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profile:山本ふみこ
随筆家。1958年北海道生まれ。つれあいと娘3人との5人暮らし。ふだんの生活をさりげなく描いたエッセイで読者の支持を集める。著書に『片づけたがり』 『おいしい くふう たのしい くふう 』、『こぎれい、こざっぱり』、『人づきあい学習帖』、『親がしてやれることなんて、ほんの少し』(ともにオレンジページ)、『家族のさじかげん』(家の光協会)など。

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2013/11/12
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カテゴリ: うふふ日記
 「おおげさ」は、漢字もおおげさだ。
 「大」は三画だが、「袈裟」のふたつは画数も多い。ここで、ああ、袈裟(けさ)ね、と気がついて広辞苑を引くと、やっぱりそうだ。このことばは袈裟を源として発している。大きな袈裟。
 つぎに「袈裟」を引いてみると、「インドの僧侶の服」の意味と「中国・日本の、僧侶の左肩から右腋下にかけて衣の上を覆う長方形の布」の意味とが記されていた。おもしろいのは、梵語(ぼんご/サンスクリット)で「壊色(えじき)・混濁色」を意味する「カシャーヤ」の音訳とのことだ。壊れる色とは何だろうかと思い、こんどは『色の手帖』に当たる。壊色をさがすも、みつからない。いくつかの国語辞典と百科事典をひっくり返し、壊色には、青壊色、黒壊色、木蘭(もくらん)壊色の三種類があることがわかった。それはつまり濁った色のことで、その昔の袈裟には正色(せいしょく)が使われなかったことにつながってゆくようだ。正色は、中国伝来の五色(五行思想にもとづいたもので、青、赤、黄、白、黒)のこと。
 わたしの年代までは(わたしは1958年生まれ)、「け」のつく名前(けいこ、あけみ、たけこほか)と云えば、袈裟の「袈」をとってつけたものが少なくなかった。友人には、けさ子さんもいる。
 あらあら? わたしは何を書こうとしているのだったのか。

 白湯(さゆ)を一杯飲んだら、思いだした。
 白湯は血のめぐりがよくなるのだろうか。白湯とは、きれいなことばではないか。広辞苑を引くと……、いや、いけない。はなしが、またどこかへ迷いそうである。
 わたしがしようとしたのは「大袈裟」のはなしだった。


 ところが近年、それが変わってきたのである。
 毎日毎日、くり返しを生きるなかで(それはもちろん、時間も季節も風景も、事態も時代もうつろってゆくのであるけれども)、小さな発見をひとつひとつ大袈裟に驚き、ささやかなことをいちいち大袈裟に感動したいと希うようになっている。
 たとえば本日。
 久しぶりに目覚まし時計の音で目が覚めたこと。弁当のなかのさつまいものレモン煮がきれいに見えたこと。友だちからすばらしくシックなクリスマスリースが送られてきたこと。これまた友だちから紅葉した葉っぱで包んだ柿の葉寿司が届いたこと。ぬか床にセロリを漬けたこと。数日地方に出かけていた夫が帰ってきたこと。秋の空がひろがっていること。りすのかたちの雲を見たこと。1週間見えなくなっていた大事なシャープペンシルが出てきたこと。……。
 こんな事ごとを、大袈裟に驚いたりよろこんだりしないでどうする! とわたしは考えるのである。

ブログゴミ箱.jpg

(前のうちで20年近く使ったものは、所替えしました)。
夫の仕事場で使っていたのを、まずはひとつ持ってきて、
木蓋をして用いていました。
最近、もうひとつもらって、二段重ねに……。
上の段は、燃えるごみ入れです。
下の段は……。

ブログゴミ箱下段.jpg
下の段には、ポリエチレンの袋、
古新聞紙(揚げものに使う)、
長くて棚におさまらないフリーザーバッグ、
紙袋を入れています。





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最終更新日  2013/11/12 09:50:22 AM
コメント(24) | コメントを書く
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ええですよね、大袈裟  
ゆるりんりん さん
わたしいちいち大袈裟に驚くから
外人のようだと言われることがあります。
ええやんかと思っています。
「大袈裟=わくわく」だもん。 (2013/11/12 11:04:59 AM)

祝!大袈裟  
どりす さん
学生の頃、劇をしていたせいか
身振り手振り、発言も大振りです。
いつも転んで血まみれになっていたので、
「私って大袈裟?」と自問したことがありますが、
お医者さんからは、「痛みには、我慢強い」と言われ納得。
小さく「あら?」と感動するのも秘密めいてて
楽しいかもしれませんが、
やっぱり「わぁあああー!」って、胸躍らせるほうが
私は好きです。
袈裟はおおぶりがよし。
ただ、身内からは、声だけはもう少し控えめにしてくれと
苦情が・・・

