴き続けてるけど、この曲ほど初めて聴いた時の感動が大きかった曲はなかったように思う。今回の「ユーミン万歳!」での音は、より優しさが増したような印象で泣けた。これは「Forgiveness」にも同じような感覚があった。「Forgiveness」も全ての角が少し角Rになったような暖かさを感じた。「ダンスのように抱き寄せたい」もアルバム「Road Show」の音で100%満足してたのにあれ以上になってる不思議。ここ何年か2006年発売「A GIRL IN SUMMER」以降のアルバムばかり聴いてる。70年代、80年代の曲はもちろん素晴らしいけど、本当に凄いユーミンの曲は最近の曲の中にあるように、特に感じるようになった。「宇宙図書館」「シャンソン」「1920」「GREY」「夜空でつながっている」「ノートルダム」「ダンスのように抱き寄せたい」「残火」「コインの裏側」「愛と遠い日の未来へ」「Forgiveness」「深海の街」「Laughter」「離れる日が来るなんて」「あなたに会う旅」1981年〜1985年が一番よくユーミンのライブに行きまくってた時期。一番回数観たツアーは1982年「PEARL PIERCE」TOURと1984年「YUMING BLOOD」TOUR,1981年「昨晩お会いしましょう」TOURと「REINCARNATION」TOURも複数回観に行った。それ以降もユーミンのライブは何度も観てる。でも、最新の2021〜22「深海の街」TOURが毎回ワクワクドキドキ感が一番凄かった。2018〜19「TIME MACHINE」TOURもそれまでの、どのアリーナツアーよりも感動したし。今が一番イイ!1977年シングルB面曲「消灯飛行」もどうリマスターされてるのか楽しみだった。この曲も本当に名曲で隠れすぎた名曲になっていくのが勿体なく感じてた。今回、日の目を浴びてキラキラ蘇りました。そのA面曲「潮風にちぎれて」も今回収録されています。かなり久しぶりに聴いたけど、この曲もキャッチーなサビを改めて心地よく感じた。音圧は2001年リマスター「sweet, bitter sweet YUMING BALLAD BEST」とほぼ変わらないけど楽器のバランスが違って聞こえて新鮮です。「Valentine's RADIO」も「よそゆき顔で」も今回のリマスター凄くイイ!そしてこのアルバム用にレコーディングされた新曲「Call Me Back」この曲は松任谷由実と荒井由実のデュエットです!めちゃくちゃカッコいい曲!イントロからシブシブで鳥肌です。レコーディングミュージシャンも渋いメンバー揃い!歌詞もメロディも最高です。Blu-rayには、この曲のMVと荒井由実と松任谷由実の時空を超えた対談映像が入っています。MV!カッコ良すぎる!SFの世界で、遠い未来のユーミンが遠い過去のユーミンと出会う。松任谷由実と荒井由実の対談も感動した。胸が熱くなる二人の会話だった。突然、自分が大好きなバンド「Jethro Tull」の名前が出てきた事もびっくりした。ブログに「Jethro Tull」の事はよく書いてたと思う。
2022年10月03日
TOTOの1982年来日公演のブート。かなり高音質なサウンドボート物です。大ヒットアルバム「TOTO IV」に伴うツアーで、武道館公演の音源です。1982年来日時の日本武道館公演は、5月17日、18日、21日の3公演。その中の5月17日の公演を「NHKヤング・ミュージックショー」が収録して7月24日に放映しました。1982年ツアーパンフのツアー日程のページで、このブートレッグ、5月18日公演表記なのですが、多分5月17日のライブだと思う。「NHKヤング・ミュージックショー」は約1時間に編集されていましたが、ボビーのフェイクとかまったく同じなので、その音源のみのノーカット版じゃないかと思う。その音にテレビ放送での音は観客の声を重ねているだけのように思える。テレビ放映は9曲のみだったのでノーカットで聴けるのは最高です。