花占い



  白くて綺麗なマーガレットの花びらが舞う。
  その花びらの近くにいたのは岳人。


  「好き、嫌い、好き、嫌い、す…あ。侑士。」

  「何してんねん岳人。」



  今のさっきまで花を見つめていた
  綺麗な瞳を岳人は俺に向けた。

  「………花…占い…」
  「何占ってたん?」

  少し頬が赤かったのは夕日のせいではないだろう。



  「侑士が俺のこと好きかって…。」
  「………。はぁ…。」



  溜息がでた。
  あまりにも可愛くて。

  「なっ…なんで溜息つくんだよ!!!!!くそくそ侑士!」
  「なんや、そんなこと気にしとったん?
    前から言ってるやん。好きやって。」



  ぎゅ。
  細い腕が俺の背中に回ってきた。
  その細い腕に繋がっている身体もやはり細い。
  このまま抱きしめ返したら折れてしまいそうだ。
  そして不意に岳人が喋り始めた。



  「そっか……ありがと」
  「んじゃ、練習しに戻るで」
  「うん!」


              このとき本気で好きだと確信した。

                そんな、午後5時24分。





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