お侍様

お侍様

おっちゃまはオラの婿になるです。


キララは少し溜息をついた。


神無村のはずれ。
コマチはそこにいた。小さい体で精一杯に走っている。
その先には・・・。

「おっちゃまー!!」
「うん・・・あぁ?」

コマチの声に機械の侍が振り向いた。

「おっちゃまー!」
「コマチ坊!何やってんだお前ぇ?」
「えへへー(^^)」
「何でぇ、気持ち悪いな。」
「これなんだー!」
「はん?」

コマチの小さな手に乗っかっていたのは白い物体だった。
それも少し大きめの。

「・・・・・・何だ?」
「むぅ(▼∧▼)握り飯です。」
「・・・あんなぁ?コマチ坊。」
「何です?」
「握り飯ってのはな、三角か丸なんだよな。」
「うん。」
「これはな、握り飯ではなくて、握った飯だ。分かるか?」
「でもオラはおっちゃまのために愛を込めて握り締めたです。」
「・・・いやぁ・・・。握り飯は握るのであって、握り締めるわけ
 じゃねぇんだぞ?」
「うー・・・。」

キクチヨは煙突から少し煙を出してコマチの手から握り飯を取った。

「ったく。まぁいい。丁度腹も減ってたんだ。」

そういうと握った飯を一口で食べた。

「・・・おっちゃまぁ。おいしいですか?」

コマチが心配そうに聞くと、キクチヨはコマチを左肩に乗せた。

「ああ!美味かったともさ!俺のためにコマチ坊が愛を込めて握り
 締めてくれたんだ。不味い筈がなかろう?」

コマチの顔が嬉しそうに輝いた。

「ホントですか?!」
「ああ!」

コマチはキクチヨの頭に抱きついた。

「おっちゃま大好きです!」
「よせよ!照れるじゃねぇか!」
「いけー!おっちゃま号はっしーん!です!」
「よぉうし来た!任せとけい!」

がちゃがちゃとキクチヨが走るのを、カンベエ、キララ、シチロージ
が見ていた。

「ふふふ。コマチったら。」

コマチを探しに来たキララが微笑んだ。

「成る程ね。子供にはもてる訳でゲスか。」

木にもたれながらシチロージが言った。それから小さく欠伸をした。

「煩くて眠れな言ったら・・・。ふあぁ~。」
「よいではないか。偶には、な。」

カンベエが腕組みをしながらいった。
その眼にはいつもの厳しい光はなく、楽しそうな色を湛えていた。


「ねぇ、おっちゃま?」
「何だぁ?コマチ坊。」

コマチはキクチヨの頬に軽くキスをした。

「何だ、何だ!俺もすみに置けねぇな!」
「おっちゃま。」
「うん?」
「オラが大きくなったら、おっちゃまはオラの婿になるです。」
「まぁ、お前ぇがいい女になってたら考えねぇでもねぇぞ?」
「大丈夫です!オラ絶対いい女になってるです!」
「そうかぁ!じゃぁ指切りだ!」
「ハイです!」

二人の小指が契りを交わすため絡み合った。

「「指きり拳万、嘘吐いたら針千本飲ーます!」」







(了)
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どーーーーーーっっっしても書きたかったネタ。
キクコマ初書きイェア(?)
アニメでも違うシチュでやってたな。
アニメは泣けるぞ。うん。

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