Disc 11曲目「Girl Goodbye」 1st「TOTO」2曲目「Child's Anthem」 1st「TOTO」3曲目「I'll Supply The Love」 1st「TOTO」4曲目「Live For Today」 3rd「Turn Back」5曲目「A Million Miles Away」 3rd「Turn Back」6曲目「Georgy Porgy」 1st「TOTO」 7曲目「Good For You」 4th「TOTO IV」8曲目「Africa」 4th「TOTO IV」9曲目「Hydra」 2nd「Hydra」10曲目「99」 2nd「Hydra」Disc 21曲目「Goodbye Elenore」 3rd「Turn Back」 「Guitar Solo」2曲目「Gift With a Golden Gun」 3rd「Turn Back」3曲目「Make Believe」 4th「TOTO IV」4曲目「Rosanna」 4th「TOTO IV」5曲目「English Eyes」 3rd「Turn Back」6曲目「Afraid of Love」 4th「TOTO IV」7曲目「Lovers in The night」 4th「TOTO IV」8曲目「Hold The Line」 1st「TOTO」 「メンバー紹介」 9曲目「Runaway」 「 Unreleased」「NHKヤング・ミュージック・ショー」で放映された曲オープニングでのメンバー紹介映像で「Childs Anthem」が少しだけ流れた。1曲目「Girl Goodbye」2曲目「I'll supply the love」3曲目「Million miles away」4曲目「Georgy porgy」5曲目「Good for you」6曲目「Africa」7曲目「Goodbye Elenore 」8曲目「Rosanna」9曲目「English eyes」2nd「Hydra」からの曲が2曲と少ないのですが、1980年来日時は2nd「Hydra」中心だったので満遍なく各アルバムからバランスの取れたセットリスト。個人的には自分の好きな曲の連続なので大満足なライブでした。NHKの放送分の選曲はどうかと思いますが・・・。この時の最新アルバム4th「TOTO IV」からは「Afraid of Love」と「Lovers in The night」「Make Believe」の3曲が特に好きでこの3曲のライブバージョンが再び聴けるだけでも満足です。アルバムで一番好きな曲は昔も今も「Waiting For Your Love」なのですが、セットリストに入っていませんでした^^;「Waiting For Your Love」は絶対にかっこいい!このブートは初期のTOTOのライブを120%楽しめる内容です。ヒット曲もあの曲もこの曲も網羅されているので、当時FMで軽くTOTOを聴いてた人でも懐かしく楽しめると思う。ツアーパンフ裏表紙の写真
2022年10月03日
1970年11月発売の由紀さおりさんのコンパクト盤EP収録されてる4曲は自分が好きな曲ばかりです。1曲はカバー曲ですが、このカバーが秀逸です。A面1曲目「手紙」 作詞 なかにし礼さん 作曲・編曲 川口真さん2曲目「好きよ」 作詞 岩谷時子さん 作曲 いずみたくさん 編曲 渋谷毅さんB面1曲目「希望」 作詞 藤田敏雄さん 作曲 いずみたくさん 編曲 渋谷毅さん2曲目「クレオパトラの涙」 作詞 中山千夏さん 作曲・編曲 冨田勲さん1970年7月21日発売の5枚目のシングル「手紙」はオリコン週間チャートで6週間連続1位の大ヒット曲。デビュー曲「夜明けのスキャット」は1969年年間チャートも1位を獲得しています。ライブ盤「由紀さおり・リサイタル VOL.2」でのバージョンはアレンジをまったく変えた演奏です。これがまた凄くイイ!! あのライブ盤はCD化されたのだろうか?1970年2月5日発売の4枚目のシングル「好きよ」は1969年に発売されたセルジュゲンスブール&ジェーンバーキンの「ジュテーム」を彷彿させるような印象。「♪好きよ 好きよ 好きよ好きよ好きよ 好きよ 好きよ 好きよ 好きよ好きよ好きよ はぁ〜好きよ」と始まってほとんどの歌詞が「好きよ」です。吐息まじりの大人の歌謡曲。かなり斬新な異色作です。ヒットしなかったのですが、かなりインパクトを残した曲。多分、当時のNHKなら歌えなかったし、ラジオでも流せなかったのではないだろうか。セルジュゲンスブール&ジェーンバーキンの「ジュテーム」も国によっては放送禁止になっていました。ライブ盤「由紀さおり・リサイタル VOL.2」の中でも歌っています。ライブバージョンは途中で越路吹雪さんのモノマネで歌ったりして少しコミカルにしています^^;唯一のカバー曲「希望」は1970年4月発売の岸洋子さんの曲。オリジナルは川口真さんが編曲です。由紀さおりさんバージョンはアルバム「手紙 / 生きがい - 由紀さおりの華麗なる世界」からのカットです。オリジナルよりもキーを上げてる分、重さが薄れて心細さが感じられて、また違った感動があります。1970年8月1日発売の6枚目のシングル「クレオパトラの涙」もやや問題作でした。歌詞は凄く短い。