ぐっと冷え込んできました。
感動と生姜で温かくお過ごしくださいね。 (2013/11/12 01:03:00 PM)

大袈裟しあわせ  
たまこ さん


ふんちゃん皆様こんにちは。
そう、まさに今日このことを書こうと思っていました。

大袈裟は、小さななことを大きく喜ぶ「しあわせの指針」かもしれません。
私事で言えば、卒業が近づき、学校に行くのも後少し。
決して行くのが楽しみにはなれなかったけど、
あいさつをしてくれたり、すごく喜んでくれたり、晴れていたり…。
小さなしあわせを見つける名人になれました!笑


だから大袈裟、私には
毎日をおもしろがる工夫の一つです。 (2013/11/12 01:48:04 PM)

適材適所。  
Kouji さん
ふみこさま、みなさま、こんにちは。
袈裟がなぜ壊色(えじき)・混濁色かというと、出家する際には家族だとか財産一切合切手放して、身につけるものは死体をくるんでいた布を使ったところから来ているとのことです。
死体からでる液体でそのような色になってしまうわけですね。
ちょうど、出家について考えていたときなのでタイムリーな話題でした。
いや、ぼくが出家しようとおもったわけではなく、出家とは本来そうあるべきで、だとすると現代に出家者など皆無だなぁ。
形だけだなぁとか、出家とは死を意味する。
死とは、全てを手放すということでもあるのだなぁとか考えていました。

大袈裟。
なんだか人気ありませんが、ときと場合によっては、とてもいいものですね。
ときにはまた、大風呂敷を広げる、のもまたよさそうです。 (2013/11/12 02:00:07 PM)

誰がために大袈裟はある?  
rantana さん
さりげなく、も、おおげさ、も、
他人を意識して初めて成り立つ言葉のような気がします。
だから、ちょっと異色な気がしました。ふみこさんの日記では。

心が動いて、うわ〜ぁって言ったとき、
もし、まわりに誰もいなかったら、そのうわ〜ぁっ、の声におおげさねえ、という人も、さりげなく声を上げなくっちゃと思う人も居ないかなあと思ったのです。
あ、それとも、少しおおげさに喜んでみっべいか、という感じの景気づけ? 見過ごすものか!というおもしろがりかな。

Koujiさんの壊色のお話、興味深いです。
今や、特にわたしなど、袈裟にお目にかかること自体、とても希有になっています。 (2013/11/12 04:51:27 PM)

おはようございます  
えぞももんが さん
ふみこさん

久しぶりに目覚まし時計の音で目が覚めた・・・もしかして
とっても 忙しい トンネルから 抜け出せたのでしょうか?
それだったら おめでとうございます!!
もし まだ 途中であれば・・・がんばれ!!(スミマセン)

札幌は 今朝も 一面真っ白の 雪景色です
夏が終わった頃から 「あ・あ・・夏が終わってしまった」とか 「もうすぐ 長い冬だ」とか さんざん 雪を 嫌がっていたのに いったん積もってしまえば どこか踏ん切りがつて
心の片隅で ワクワクしています。いい加減な 北の住人です
そちらも ここのところ さくさが厳しいようですね
温かくしてください。

追伸・・・・昔 “ケメコの唄” ありましたね。 (2013/11/13 05:29:02 AM)

痛み。  
こぐま さん
ふみこさま。

私は、痛みに対して大袈裟に言えないところがありました。
小さい頃通っていた耳鼻科では、痛いのをこらえて我慢していたため、泣いている子の見本にいされたくらいです。
今も、ちょっと言えないかな・・・。
でも、うれしいことは大袈裟に喜びたいですね。
ちょっといいことが起こりそうな予感がしたとき、ひとり、大袈裟に笑いたいです。宝くじ、買ったんですよ。夢で見たので・・・。当たる前から大袈裟に騒いでいます。 (2013/11/13 09:08:15 AM)

Re:大袈裟(11/12)  
あすちるべ さん
ふみこさま こんにちは

寒くなってきましたね。
友人にアーユルヴェーダのことを少し教えてもらったので、お白湯を飲むようになりました(とりあえずお白湯だけ)。朝起きて飲むお白湯のおいしいこと!寒い朝にはとても嬉しいものです。

