「忍足っていいにおいだよねぇ~」


居眠り王子。


 急に忍足にのしかかり首に絡み付いてきたのはジロー。

 いつもは寝ているのに今日は起きている。

 何かあったのだろう、そぅ忍足は思った。


 「やめぃや、ジロー。重いわっ」


 ニコッ。

 裏の無い笑顔。

 だけれど少しだけ泣きそうな顔をしていた。

 何があったのか……


 「ごめんごめん。」


 少しだけ、目にうっすらと涙が溜まっていた気がする。

 ――ぽすっ

 忍足の背中にジローがおでこをくっつけてきた。

 そして、


 「忍足って俺達が離れたら…とか思ったことある?」


 「っな……何…言っとんの?ジロちゃん…」


 「なんかな…俺と忍足が離れちゃう夢見たの」


 「……そぅなん…」


 「それでさ、なんか急に忍足のこと…抱きしめたくなって…
   キスしたくなって…一生俺のもんだっって確認したくなって…」













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