1番は「ナイルよ」「とうとう、とうとう流れる」「クレオパトラの涙」の3つのフレーズとスキャットのみです。2番も「砂漠よ」「さわさわ さわさわ風吹く」「クレオパトラのためいき」の3つのフレーズのみ。この曲はアダルト向けのアニメ映画「クレオパトラ」の主題歌です。映画は1970年9月15日公開。SFアニメ映画にして手塚治虫さんが製作しました。サザエさんやニャロメ、ねずみ男、バカボンのパパなども登場してしまうアニメ映画。由紀さおりさんは意外と異色作が多かった。初期だけではなく1980年代に入っても通常の歌謡曲とは思えないような楽曲も多かった。1982年9月発売の自分が大好きな「ストレート」は重いフォーク調の曲だったし、美樹克彦さん作曲の「男ともだち」も異色作だった。「トーキョー・バビロン」や「う・ふ・ふ」なども凄い個性の楽曲でした。由紀さおりさんはライブ盤も超おすすめです!CD化されていないのかも知れないけど、アナログ盤ならマメに探せば見つかると思う。
2022年10月02日
新歌舞伎座に行ってきました。この劇場では森進一さんのライブと八代亜紀さんのライブを観る事がほとんどです。新歌舞伎座でミュージカルは変な感じでした。こけら落としの頃に中島みゆきさんのコンサートも2daysここで観たのを思い出した。2010年ツアーの初日が新歌舞伎座でした。昨年の12月1日に八代亜紀さんのデビュー50周年プレミアムコンサートを観て以来の新歌舞伎座。全20曲のうち3曲のカバーを除けば全てオリジナル曲を聴かせてくれた貴重なライブだった。サイン入りの50周年記念LPを売り切れる前に買えた事も奇跡だった。八代亜紀さんは演歌だけにとどまらず、JAZZのみ歌うライブ、Blues Bandをバックに洋楽Bluesを中心にしたライブや、さらにはモンゴル歌舞団を招いてのライブなど多岐にわたって様々なジャンルのライブで楽しませてくれます。また八代さんの人柄に惹かれて次も必ず歌を聴きに行きたくなる。新歌舞伎座で来年もライブがあればいいんだけど。森進一さんも128枚目のシングル「さわりは名調子」をリリースしてそろそろコンサートツアーも初めてくれるとうれしい。コロナの間はコンサートはしない感じだったので、そろそろ出来るかと。公演パンフ「モダン・ミリー」は Jazzがずっと流れてるようなコメディーミュージカルで楽しかった。バンドもビッグバンドというには小編成だったのですが、素晴らしい演奏だった。舞台が3階建てのセットになっててバンドは2階部分で演奏してるのですが、バンドもじっくり観たいと思った。特にソロを吹いてる、弾いてる箇所は凄く観たかった。曲のアレンジも良かったので音楽でじゅうぶん楽しめた。主演の朝夏まなとさんは女優も板について余裕を感じられ楽しそうに演じてるのが良かった。宝塚退団後、朝夏まなとさんを観るのは初めてだったかも。「翼ある人びと」と「神々の土地」の2作品は朝夏さん主演作品の中で特別良かったと思う。あの2作品は今でもDVDで観ることがある作品です。座席はかなり前方下手側の席だったのでセンターもほぼ見えにくく、上手に関してはいっさい何をしてるのかわからない状態でした。花道があるはずの場所よりさらに下手側だった。横が可動式の簡易の椅子のようで通常の座席より少し高いのかも知れない。ストーリーはわかるけど芝居はいまいち見えない所が多すぎて客席がなんで笑ってるのかまったくわからない場面が多々あった。新歌舞伎座は絶対2階席の方が観やすい。これは八代亜紀さんや森進一さんのコンサートでいつも感じてる。音も2階席の方が良い。森進一さんのファンクラブで席を取るとかなり前になるのですが、端になった事はなかった。最近では森さんのファンクラブで取らずに自分で席を選んで一般発売で取るようになった。それからは2階席を必ず取ってる。宝塚歌劇も絶対2階席の方がイイ!端だったとしても2階の1列目がベストです。一路さん自体は下手側での芝居が多かった印象なので全て観られたからそれでいいんだけど。ミセス・ミアーズ役を演じる一路さんの芝居を観て聴いてて、一路真輝さんのこんなセリフを思い出してた。「わたしぃも すこしかんがえごとしてま〜した〜 おう、こまった〜おう、どうしよぉ〜 近江のうそつき銀之丞にだまさ〜れた〜 おう どお〜しよ〜」「わたしぃ〜は ひどいめぇ〜に あいました〜」「ところでぇ〜あなたぁ〜は あぶらこうじぃーの ごんざえもんさんとやら〜を ごぞんじぃないですかぁ〜」 (あぶらこうじーの「ぶら」の部分を舌巻いてのセリフがめちゃおもしろかった)早替りで花魁やオランダ商人に扮装。一路真輝さんが2番手時代、1991年2月〜3月雪組 宝塚大劇場公演で主演した「恋さわぎ」の中のセリフ。