折歯&抜歯(文太・1才2ヵ月~)その一



ある日文太と遊んでいたら、オモチャに血がついているのを発見!
オモチャでちょっとケガしちゃったのかなぁ・・と思って口の中を覗いてみると・・
なんと!左上奥から二番目の一番大きな歯が『縦』に折れて(割れて)いるではありませんか!( ̄□ ̄;)!!

折れているとはいってもポッキリと折れているのではなくて、外側だけ薄く剥がれてる・・といった感じ。

あわてて病院に連れて行くと、
「歯髄(神経が通っている所)まで見えてしまっています。このままだと神経が腐っていってしまいますよ。抜歯されるのならここでもできますが、もし歯を残したいのなら専門家に治療してもらわなくてはいけません」
と言われてしまいました。

歯が薄く剥がれているだけに見えたので、かかりつけの病院で簡単に治療できるだろう・・と思っていた私はびっくり!(@O@;)
もし、人間の子供だったらきっと抜歯よりも治療してもらうはず・・。
迷わず「歯を残したいので治療します!」と答えていました。

先生が紹介してくださった動物歯科専門の先生は関東・・。
早速電話をして状況をお話したのですが、お忙しい先生の予約は2ヵ月先までいっぱい!(T△T)
文太の場合は歯髄が見えてしまっているということで、なんとかスケジュールを調整していただき、翌月3月(それでも一ヵ月後になってしまいましたが・・)に診ていただけることになりました。

文太の歯が折れてしまった原因は・・・『歯と歯茎の健康の為に』と称して売っているあるオモチャ(ここでは名前は書けませんが・・)
クッキーも文太もこのオモチャが大好きで、いつも食後にガリガリして遊んでいたんです。
まさかこれが折歯の原因になってしまうなんて思ってもいませんでした。

それから治療日までの毎日は(なんでこんなオモチャを与えてしまったんだろう・・ごめんね。私がもっと注意してあげていれば・・)という反省の気持ちでいっぱいで、胸が痛んで仕方がありませんでした。
さすがに日帰りはキツイので、クッキーも連れて家族みんなで1泊(ワンちゃん連れ専用のペンション)で行く事になりました。

2003年3月(文太1才3ヶ月)
治療は全身麻酔で行われる為、前日の夜からご飯抜き・・。
当日はお水も飲ませてあげることができずとってもかわいそうでした(;;)

車で行ったのですが、途中休憩も入れて8時間くらいかかって到着。
文太も疲れていたでしょうが、問診の後すぐに治療にとりかかりました。
この病院は、家族が治療経過を見学できるようになっています。
麻酔注射をされた文太はアッという間にフニャフニャに・・
この姿がまた痛々しくて涙が出てきてしまいました(;_q))

手際よく治療が始まり、二時間余りで終了。

麻酔を覚ます為の注射をされた文太はほどなく麻酔から覚めかけたのですが、急に「ウェツ!ウェッ!ウエエエェェーーッ!ウェッ!」と吐き出したのです!
先生や助手の方が文太の口から吐しゃ物をかき出しています(゜o゜;;)
もうびっくりして思わず治療室に飛び込みかけた私(T.T )( T.T)オロオロ

「全身麻酔から覚める時は吐き気をもよおす子も多いんですよ。大丈夫です。心配ないですよ」
とのことでホッ(^-^;)

この日の治療は人間の歯の治療のように「断髄」「歯冠形成」「歯面研磨」などをしたのですが、(どこが折れてたの?)っていうくらい元通りに限りなく近い状態で、本当に綺麗になっていました。

この時、原因となったオモチャを持参して先生に見て頂いたのですが、
「なんでこんなに固いものをあげるんですか!ハサミで切れないような固さのものは絶対に与えてはいけません!」
と叱られてしまいました・・。
わんちゃんのオヤツで知られている「ヒズメ」で歯が折れてしまう子もとても多いそうです。(うちの子達にはヒズメを与えたことはありませんが・・)

支払いを済ませ、帰り際にもう一度先生にお礼を言う時に初めて私の緊張しきった心がほぐれたようで、涙がポロポロ溢れてきました。

麻酔がまだ冷め切っていないフラフラの文太を抱っこして、ワンちゃん連れ専用のペンションへ。

車の中でもぐっすり眠っていた文太でしたが、ペンションに着く頃にはほとんど麻酔も覚めていたようで、着いた途端「ワン!ワン!」
元気そうなその声にホッとしました。

この日はみんな疲れきっていて、お夜食をいただいた(文太はお湯で柔らかくしたフード)後すぐに寝てしまいました。
このペンションはシーツを敷けばワンちゃんもベッドOKだったので、文太を抱っこしてイイコイイコしながら寝ました。

こうして文太の治療が無事に終わったのでした。

・・が!これにはまだ続きがあるのです。
続きは「その二」で・・






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