サヨコの土壇場日記

おとずれた秋

現代詩です~☆
おとずれた秋

鈴虫の鳴き声をふみしめて歩く宵
草むらのないアスファルトの上では
虫も私も迷い人

夏の迷路を抜けると
そこにあったのは
わたる風になごりの風鈴
ちりん と寂しい音がした

月明かりをこぼして
秋が訪れ
ほほえんだ

これからの冬をふたりで暮らそうよ
あったかい毛布を用意して
赤いワインで
ゆらりと酔ってすごそうね


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