BBSの鍛造技術が高く評価され、世に広く知られるようになったのは、1985年10月アメリカ・ラスベガスで開かれたSEMA-AIA全米自動車用品ショーでした。自動車用品の万博と称される全米自動車用品ショーにおいて、BBS鍛造ワンピースホイールRGは技術革新大賞に選ばれたのです。 この年は日本人にも馴染みのある有名メーカーも多く見られましたが、世界各国800社にもおよぶ有名メーカーから2万数千点のカー用品が出展されていました。10日間の会期中に、選考委員たちによりすべての作品が技術面を主としてデザイン面、機能面などあらゆる面から厳しいチェックをうけ、その中で最も優れた一品に授与される名誉の賞が『The most innovative import car accessory』つまり技術革新大賞なのです。
世界初のF-1鍛造マグネシウムホイール!それはすぐにドイツBBS社へ空輸され、厳しい検査の後、フェラーリ社へ届けられました。「The meeting with Ferrari on Thursday was very successful.(11月28日フェラーリ社とのミーティングは大成功だった)」というファックスが、ドイツBBS社からワシマイヤー社へ送られてきたのです。内容はそれだけではありませんでした。フェラーリ社より来年から3年間の独占採用を希望するという申し入れがあったのです。フェラーリ社は今まで部品採用契約はすべて1年という慣例を破り、異例の3年契約を申し込んできたのです。“独占”という破格の条件をつけて・・・。