サヨコの土壇場日記

薄暮のころ

薄暮のころ



妙に白い夕暮れに

私はふるふるとふるえる

風はさわやかだが

つなぐ手がない

空気は澄んでいるが

身体に染みて犯す

天は優しいが

私のものではない

立ち止まってオロオロしていると

ストンと闇が訪れる

隠してあげようというように

恋人を見失っている姿なんか

隠して欲しくはないのに

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