おとなカレッジ

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母乳育児

バブーでちゅ 「子供が産まれたら母乳で育てる」

これは、一般的に当たり前のように思われるかもしれない。しかし、育てたくても母乳が出ない、飲んでくれない、働くので難しい、持病があってどうしても無理、など、様々な理由で断念する方も多いと思う。もちろん、粉ミルクも各メーカーが研究を重ね、母乳の成分に近いミルクを開発しているので、粉ミルクオンリーでも引け目に感じたりする必要は無い。色んな選択肢から、自分の育児方針に合った方法を選べば良いのである。

自分の経験から、母乳育児の素晴らしいと思うところは、なんと言っても経済的でお手軽なところだ。いつでも適温、荷物にもならず、消毒などの手間要らず。赤ちゃんが飲みたいだけ飲めて、おしゃぶりがわりにもなる。また、赤ちゃんが1日に飲む母乳のカロリーは、母親が1万メートルを走るカロリーに相当するという事を考えても、産後太り解消に効果的である。ちなみに、私の15キロ増えた体重も、産後3ヶ月で元に戻ってしまった。

しかし、誰でも出産すれば、ビュービュー母乳が出るわけではない。母乳育児の成功のためには、産院の方針や周囲の理解によるところが大きい。私が出産した産院は、母乳育児推奨だったので、生まれてすぐに赤ちゃんにおっぱいを含ませたり、母子同室だったり、母乳マッサージや授乳指導などが行き届いており、産後の健診でも母乳指導やマッサージが受けられ、とても心強かった。最初の乳管開通マッサージは、椅子から飛び上がるほど痛くて、初めて赤ちゃんに吸われるときも、毎回涙が出るくらい痛くて辛かった。扁平乳首のために、上手く吸ってもらえずに、1ヵ月健診では体重が全然増えてなかったりして、とても順調なスタートとはいえなかった。しかし、保健婦さんのアドバイスや、産院での母乳指導のおかげで、
なんとか母乳で育てることが出来たのだ。

これも「なるべく母乳で育てるのが良い」という皆の支援があってのことで、もしも、そういう環境になければ、早々に諦めてしまっていたかもしれない。母乳で育てたいと思うならば、まず、産院の方針を調べてみよう!

●母乳育児において大切な事●
1.早期授乳 (生後30分以内に最初の授乳を行う)
2.頻回数授乳(24時間以内に7回以上の授乳、初回は含めない)
3.母子同室 (出産直後からの同室)
4.乳管開通 (乳輪から乳頭にかけて、ひねりをかけてしごく)
5.夜間の授乳(母乳を作るホルモンが分泌される時間帯)


体重の増えが悪いからといって、母乳不足だと心配する必要はありません。
母子手帳の発育曲線より極端に低かったり、明らかに病的な痩せ方でなければ、
毎日20グラム増えていなくても、全然問題はないのです。

我が姫の場合は、生後20日以降全く体重が増えず、本当に心配しました。しかし、保健婦さんに、飲ませ方のコツや夜間授乳回数を増やすなど指導を受け、その後グングン体重が増え、今では太めなくらいにまで成長しています。体重の重さだけが成長ではありませんし、成長度合いも個性があります。「赤ちゃんは、マニュアル通りに育たない」事を肝に銘じてください。

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