雷・停電の救世主 UPSを試す

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停電、雷対策の必需品 UPS(無停電電源装置)を試す

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第1章 雷でパソコンがイカレる「サージ」の怖さ
第2章 私の場合、1000VA、650Wクラスが必要なようだ
第3章 オムロンUPS BN100SX到着!
第4章 BN100SXの正確なスペック
第5章 室温で変わるバッテリの寿命
第6章 UPS稼動!
第7章 同封されている管理ソフト
第8章 UPS容量の40%程度だった
第9章 UPSのコンセントを引っこ抜く
第10章 オーバークロックの確認
第11章 UPS導入前のオーバークロック
第12章 UPS導入でどう変わったか?
第13章 気温上昇でUPSファン始動!
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第1章 雷でパソコンがイカレる「サージ」の怖さ


 2006年2月のとある日、福岡県内は昨日から強風の大荒れの天気で、私の住んでいる地域でも台風並みの強風、植木鉢は飛ぶわ、飛んできた砂などで洗濯物は汚れるわ・・・

 ひどいもんでした。
 深夜、私の住んでいる地域では、弱い雷がゴロゴロとなっていました。
 遠くでピカッ!その瞬間、パソコンが「バチッ」と落ちてしまいました。

 ひぇー!!
 すぐにパソコンは再起動がかかるんですが、しばらくしてまたピカッ!!
 「バチッ!」とディスプレイ真っ暗・・・

 こいつが、うわさの「サージ」かっ!!
 このままではパソコン、壊れるかもしれない・・・

 以下、パソコン用語辞典から・・・

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しかし、パソコン関連でサージというと雷サージを指すことが多い。これは、読んで字のごとく雷によって起こるサージ。雷が落ちた瞬間に異常な高電圧が発生して、それが電線や電話線を伝わってくる。そして、それが原因でモデムやTAやルーター、あるいはパソコン自体が壊れることがある。

> 恐いのは、パソコンを起動していなくても電源コードや電話線がつながっているだけで影響を受けること。もちろん、雷が鳴ったからといって必ず雷サージが発生するわけではない。しかし、気がついたら壊れていて、電話が通じない、パソコンを起動できないといったことがある。

> 雷が鳴ったら、パソコンの電源を切るだけでなく、電源コードも電話線も抜いておくのがベストだ。しかし、出かけているときに雷が鳴り出したら手の打ちようがない。また、電話機やファクス機、TAなどは電話線や電源を抜くと使えなくなってしまう。つまり、その間、電話が通じなくなる。

> そのため、雷サージ対策の器具が売られている。そのほとんどは、コンセントの数を増やすタップのような形をしている。そして、コンセントにこの器具を差して、この器具からパソコンやTAなどの電源をとる。

> 雷サージ対策の器具を使っても、必ずしも完璧に守られるとは限らない。とはいえ、安心感はかなり違う。保険のつもりで使っておく方がいいのではないかと思う。

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 うえ~ん、仕事でやっていたVBAのプログラム消えちゃったよ。

 そんな近くで雷感じていないのに・・・ 

 泣くに泣けず、しばらくボーゼン、えーい、ヤメタ。
 もう寝よう!とふてくされて寝てしまいました。

 しかし、やはり自然の力、雷のエネルギーたるやすごいもんです。
 今まで、雷は日常茶飯事だったんですが、うわさに聞いていた「サージ」は初めて経験しました。

 そこで、サージ防止用OAタップを購入しようかと思ったんですが、ここは思い切ってUPS(無停電電源装置)を購入することにしました。

 UPSの価格をイロイロ調べてみると、昔は十数万円していたものが1万円台からあるようです。
 通常のメーカー製の家庭用パソコン1台+液晶ディスプレイ1台ならこれで十分でしょう。


★2万円以下の無停電電源装置UPS一覧はこちらからどうぞ


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第2章 当家では、1000VA、650Wクラスが必要なようだ


 オムロンのホームページにUPSの選択方法と容量の計算方法が記載されていました。
 (下の画像がそれです)
select_021.gif


 私の場合、雷サージや停電時に最低必要な起動システムは、

 PC本体  :400W 250VA
     CRTディスプレイ:130W 220VA

              ・・・です。

 ワット数は合計530W ボルトアンペア合計470VA以上のものが必要になります。

 これにもろもろ加えると、550W、480VAのUPSは必要になりそうです。

 将来、省電力の液晶ディスプレイに変えたとしても、PCの電源容量は550Wクラスは必要になるでしょうからやはり500WクラスのUPSでは無理。

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第3章 オムロンUPS BN100SX到着!


