「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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パポピンのつぶやき
1-2ヨーロッパ充実の旅
7日目 1990年9月10日(土曜日)曇り時々晴れ
睡眠不足を補ったおかげか?今日の目覚めは、すっきりしていました。
空気まで美味しく感じられたりして・・・。(笑)
朝食も美味しく頂きました。
本日は、ウィーン西駅からザルツブルグまでは、列車の旅です。西駅に向かう車中の中で、ちょっとした?ハプニングが。。。(今思えば、ここから今日の運命が決まっていたのかも・・・)
「誰か下着を忘れた方いませんか?」という添乗員さんの声。
誰も心当たりがない様子で、誰なの?という感じで、車内がざわつきました。
「そそっかしい人がいるんだね」とA君に囁く私。
すると添乗員さんが言いました。
誰もいないようですので、中を開けて見ますねと言いながら、「小さいパンティが入っていて、色はブルー、かわいい柄の小花があります」と言うやいなや、私の鼓動が早くなる。。。
ありゃりゃ・・・。私のじゃんか~~~!
ゆっくりと手を上げる私。(穴があったら入りたい心境)
A君には思いっきり笑われ・・・。
車内は、コンパートメントでした。
1等車両なので、ゆっくりした座席でした。
ザルツブルグに到着すると、現地添乗員さんが待ってました。
駅に降りたら、ちょっと肌寒い感じがして、霧が出てました。(昨日から急に寒くなったとか。)
バスで駅から市内まで移動して、小さい街なので徒歩で観光をしました。
シュターツ橋を渡って、旧市庁舎の前を歩き、モーツアルト広場に行きました。そこから、大聖堂を見学して、レジデンツ広場でしばし自由行動がありました。この広場から見える、ホーエンザルツブルグ城は高台にあり、自由時間では行けない場所なので、残念ながら下から眺めるだけでした。
<大聖堂内部>
この大聖堂に来たら、ヨーロッパ最大6000本ものパイプが使われた、パイプオルガンは必見です。
<大聖堂入り口>
1598年に焼失した後、1614年に再建された為、初期バロックとローマ建築様式が混在してるのが特徴です。
その後、フランツィスカーナー教会を回り、ザンクトペーター教会と墓地を見学し、私たちはゲトライデ小路を散策しました。
<広場から見えるホーエンザルツブルグ城>
山上に聳えるザルツブルグのシンボル的存在で、1077年から建築が開始されたが、実際に完成したのは、17世紀です。中欧に現存する城塞の中では、最大規模で、保存状態もかなり良い。
この小路に、有名なモーツアルトの生家があります。またこの小路は、可愛らしくお洒落な、真鍮で出来た看板が、目を楽しませてくれます。
<真鍮でできた看板のひとつ>
再び先ほどの橋を渡り、映画”サウンド・オブ・サイレンス”で有名になった、ミラベル宮殿と庭園を観光しました。
<橋から見える川とホーエンザルツブルグ城>
映画通り、美しい庭園から見えるホーエンザルツブルグ城は、白亜の城といった感じで、とても綺麗な空間です。遠くに見える山も、全てが映画で観た世界でした。
<ミラベル庭園とお城>
午後4時ごろに、ザルツブルグを後にしました。暫くすると何やら国境にさしかかりました。物々しい雰囲気です。
自由になって1年がたったばかりのドイツです。まだその時の雰囲気が若干残ってるのかな・・・?