大袈裟!今週まさに袈裟姿のお坊様の集団を見ました。近くのお寺で法要があったようで、黒衣にキラキラと・・・。大袈裟でなく、きれいだなぁと見ていました。周りの空気もちょっと引き締まって見えました。でも、Koujiさんのお話を読むと考えてしまいますね。
大袈裟・・・良い大袈裟は良いですね。自分の普段はどっちの大袈裟なんだろう?人騒がせな大袈裟をやっていることも多いです。
突然トンネルに入ってしまいました(入れられた感じです)。明かりを探してもぞもぞしている真っ最中です。これは騒いでも何しても誰にも助けてもらえないところが少ししんどいです。愚痴になってしまいました。ゴメンナサイ。
お白湯飲んで深呼吸して気分転換してきます。 (2013/11/13 02:10:10 PM)

でも、きっと。  
ふみ虫 さん
ゆるりんりんさん

ゆるりんりんさんは、
相手の気持ちを察するおひとだから、
「驚かない」という選択もされることが
あるだろうなあ……。

と、思います。

そして、
ゆるりんりんさんに
大袈裟に驚いてもらって、
うれしがっているひとの顔が見えるようです。

ふ (2013/11/14 08:42:29 AM)

大振り。  
ふみ虫 さん
どりすさん

「大振り」ね。

いいことばを思いださせて
いただきました。
この季節、大振りといきましょう。

ちまちましてたんじゃあ、
寒くってたまりません。

サンキュ(身振り手振りもお届けします)。

ふ (2013/11/14 08:44:34 AM)

噛みしめたい。  
ふみ虫 さん
たまこさん

そりゃ、ほんとに名人です。
どうか、さいごの学校生活の
ひとつひとつを大袈裟にたのしみ、
大袈裟に慈しんでください。ね。

わたしも、大袈裟に……。
噛みしめたい、です。

ふ (2013/11/14 08:46:39 AM)

友だちのはなし。  
ふみ虫 さん
Koujiさん

「持たない」とか、
「手放す」ということに、
気持ちが向くのは、わたし、
「死」を親しい友だちのように
思えるからかもしれません。

誤解を恐れず、すらっと書いてしまいましたが。

ふ (2013/11/14 08:49:31 AM)

なるほど、なるほど。  
ふみ虫 さん
rantanaさん

なるほど。

わたし、自分のことしか考えてないような
気がします。
大袈裟に関しても。

大袈裟によろこんだり、
感動したりして、
自分を励ましているような。

おもしろい気づきをいただきました。
わっと、感謝しています。
ありがとうございます。

ふ (2013/11/14 08:52:54 AM)

雪景色のひとへ。  
ふみ虫 さん
えぞももんがさん

わたしも書きながら、
「ケメコ」を思いだしていました。

ええと、トンネルは、来週の半ばに
出る予定です。
もうもう、出口がそばに見えて、
うかれてスキップなんかしています。

ありがとうございます、
お励ましを。

もう二度と、
簡単にトンネルに入らないと、
誓いながらスキップしています。
ほんとですってば。

ふ (2013/11/14 08:56:06 AM)

宝くじ。  
ふみ虫 さん
こぐまさん

こぐまさんは、
やさしくて、ちょっと大胆で、
そして我慢強いひとですから……。
感じのいい大袈裟が身についているんですね。

(「大胆」という表現に、驚いておられるかな?
そこが素敵、と思っております)。

宝くじ、当たるといいですね。
ちょっぴりでも。


(2013/11/14 08:59:05 AM)

ヤッホー。  
ふみ虫 さん
あすちるべさん

トンネルちゅうのあすちるべさんに、
ヤッホー。

わたしね、この2日間、
小さな絵をたーくさん描く仕事を
していました。
左に白湯、右に筆洗を置いて。
どちらも、ガラス。

とうとう、筆洗の水を
口に入れてしまいましたとさ。

健康でいて、すたすた歩いて、
トンネルを抜けてくださいね。
出口のところで待っています。

ふ (2013/11/14 09:03:06 AM)

大袈裟万歳ですね  
おきょうさん さん
今日は空が青くこちらふなっし―のおひざもともとても明るく気持ちよい朝です

そんな朝をむかえつつ洗濯3回まわせるのも、遠くフィリピンの方方々を思えば、本当に大げさにこのうえない幸せだな~と
ふみさまのブログを読ませていただきつつ思いました
トンネルから抜けるパワーが持てる健康も、昨晩作った、たまごサンドイッチを「うまい!天才だあたし。」と、ぱくついていることも、昨晩突然高校生の娘が友人2人を連れてきてあたふた夕飯など食べさせ朝4時半に起きて部活に送り出せたことも。
大げさに幸せ。