 候補の中で購入したのは、オムロンのUPS“BN100SX”。
 発注してから2日ほどでの到着ですからえらく早い到着となりました。

 到着して箱を持ち上げると、重い!

 事前に大きさは調べていましたが、奥行き40センチ以上、実際は背面にコンセント分のスペースが必要ですから、実質46センチ位必要です。

  重量は19.5Kg、持ち上げるとズシッときます。

ups1.jpg
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第4章 BN100SXの正確なスペック


 筐体:幅14センチ、高さ17センチ、奥行き44センチ
 重量:19.5Kg
 出力:1000VA・670W
 バックアップ時間:5分
 充電時間:8時間
 消費電力100W


 なお、工場出荷時にバッテリはフル充電してあるため、自然放電による減少分の充電ですみます。
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第5章 室温で変わるバッテリの寿命

 マニュアルによると、室温30度では、内部バッテリは2年~2.5年、室温20度では4~5年とあり、室温が高いほど急速にバッテリは短命になるとのこと。

 当家は共働きなので、昼間は不在、夏は日中、エアコンなんか使いませんので、室温は軽く30度を超えます。

 このような環境でどのくらいの期間バッテリが使えるかはやってみないとわからないということです。

救いは、1ヶ月以内にユーザー登録して、3年以内にバッテリ交換表示が出た場合、無償でバッテリ交換してくれるということです。

  これはウレシイ、オムロンさんエライ!

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第6章 UPS稼動!


 今回、このUPSのバックアップコンセントに差し込んだ機器類は以下のものです。

 キャノンのMultiPASSC70(FAX複合機)・・・43W
 NECのTA(ターミナルアダプタ)・・・7.5W
 Corega製ルーター・・・4.8W
 PC本体・・・400W
 NANAO21インチCRT・・・130W
 その他電話機、光の終端端末機、PC用スピーカーなどなどで数W程度

   合計すると550W位でしょうか?


 UPSに全てのコンセントを差し込んで、UPSの電源をオンにします。

 UPSは自動的に内部のテストを行い、無事起動しました。
 自動シャットダウン機能を使うため、パソコンには添付ソフトの中でも「PA」というものをインストールしました。

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第7章 同封されている管理ソフト


 いずれも自動シャットダウンおよび管理モニターソフトのようですが、自動電源シャットダウンを行うためにはパソコン本体とUPSを附属のRS232Cケーブルで結ぶ必要があります。

1 PA
2 PowerCredit
3 PowerAct_Pro
4 UPS_Power_Manager
5 Ups_Service_Driver



 最初、UPSを接続してスグ、WIndowsXPの電源オプションのUPS管理を有効にしたため、添付ソフトPAはUPSと通信が確立できず、しばらく悩みました。

 RS232CのCOMポートなどは、数年ぶりに使ったため、WindowsがCOMポートを使っていれば他のソフトは使えないことをスッカリ忘れていました。

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第8章 UPSの容量の40%程度だった

 下のPAのモニタ画面を見てわかるとおり、UPSに接続した機器はUPS許容量の40%程度、もう一ランク下のBN75SXでも十分でした。
UPSモニタ

 ただ、奥様専用のパソコンは接続していないので、これを接続することも可能でしょう。
 接続した機器が容量をオーバーする場合、警告ランプが点灯するようです。

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第9章 UPSのコンセントを引っこ抜く


 さて、全機器類の電源オン状態で、バッテリフル充電した状態でUPSのコンセントを引っこ抜いてます。

 Windowsはアイドル状態で何もソフトは起動していない状態です。

 UPSは「ピッー!」という警告音を出し、内部バッテリに切り替わりました。
 PAのモニタ画面のバッテリ容量がみるみる減っていきます。

 自動シャットダウンソフト「PA」が稼動している状態ではバッテリ稼動60秒後、「あと1分で自動シャットダウンします」というウインドウが出て、バッテリ稼動2分後に自動的にパソコンはシャットダウンします。(この時のバッテリ容量は75%くらいだった)