<国境越えの様子>
バスはひたすらケンプテンを目指し、暫くするとアウトバーンを走っていました。ここでの忘れられない話を・・・。
アウトバーンを走っていたバスは、途中休憩という感じで、ドライブインにとまりました。美しい池があって、とても綺麗なのどかな場所で、また行きたいって思っても無理な場所なんだろうな。。。
車でないと行けない場所だし・・・。
で、忘れられない話ですね。(笑)ここで、喉が渇いたので、A君にオレンジジュースを買っていてと頼んでおきました。女性のトイレが混むので、時間的に無理だと思ったので。。。
トイレから戻り、A君に買えた?って聞いたら、「駄目!」って言って落ち込んでいました。なんだ?こいつは・・・。
待ち時間まで残り5分。並んでいたけど、横から店員さんに「オレンジュース、プリーズ」と言う。一度目は、無視されました。
発音かいな?今度は違うイントネーションで繰り返しました。店員が手にしたのは、ミックスジュースっぽいやつです。時間ないし、仕方ないからそれを二つ買いました。
A君は、無視されたから、男のプライドで買わなかった模様です。そこまでして飲みたくない!って言ってましたが、私が差し出すと飲んでました。(笑)
そこで私がギリシャで買ったチョコを食べようとしたら・・・???
何だよ~~~半分以下に減ってる!
私は、「持ってて」って言っただけで、「食べていいよ」とは言わなかった。しかもピスタチオチョコだよ。普通のチョコじゃないんだよ。
なんで勝手に食べるかな~?
私は、切れまくって文句を言いました。
A君は、自分が悪いから「ごめんね」って誤りましたが、彼が甘いもの好きだとは知りませんでした。
先ほどの男のプライドはないのだろうか?(笑)
未だに忘れられない話です。
私たちのちょっとしたいさかいも乗せて、バスは一つの街にきた模様です。
たぶんケンプテンじゃないかな~?バスに揺られる事約3時間です。
「ここさっき通った場所だよね?」と私。
「さぁ?どうだろう・・・」ちょっと不機嫌模様のA君。
まだ根にもってるの?
暫くしたらまた見慣れた場所だ。
「また来たよ」とA君に聞こえよがしに言う私。
「そうみたいだね」って言うA君。
このバスの運転手、ホテルの場所が解らない様子です。とうとう道を聞きました。早くから聞いてよね。
たぶん30分ぐらいグルグルしてました。
辺りはすっかり真っ暗です。
ホテルに到着するや否や、部屋に入る前に夕食でした。
夕食を食べて、明日の確認をして、解散しました。
部屋には、荷物がちゃんと届けられていました。
私が先にお風呂に入り、今日は気まずいまま就寝しました。
8日目 1990年9月11日(火曜日)曇り
一夜明けたら、お互い忘れたように明るく挨拶を交わしました。(ホッ)
旅での喧嘩は、すぐ仲直りした方がいいよね。
今日は、A君が憧れていたお城です。(スケジュールもタイトです)
ホテルを7時15分に後にし、朝もやの中、バスはノイシュヴァンシュタイン城に向けて出発しました。バスに揺れる事、小1時間後に、緑の木立に包まれたお城が見えて来ました。
微かに残る朝靄の中のお城は、この世のものとは思えないぐらい、幻想的な世界のようでした。
大型駐車場から城までは歩きです。
なんでこんな高い所にお城を建てるかな~って言うぐらい、長い道のりを上ります。坂道の途中に、お城が良く見えるフォトスポットである、マリエン橋に立ち寄りました。
<橋から撮ったノイシュヴァンシュタイン城>
若きバイエルン国王「ルードヴィッヒ2世」が、17年の歳月と巨額の費用をつぎこんで、自己の夢を実現させようと、精魂こめて造った白亜の美しい城。
城では、専用のガイドさんがいて、約50分ほどの見学しました。
作曲家ワーグナーのパトロンとして、異常なまでにオペラに取り憑かれた王は、「ローエングリン」「パルシファル」など、数多くのオペラの名場面を、城内の壁画に描かせていて必見です。
<門越しに撮ったお城の一部>
白鳥の城と歌われてるように、所々に白鳥がモチーフとしてありました。
