片眼鏡

片眼鏡

2023.08.16
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8月15日のインド独立記念日にモディ首相が、5月初めから続くインドのマニプール州での民族争乱について、初めて言及した。
長らく放置プレーを続けてきたが、ここにきて沈静化したとみたいのか、「平和になりそうでよかったね応援しているよ」と。
ビッグモーターの社長の会見に通じる無責任さだが、余裕を見せるカリスマ経営者ぽさにちょっと惚れる。

5月の初めにMeitei(メイテイ、マイタイ)のエスニックグループを指定民族のリストに入れなさいと州の高等裁判所が州政府に勧告したのを受け、それを阻止したいKuki(クキ)の人々と、阻止を阻止しようとするMeiteiの人々。

もともとマニプール国の支配階級で低地に定住するMeiteiと、高地で移動式焼き畑農業と狩猟採集を続けていたKukiの暮らしには相容れないものがあった。
インパール盆地にMeiteiがいて、南部山地にKuki、北部山地にNagaという民族配置に落ち着いたのも、幾多の小競り合い・大競り合いの結果だ。
イギリス帝国の制圧により紛争は抑えられたものの、分割統治によって溝は深まった。
1947年のインド独立からこっち、強化された対立が表出して、自決権や独立を要求してマニプール州や南に接するミゾラム州では何度も民族蜂起がおこっている。

Meiteiにとって、Kukiは下等民族のくせに少数民族の特権を盾にやりたい放題で、昨今は山から降りて自分たちの領域を侵そうとしているから、こらしめなければならない。


山に広がるケシ畑や内戦が続くビルマからの違法移民の問題と相まって決着はつきそうにない。
自然保護を口実に村をつぶして強制移住させるのから始まって、焼き討ち、レイプ、リンチ、断首等々の暴力が止まらないよう。
60年代の共産主義革命的暴動とは違って、もっとドロドロした感じの騒乱になっている。
SNSでの憎悪の拡散もドロドロに寄与している。

BJPとRSSの力を背景にヒンドゥ勢力に遠慮がなくなってきたのもあるだろう。牛自警団の活動とかモスク襲撃とかも主要ニュースを見る限り、かなり見逃されている感。
ヒンドゥ教Meiteiとキリスト教Kukiの宗教紛争的色合いも出てきたのを危惧して、イスラム勢力が調停に乗り出したりしているようだ。

アッサム種の茶木が自生し、インパール作戦の無理に散った英霊眠る山に安らかな平和あれ。












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Last updated  2023.08.16 16:31:24
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