昨年 2 月あたりからのコロナ禍。これは誰もが思う事だが、私たちの生活を一変させた出来事であろうか。春季の緊急事態宣言では、GWあたりまでの収束を願ったが、やはり思うようにはいかなかった。
そして、誰もが夏の暑い時期には収束するであろうと思ったろうか。しかし、それは医学的にも社会的にも、政治的にも、全く甘い願いだったようだ。秋の行楽シーズンから旅行を対象とした Goto キャンペーン。今振り返ると、まったく無謀だったのかも知れない。
確かに航空業界、運輸業、観光業、飲食業、その悲鳴が政府を動かし、それは甘い見通しから決断の Goto だったろう。そして私たちの見通しを遥かに超える感染力が、このウイルスを増殖させてしまったろうか。
まあ、専門知識を持つ医師でもなく政治家でもない私が、これ以上の意見を述べるのは憚るだろうか。ただ、振り返る 2020 年、そしてこの新年を語る上で、あまりにも大きすぎる出来事ではあった。
島では、釣り人専用の宿泊業を営む私だが、プロのアングラーの側面も持つ。そして、今は本業としていないが、ミュージシャン(音楽家)でもある訳で、其処から、このコロナ禍だった 2020 年を振り返ってみた。
「パパズイン」という宿泊業では、確かに壊滅的な打撃であった。 4 月、 5 月、そして 6 月の前半までは、それこそ全くのゼロ収入、休業である。その後にお客さんを受け入れると言っても、基本的には週末一組だけに決めていた。
それは、何しろ私は 75 歳、家内は 69 歳、いわゆる高齢夫婦。まして家内は胃癌を患ったばかりだが、術後の検査すら院内感染の怖さから上京も出来ていない(手術は東京の病院)。そんな、終活すら考えているような先の見えない状況である。
ただ、政治的に多くの論議はあったが、正直な話で給付金はありがたかったし、更に東京都の自粛による休業、その協力金は心から感謝の気持ちを持った。確かに順風満風の生活に比べれば不満かも知れないが、誰もが苦しむ社会情勢の中で夫婦そろって生きていけるだけでも幸せなのかも知れない。
そして、休業の間の有り余る時間、それは音楽を作り、絵を描き、それは多くの事を考える時間でもあった。それも、振り返る時間ではない。この年齢になってもコロナ禍が終わってからの先を考える、そんな前向きな思考である。
昨年、釣りでは、ハワイのカンパチ、ニュージーランドのヒラマサ、海外の釣りを含めて多くの遠征を考えたが、ことごとく中止に。音楽もライブ活動はおろか、リハーサルすらまともに出来ない。しかし、その事から、逆に多くの事を学んだのかも知れない。
私がプロデュースする釣りメーカー、ネーチャーボーイズのブランドテーマに「進化は変化」という言葉だ。このコロナの影響であっても、その時代の変化、また環境の変化は、まさに人、生き方の進化であり、そのチャンスでもあるだろうか。
2021 年、新しい年を考えた時に、 4 分の 3 世紀も生き、残る時間が少ない筈の私だから、その先を考えた時に、島に、この社会に、何を残すかだろうか?。
例えば音楽だが、やはり観光業が中心になる島で、民謡、太鼓などの伝統芸能、伝統音楽を、如何に自分のやってきた音楽(クラシックやジャズ)と融合させた、島の音楽、島唄だろうか。
一口に、私の作るオリジナル曲という枠では無く、島の海、島の山、島の空気、それらを感じさせる島の音楽。島のミュージシャン達、私を含めた島人の音楽だ。 2020
年はまともにライブ活動が出来なかったが、それ以上に思考を繰り返した創作活動が出来たので、それを今後は、表現して行きたいと思う。
釣りに関して、ここ数年はルアーフィッシングの中でも特にヘビーなジギング特化したプロ活動をしてきた。しかし、今までのようにトレーニングを積み筋力を強化する、そんなジギングは年々難しくなるだろうか。いくら鈍感な私でも、 70 歳を超えたあたりから無理に足搔く、そんな自分の姿に気付いている。
勿論、この釣りは体が動かなくなるまで続けるでしょうか?しかし、潮時と考えるのではなく、むしろ欲張りに、 SLJ (スーパーライトジギング)という所にも入り込んでみたい。先月号のソルトワールド誌で、家内と一緒に取材釣行した SLJ は、私にとっては、何か昔のジギング創成期に始めたような新鮮さがあった。
更に、アキレス腱の断裂から、ここ数年、夫婦で楽しんでいる防波堤の石鯛釣りだ。これはクロダイのへチ釣りの石鯛バージョンだが、相手がパワーのある石鯛だけに面白い。こういった釣りを、世に広める事が出来れば、それも生き甲斐になる。
あとは環境面の話だが(ネーチャーボーイズで鉄ジグを始めたのもこの考えだ)、このコロナ禍から、釣り具に限らずだが、従来の対面での商売をする店舗売りから、明らかにリモート、 SNS などの動画宣伝からインターネット通信販売する方向に変わっていくだろうか。そうなった時には必ず、今までのような過剰梱包を(プラスチックやビニール素材)なくする方向に進まなければならない。
やはり、環境負荷の大きいレジャーである釣りだからこそ、脱プラスチック、脱炭素、本来であれば移動や加工に届けが必要な化学物質(水銀や鉛加工品)の排除は大きな課題であり、このコロナ禍からの新たな変化を進化に結び付けなければならない。それを提案し続けたい。
2021
年のパパ大津留だろうか。
毎年の事だが 2018.03.10
今年も残り少なく。来年も宜しく(今回は… 2017.12.21
バイオリズム 2017.12.09
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