今回のモダン・ミリーでは中国人に成りすましてる女の役。「恋さわぎ」ではオランダ商人に成りすましたり、その後、花魁にも成りすましての芝居は最高におもしろかった。「恋さわぎ」観たさに、チケット買い足して何度か観劇を増やしたのを思い出す。それに「花夢幻」の長尺ソロナンバーも何回も聴きたかったし。「スイート・タイフーン」はあまり記憶に残ってないけど…。「花幻抄」「恋さわぎ」「スイートタイフーン」の東京公演パンフは見開きで一路さんのカラー写真!ビオレのCMもけっこう長かったように思う。テレビCM、雑誌広告など、そして一路さんのオリジナルCDプレゼントとか、ポストカード、ポスタープレゼントとか企画もかなり多かった。「恋さわぎ」の一路さんは最高におもしろかったけど、海峡ひろきさんの銀之丞も最高に笑えた。小乙女幸さんの巫女のみみずくもおもしろかった。一路真輝さん、高嶺ふぶきさん、轟悠さん、海峡ひろきさん、香寿たつきさん、和央ようかさんの並びは一番好きだった頃の雪組の並び。ここに紫ともさん、花總まりさんが入れば完璧。朱未知瑠さんもいたし見どころ、聴きどころの多い時期だった。その同じパンフには一路さんがモデルになってる違う広告も。麻実れいさんのディナーショーと同じページに掲載されてたので友人たちとの間で話題になった。一路さんは他にもペルソナカード、阪急、ハウスのシチューなどCM関係はかなり多かった。ハウスのシチューはエリザベートの扮装での広告もあった^^;
2022年10月02日
スリー・ディグリーズの1975年発売の大ヒットシングル。シングルとしてはJapan-only releaseとして発売。全て日本語で歌う歌謡曲として作られたのかも知れないけど、3人が歌うと完全にR&B/Soulです。A面「にがい涙」作詞 安井かずみさん 作曲 筒美京平さん 編曲 深町純さんこの曲知らないって思う人でも、イントロからAメロを聴いたら「この曲の事か!」って思う人が多いと思う。世界的なスーパースターですが、1975年〜77年頃は来日してテレビ出演やコンサートツアーなど日本での活動も多かったので、日本で一番有名なアメリカ人のR&Bグループじゃないかな。ピンク・レディーの曲のように「にがい涙」の振り付けで踊ってる子供もいました。あの振り付けはひょっとしたら土居甫さんなのかも。かなりキャッチーな振り付けでした。レコーディングメンバーも洋楽でも何でもこなすミュージシャンが揃えられた。村上“ポンタ”秀一さん - ドラムス高水健司さん - エレキ・ベース矢島賢さん - エレキ・ギターティン・パン・アレーがバックを務めたバージョンもあります。最初にレコーディングしたバージョンは日本語の発音がまだまだでした。「♪しめつけられる いおおあいつぅる まごろこらけはねえ」(しめつけられる 人を愛する 真心だけはねえ)でも、次に聴いた時はほぼ完璧な日本語の発音になってて驚いた。テレビで歌ったバージョンなどyoutubeにたくさんあがっていますが、きれいな日本語でみんな感動すると思います。アルバム「International (Expanded Edition)」に収録されてる「にがい涙」の方がオススメです。MIXもまったく違うハーモニーもかなり変わっていった。例の部分も「♪しめつけられる 人を愛する 真心だけはねえ」と完璧に聞こえます。ピンク・レディーの初ライブ盤でカバーしています。テンポがちょっと速すぎるけど、二人の歌唱もカッコいい。「Pink Lady INNOVATION」の再結成ライブの千秋楽でもこの曲を二人でアカペラで急に歌い出したのには感動した。B面「I Like Being A Woman」 邦題「女の喜び」作詞・作曲 B. Hawes, J. B. Jefferson1973年発売のアルバム「The Three Degrees」からのシングルカット。この曲もカッコいい曲です。「When Will I See You Again」ほどメロウではないけど、リズム隊のカッコ良さと3人のハーモニーの美しさに鳥肌たちまくりの曲です。「My Simple Heart」とかにも近い感じの気持ち良すぎるノリです。1980年発売の「Starlight」の12インチ (Long Version)を昨日聴いてて地味なイメージしかなかった曲なのに、引き込まれすぎて3回連続で聴いてしまった。なにこのカッコ良すぎるノリ・・。って、また今、それを聴きながら書いてるから関係ないけどオススメしときます。「Giving Up, Giving In」の (Extended Version)も渋すぎる。
2022年10月01日