白鳥探しも楽しいかも。。。
外観もさることながら、内部も噂に違わず、美しいセンスあふれる豪華な創りとなっています。
<城から見えたお父様のお城、ホーエンシュヴァンガウ城>
ルードヴィッヒ2世が、弟オットーと幸せな子供時代を過ごした家です。
ノイシュヴァンシュタイン城建設中は、この城から進行状況を眺めていたそうです。
若き王「ルードヴィッヒ2世」の夢の城ですが、彼が滞在したのはわずか172日だったそうです。なんだか悲しいですよね。
この城は、「シンデレラ」のモデルの城となってるように、とてもロマンチックです。
<城から見えたアマリエンボー橋>
見学後、下の駐車場で集合という事で、自由行動になりました。
私たちは、馬車で下山しようと思い、馬車に乗りました。でも、なかなか人が集まらず待ちました。同じツアーの人は私たちを入れて4人だけです。(そのツアーの人は、私達が勝手につけたあだなの、角さん助さんコンビ)
待つこと10分で人が集まり、ようやく馬車が動きだしました。麓に到着した頃は、歩いて下山した人たちと同じぐらいでした。(なんだかな~~~)
土産屋さんで買い物タイムです。
別のツアーの人たちもいて、人で混雑してます。案のじょう私たちは、またまた待ち時間に遅れてしまいました。(すいません)
ここで買ったチロルハットに、ここの名物のピンバッチをあしらって、気に入って被ってましたが、今は何処?っていう感じで、箪笥の肥やしになっています。(笑)
今となっては、山登り意外、日本の街中では被れません・・・。(恥ずかしくて)
その後、バスは、ローテンブルグを目指し走り出しました。
今日は朝が早く、山道?上りをして、ローテンブルグに着く頃には、お腹がぺこぺこでした。市庁舎近くのレストランで、昼食を食べました。
<マルクト広場>
この街は、幼い頃の宝石箱をひっくり返した感じで、とても可愛らしい街です。町全体は、城壁に囲まれていて、高台に位置しています。
市庁舎は、マルクと広場に面して建ち、この広場では仕掛け時計が有名です。この街も小さく、徒歩で見学をしました。
中世犯罪博物館を見学しました。
残忍な処刑場や、拷問に使われた道具など、変わった博物館です。私は、魔女裁判に使われた、針のイスが頭に残っています。
この後、しばらく自由行動になりました。
私たちは、城壁からタウバー川を見下ろしたり、路地裏を歩いたりしました。途中、クリスマス専門の店があって、クリスマスグッズを買いました。
夕刻にローテンブルグを後にして、バスはマンハイムに向け出発しました。
ロマンチック街道と言うぐらい、車窓から見えるドイツの町並みは、とても可愛らしく、まさにロマンチック(笑)ですね。
壁の「フレスコ画」が、その家の主張なのか?、とても凝っています。
そういう所もお洒落なのですね。
窓には、お花が飾られていて、綺麗です。
ドイツのことわざなのかどうか?
窓の花が綺麗な家は、「奥様が綺麗好き」とか・・・。
花が枯れていたり、汚い家は、「奥様がだらしない」とか・・・。本当かな~?
本日は、ちゃんとホテルに到着しました。(同じ運転手さんです)
マンハイムは、観光しないのですが、綺麗でなかなか大きな町です。
いつか観光しよう・・・と、心に誓いました。(笑)
A君、お城は満足したのかな~?
それでは、おやすみなさい♪
9日目 1990年9月12日(水曜日)曇りのち晴れ
さあ~、今日は憧れのライン川クルーズです。
相変わらず団体旅行の悲しさか?朝が早い(TT)です。
でも、旅先では元気?になる私には、平気ですけどね(^^;)
まず最初は、昨日通過した街、ハイデルベルグを観光しました。朝もやの中の廃墟は、なんとも言えずタイムスリップしたような?気になりました。
霧の中から、中世の騎士を見たような・・・錯覚を覚えます。ぜひ、朝もやの中の城観光をお勧めします。(笑)
街中に下りていくと、ドイツ最古の大学ってゆう感じで、なかなか趣がある石畳の市庁舎前広場でした。
<霧の中のハイデルベルグ城>
どうですか?今にも出てきそうでしょ?
