☆f4♪LOVE アンクミの徒然日記

☆f4♪LOVE アンクミの徒然日記





夢 それは人を強くする
夢 それは限りなく広がるもの

光の無い世界に足を踏み入れてから
その夢が現実の物になる事を信じて

闇の中にいても 音は私の耳を通して 心に響く
色や形を見せてくれる

暗闇の中でもがく私にひとすじの光が それがピアノだった
その出会いは 私を 絶望の淵から救い出してくれた

あの頃の私に見えていたのは 悲しい現実だけだった
でも 光を失った私が今見ているのは 希望である


激しくうねる波のように現れた 彼
私の世界に 新たな光をくれた

彼の声は優しい旋律と 時折悲しい旋律を奏でていた

あの日を境に 彼はよく私の帰りを待っている
今日も校門の前で 私の名をそっと呼ぶ
「キラ・・ 俺 零」
「樫野君・・今日はバイト無いの」
彼と一緒に帰る事が この頃とても楽しい
目が見えない事で 友達付き合いも減ってしまった私にとって 今彼は大切な友達である

「キラ・・バイクの後ろに乗るの怖いかい?」
手を取りながら 側に止めてあるバイクの方へ キラを連れて行き バイクに触れさせる 零

「とっても大きいのね・・・ちょっと怖い気もするけど」
その不安そうな顔を見て零は
「無理ならいいんだ・・」
少し残念そうな声にキラは
「そのバイクでどこへ行くの?」
「俺が一番好きなところ・」弾む声にキラの不安も消えていた

キラに手をかし バイクの後ろに載せる零 
しっかりと零の身体に回されたキラの腕 
背中から伝わる キラの鼓動と温もり


身体の一部のようにバイクを操る零 
通り過ぎる風が キラの長い髪を たなびかせる


夕闇の迫るその地に着くと キラの手を取り 目的の場所へ
「もう着いたの?」「あ~~着いたよ 座ろうか」
並んで座る二人 その耳に 静かにさざ波の音が

「海に来たのね・・海なんて久しぶりよ」
今まさに地平線に太陽が沈もうとしている 真っ赤に空を染める夕日 「今日はとっても綺麗な夕日なんだよ 君に見せたいよ」

「樫野君 有り難う・・私見え無くても感じるのよ 風や音 匂いなんかでね」
暫く二人は何も言わず 夕日を

ポツリと零が 「こんな所まで引っ張って来て 迷惑じゃなかった?」
「どうして?そう思うの・・とっても嬉しいわよ」

砂を一握り取り 指の隙間から こぼれ落とすキラ
「キラ ピアノ何時から弾いてるの 凄く上手だよね」

幼い頃 キラはある事が原因で視力を無くした そんなキラがピアノに出合った

貧しかったキラの家 ピアノを習う事は到底無理な事
良く近くの ピアノ教室を羨ましそうに覗いていた
そんなキラを見ていた先生が ある日キラを教室に招きいれ
ピアノに触れさせてくれた

初めてとは思えないその技量に驚いた先生は キラの母に習う事を薦める しかし貧しさゆえ それは叶わない夢

その後暫くして 思わぬ事件が~~
キラはその事が元で視力を失ってしまう

ふさぎ込むキラを唯一 支えたのが 母が与えた おもちゃのピアノだった 1日中ピアノを弾いていたキラ

何時しかキラの夢はピアニストになる事
その夢だけが  壊れそうになる心を キラを支えていたのだ

ポツリポツリと話すキラ その目は 今キラキラと輝き
未来のピアニストの姿を映し出しているよう


俺は 将来何になりたいのだろう?
キラはしっかりと目標を見つけているのに
今まで 自由奔放に生きてきた 自分

彼女といると 自分も何か目標を見つけられそうな気がして来る
彼女といると どうしてこんなに心が 落ち着くのだろう
あの 荒れていた時 過去から抜け出せずにいる自分
そんな自分を 彼女が救い出してくれそうな気がする


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