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影丸076 @ Re[1]:時をかける少女(1994)(05/25) かにんこさん、こんにちは。 1994年の「時…
2017年01月13日
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カテゴリ: 007映画


          TOMORROW NEVER DIES

監督 ロジャー・スポティスウッド
製作 マイケル・G・ウィルソン
  バーバラ・ブロッコリ
脚本 ブルース・フィアスティン
撮影 ロバート・エルスウィット
音楽 デヴィッド・アーノルド
テーマ曲 モンティ・ノーマン (ジェームズ・ボンドのテーマ)
主題歌 シェリル・クロウ
出演 ピアース・ブロスナン、ジョナサン・プライス
   ミシェル・ヨー、テリー・ハッチャー、ゲッツ・オットー 
   ジュディ・デンチ、デズモンド・リュウェリン、サマンサ・ボンド
   ヴィンセント・スキャヴェリ、ジョー・ドン・ベイカー
     本編119分 総天然色 シネマスコープサイズ

第15作「リビング・デイライツ」(1987) 日本公開1987年12月第16作「消されたライセンス」(89) 1989年9月

第17作「ゴールデンアイ」(95) 1995年12月
第18作「 トゥモロー・ネバー・ダイ 」(97) 1998年3月
第19作「ワールド・イズ・ノット・イナフ」(99) 2000年2月
第20作「ダイ・アナザー・デイ」(2002) 2003年3月

第21作「カジノ・ロワイヤル」(06) 2006年11月
第22作「慰めの報酬」(08) 2009年1月第23作「スカイフォール」(12) 2012年12月
第24作「スペクター」(15) 2015年12月

 あのダイアナ妃が「彼こそがボンド」と絶賛したティモシー・ダルトンの「リビング・デイライツ」と「消されたライセンス」のあと、ボンド役が交代してピアース・ブロスナンになり、「ゴールデンアイ」につづいての2作目「トゥモロー・ネバー・ダイ」(1997)。
 硬派なダルトンから、若くてスマートで身軽く、ユーモアもあるボンドとして登場したピアース・ブロスナンの第2作目として、「ゴールデンアイ」の若僧っぽさが消えて腕利きエージェントらしく貫禄のようなものも身につきました。
 上司のM(ジュディ・デンチ)も彼に信頼を寄せている描写があるけれど、もう遅いって。前作で云った「女性蔑視の太古の恐竜、冷戦時代の遺物」発言は忘れることができない。言葉は気をつけないと一度口にしたら消えないものなんだぞ。

 そんなわけで「何を云ってやがる」なMだけれど、この「トゥモロー・ネバー・ダイ」は映画「007シリーズ」では私にとってのベスト5入りのお気に入り作品になっています。ピアース・ブロスナンのボンドではいちばんの傑作。 けっきょく、このピアース・ブロスナンがボンドを演じた第20作「ダイ・アナザー・デイ」までが私にとっての「映画007シリーズ」であり、その後の現在までの4作品は「007映画」ではありません。

 南シナ海を航行していた英海軍フリゲート艦「デヴォンシャー」が撃沈され、出撃した中国空軍のミグ戦闘機も撃墜されるという事件が勃発。英国と中国の間に緊張が走り、英国は報復のために艦隊派遣を決定する。 この戦争の危機を招いた事件をいち早く報道したエリオット・カーヴァーが発行する新聞「トゥモロー紙」。政府がまだ事実確認の最中であり発表もしていないのに、なぜカーヴァーが事件の細部を記事にできたのか? 不審を感じたMはカーヴァー主催のパーティーがおこなわれるハンブルクへ007号ジェイムズ・ボンドを派遣する。

 007号の敵は巨大メディア王 エリオット・カーヴァー(ジョナサン・プライス)です。
 記者が事件を意図的に起こしてそれを自分でスクープするというのが現実にもあるけれど、それをさらに大きくしたのが本作の悪役カーヴァー。
 英国と中国に戦争をさせて、それで得た利権で大儲けしようと企むメディア王というのがいかにも現代の悪役らしいところ。現実的な麻薬密売組織やテロリストではなく、このようなイカレた奇想天外で誇大妄想狂的な陰謀をたくらむ悪役のほうが娯楽映画007シリーズらしくっていい。

 エリオット・カーヴァー演じるジョナサン・プライスがいかにも「いかがわしさ」があって面白い悪役ぶり。このイカレっぷりはゴールドフィンガー(ゲルト・フレーベ)に匹敵すると云ったら褒めすぎか?

 007号ジェイムズ・ボンドと中国情報部の女性エージェント ウェイ・リン(ミシェル・ヨー)が手錠でつながれた状態でオートバイを2人乗りして逃げる。それを敵のヘリコプターが追跡し空から銃撃する、このアクション場面から映画はいっきに盛り上がります。ヘリコプターがローターを縦にして地面すれすれに草を刈るように迫って来るのは怖く迫力があります。
 カーヴァーのステルス艦に潜入したボンドとウェイ・リンが艦内で短機関銃の銃撃戦をくりひろげる。
 盛り上げてほしい場面で盛り上げてくれる演出と音楽の効果的な使い方がとても上手です。ここ一番というシーンで入る「ジェームズ・ボンドのテーマ」にわくわく。007映画はこうでなくっちゃ。






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最終更新日  2024年08月27日 09時43分42秒
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