QUEENのアルバム「News of the World」(世界に捧ぐ)が1977年10月に発売され、それに伴うワールドツアーが1977年11月11日ポーランドから開始された。ツアーは1978年5月13日ロンドンまでで約45本のライブを行った。本数自体も少なかったので、残念ながらこのワールドツアーに日本は含まれなかった。このツアーの音源で一番有名なのは1977年12月11日のヒューストンでのライブ。映像収録されたためにその音源がブートレッグとしてアナログ盤で出回って、QUEENファンのお宝になった。その日から9日後の12月20日、ロングビーチアリーナの2daysの1日目がこのブート盤です。最近さらに音質も向上したものが売られています。低価格で手に入るのでオススメです。自分はこの次の日の12月21日のライブ音源を探してるのですが、探し方が悪いのか見つけられない。セットリスト的には絶対に21日の方が聴きたい。昔、どこかのサイトで見たような気がするんだけど。音質が悪くても21日のライブが聴きたい。オーディエンス物ですが、かなり上質な録音です。聴き始めるとブートを聴いてると言う感覚がなくなって、普通にライブ盤を楽しめるレベルの音質。Disc11曲目「We Will Rock You(slow)~A Day At The Races~We Will Rock You( (fast)」2曲目「Brighton Rock」3曲目「Somebody To Love」4曲目「Death On Two Legs」5曲目「Killer Queen」6曲目「Good Old Fashioned Lover Boy」7曲目「I'm In Love With My Car」8曲目「Get Down, Make Love」9曲目「The Millionaire Waltz」10曲目「You're My Best Friend」11曲目「Liar」12曲目「Love Of My Life」13曲目「'39」14曲目「My Melancholy Blues」Disc 21曲目「White Man」2曲目「The Prophet's Song」3曲目「Guitar Solo」4曲目「The Prophet's Song (Reprise)」5曲目「Now I'm Here」6曲目「Stone Cold Crazy」7曲目「Bohemian Rhapsody」8曲目「Keep Yourself Alive」9曲目「Tie Your Mother Down」10曲目「We Will Rock You」11曲目「We Are The Champions」12曲目「Sheer Heart Attack」13曲目「Jailhouse Rock」14曲目「God Save The Queen」このセットリストで自分が一番好きな曲は「My Melancholy Blues」と「The Millionaire Waltz」の2曲。特に「My Melancholy Blues」はブートで残ってる音源全て集めたいと思ってる。「News of the World Tour」のブートが手に入るまず「My Melancholy Blues」を聴く。その日、その日でフレディのピアノもまったく違うし、歌い回しもかなり変わる。「世界に捧ぐ」のアルバムの中でも「My Melancholy Blues」がもちろん一番好きな曲。「1982 Hot Space Tour」から「Bohemian Rhapsody」のピアノイントロの前にアドリブのピアノ演奏を弾くようになった。これが毎回の楽しみで、何を弾くのかワクワクした。「My Melancholy Blues」のイントロの最初だけを弾いて思わせぶりアドリブもあった。いきなり「Death On Two Legs」のイントロを弾き始めブライアンもあのHeavyなギターを弾き始める事もあった。(1982年4/12ノルウェー、4/17スイス(ギター入り)、突然ピアノアドリブ演奏から「Saturday's Night Is Alricht For Fighting」が始まってしまう事もあった。(7/15L.A FPRUMなど)10/24西宮球場では突然「Spread Your Wings」をメロディ崩して歌い始め、そのまま「Saturday's Night Is Alricht For Fighting」が始まりメンバー全員がアドリブでジャムるなんてすごい事も起きた。翌々日の名古屋ではピアノアドリブも短くすぐに「Bohemian Rhapsody」が始まった。