たからくんが大人になるまで生きていたい日記

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タイトル「どうする」



「どうする」


河と海が出会った

河は大地の個性を乗せて
海は世界中のすみずみを抱いて
出会った
どうする 混ざり合おうか

潮が満ちて水をかぶり 引いて曝される
土と水が どうする 溶け合おうよ

そこに箒かフォークか マングローブ
河と海と土とマングローブ

「こんなに細い根、
ロープみたいにガリガリじゃないの」
子供に話しかけるように
マングローブの根に話しかけた
まるでロープで作ったバレリーナのチュチュ
河と海が混ざり合うところで
一着のチュチュをみんなで履いて
木の葉が暮らす

その木の在るところに
蛍が暮らす
弱い光が 一本の木に身を寄せ合って
何千何万 いのちいのちいのち
幽かな光を満開にしたクリスマスツリー

蛍はマングローブに
マングローブは
河と海と土に
わたしはその星に
身を寄せる

この星が青いのは
混ざり合って 溶け合って 変わり合って
蛍の木が満開だからだよ
蛍の木が満開だからだよ



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