☆f4♪LOVE アンクミの徒然日記

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拒絶  後編






明るい日差しが差し 濡れていたアスファルトも今はすっかり乾いてる
帰り際 達也に呼び止めれ すっかり遅くなった零は バイクを飛ばしてキラの元へ 急いでいた

だが学園に着いても キラの姿は見えなかった
いつもキラが待っている場所にも その姿は見えない

練習が遅くなってまだ 中にいるのだろうか?
バイクに寄りかかりながら 通る人をボンヤリと眺めてると
「あの~キラの彼ですよね?」
一人の女性が 声を掛けてきた 
時折キラと一緒にいる所を見かけた事がある

その女性の話しだと 30分くらい前に女の人の車で帰ったと
背が高く ブランドの服を着た 赤いスポーツカーに乗っていたその女性に 零はいいしれぬ不安を感じた
晴美が何故 キラを~~

いったいキラは何処に~
バイクを走らせながら 零の頭の中はキラが一人で泣いているような気がしてならなかった

以前晴美が言っていた言葉を思いだした『俺を絶対に諦めない  どんな事をしても キラには渡さない』と

狭い路地を走りながら 必死にキラの姿を探す零
零の心に キラが自分を呼ぶ声を聞いたような気がしたその時

ブロック塀にうずくまるようにしている人影が目に入る

「キラ・・キラ・・」両手で自分の身体を抱きしめ 膝に顔をうずめていたキラが 静かに顔を上げる その顔は涙に濡れ 口びるが震えている

「零?零なの・・」キラの前にひざまずき 抱きしめる零
「ごめん 俺のせいだ ほんと ごめんな お前を守ってやれなくて」
零の胸に顔をうずめて泣くキラ まるで幼子のように泣きじゃくる

その肩が震えている 零は強く抱きしめ「キラ ごめん」もう一度そうキラの耳元に囁いた

俺は何をやっているんだろう キラにこんな思いをさせて
何よりも 誰よりも大切な人なのに


キラがやっと落ち着きを取り戻したのは 家の前に着いてからだった 「キラ 大丈夫か?」心配そうに零がもう一度聞いてくる
「零 もう大丈夫よ ちょっとビックリしただけだから」
だがその声には 少し不安が感じられた

「晴美の事は俺が何とかするから 二度とお前に怖い思いさせないからな」
「晴美さん、零が本当に好きなのよ だから彼女を責めないで」

何か言いたそうにじっと零の顔を見ているキラ
その瞳にはもうさっきの恐怖も悲しみも写してはいなかった


「零 私貴方を好きでいていい?」

まっすぐ見つめるキラ 彼女を知ってから 零は自分の変化に気づき 今までは失うものなど自分には無いと思っていたが
今 キラを失う事が 一番怖かった

「キラ 俺今まで無茶な事ばかりしてきた 何も失うものが無かったから だけど 今は違う お前を失いたくない」

そっとキラを抱きしめると その唇に自分の唇を重ねた

何時しかそんな二人を夕闇が包んでいた お互いの鼓動を感じながら 気持ちを通じ合わせた二人

しかし その二人に 辛い出来事が・・・








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