こうしてふみさまとお話させていただけることも、ものすごく人生幅広いものにさせていただいております。

急に寒くなり次女は只今微熱で寝ており、そんな時は静かに家で引き出しの整理などをしております。
ふみさまもお体大切に・・・

(2013/11/16 12:52:26 PM)

拍手喝采!  
ふみ虫 さん
おきょうさんさん

ほんとに、噛みしめなければいけない
ひと日ひと日でありまする。

それに、おきょうさんの、
首尾のいいこと、
これには拍手を。
ものすごい達成感だろうと思います。

下のお嬢さん、お大事に。
お疲れが出たんだと思います。

穏やかな休日を。

ふ (2013/11/16 05:37:20 PM)

Re:大袈裟(11/12)  
寧楽☆ さん
ふみ虫さま

紅葉もさかりのころに
寒さがいっぺんにやってきました。

夏のトンネルをやっと抜けたと
思ったら
またやってくるトンネルに
ちょっとくたびれています。が

トンネルをぬけるたびに
強くなり、また考え方が拡がり
柔軟になっていく

トンネルもまたわるくないなぁと
大袈裟に言える日がくるようにと
願う、秋の日です。 (2013/11/16 06:13:25 PM)

トンネルもまた……。  
ふみ虫 さん
寧楽☆さん

そうなんですよね。

「トンネル、トンネル」と云いながら
入ったりして、「出口ももうすぐ!」
なんて思えたりするのは、
幸福以外の何ものでもないような。


そして、やっぱりトンネルのなかで
何かを学ぶんです。ね。

ふ (2013/11/16 08:25:58 PM)

大袈裟に…  
もも(^-^) さん
ふんちゃん

 「やった~。小さなトンネルを抜けました~\(^o^)/」
 これこそ、大袈裟に喜ぶ私。
 そして、研修の修了証の右上を見たら…、 
 第100号って書いてありました。 
 すごい!記念すべき100号目!! 
 帰ってきて、大騒ぎしました。家族も、何の研修だったのか、よくわからないけれど、100ってすごいねと、喜んでくれました^m^
 喜びは、大袈裟に…と、時々思います。
 小さなことにも、喜びを…という感じに通じる気がして…。そういうことが、支えになることもあったりします。

 終了して、台所に立って、ご飯支度をしていたら、肩こりも少し和らいできました。台所ってステキですね(^u^)
 ふんちゃんに教えてもらったドリアは、大好評で、このトンネルの中で、大事な役割を担ってくれた気がします。
 本当に、ありがとうございますm(__)m
 ふんちゃんも、長いトンネル…、体を壊さぬよう祈っています…。

(2013/11/17 06:03:32 AM)

100号おめでとう!  
ふみ虫 さん
もも(^-^)さん

おめでとうございます。

それも「100」だなんてね。
よろこびが倍増です。ね。

希ったのは、トンネルを無事出ることだけだったのに、
何かが「そこ」に加わっている……。
それが、うれしいなあ、と。


(2013/11/17 09:31:11 AM)

大袈裟ばんざい  
みゅー さん
ふみこさま、みなさまこんにちは。
風が一段と冷たくなってきましたね、
いかがお過ごしでしょうか?
ささやかなことを大袈裟に・・・これはまさに私がいつも思うことです。
私は早朝4時半に起きて、やかんにお湯を沸かして
白湯と温めたリンゴジュースをゆっくり飲み、深呼吸できた日は大袈裟に嬉しく思います。本当に。ホッと一息。
でも今朝みたいに慌てて起きた日はがっかりしてしまいますが(笑)
身体がうまく動いてくれそうな日はウキウキします。これも大袈裟ですね!
そうそう、ふみこさんの最近の朝ごはんのお味噌汁の具は何でしょうか?もしおすすめありましたらぜひ教えていただけたら嬉しいです。
我が家は畑のカブやいただいた大根や青梗菜など!

追伸*ももさん〜おめでとうございます(*^_^*

ふみこさんのゴミ箱のふたが素敵!アイデア素敵! (2013/11/17 06:32:35 PM)

味噌汁の具。  
ふみ虫 さん
みゅーさん

この夏はやったのは、
プチトマトといんげん(スナップえんどうとか)
でしたが、いまは、
油揚げと何か。
大根、きゃべつ、かぶ。
あ、このあいだつくったラディッシュと油揚げも
おいしかったです。



(2013/11/17 09:21:51 PM)

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