☆f4♪LOVE アンクミの徒然日記

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友達への第一歩






僅かに空いた窓から小鳥の囀りが聞こえる
差し込む朝日 その光の中に浮かぶ 小さな塵
いつもなら耳にさえ入らない音も 何故か今日は違う

つくしと出会い 自然を肌で感じた気がした
何度も訪れていたのに 
朝日や夕日 小鳥の囀り 小川のせせらぎ
そんな些細な事が 幼い司の心を満たしている

つくしと過ごした時間 
二人で過ごす時間はあっという間に過ぎてゆく

夕方から集まりだした人々に圧倒されながらも 早くこの時が過ぎ明日になればいいと
司はそればかり考えていた

母に言われるがまま見知らぬ大人に挨拶をする自分
ホールは大勢の人で溢れていた

テーブルが20脚ほど用意されており
そのどれにも沢山の食べ物が置かれている

グラスを手にした人々が2・3人の塊を作り談笑している

母と父はその人達ににこやかに話しかけている 将来の仕事にプラスになるように

一通り僕の紹介が終わると母はもう僕の事など忘れたかのようだ

僕もその方がホッとする 一人パーティー会場を抜けだすと
パテオに居るソフィアの所に向かった

僕が行くとソフィアは嬉しそうにしっぽを激しく振り歓迎してくれた
耳の後ろを撫ぜてあげると気持ちよさそうにその大きな体を押し付けてくる

「ソフィア 僕の事好きかい? 僕は君が大好きだよ」
「また明日一緒につくしに会いに行こうね」

芝生にソフィアと寝転がりながら満天の星を見つめる
昼間つくしとの会話を思い出しながら 司は思った 時折見せる寂しそうな表情

自分の名前の意味を話てくれたつくし 母と父は太陽と水があればどんな時も強く生きていけるようにと
踏まれても踏まれても 強く起き上がる雑草の如く 生きていけるようにと付けてくれた名前

自分の名前は何故 司なんだろう? 一度も聞いたことがなかった司

どのくらいそうしていたのだろう いつしか傍につくしの父が立っていた
「司坊ちゃま もう遅いですよ お部屋にお戻りください 風邪をひいてしまいますよ」

「つくしのお父さん」
司からつくしの名を聴き驚いた表情で「つくしに会われたのですか」

「うん、小川の傍でね」
「僕 明日もつくしと会う約束したんだ 僕たち友達になるよ」

子供らしい表情で話す 司を見て つくしの父が「そうですか つくしに会われたんですか 
友達になってくれるなんて ありがとうございます」

自分の父とついつい重ねて見てしまう司 あまり父と遊んだ記憶が無い
「つくしのお父さん」
「坊ちゃま 牧野でよろしいですよ」

「うん 牧野・・のおじさん つくしとはよく遊んだ?」

幼い彼がそんな風に思うのも無理はなかった 彼の父も母も忙しく
きっと彼と遊ぶ事などないのだろう

「そうですね~~以前はあまり一緒にいてあげれませんでしたね 仕事ばかりで でも今は違います 話も沢山しますよ」

「ふ~~ん  そうなんだ」羨ましそうにつぶやくように話す司
「坊ちゃま お父様もお母様も今はお忙しくて なかなか坊ちゃまと過ごせないかもしれませんが
いつも 坊ちゃまの事は考えておられますよ 貴方の事を一番愛しているのは お父様とお母様なんですから」
いつか僕も父とこんな話が出来る日が来るだろうか

満天の星空が明日の天気を知らせてくれている

明日はどんな楽しい事が待っているのだろう そんな事考えながら司はやがて眠りについていた





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