次は、ドイツの故郷?、リューデスハイムへ向けてバスは走り出しました。
丘の上の町、ニーダヴァルトよりライン川を望みました。今から、クルーズするんだな~っていうワクワクした思いで眺めていました。また、丘から望むなだらかな田園風景を見てると、ドイツって多彩な顔を持つ、国なんだ~って思いました。
<ニーダヴァルトの丘の上に建つ、ゲルマニアの女神>
1871年、ドイツ統一を記念して、1883年にライン川を見下ろし立っています!強そう・・・。
麓の町、リューデスハイムでは、クルーズの待ち時間分、自由行動がありました。私はここで、可愛らしいクリスマスグッズを買いました。ローテンブルグで見てたのですが、やっぱり欲しくなって買いました。
ろうそくが四隅に置くようになっていて、その炎で回る、ウィンドミル型のツリーって感じです。全部、木工で出来てます。彫刻が絶妙な、最近日本の雑貨屋さんでも見かけますよ。その時は、斬新でしたが・・・。
ここは、有名な「つぐみ横丁」と言う名の通りがあって、ワイン酒場やお土産屋さんが立ち並んでいます。
見ているだけでも楽しいですね。狭い路地を歩いていると、時間を忘れてしまいそうです。(笑)
時間通りに船は、出発しました。
我々は、日本人観光によくあるコースをクルーズしました。リューデスハイム~ザンクトゴアまでの距離です。
ライン川下りの全区間は、マインツ~コブレンツまでを、行きは5時間25分、帰りは、8時間20分かかります。川の流れに逆らってるので、時間が違いますね。って、そんな事はどうでもいいか・・・。
私たちは、所謂ハイライト区間(たぶん・・・)を、1時間40分楽しみました。その間、船の中で質素(今までと比べてますが)な昼食を頂ました。この時は、さすがに誰もA君に「兄ちゃん食べない?」って言われませんでしたよ。(笑)お年寄りに十分な量でした。はい。
初の海外旅行だった為、船内で注文する術を知らなくて・・・今だったら注文しまくりなのにね・・・。(笑)
お腹は、腹7分状態で、ローレライを見ました。ローレライの伝説を聞いたら、これぐらいで良かったのかも。
<猫城>
ザンクト・ゴアールスハウゼンを見下ろすように建つ猫城。1371年に建てられたと思えないほど、堂々としています。よくこんな岩壁の山に建てたと思いますよね。
それにしても、左右交互に押し寄せてくる、古城の多さに圧倒されながら、カメラをバチバチです。デジカメなんかないから、失敗もあったもんじゃないよね?(今は便利です)
<ザンクトゴアの船着場の様子>
時間通りにザンクトゴアに到着しました。(さすがドイツ)
その後、再びフランクフルトへ向けて、長時間のバス旅です。
ここで仮眠ですね。
フランクフルト空港から、スイスのジュネーヴへ飛行機で向かいました。
スイス航空機は初めてでしたが、快適でした。
わずか1時間10分の飛行時間でしたが、機内食が出ました。お昼からお腹が空いてたので、全部食べちゃいました。(笑)
荷物をピックアップして、ホテルへ向かいました。ホテル到着は19時半ごろでした。その後あわただしく、市内のレストランへ夕食を食べに行きました。夕食は、ミートフォンデュ(オイルの中に、突き刺した具を素揚げして食べる代物)でした。良かったねA君。チーズフォンデュじゃなくて・・・。
機内食から、時間もそんなに経ってなかったけど、しっかり食べました。(笑)この旅は、太りそうな予感が・・・。
朝までドイツだったのに、今はスイスだ~!
変な感慨に耽りながら、就寝しました。
10日目 1990年9月13日(木曜日)快晴
今日は、昨日食べすぎか?朝から、ピーピーでした。(汚いね)
こんな日もあるんじゃ?
