
| 原題 | The Sheep Detectives |
| 公開日 | 2026年5月8日(日米同時公開) |
| 監督 | カイル・バルダ(『ミニオンズ』) |
| 主演 | ヒュー・ジャックマン |
| 共演 | エマ・トンプソン、ニコラス・ガリツィンほか |
| 声優陣 | ジュリア・ルイス=ドレイファス、パトリック・スチュワートほか |
| 原作 | レオニー・スヴァン著『ひつじ探偵団』 |
正直、観る前は「ひつじが探偵?ファミリー向けのゆるいやつかな」くらいに思っていた。
でもこれ、全然そんな映画じゃなかった。笑えるし、泣けるし、なんなら後半はしっかりミステリーしてる。映画館を出た後、なぜかじんわり泣きながらポップコーンのカップを抱えていた自分がいた。

イギリスの田舎町に住む羊飼いのジョージ(ヒュー・ジャックマン)は、毎晩ひつじたちに探偵小説を読み聞かせていた。ひつじたちはその話をちゃんと理解していたけれど、ジョージはそのことを知らない。
そんなある日、ジョージが遺体で発見される。「これは事故なんかじゃない」と確信したひつじたちは、リーダーのリリーを中心に独自捜査を開始。調べるうちに、なんとジョージには 47億円もの遺産があったことが発覚して……というお話。
キャラクターが最高おっかなびっくりな子、やたら勇ましい子、悲しみを笑いに変えようとする子。誰かひとりは絶対「自分に似てる」と思うはず。
英国の映像美緑の丘、石垣、霧がかった朝。これだけでも映画館で観る価値がある。ずっとその風景に浸っていられた。
ミステリーの骨格コメディ寄りかと思いきや、謎解きがちゃんと面白い。ひつじが主役なのに推理の組み立て方がしっかりしていて感心した。
ヒュー様の存在感出番はそう多くないのに、ずっと心の中にいる。やさしい笑顔と低い声。読み聞かせシーンは名シーンです。
後半、事件の真相に向かうスピードが少し早足に感じた。もう少しだけひつじたちの捜査シーンを見ていたかったな、というのが正直なところ。エマ・トンプソン演じる人物の役割がもう少し掘り下げられていたら、ミステリーとしての満足度がさらに上がったかも。とはいえ、全体的なテンポは気持ちよく続く。
帰り道に「自分の大切な人のこと、ちゃんと伝えてるかな」って、なんとなく考えてしまうような余韻がある。大笑いしたい夜ではなく、 「ちょっといい夜」にしたい日に、ぜひ。
原作を先に読むと、映画のキャラクターへの愛着がぐっと深まる。ひつじ視点のユニークな語り口が魅力のドイツ発ベストセラー小説。映画鑑賞前後どちらでもおすすめ。
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『ひつじ探偵団』は、コメディでもミステリーでもヒューマンドラマでもある映画だった。そのどれもが中途半端じゃなくて、それぞれがちゃんと機能している。『ミニオンズ』のカイル・バルダ監督が手がけただけあって、コメディのリズムとキャラクター演出がとにかく上手い。
観終わった後、大切な誰かのことを思って、ちょっと連絡したくなるかもしれない。そういう映画。「ちょっといい夜」にしたい日に、ぜひ。
※このレビューは映画『ひつじ探偵団』(2026年5月8日公開)を映画館で鑑賞した個人の感想です。
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