☆f4♪LOVE アンクミの徒然日記

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10年前の悪夢





『ごめんなさい ごめんなさい もうしません だからもうぶたないで』
何度も 何度も泣きながら頼んだのに 容赦なく振り下ろされる大きな手

9歳の子にどんな抵抗が出来るというの
見る見る 頬は赤く腫れ上がり 唇から血が出る


溢れ出す涙 額に浮かぶ汗 空をさまよう両手
忘れようとしても 毎夜のようにキラの夢に現れる 恐ろしい過去の現実

目が覚めても その恐怖で身体の振るえが止まらない
『どうして 何故忘れられないの 誰か助けて 私どうしたらいいの』
暗い部屋 ベットにうずくまり 声を殺して泣くキラ
何時になったらこの悪夢から開放されるの
あの人が 憎い この世から消えて無くなればいいのに
何度 そう思ったか あの男の影に怯えながら 暮らすなんて耐えられない 『お願い誰か 私を助けて』
毛布をしっかりと身体に巻きつけ 丸くなる 溢れる涙を止める事も出来ず キラは又も浅い眠りに付いた



浅い眠りと 涙で目が腫れぼったい 頭もズキズキする
疲れた身体をようやくベットから 剥がすように起き上がる

容赦なく照りつける太陽が キラの顔に降り注ぐ

授業が終わる頃 零から電話があり いつもの所で待っていると
こんな顔彼が見たらなんて言うだろう
そんな事考えながら 歩いてると 零が自分を呼ぶ声が
「キラ~~」
あの日から暫く経つ 零の声はいつものように優しい
私が驚かないように そっと話す 

持っていた杖を小さくたたむと 零の手を捜す
一人の時は 杖を使うが 零といる時は零が私の目になってくれる
暖かい零の手 「キラ 目が腫れてるね どうしたの?」
やっぱり 気が付いた さりげなく言わなくっちゃ「そう・・ 昨日遅くまで練習し過ぎたからかな~ そんなに酷い」
キラの顔をじっと覗き込みながら「うん 酷いよ凄くブスになってる」
笑いながら そう言う零 繋いでいた手を振りほどくと
「ひどいわ~~もう一緒にいてあげない」一人で歩き始めようとするキラ 慌てて手を取り 「キラ 冗談だよ 本気にしたの」

キラには解っていた 零の優しさが 
いつも私に気を使っている
「私 自分の顔 判らないの 9歳の時に見えなくなったから 零の言うとうり ブスなんでしょうね」
自分の言った何気ない冗談 こんなにキラを傷つけてしまった事に あらためて零は気づかされた
「ごめんキラ そんなつもりじゃなかったんだ ほんとごめん」
困ったように話す零 「いいのよ 解ってるから樫野君の気持ちは ちょっと困らせ見ただけよ」
ようやく笑うキラ ほっとした表情の零


そんな二人を遠くから見つめる人影があった
その目は刺す様にキラに向けられていた



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