軽く朝食を摂り(それでも食べてます!笑)、憧れのスイスアルプスへ向けて出発です。
今日は、1番前の良い座席をゲット出来ました。(ラッキ~!)
名峰、モンブランを見るために、バスはシャモニー(フランス領)を目指し、走り出しました。だんだん、山頂に近づくにつれ、岩肌のゴツゴツした山や、雪山が目の前に現れてきました。
バスの中からも写真を取り捲りです。初めて目にする景色に、凄い興奮でした。さすがスイスだ~~~!綺麗です。
近代的なジュネーヴの町から、約1時間ちょいでシャモニーの町に到着しました。バスから降りたら、肌寒い空気が流れていました。
持ってきたカーディガンを早速着て、ロープウェイ乗り場へ行きました。ここから、2800の標高差を一気に登りつめます。
標高3842mのエギーユ・デュ・ミディから、モンブランの大迫力を見物しました。
ロープウェイは15分間隔で運転していて、アッという間に登りつめました。富士山より高い山に、マジにアッという間なんですよ!(凄いな~~~)
<名峰モンブラン山郡>
そうそうここでは、「大声を出す事・走ることは、くれぐれもしないように・・・。高山病になりますから」って添乗員さんが、熱く語っていました。ちょい小走りしてみたら、息が「ゼーゼー」でした。
今では、絶対出来ないよ~(笑)
この時は、まだ喘息ではなかったな~~~。(しんみり)
ツアーの中に、一人高所恐怖症の方がいて、途中の中間地点で降りていかれました。奥さんも道ずれで・・・。なんだか可哀想でした。奥様が・・・。
自分一人で、下で待ってればって?思いましたが、他人なんで(笑)黙ってました。奥様は、名残惜しそうな・・・感じでしたね。
ここは、途中駅があるので、気圧に弱い方は、すぐに乗らずに1本見送って、乗った方がいいかも。。。
頂上では、添乗員さんが「遠くにマッターホルンも見えますよ」って皆に言ってたら、ある一人が「マンハッタン」が見えるって言って、皆を笑わせていました。マジボケが面白いよね。
目の前に聳え立つ、モンブラン山群の大パノラマは、気軽に味わえるスイスの山の第一歩には良いかも。
私は頂上付近から見下ろす、シャモニーの町に泊まりたい気分でした。ここで何もせずに、ボーっと山を眺めていたいな~って思いました。
あくまで何もせず、山だけを日がな1日、ボーっと眺めてるだけ・・・。贅沢やな~~~。
<山頂から見たシャモニーの町並み>
山から下山したら、山小屋風のレストランで昼食を頂ました。
さっき何もしないでボーっとしてたいな~ってゆう思いが、ちょこっと実現したような?気がしました。
こちらの食事は、一品一品出てきて、食事に1時間ぐらいかけるので、のんびりしてていいですよね。ビールも美味しいし。景色も最高!(笑)
昼食を食べた後は、ジュネーヴに戻り、市内観光をしました。
イギリス公園とレマン湖で自由時間がありました。
昼下がりで天気もポカポカで、とても気持ちが良かったな~。
公園でのんびりしてたら、お腹も満腹で、眠くなってきました。
さっきの場所から、考えると不思議ですよね。あんなに肌寒かったのにね。
下界は暖かいや!(笑)
<レマン湖の噴水>
その後、時間調整か?恒例のツアーショッピングか?
恒例のツアーショッピングタイムですよね。そのコースに組み込まれた店にに、連れて行かれました。
スイスチョコとかその他を買いましたが・・・。(^^;)
郵送を頼んだのは、失敗でしたね。
日本に届いた時は、純度が高い為か?チョコの形が変形してました。重くても持ち帰るべきか、冬に買うべきか、どちらかです!
