介護ど根性記

介護ど根性記

~退院まで


インスリンが不要になったわけではない。
これからは注射でインスリンを打つことになった。
食事前に注射をしてもらう。
そして食事後90分になったら血糖値を測ってもらう。
血糖値の値によって自分に合うインスリンの量を調整してもらう。
そんな日が続き、ある日看護婦さんから言われた。
「今日から、自分でしてもらいます、一生必要ですから。」
愕然とした。
その言葉はあまりにも軽く言われた。
一生治らないの?そんな重要なこと何でそんなにあっさり言うの?
自、自分で打つ?一生?
頭は真っ白、泣き顔、なんてこった。
夫と一緒に泣いた。
泣いても治らないしどうにもならない。
注射に挑戦するしかない。
もうすぐ4月だというのに雪がちらついていた。
注射の練習と運動にウオーキングもした。
雪もすっかり溶け暖かくなった日、病院の周りを歩いた。
退院も近そうだと感じた日、インフルエンザにかかってしまった。
はじめてのインフルエンザだ。最悪だー。
やがて治り退院の運びとなった。
40日間の入院生活だった。
たくさんの針と注射器。
血糖値センサー、消毒綿、すい臓の薬を土産に自宅に帰った。

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