 もちろん、自動シャットダウンまでの時間は自由に設定可能です。

 もう一度、UPSをフル充電し、今度は自動シャットダウンソフトを停止させます。

 バッテリ残量ゼロ、電源供給が止まり、バチン!とパソコンが切れるまでの時間は実測12分強でした。


 日頃、正常にパソコンが動作しているときはUPSのありがたみは感じないでしょうが、非常時に1回でもUPSが役に立てば十分元はとったことになります。

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第10章 オーバークロックの確認

 UPSを導入して以来、以前のブログに書いたとおり、電源が安定しました。

 そこで、電源が安定したことから、もう1段のオーバークロックができるのでは?と思っていました。

 オーバークロックは成功したように見えても、実はアプリを作動させた場合、エラーで止まることは良くあります。

 そこで、Windowsが起動して、ベンチマークテストプログラムが最後まで正常に終了して初めてオーバークロックが成功したと言えます。

 これは、FSBを1MHZづつ上げる、又は倍率を1倍づつ上げて、そのたびにテストしますんで、えらい時間がかかるんです。

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第11章 UPS導入前のオーバークロック

 AthlonXP3200+(Bartonコア)は、ノーマルではFSB200MHz×11倍=2.2GHZで稼動しています。

 UPS導入前、強力な空冷ファン(鎌風というファン)を使って、UPS導入前はFSB217MHZ×11倍=2.38GhzでWindowsは正常起動、インターネットやビジネスアプリの使用に差し支えはありません。

 ベンチマークテストは、Superπ419万桁、非常に重い3DMark05というベンチマークは両方とも正常に動作せず、途中で止まっていました。

 FSB215MHz×11倍=2.36GhzではSuperπは正常、但し、やはり3DMark05は途中で止まります。

 CPU温度も上昇しますので、安全を考えれば、FSB212MHz×11倍=2.33Ghzが適正、但し、夏場のCPU温度はちょっと怖いです。

3dmark05

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第12章 UPS導入でどう変わったか?

 結論から言えば、導入後も全く結果は変化ありませんでした。
今回、FSB210MHZから始めて、やはり、215MHz、217MHzの壁は越えられませんでした。



 今は冬、室温も低いんですが、215MHZ稼動時のCPU温度は58度、仮に成功したとしてもこれでは、とても1年を通じて安定して使えるとは言えません。

 また、3DMark05の結果を見てもらえばわかるように、CPUのみをオーバークロックしたからといってそんなに極端に処理速度が上昇するわけではありません。
Bench1


 ちなみに3DMark05はグラフィックス処理を中心としたゲーマーズベンチですから、どちらかというとビデオカードのオーバークロックが効果はあります。

 下はCPUを212MHZ×11倍、Geforce6800GT(AGP)のGPUクロックを380MHZ(ノーマルは350MHZ)までクロックアップさせた場合です。
Bench2

 ここまですると、確かに体感的にも早くなったとわかります。

 但し、ビデオカードの温度も半端時じゃないくらい跳ね上がるので、ちょっと怖いです。


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第13章 気温上昇でUPSファン始動!

○ 室温28度以上でUPSの排気ファンが稼動!

 5月上旬の数日、福岡県は真夏並の気温でした。

 帰宅すると、UPSの後方の排気ファンが回転していました。

 ふ~ん、UPS内部には 温度測定用サーミスタ が組み込まれているらしい。

  ちゃんと温度測っているんですな。

 UPSのバッテリは室温20度で5年、30度位だと2年位で交換が必要だと説明書にあります。

 私の部屋には複合機や光ファイバの終端装置などもあり、こりゃ夏は午後だけでもエアコンをタイマー動作させないといけませんね。


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2006/4/11レポート(2006/2/11~12・26、5/2ブログ)


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