その後、ジュネーヴ発パリ行きのTGV(16:50~20:31)に乗り込みました。駅構内で、ツアー客の誰かさんがスリ事件にあって、ハラハラしましたが、残りのスイスフランが被害にあっただけで事なきを得ました。良かったね。残り金を、駅で調整したかったらしい・・・。
TGV(フランスの新幹線)の中で、幕の内弁当とお茶が出ました。懐かしい~~~味に、皆感動です。特にお年寄りには、好評でしたね。
私たちも一応日本人なんで嬉しかったけど、ビールが・・・。毎晩飲んでいたので、ちょこっと物足りなかったかな・・・。
3時間ちょっとの列車の旅を満喫した後、パリ・リヨン駅に降り立った瞬間、ボンジュールって雰囲気でした。駅が、お洒落~なんですね。(笑)
今日も、朝方まではスイスだったんだよな~って思いながら、就寝しました。なんだか分刻みのスケジュールであわただしいね。
この時点になってくると、もうすぐこの旅も終わるな~って・・・変な気分になってきました。もっと、旅していたい!
11日目 1990年9月14日(金曜日)晴れ
11日目になると、団体ツアーによくあるパターンで、夜遅く到着して朝早いのにも慣れてきました。(慣れたくはないけどね)
それでも今日は、モーニングコールが鳴らないと、起きれなかったですね。(笑)
今日は、午前中がベルサイユ宮殿で、午後からパリ市内観光が組まれています。
これがブローニュの森?かな~?って思いながら、車窓から眺めていました。パリの町並みは何処を見ても、異文化でかなり新鮮だし、洗練されてる雰囲気を感じました。
バスは、罫線を描くようにパリ市内を離れて、郊外へと走り出しました。
私の思いは、ベルバラ(ベルサイユのバラ)一色で(笑)、マリーアントワネットの世界に行けるんだ!って、ワクワク気分です。
バスは、宮殿近くの大型駐車場に止まりました。
遠くからも解る、大きな宮殿の建物に、ブルボン王朝の栄華を感じながら、石畳を歩きました。
歩いて行くと、大きな門(立派過ぎる)越しに見えるルイ14世の騎馬像が、私たちを睨んでるように思えました。
<ベルサイユ宮殿>
17世紀、太陽王ルイ14世が先祖代々狩猟場だったこの地に、「史上最も大きな最も豪華な宮殿を建てよ」と臣下たちに号令を出し、1668年に着工させました。完成までに、なんと半世紀近くの年月を要しました。
門の前では、アラブ系?の人が、フライバードを飛ばして、商売をしていました。お土産にと思い買ってしまいました。
日本で飛ばして遊んだら、5回目ぐらいで羽が折れてしまい、壊れてしまいました。この手のお土産は、壊れやすいですね。
同じ物をノートルダム寺院近くのお店で見かけ、値段を見てがっかりした事を思い出しました。(笑)
ベルサイユ宮殿は、(団体なので待つことも無く)専用入り口から入り、観光をしました。凄い!凄すぎる!圧倒されぱなしです。
お母様の宮殿(ベルベデーレ宮殿)やノイシュヴァンシュタイン城も凄いと感じましたが、それ以上ですね。暴動が起こるはずだ!って思いました。
特に「鏡の間」では、目がくらむほどです。
<宮殿内部の一こま>
看守の目を盗んで撮った1枚。この頃から馬が好きだったのかも。。。
生憎、鏡の間は、撮れる雰囲気ではなかったですね。
ベルサイユ宮殿は、内部も見事なんですが、庭園も美しく整備されていて、宮殿と庭が調和されています。花の一つ一つが、まるで模様のようになっていて、見るものを楽しませてくれます。
<美しい庭園>
造園家ル・ノートルの手による、フランス式庭園です。
庭園には、池や噴水があって、とても綺麗なお庭でした。さらに奥には果樹園があるそうです。
バスは、パリ市内に戻り、シャンゼリゼ通りのレストランで、昼食を食べました。思わず口ずさむ曲「オーシャンゼリーゼ♪」を心で歌ってました。ここしか知らないんですけど(笑)
<凱旋門に続くシャンゼリゼ大通り>
その後、凱旋門・エッフェル塔・ノートルダム寺院を観光しました。(お決まりのコースでしょうね)
<ノートルダム寺院>
ゴシック建築の技術の粋を集めて造られ、パリで最も壮麗な建物の一つで有名です。王家の聖堂は、フランス・カトリックの総本山。
完成までに200年を費やし、ステンドグラスのバラ窓で有名です。
それからルーブル美術館に行きました。ここで、ちょっとしたハプニングがありました。どうやら爆破騒動があった模様です。
急遽、ルーブル美術館は、閉鎖となってしまいました。え~~~!モナリザが・・・(TT)
<見学するはずだったルーブル美術館>
よって、ルーブルではなくオルセー美術館に変更です。ここでの目玉は何?
