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出産レポート(分娩編)


けど途中で波が来てうまく登れない。
波が引くのを待って急いであがる。

旦那くんや助産士さんの誘導でいきみ逃しをしつつ
看護士さんや助産士さんテキパキお産の準備をしている。
自分も「がんばるぞ!」と気合が入り
痛みの間に「皆さん、よろしくお願いします!」と言うと
「余裕だね~(笑)」と言われた(^_^;)いや・・痛いですよ?

友人は「いきめたらすぐ」とか「いきんだ方が楽」とか
言っていたし、分娩台に登れば20~30分で産まれると思っていたので
「後少しだ!」って頑張っていたけど、
これがいきんでもいきんでも赤ちゃんが降りてこない・・・

死ぬほどの痛みの中、めいっぱい力をこめていきむ。
波が引いている間、ひたすらうわごとのように
「赤ちゃんまだかな~」と言っていたらしい(私は覚えていない)

助産士さんに「少しずつ来てるよ~」と言われ
またやる気をおこす。
波と波の間で疲れて寝そうになるけど
また強烈な波で目が覚める。
早く産まれて~~~~その一心。

5:00

分娩台にあがり1時間経過。
体力もなくなってきた、この痛みもう無理・・
だけどやめられないのがお産!
自分の力で首を起こすことも出来なくなり
旦那くん必死に私の首を支える(笑)
息の吸い方も吐き方も分からない。
けどひたすらいきむ!いきむ!いきむ!
旦那くんの「深呼吸して~~」という声が
遠くからかすかに聞こえる・・
汗をふいたり、飲み物を飲ませたり、本当にありがとう。
朦朧とする中そう思っていた。

5:40

分娩台にあがり1時間40分経過。
「赤ちゃん大丈夫?」を繰り返す私。
もう自分はどうなってもいい。赤ちゃんを出してあげなければ!
必死に奮い起こす。いきみ方もコツを押さえてきた。
上手よ~と助産士さんに言われて、力が湧いてくる。

そこに女医さん登場。
「赤ちゃんが出やすくする為に、少し切開してお手伝いしますね」
と言われた。
早く切ってくれ~~~!という気持ちと
これ以上痛いのはイヤだ~~~~~!という気持ちで
「はい~~お願いします~~~痛いですかっ?」
と聞いてもしょーもないのに・・(笑)

でも先生は優しく麻酔するからね~痛くないよ~と言う。
そこからいつ切ったのか、わからなかった。
それ以上に赤ちゃんの頭が見え隠れしている状態で
何が何だかわからなかった。

「ぎぃいい~~」と叫んで頭が見えて
「ぐぅああ~~」で顔が出て「うぎゃぁ~~」で
はい、ハッハッハッハッハッハ
呼吸法が変わった!出たんだ!!もうすぐ終わる!
と思ったらどばーーっと何かがお腹から出た。
赤ちゃんだ!おぎゃーおぎゃーと声がする。
不思議とさっきまでの痛みは全くない。

その時旦那くんが私に
「ありがとう。お疲れ様」と顔を優しく手で包んでくれた。
その目には涙がいっぱいだった。
私もボロボロ涙がこぼれた。
呼吸することが精一杯だった。

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