10/29札幌では「Death On Two Legs」のイントロをアドリブで弾いた。11/3西武球場ではアドリブも短くあっさりと「Bohemian Rhapsody」に。これは1984年「The Works Tour」にも引き継がれた。この時はアドリブと言うよりも前もって打ち合わせして何かするって感じだった。最後に日本での公演1985年5月15日の大阪城ホールでは「Saturday Night's Alright for Fighting」をかなり長めに演奏してから「Bohemian Rhapsody」が始まった。いつも本題から逸れてまったく違う話になってしまう。書きながらいろいろ思い出し始めると止まらなくなる^^;QUEENに関しても思い入れ強すぎて全てを書けない。QUEEN最後の日本でのライブ、大阪城ホールのライブで自分が凄く叫んでたのもリアルに思い出すし、一緒に観に行ってた仲間の顔も思い出す。大人数で行ったのでみんなで凄く盛り上がった。そして「The Millionaire Waltz」もセットリストに入ってるツアーのブートは集めてる。「A Day at the Races Tour」と「News of the World Tour」の2ツアーでほとんどの会場で演奏されてる。1977年USツアーこのブートの話に戻って・・・この日の「Somebody To Love」凄くイイ!メドレーの中に組み込まれてるけど、ほぼノーカットで演奏される「Good Old Fashioned Lover Boy」もフレディが楽しそうでそれだけで満足できる。「My Melancholy Blues」は何度聴いても最高な曲。QUEENの曲はフレディがピアノ弾きながら歌う曲は全て好きな曲ばかり。LIVEで歌われたピアノ弾き語り曲の中では、「Spread Your Wings」「You Take My Breath Away」「It's A Hard Life」「Frick Of The Wrist」「Mustapha」「Play The Game」「Lazing On A Sunday Afternoon」「Bohemian Rhapsody」「The March Of The Black Queen」「The Fairy Feller's Master-Stroke」「In The Lap Of The Gods」「Somebody To Love」などが特に好き。QUEEN IIで一番好きな「Nevermore」がライブで歌われてないのが残念。BBCでは歌われたけど。「News of the World Tour」のブートもいろいろ聴いてみるのも新たな発見とかもあると思うのでおもしろいと思う。「We Are The Champions」で終わらないのも新鮮。次のJAZZ Tourからは全て「We Are The Champions」を歌って「God Save The Queen」が流れると終わりです。
2022年09月30日
1969年12月発売の三橋美智也さんのシングル。1950年代に多くの名曲と大ヒット曲を残したイメージですが、1960〜70年代にも良い曲はかなりあります。この曲は1960年代最後にリリースされた楽曲です。A面「鳴門海峡」作詞 木下竜太郎さん 作曲 猪俣公章さん 編曲 高田弘さんこの曲は民謡系演歌じゃなく、流行歌の演歌です。ヒットした曲なのですが、「達者でナ」「リンゴ村から」「哀愁列車」「古城」「星屑の町」などと比べるとマイナーなイメージです。鳴門海峡の荒波をイメージさせる波の音がかなり激しくイントロとアウトロに入っています。曲が終わっても激しい波の音だけかなり長く残っている演出も凄く良いと思う。三橋美智也さんのド演歌系の曲も凄く良い!三橋さんの歌声で民謡を聴く事が多いのですが流行歌もやっぱり最高です。節回しは民謡のカッコ良さをそのままに聞かせてくれます。流行歌系の曲なら「冬の花火」なんかもオススメです。B面「大阿蘇慕情」作詞 藤間哲郎さん 作曲・編曲 白石十四男さんイントロはボーチェ・アンジェリカの美しいコーラスから始まります。少しムード歌謡なアレンジに伸びやかな三橋さんの歌声が気持ちよく合っています。自分は「鳴門海峡」よりもこのB面の方がさらに好きです。ジャケットでも両A面に近いような扱いなので、発売ギリギリまでA面で悩んだのかも。三橋美智也さんの事はこれまであまり書いてなかったので、少しずつ書きたい。好きな曲も多いし飽きない曲も多いので・・・。
2022年09月29日
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