調べてないし・・・。おまけに、ツアーする人もいなく、自由行動になってしまいました。仕方ないから、パンフレットを見ながら、コース通りに見学です。それでも美術館だけあって、芸術作品の宝庫ですね。
有名な、マネ・モネを筆頭に、ミレーやルノワールなど有名な絵画がいっぱいあって、飽きさせないのですから。。。(疲れたけど)
<オルセー美術館>
19世紀印象派絵画の大傑作が揃う美術館で、もともとは鉄道オルーセー駅だった。1900年のパリ万博の際、当時の最新技術とデザインを駆使して造られた美術館です。
建物全体が、駅舎の面影を残しています。鉄骨とガラスで出来た、アーチを描く屋根や建物内部に感じるプラットホーム、ユニークな空間の使い方など、建物自体が芸術作品という感じです。
最後に、コンコルド広場に行きました。
ここで、マリーアントワネットが、処刑されたんだよな~って思いました。
不思議な感じです。
今ではそんな事も無く、広々とした広場で、凱旋門やエッフェル塔が見え、美しい広場となっています。
<車窓から見たオペラ座>
最後の最後(笑)に、お決まりの?ショッピングタイムの店に連れて行かれました。これもコースの一つですね。
明日は、午前中は自由と言っても、初の海外旅行だし、それに帰る日でもあるし、たぶん・・・いや絶対時間までホテルでゴロゴロしてる。(笑)
ここが最後のショッピングだから、ちょこっとブランド物を買いました。
空港でもあるんだけど、そちらでは違うものを買うだろうし・・・。
夕食は、名物のエスカルゴ料理を食べました。
挟むのに神経を使って、食べましたよ。カタツムリをね。
味は、ニンニクいっぱいっていう感じです。曖昧な表現ですが、ニンニクで臭い消しをしてる感じなんですよ。
不味いでも美味しいでもない・・・。
私は、自分でお金を出して、食べたい物ではないという感じです。経験する為に、一度食べてみたら?ってゆう、食材ですね。(はい)
夕食後、ホテルに戻りました。
フランも多少残っていて、今日が最後の夜という事もあり、A君と夜のパリに出かけました。お互い、ドレスアップして・・・。(無謀だな~)
なんだか緊張しながら、夜の街を歩いて、雰囲気の良さそうな?スナック風レストランに行きました。
注文したのは、生ハムのセットのようなものと、ビールとワインです。
これが本場の生ハムなのか?それともここだけなのか?かなりしょっぱくて、飲み物が入ってゆく入ってゆく・・・(笑)
お金足りるかな~?って、財布と相談しながら、最後の夜を自由に満喫しました。アルコールでハイ気分で・・・。
後で数多く生ハムを食べましたが、過去15年の歴史の中で、ここが1番塩辛かったですね。程よい塩加減の生ハムが最高に美味いのですが・・・。塩加減って微妙ですよね。(私の個人的味覚の問題だしね)
で、どうにか手持ちのお金で支払いが出来ました。
サービス料もしっかりと入っていました。(ちょっとした店だと当たり前なんですが)
日本的考えで、手持ちのギリギリまで飲まなくて良かったです。(まぁ最悪、カードでしたけどね)
ホテルに着いた頃は、夜中近くになってました。
何事もなくて良かったです。
12日目 1990年9月15日(土曜日)晴れ
昨日飲みすぎたせいか?ちょっと二日酔い状態で目が覚めました。
シャワーを浴びて、朝食をのんびりと食べました。
時間的ゆとりって、人には大事なんですよね。今回の旅で、初めてゆっくりと食べたのでは?いつも時間を気にしてた感じです。
特に食べるのが遅いので・・・。
12:50発のロンドン行きに乗って、パリ空港を後にしました。
これから先は、旅という感じではなく、”帰る”という作業です。
飛行機も後2回乗ったら、福岡なんだよね・・・。
まだまだ帰りたくない、後ろ髪を引かれる思いで、機上の人となっていました。短い飛行時間ですが、軽食が出ました。
<フランス~ロンドン間の上空から見た海>
時差の関係で、同じ時間に到着です。
ロンドンから成田空港行きの飛行機の時間まで、約5時間もありました。
時間あり過ぎだよ。
最後のショッピングタイムには、あり過ぎも良くないね。
暇だから、店を覗く。覗くと欲しくなる。海外で免税だからと気が大きくなる。また、初めての海外で、今度何時来るか解らないという追い討ちが、私の肩を叩く。カードで買っちゃえという気分になりますです。(はい)
お腹も空いてきて、ロンドン名物の”フィッシュ&チップス”を頼んで、ビールで軽く乾杯しました。
定刻通り、ロンドン17:50発の成田行き(全日空)に乗りました。
あ~、これでもう後戻り出来ない。(当たり前だけど)
ロンドン市内を上空から眺めながら、気分はピーターパンでした。(笑)
アッという間に飛行機は、雲の上になり、景色も同じパターンの繰り返しになりました。
後は、機内食を2回食べて、寝たら成田です。(笑)
そうやって12日目が過ぎ去ろうとしていきました。
13日目 1990年9月16日(日曜日)晴れ
飛行機は、ほぼ定刻通りに、成田に13時45分に到着しました。
さすが日本人だね。
入国する時、”あ~、日本人ばかりだよ”って心で思い、無事に戻って来たな~っていう思いと、複雑でした。
時差ぼけか機内であまり寝れなかったせいか、日本に着いた途端、ドッと眠くなってきました。(笑)
無事に税関も通過して、リムジンバスに乗って、羽田空港に向かいました。
勿論、バスの中は、お休みタイムです。
ほどよい仮眠を取って、ちょこっとリフレッシュできました。
羽田では、小腹が空いてきたので、おにぎりを食べました。
やっぱ日本人です。(笑)
羽田を満喫する時間も無く、羽田15時30分発、福岡到着17時10分の飛行機に、慌ただしく乗り込みました。
これが今回の旅、最後の飛行機となりました。
見慣れた景色を眺めながら、時々睡魔に襲われながら、福岡に到着しました。今回、仲良くなった人たちともお別れです。
最後の日は、不思議な連帯感で繋がれ、別れが名残惜しいものとなりました。
可笑しなものですね。軽い”ウルルン状態”です。
あくる日には、そんな思いも無くなってるのにね。(笑)
ただ、写真を見たりすると、今頃どうしてるのかな~?って思ったりしますけど。。。
最後にこの旅を振り返ると、色んな意味で、成長した感じです。
旅のノウハウまではいかないけど、ある程度のしくみは解った感じです。
また、異国文化に触れるという事は、何かしらの影響を受けるものです。それが、今は解らなくても、知ってると知らないでは、大違いがありますから・・・ね。
美しい物を見たりすると心が豊になります。
その国の食文化に触れる事も、豊になりますね。違う意味で・・・。(笑)
団体旅行は、旅がスムーズに行われ、食生活も充実し太ります。
最初の海外旅行としては、添乗員さん(ベテラン)にも恵まれて、楽しい旅をする事ができました。
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